結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年01月10日(金曜日)

月刊『商人舎』1月号発売! 昨日AJS・今日エコス会の新年交友録

月刊『商人舎』本日発売。
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新年1月号の特集は、
イオンモール幕張新都心
次世代型超巨大モールとフューチャーGMSを全裸にする!!

商人舎magazineで、
目次をお楽しみください。

もうおなじみとなったかもしれませんが、
月刊『商人舎』には、
表紙に文章があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Cover Message

2013年12月20日、
金曜日午前9時、
グランドオープン。

千葉県千葉市美浜区。
イオンの総力を結集した
フラッグシップモール登場。

核店舗はイオンリテイルのフューチャーGMS。
初ブランド・新業態91店舗、
千葉県初出店85店舗を含む
360テナント専門店群。

敷地19万㎡、総賃貸面積13万㎡、
駐車台数7300台、総従業員6000名。

コトとモノ、商品とサービス。
無形財と有形財。
さらにスポーツ、ペット、
シネマ、芸能、アニメ、エトセトラ。

垣根を超えた各業界トッププレイヤーの
新たなチャレンジ。

そのうえにO2Oやオムニチャネル。

それらをすべて融合させて、
化学反応を引き起こさんばかりに
企図された次世代型モール群による街づくり。

越谷レイクタウンから5年の時空を経て、
関東圏全域からアジア各国の観光客にまで
商圏を広げ尽くした巨大モール。

日本最大リテーラー渾身の
作品群を徹底解剖し、
その未来像を俯瞰する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
特集のサブタイトルは、
「全裸にする!!」

商人舎magazineだからこそ、
こんな言い回ししても、
誇大表現にはならない。

何しろwebサイトだから、
巨大モールを全裸にするくらい、
写真を多用して編集できる。

わざわざ幕張に行かなくとも、
全体像は把握できるつくりになっている。
是非是非、ご覧下さい。
そして購読者になってください。

さてこの2日間の行動日誌。
忙しかった。

昨日9日午後は、
AJSの新年トップ研修会。
オール日本スーパーマーケット協会。

いつものように横浜みなとみらい、
横浜ベイホテル東急。
観覧車が見える。
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この冬一番の寒さで、
横浜港も空気が透き通っている。
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基調講演は竹中平蔵さん。
慶応義塾大学総合政策学部教授。
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講演テーマは、
「2014年!
日本経済の課題と今後の展望」
世界経済の2014年予測から、
アベノミクスの三本の矢まで、
的確でわかりやすい分析は秀逸。
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学者と政治家。
二足の草鞋を履いた経験が、
この人を一回りも二回りも大きくした。

やがて国政に復帰するときが、
必ずやってくるに違いない。

講演では、国家戦略特区、コンセッション、
さらに2020オリンピックと、
日本の成長戦略の方向性が示された。

一昨年のロンドン五輪の後、
ロンドンはニューヨークを抜いて、
世界最高の都市になった。

今、国際会議なども、
ロンドンでの開催が一番多い。

東京も五輪のあとは、
そうなるに違いない。

この竹中さんの分析は、
日本人を大いに励ますことになる。

ちなみに商人舎では、
今年4月10日から17日まで、
そのロンドンへの視察研修会を企画している。

もちろんその後、
スペイン・バルセロナへ行く。

メルカドーナを見に。

今、最も刺激的で、
学習効果が高いツアーだ。

申込みは、
info@hyoninsha.co.jpへ。

昨日このことを書いたら早くも、
1社11人の申し込みがあった。

早目に参加の意思表明をしてください。
席が埋まってしまう危険性が出てきた。

竹中さんの講演のあとは、
650名が一堂に着座しての夕食懇親会。

はじめに協会主催のパフォーマンス。
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スーパーマーケットの現在を、
語りと映像で分かりやすく説明。
AJSらしくて、とてもよかった。

乾杯のあいさつは元気よく田中保徳さん。
サントリービア&スピリッツ社長。
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そして懇親。
隣の席で会話が弾んだのは、
㈱コノミヤ社長の芋縄隆史さん。
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AJS協会会長の荒井伸也さん。
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まだまだお元気。

AJS副会長の井上保さん。
㈱関西スーパーマーケット社長。
日本小売業協会会長の土方清さん(右)。
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土方さんとは、
タイ小売業協会のチャチャイ専務理事の話題で、
盛り上がった。

AJS副会長の中野義久さん。
㈱ヤマナカ社長。
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固い握手。

さらにAJS副会長の田尻一さん。
サミット㈱社長。
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facebook友達。

㈱キョーエイ社長の埴渕一夫さん。
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今年は再び、阿波踊り。
行きます。

㈱いちやまマート社長の三科雅嗣さん。
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PB美味安心で糖質カット商品を開発している。

㈱マツモト社長の松本隆文さん。
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冬山の大山に登るとか。

㈱紅谷商事社長の秦勝重さん。
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寒い寒い青森からやって来てくれた。

関西スーパーマーケットの福谷耕治さん。
常務取締役営業本部長。
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コーネル・ジャパン伝説の1期生。

東洋水産㈱社長の小畑一雄さん。
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小畑さん、ヒットを飛ばして、元気です。

日清オイリオグループ㈱専務の芋川文雄さんと
㈱紀文食品副会長の高市泰明さん(右)。
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お二人とも食品業界の重鎮。

エバラ食品工業㈱社長の宮崎遵さん(右)と
幹部の皆さん。
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横浜市西区北幸のお隣さん。

宮本洋一さん(左)と松井康彦さん(中)。
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宮本さんはブルーチップ㈱社長、
松井さんは商人舎エグゼクティブプロデューサー。

三井食品㈱副社長の松本裕之さん。
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バルセロナにご一緒した。

中締めは㈱山星屋専務の河野敬さん。
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決まりました。

そして最後にホテルのロビーで
埴渕さん、三科さん、宮本さんと。
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別名「糖質ダイエット・チーム」。

会がお開きになるころには、
みなとみらいのベイエリアも美しい夜景。
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ホテルの部屋で松井さんとゆっくり歓談。
AJSのこと、商人舎の未来のこと、
そして二人の古巣㈱商業界のこと。
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七色に染まる観覧車を眼下に、
夜は更けていく。
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私は仮眠してから、
結城ゼミ生の修士論文読み。
徹夜。

そして今日は、
そのままホテルから青梅線昭島へ。
こちらは眼下に関東平原。
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エコス会総会・賀詞交歓会。
場所はフォレスト・イン昭和館。
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こちらの特別講演は、
第95代総理大臣・野田佳彦衆議院議員。
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いちばんおもしろかったのは、
箱根駅伝のたとえ。
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「私は山登りの5区だったが、
安倍さんは山下りの6区だ」

これだけは、言いえて妙。

その後、賀詞交歓会。
エコス会会長のあいさつは國分勘兵衛さん。
国分㈱会長兼社長。
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そして㈱エコス会長の平富郎さん。
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平さんんはいつも真剣。
スーパーマーケットは、
もっと勉強しなければならないと檄。
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続いてエコス社長の平邦雄さん。
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「なんとか増収増益ができます。
ありがとうございました」

さらにエコス会副会長、
㈱日本アクセス社長の田中茂治さん。
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そしてエコス役員・幹部の皆さんが登壇し、
一人ひとりを紹介。
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さらにさらにエコスグループ企業、
宇都宮の㈱たいらやのお二人が登壇。
村上篤三郎社長と平典子専務。
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ここで平会長から重大発表がされた。

今春3月1日、平典子新社長が誕生する。

退任する村上さんがあいさつ。
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平典子さん、頑張ってほしい。
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乾杯は伊藤忠食品社長の星秀一さん。
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新たな1年を祈念して、乾杯。
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早速、村上篤三郎さんと平典子さんと三人で写真。
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村上さん、ほんとうにご苦労様でした。

宇都宮の激戦区で赤字垂れ流しだった会社を、
村上さんは堂々、黒字会社にした。

見事な経営だった。

典子さんがそれを引き継いで、
発展させてくれるに違いない。

㈱さえきセルバホールディングス社長の佐伯行彦さん。
セルコグループ理事長。
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期せずして、私たち2人は、
糖質ダイエットの同志。

そんな人が、
ずいぶん増えた気がする。

同ホールディングス副社長の桑原孝正さん。
セルバ社長。
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エコス常務の三吉敏郎さん。
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いつもの司会、見事でした。
お疲れ様。

㈱ライフコーポレーション専務の並木利昭さん。
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並木さんの行動力、
凄いの一言。

会長の清水信次さんを陰で支える。

今日も紀文食品㈱副社長の高市泰明さんと。
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中締めは三井食品㈱社長の長原光男さん。
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こちらも決まりました。

エコスグループも新たな1年を歩み出した。
平会長のリーダーシップのもと、
一丸となって2014年を突き進むに違いない。
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昨日のAJS、今日のエコス。

その合間に修士論文。
もう一晩で終わります。

私は今、登りの5区の最後。
明朝は下りの6区だ。

希望をもって、頑張ろう。

〈結城義晴〉

2014年01月09日(木曜日)

ヤオコー社長の川野澄人さんがメルカドーナに行った! という話

今朝、月刊『商人舎』新年1月号が、
印刷されてきた。
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㈱日本名刺印刷の鈴木堅社長自ら、
新年の挨拶がてら届けてくれた。

このこまめさ、素早さ、ホスピタリティ。

ありがたい。

堅さんは、
ベンチャー企業の若き創業者。
私が見込んだ人物。

ユニークな名刺印刷業を興し、
さらに企業を飛躍的に発展させるべく
大きなビジョンをもっている。

若き経営者といえば、
朝川康誠さん。
㈱USEI代表取締役社長。
立教大学大学院修士号をもつ結城ゼミ3期生。

新年のメールをいただいた。

結城先生
新年あけまして
おめでとうございます。

今年も結城先生のエネルギッシュな活躍を、
楽しみにしております。

例えるなら、
最新鋭とアナログを併存させた
『リニア蒸気機関車』のような。
最先端でありながら、
人間の細やかな機微を忘れない。
先生の存在そのものが
オクシモロンなのかもしれません。
〈褒め過ぎだぞ! 朝川くん〉

私は新年になると、
いくつかの儀式を行うのですが、
その中の大切な儀式のひとつが
商人舎設立時の先生のブログを読むことです。
あそこに書かれている熱気が、
私を一年間走らせてくれます。

先生の教えや多くの出会いに恵まれ、
就任時から2013年12月末までで、
店舗規模は2.77倍に、
時価総額は400倍になりました。

ひとつの指標としては嬉しく思いますが、
見据える先はまだまだ遥か彼方にあります。
ひとつひとつのマイルストーンを大事にしながら、
2014年も情熱と野心と優しさで、
走りぬく所存です。

どうかお力添えいただければと思います。

先生の取材されてきたレジェンドと比べ
未だ足元にも及びませんが、
愚直に邁進していく所存です。
本年もよろしくお願いいたします。

たくさんの若い経営者、実務家たちが、
まだまだ遠くを見つめながら、
仕事に邁進する。

その姿を見つめながら、
応援しながら、
私も励まされる。

日経新聞夕刊『人間発見』欄。
今週はヤオコー会長の川野幸夫さんが登場。
タイトルは、「まあまあ」は「まだまだ」。

埼玉県を中心に1都6県で店舗を展開。
2013年3月期まで24期連続の増収増益。

月曜日から始まった連載だが、
その6日のインタビューの巻頭で、
いきなり語る。
「先日、社長(次男の川野澄人氏)らが
スペインの『メルカドーナ』を視察しました」

およよ!

川野澄人さん、
メルカドーナに行ったんだ。

もちろん、月刊『商人舎』11月号を、
読んでの行動に違いない。

嬉しいかぎり。

しかし澄人社長、素早い。

「スペインという国は、
長い時間をかけて食事を楽しむ志向が強く、
2兆円以上の年間売上高があるそうです」

そう、メルカドーナの年商は190億ユーロ。
2兆4800億円で、1411店舗。

「スーパーマーケットの役割は、
まさにそこにあります。
最近まで大量生産・販売型の
消費スタイルが主流でしたが、
今は変わりつつあります」
マス・マーケティング、
マス・マーチャンダイジングから、
マス・カスタマイゼーションへ。

「スーパーマーケットという業態が
行き詰まっているのではなく、
コモディ ティでは
満足しなくなっている顧客志向に
対応できていないからです」

コモディティとノンコモディティ、
そのコンビネーション。

「ヤオコーは20年前から
従来型の経営から転換を進めてきました。
当時、バブルもはじけ、
スーパー業界の業績は悪化。
実は大型店の出店規制によって守られた業界で、
店舗さえ出せれば成長できたわけです」

規制に守られた業界だった。
正しい認識。

「業績不振は不況だけでなく、
店舗の中身が同質化するという内なる問題でした」
コモディティ化現象。

「日本もスペインのように
食文化を大事にする国です。
そこで日本人の望む方向に
店をつくろうとかじを切ったのです」

これこそフード&ベバレッジ・マーケティング。

「にぎわいをつくろうと
調理場を見えるようにしたり、
夕飯の提案をしたり、
自分たちが目指すべきスーパーマーケットとは
何かを追求したのです」

このインタビューのなかで、
川野幸夫さんの御母堂トモさんの言葉が出てくる。

「お客様の『まあまあ』は『まだまだ』だ」

「売り手の便利は買い手の不便」

川野さんは述懐する。
「母の残してくれた基礎の上に
自分の考えを築き、
ヤオコーの経営に取り組みました」

「スーパーマーケットは政治力も弱いし、
社会的な地位も高くありません。
これまで大半のスーパーマーケットは
地方の名士という立場に満足していました。
私も口べただし、対外活動は苦手です。
ですが雇用吸収力が大きい産業として
発言力を大きくする必要があります。
他の産業に負けない人材を採用し、
今以上の職場環境をつくることは
私の使命です」

最近の川野さんは、
この使命感をよく口にする。

「もちろん自助努力も大事です。
最近は地方の中小スーパーにはまず
ドル箱店をつくることを勧めています。
余裕がないといい考えが浮かばないし、
価格競争に走りがちになります。
社員への当たりもきつくなる」

まず、ドル箱店舗づくり。

「社長を見ていると『安心する』
という雰囲気をつくれば、
社員もがんばり、
好循環が生まれますよ」

好循環企業。
これこそメルカドーナの代名詞。

ハーバード・ビジネスレビューが、
コストコやトレーダー・ジョーと並べて、
メルカドーナを評価したコンセプト。

好循環企業。

ヤオコーは、
その好循環企業を志向している。

今年の商人舎海外研修会の第1回は、
4月10日~17日。

目的地は、
スペインのバルセロナと、
イギリスのロンドン。

バルセロナでは、
メルカドーナ
を訪れる。
結城義晴の熱のこもった解説がつく。

ロンドンはいま、
ニューヨークを抜いて世界最高の都市。
それはロンドン・オリンピックで、
都市機能の破壊的イノベーションが、
果たされたから。
今日の講演で、
竹中平蔵慶応大学教授が語っていた。

そのロンドンのテスコ、セインズベリー、
そしてウォルマート・アズダ、
さらにウェイトローズ、
マークス&スペンサーなどを、
訪問して、学ぶ。

もちろんウェグマンズやホールフーズに、
多大な影響を与え続けるハロッズも。
世界最高峰の百貨店。

さらにドイツから侵入してきたディスカウンター、
アルディやリドルも訪問して分析する。

是非、ご参加ください。
申込みは、
info@shoninsha.co.jpまで。

しかし鈴木堅さん、
朝川康誠さん、
そして川野澄人さん。

その行動力とスピード。
ビジョンと志。

若き経営者たちの時代が、
やって来ている。

私も負けられない。
『リニア蒸気機関車』でもいいから、
突っ走る。

〈結城義晴〉

2014年01月08日(水曜日)

杉山通敬「心技体/oneness」と権藤博「後退の許容/やらない我慢」

AJSネットワークと、
TERAOKA NEW BARANCE。
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前者は、月刊で、
オール日本スーパーマーケット協会の機関誌。
後者は季刊で、
寺岡精工グループの機関誌。

前者は2007年11月から、
後者はもう覚えていないくらい前から、
コラムやエッセイを書いている。

正月号が届いて、目を通す。
ちょっとした喜び。

さて、「心技体」。
スポーツなどでよく使われる。

大辞林では、
「精神力・技術・体力の総称」とある。

精神力が心、
技術力が技、
体力がそのものずばりで体。

そのいずれもが大事で、
それらのバランスがとられている必要がある。

経営にも、仕事にも、
この「心技体」という概念は、
たびたび応用される。

アメリカには、
この「心技体」といった言葉があるのか。
あるいは同じような概念を、
どう表現するのか。

2008年に亡くなった杉山通敬。
かつて、日本の「心技体」を、
丁寧に説明した後で、
スティーブ・クックに尋ねた。
クックは米国人プロゴルファー。

答えは、
「oneness」。

なるほど!

プログレッシブ英和辞典では、
1 単一性、 統一(性)、同一性、不変性。
2 (思想・感情・目的などの)一致、調和。

日本の心技体と、
Americanのoneness。

なるほど!

朝から妙に納得。

日経Web刊の昨年12月31日版。
コラム『悠々球論』。
野球評論家の権藤博が書く。
「これなら続く、
元日からの肉体改造法」

権藤は社会人野球ブリヂストンタイヤから、
中日ドラゴンズに入団。
その1961年に35勝19敗、
沢村賞、新人王、
ゴールデングラブ賞などを総なめ。

この年は全130試合のうち69試合に登板。
投球回数429.1回、奪三振310、防御率1.70。

あの田中将大ですら、
こんなことはできない。

連投に次ぐ連投。
今なら流行語大賞になるだろうが、
「権藤、権藤、雨、権藤」
この後、まだ続く。
「雨、雨、権藤、雨、権藤」

とにかくすごい投手で、
稲尾和久を尊敬していた。
同郷の西鉄ライオンズの鉄腕。

酷使がたたって、
30歳で現役引退。

しかしその後、指導者としては、
見事に自分の経験を活かし、
「奔放主義」を掲げて大活躍。

考え方は、
ドラッカー先生の「自己管理・目標管理」に、
最も近い野球人。

1998年に横浜ベイスターズ監督に昇格、
38年ぶりのリーグ優勝と日本一。

このチームは1950年創設だが、
たった2回しか優勝していない。

はじめての優勝は1960年。
西鉄の監督だった三原脩を招聘、
最下位からのリーグ制覇、そして日本一。

権藤の指導者としての能力の高さは、
このことだけでも証明されている。

その権藤のコラム。
年の初めの目標。
「怖いのは三日坊主」。

権藤が編み出したのは、
「持続可能なトレーニング法」。

吉川英治の宮本武蔵を、
権藤が読んでひらめいた。

社会人野球選手の頃のこと。

「剣士を目指す少年が体を鍛えるときに、
成長していくアサだかケシの葉を
毎日飛び越える稽古をする」

「やがてアサの葉は人の背丈より伸び、
180センチくらいになるが、
毎日クリアしていくことで
知らず知らずのうちに跳躍力が付き、
ついにはその高さでも飛び越えられるようになる」

「これだと私は思った。
体のトレーニングでも勉強でも、
最初からきついことをしたり、
急に負荷を増したりするから、
ああやーめた、ということになる」

「自分でも気づかないくらい、
毎日少しずつトレーニングを上積みしていけば、
肉体的にも精神的にもつらくならずに済む。
これなら続けられるはずだ……」

社会人1年目の正月から、
権藤が始めたのが「アサの葉式」。

その成果が実って、
プロ野球選手になることができ、
「権藤、権藤、雨、権藤」
「雨、雨、権藤、雨、権藤」。

ただしこの権藤の「アサの葉式」。
ポイントが2つある。

「痛みが出たときにどうしたか。
私は自分に『後退』を許した。
体を痛めては元も子もないから、
もう一度、前に戻ってやり直す」

「肉体や精神が『ギブアップ』と悲鳴をあげる前に、
緩めるのが続けるためのコツだ」
これが第1のポイント。
つまり「後退の許容」。

第2は、「やらない我慢」。

「『もっとトレーニングしたい』という誘惑に
打ち勝たなければならない」

つまり、「トレーニングを『しない』という我慢」。

「あと1回ずつやれば、
あしたの分までできるじゃないか、
トレーニングの貯金ができるじゃないか、
という欲が絶対に出てくる。
この欲を抑えて、
1回で切り上げるのがミソだ」。

権藤は述懐する。
「皆さん、やってみればわかると思うが、
この我慢がなかなかしんどい」

「はやる気持ちを抑えて、
アサの葉の成長を追うようにじっくり、
少しずつやっていく」

権藤の結論。
「何事も『やる我慢』と同じくらい
『やらない我慢』が難しいのだ」

なるほど!

妙に納得。

ステージを上げろ、
ステージを上げろ。
過去最高、これまでで最大!

そんなことを連呼する御仁には、
権藤を学んでもらわねばならない。
「後退の許容」と「やらない我慢」。

心技体とoneness。

そして「後退の許容」と「やらない我慢」。

仕事にも勉強にも、
経営や事業にも、
そして自身の健康管理にも、
大いに役立つ考え方だ。

商人舎の今年の標語。
そして1月の標語。
「こまかく・きびしく・しつこく・なかよく」

「なかよく」を加えたことにも、
権藤博と同じような意味がある。

〈結城義晴〉

2014年01月07日(火曜日)

「ホスピタリティは風呂敷」のたとえと「入れたてコーヒー」販売

今日は1月7日の七草。
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セリ、ナズナ、
ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、
スズナ、スズシロ、
これぞ七草

これから始まる1年間の「無病息災」を願いつつ、
正月の祝膳・祝酒で弱った胃を休める。

いい風習です。

こういった文化は大切にしたい。

私はどんなに忙しくとも、
こういった行催事には必ず乗る。

しかしアクリフーズの一件。

毎日新聞は巻頭コラム『余禄』で取り上げた。
「何者かの悪意によるものかどうかは分からない」
変な文章。

「年末から新年の列島を
何ともいえないイヤな気分に包んだのは
群馬県の冷凍食品工場の
製品からの農薬検出だった」
これも「の」が連続したひどい文章。

中身を非難しているわけではない。
私はこういった表現が大嫌い。
気にかかって仕方ない。
しかも大新聞の巻頭コラム。
群馬県のアクリフーズは、
水産大手マルハニチロの子会社。

「最初の異臭の苦情から
製品の自主回収までに
1カ月半もかかった」

「当初の発表では
混入した農薬の毒性を過小評価して、
消費者の不信をつのらせてしまった」

七草を食べても、
農薬が除去できるはずもない。

さて昨日は立教大学。
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7号館7203号教室で、
サービスマーケティングの講義。
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今回はゲスト講師。
田中実さん。
CS・ホスピタリティ実践研究所代表、
㈱国際ホスピタリティ研究センターの
研究ディレクター、
そして元巣鴨信用金庫常務理事。
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商人舎magazineでは、
昨年の4月号~6月号で連載を書いていただいた。
「田中実の実践ホスピタリティ講座」

前半の講義は、
この3回の連載をダイジェストしてくれた。

詳細を知りたい人は、
商人舎magazineをご覧ください。

このなかで「カバンと風呂敷」の話は、
実におもしろかった。

サービスとホスピタリティ、
それはカバンと風呂敷に似ている。

サービスは、
定型定量のカバンにたとえられる。
ホスピタリティは、
変幻自在の風呂敷の如し。

言いえて妙。

私はすぐに故渥美俊一先生を思い出した。

渥美先生はまず、
定型サービスをシステムとして確立せよと
主張していた。

セオドア・レビットの言う、
「サービスの工業化」である。

しかしその渥美先生ご自身は、
風呂敷の愛用者だった。
「これが一番便利」と言いながら、
水色の風呂敷を抱えていた。

田中さんの講義の後半は、
巣鴨信用金庫在職中に、
「金融業のホスピタリティ」を
実現したプロセスの解明。

これも秀逸の講義。

最後に質疑応答。
グッド・クェッションが出て、
講義の本質をあぶり出した。
20140107114259.jpg
田中さんへの講演、
どんどん依頼してください。

目から鱗です。

講義終了後も、
名刺交換があり、
さらに私のfacebookには、
田中さんへの感謝の言葉が寄せられた。

ありがとうございました。

さて今日のニュース。
日経新聞『消費欄』。
「いれたて一杯、スーパーも」

「セブン-イレブンの入れたてコーヒー100円」。
空前の大ヒット。

昨年11月23日のこれも日経の記事。
「コンビニコーヒー7億杯」
大手5社の2013年度の合計販売量は、
7億杯を超える見通し。

セブンは昨年5月に年間販売目標を、
4億5000万杯に上方修正。
当初計画からは36%増。

日本マクドナルドが
年間3億杯。

それを上回る最大のコーヒー販売業となった。

ローソン、ファミリーマートに、
サークルKサンクス、ミニストップも加わって、
5社で7億杯。

1杯100円とすると、700億円。
突然、このマーケットが出現した。

全日本コーヒー協会の発表。
昨年1~9月の国内消費量は、
前年同期比4%増。
合計は33万4500トン。

これまでの最高は、
2007年の年間43万8300トン。
今年度はそれを上回る。

そこでスーパーマーケットでも、
「入れたてコーヒー」を強化充実。

遅いくらいだ。

私は昨年から、
ウェグマンズのコーヒー販売、
ホールフーズのコーヒーショップなど、
例を挙げてお奨めしていた。

東急ストアフードステーション大倉山店。
イートインコーナーで、
100円のいれたてコーヒーを提供。

いなげや下石神井店では、
1杯120円が1日20~30杯売れる。
ここは焼きたてパンの売場に併設。

ヤオコーの東大和店。
コーヒー100円、
焼きたてピザなどとのセットで500円。

マルエツの小型店 「マルエツプチ」では、
朝食のパンと組み合わせ購入。

もう、最近の超話題の新店でも、
必須のコーナーとなった。
サミット野沢龍雲寺店、
イオン幕張新都心店。

ユニーの小型店「ミニピアゴ」も、
現在の5店舗から5年間で60店増加。

こうなるとすべての業態で、
「入れたてコーヒー100円」が、
販売されるに違いない。

ドラッグストアは当然。
百貨店もショッピングセンターも、
場合によっては専門店も。

ただしその場合には、
食品衛生法の営業許可が必須。
だから既にこの許可を取っている業態が有利。

それ以外にもホスピタリティを考慮するなら、
「入れたてコーヒー100円」は、
必要となるかもしれない。

つまりお店や業態を、
カバンと考えるのではなく、
風呂敷と見立てるのですな。

それがフォーマット戦略の極意。

いかが?

〈結城義晴〉

2014年01月06日(月曜日)

エコス平富郎の「一緒になって、一所のところで、 一生懸命働く」

Everybody! Good Monday!
[2014vol1]

2014年第2週です。
いよいよというか、
やっとというか、
今週から平常業務になってくる。

会社にはありがたいことに
たくさんの賀状が届いた。

この場を借りて御礼申し上げたい。
さて、週初めのGood Mondayだが、
毎年の第1週から数えて、
1年間を通して第〇週と記述する。

その方が紛らわしくないし、
分かりやすい。

マネジメントもオペレーションも、
基準が明確でなければいけない。

第1四半期第〇週でもいい。
第2四半期第×週でもいい。

例えば1月第5週とやると、
今年でも第5週の土曜日は、
2月1日となって、
2月とかぶる。

だから月曜日のGood Mondayは、
必ず「第〇週です」と始める。

1年間、よろしくお願いしたい。

さてその2014年の1年。
ざっと、おさらいしておこう。

1月は三が日が明けると、
1月13日(月)が成人の日。
その前の土日曜から三連休。

2月に入ると、
7日からロシアのソチで冬季五輪。
23日まで続く。

国民を挙げての大イベント。
9日には、はからずも、
東京都知事選挙。

そしてこの2月、
環太平洋経済連携協定(TPP)閣僚会合がある。

その2月の祭日は、
2月11日(火)の建国記念の日。

3月は1日に、
サッカーJリーグ1部開幕。
これも今年は少しは盛り上がる。

11日は忘れてはいけない。
東日本大震災から3年。
黙祷。

そして28日に日本プロ野球開幕。

祭日は3月21日(金)の春分の日で、三連休。

そして4月に入る。
1日から消費税率が、
8%へ引き上げられる。

その直前は当然ながら、
駆け込み需要騒ぎ。

十二分に準備したい。

4月の祭日は、
29日(火)の昭和の日。

そのままゴールデンウィークに突入。

しかし今年は、
5月3日(土)が憲法記念日、
5月4日(日)がみどりの日、
5月5日(月)がこどもの日、
そして5月6日(月)が振替休日。
四連休にしかならない。

「飛び石連休」の響きが、懐かしい。

そして6月は祭日がない代わりに、
12日にサッカー・ブラジルワールドカップ開幕。
日本代表の1次リーグは、
14日にコートジボワール戦、
19日にギリシャ戦、
24日にコロンビア戦。

大騒ぎしつつ、
決勝は月をまたいで7月13日。
多分、ブラジル代表vsどこかの代表となる。

7月は17日~20日が、
ゴルフ全英オープン(20日まで)、
18日・19日が、プロ野球オールスター。

祭日は7月21日(月)の海の日で、
三連休。

もう6月から7月は、
仕事そっちのけで楽しむ日々になるか。

8月は国民の祝日がない。
しかし夏休み。
6日が広島の原爆死没者慰霊式・平和祈念式、
9日が長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典。

そして15日が終戦記念日。

熱闘甲子園は実は、
日程が決まっていない。
昨年は8日から23日までだった。

毎年、終戦記念日の時に、
高校野球が繰り広げられる。

そして早くも9月。
15日(月)が敬老の日で、
三連休。

23日(火)が秋分の日。

10月に入って、
13日(月)が体育の日で三連休。

11月は3日(月)が文化の日で、
ここも三連休。

11月23日(日)が勤労感謝の日で、
翌24日(月)が振替休日。

土曜日曜月曜の三連休を、
アメリカのサンクスギビング週間のように、
クリスマス・年末商戦前哨戦と位置付けたい。

「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」

そして12月。
今年は12月23日(火)が天皇誕生日。
翌日のクリスマスイブ、クリスマスと続いて、
年末商戦に突入していく。

つい最近までのことが、
脳裏に甦る。

しかし人間の1年は、
あっという間に過ぎていく。

それでも今年は、
三連休以上が都合8回。

さらに、2月の冬季五輪、
6月のFIFAワールドカップと、
大きな節目のイベントが二つある。

私たちはほんとうに、
スポーツ・イベントに浮かれやすい国民だ。
いや、世界中、人間は、
スポーツ好きだ。

どこでも国民全体を動かすのは、
人気スポーツしかないとさえ思えてくる。

それでも商売は、
その人気を活用すべきだ。

『日経ビジネス オンライン』のログイン画面。
巻頭に「名言~日経ビジネス語録」がある。

今日付けの言葉は、
「小売業の地位は今も低い。
そんな文化を変えたい」

〈川野幸夫 ヤオコー会長〉

いいですねえ。

青臭いところが大好き。
しかし71歳の川野さんは心底、
そう思っている。

岡田卓也さんも言い続ける。
「日本には、今でも、
士農工商の意識が残っている」

イオン名誉会長相談役で88歳の米寿。
「わたしは士農工商と闘い続けている」

岡田さんも真剣に闘い続けている。

さて今朝、『セルコレポート』が届いていた。
全国セルコチェーンの機関誌。

その年頭Messageで、
平富郎さんが、経営者に向けて、
実にいいことを書いている。
ご存知、㈱エコス代表取締役会長、
協同組合セルコチェーン理事相談役。
73歳。

「まず、経営者自身が、
一生懸命働くことです」

「従業員は今まで通りの時間に
来させて帰していいから、
経営者だけは今までより
1時間早く来て1時間遅く帰る。

そうすれば、背中を見ている幹部の人達も
遅くまで頑張るようになる」

「中小企業は経営者も従業員も、
一緒になって、一所のところで、
一生懸命働くことです」

一緒になって、
一所のところで、
一生懸命働く。

ここが特に、いい。

平さんらしい言い回しで、
耳元に響いてくるように感じられる。

「店にある商品は、
1品たりとも自社のものはない」
小売業はほとんどが、
そういった商いをしている。

「我々はすべての商品を
生産者からお客様に渡す
『一時預かり小分け業』なんです」

日本は6割の商品を、
海外輸入に頼っている。
平さんはその点を指摘する。

「海外で生産したものを皆が集めてきて、
港から運送業者が
メーカーや問屋へ運んだりして
最後に店に来る。
店に来るまでに
どれだけの工程があったか」

「最後の店で捨ててしまったのでは、
国際社会すべてを巻き込んだ努力を
無にしてしまう」

「だから預かった商品を鮮度よく、
品質をそのままに
お客様に渡さないといけない」

「自分のものだから捨てていい、
などと言っている企業は、
今年はすぐ潰れます」

協会や団体の機関誌。
巻頭言はこうでなくてはいけない。

時流を読み取りつつ、
叱咤激励、辛口の檄。

一緒になって、
一所のところで、
一生懸命働く。

では今週もこの調子で。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2014年01月05日(日曜日)

ジジとお父さんの年賀[日曜版2014vol1]

あらためまして、
おめでとうございます。
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ほんねんも、
よろしく、
おねがいします。

ボクは、ジジです。
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ユウキヨシハルさんのうちに、
おせわになっています。

いちおう、
「おとうさん」と、
よぶことにしています。

きょうは、
ごあいさつ。

ここで。
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なんだか、
いごこち、
わるい。
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めんどくさい。
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でも、しかたない。

1年にいちどの、
ごあいさつ。
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だっこも、
すきじゃない。
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でも、しかたない。
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1年にいちどの、
ごあいさつ。
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ことしも、
毎週日曜日、
『ジジの気分』。
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よろしくお願いします。

おとうさん、
ともども。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年01月04日(土曜日)

正月4日に思い出した「去年今年貫く棒の如きもの」〈高浜虚子〉

いつもこの時期に思い出す句。
去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの
〈高浜虚子〉

虚子につられて、正岡子規。
子規は虚子の師匠。

天は晴れ地は湿ふや鍬始(くわはじめ)
〈正岡子規〉

「湿ふ」は現代語では「うるおう」。
「鍬始」は、新年の仕事初めのひとつ。
農民が田畑に出て、初めて鍬を入れる行事。

昨今は元旦から初荷、初売りが盛んだが、
今日4日は商業にとっても、
本来、仕事始めの日。

今日の一日の新鮮さを忘れずに、
一年を貫きたい。

コンビニは1年365日、
24時間で店を開く。

私の自宅のそばのセブン-イレブン。
20140105000627.jpg

そしてローソン。
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24時間営業のコンビニであっても、
年の初めの「鍬始」はある。
年の初めの区切りはある。

30年ほど前、
アメリカ・ロサンゼルスで、
一昼夜の取材を敢行し、
レポートを書いた。

タイトルは、
「ラルフの24時間」。
大好評の36ページ・ルポだった。

今は全米1位クローガーの傘下に入っているが、
当時はカリフォルニアでトップを争う企業。
それがスーパーマーケットのラルフ。

その最大の繁盛店。
サウス・バーモントの店。

店舗の裏のモーテルに部屋をとり、
24時間ウォッチングをした。

当時、このエリアは物騒な地区で、
外国人は特に夜には、
絶対に歩いてはいけないと警告されていた。

しかし私たちが予約した部屋は、
ドアの鍵が壊れていた。

仕方がないので、
部屋には荷物を置いて、
朝までずっと店にいた。

お陰でナイトクルーなどとも、
極めて親しくなった。

800坪ほどの店で、
年間70億円も売っていた。

夜の11時くらいから、
トラックで商品が搬入されてくる。

まず大量のグロサリー、
それからデアリー、
深夜過ぎると生鮮食品。
明け方にパン。

ナイトクルーが必死のスピードで、
売場の清掃をし、
見事に陳列替えをしていく。

そして朝7時。

売場は完成。

24時間営業の店舗でも、
「100%の品揃え」の、
時間帯が決まっていた。

それが午前7時。

完全な陳列量は、
1日の販売量とほぼ一致していて、
日中は一切の補充作業をしない。

だからデイタイムはそれぞれの部門に、
ひとりずつくらいの人員だった。

昼間の接客はチェックスタンド・スタッフと、
ストア・ディレクター。

当時の私にはこれこそが、
極限まで生産性を高める方法だと感じられた。

そして30年前は、
それが高い成果を上げた。

印象的なことは、
24時間営業店舗にあった、
「開店時100%品揃え」の基準。

どんな店にも、
どんな仕事にも、
もちろん人生にも、
連綿と続くその中に、
大切な区切りが必ずある。

だから、
どんな店も、
どんな仕事も、
どんな人も、
その区切りを大切にして、
一方で、
「貫く棒の如きもの」を、
持っている必要がある。

正月4日に思い出したこと。
去年今年貫く棒の如きもの
〈結城義晴〉

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