結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年05月05日(月曜日)

こどもの日の「最悪・最善」と「50年後の人口1万人維持政策」

安近短黄金週間中だけれど、
Everyone! Good Monday!
[2014vol18]

今日はこどもの日で、
二十四節気の立夏。
夏が立つ日。

しかし今日、
沖縄は梅雨入り。

日本列島は四季があってよろしいけれど、
天気予報は一様ではない。

昨年の沖縄の梅雨入りは、
5月10日ごろだったから、
少し早い。

少し早く梅雨入りして、
少し早く梅雨明け。

このあたりは、
常盤勝美の2週間天気予報をどうぞ。
商人舎Magazineの、
Weekly商人舎日替り連載火曜版が、
詳しい。
その簡潔な略報は、
商人舎公式ホームページのブログでどうぞ。

明日が振り替え休日だが、
全国的に今夕あたりから、
帰省ラッシュ。
ご苦労様。

小売りサービス業の現場の皆さんは、
仕事に就いてから帰省ラッシュなど、
経験したことがないのかもしれないが、
それでも高速道路のサービスエリアや道の駅など、
これ以上ないというくらい大繁盛する。

商売繁盛はTPOSによる。
つくづくと感じさせられる。

Time[時]
Place[ところ]
Occasion[場合・理由]
Style[生活様式・ライフスタイル]

顧客が、
どんなときに、
どんな場所で、
どんな場合・どんな理由、
あるいはどんなきっかけで、
どんな暮らし方・どんな楽しみ方、
どんな生き方を求めて、
商品やサービスを購入するのか。

つねにTPOSを感じること、
考え続けること、
それがいわば、
リテール・マーケティングの基本。

さて、関東地方、
今朝の地震で目を覚まされた。

東京都心で震度5弱。
関東の広範囲で震度4。
横浜でも震度4。

首都圏直下型地震ではなかったようだが、
日本列島は、地震列島。

だからいつも、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

私の心構えは、
常にこうある。
いや、こうありたいと、
腹積もりしている。

だから何ごとも、
自分で決める。
自分で行う。
自分で責任を持つ。

自律・自立、自己革新。
脱グライダー。

しかしこんな歌がつくられる。
容れものは容れられるものを
四捨五入せし形にて作られてをり

〈日経歌壇 横須賀・丹羽利一〉

さて今日のこどもの日に先駆けて、
人口問題に関する重要な報告がある。

昨日の日経新聞の「きょうのことば」が面白い。

日本の人口の推移。
1603年、江戸幕府が成立。
その人口は1227万人。

江戸時代を通じて緩やかに増加し、
明治時代以降、増加のペースが急激化。

1868年、明治維新のころは、
3330万人。

1945年、第2次世界大戦が終わったころ、
7199万人。

明治維新から100年弱で倍増。

さらに戦後二度のベビーブームなどあって、
2008年がピーク。
1億2808万人。

しかし国立社会保障・人口問題研究所の推計。
2048年に1億人を割る。
2060年に8674万人。
終戦直後に近くなる。

そのうえ、
65歳以上が人口に占める高齢者の割合は、
2010年の23%が、
2060年に40%弱。

半面、15~64歳の生産年齢人口は、
2010年の8173万人が、
2060年に4418万人。
こちらは半減。

この日本の決定的な人口問題に対して、
「選択する未来」委員会が、
経済財政諮問会議に中間報告をする。

政府は、これを受けて、
経済財政運営と改革の基本方針に盛り込む。

委員会会長は三村明夫日本商工会議所会頭。

日経新聞が昨日の一面トップで取り上げた。

その初めての目標は、
「50年後に人口1億人程度を維持」
50年後というのは2060年代。

具体的目標指標は合計特殊出生率。
つまり1人の女性が生涯に産む子供の数。
2012年で1.41。
2060年にこれを、
2.07以上
に引き上げる。
そうすれば人口は、
1億545万人程度になる。

そのための国費ベースの予算。
3兆円規模の出産・子育て支援。

政府予算の資源配分を、
「高齢者から子どもへ大胆に移す」
当たり前だけれど、大胆な提言。

その「費用は現在世代で負担」と明記。

さらに「年齢、性別に関わらず働ける制度を構築」。
女性・高齢者の労働参加も進める。

そのためにひとつは、
「出産・育児と仕事を両立させる」。
もうひとつは、
「働く高齢者を後押しする」。

さらによく批判される労働力統計で、
新しい指標を制定する。

具体的にはまず、
「新生産年齢人口」の定義を変える。
それは「20歳以上70歳未満」。

さらに産業構造の変更、大胆な規制改革。
これはお題目としてはずっと上がっていて、
総論賛成各論反対にばかりなっている。

三村日商会頭が会長だから、
「起業・廃業の新陳代謝で産業の若返りを進める」。

外国人は「移民政策」ではなく、
「外国人材を戦略的に受け入れる」。

諮問報告はいちいちもっともで、
斬新とは言えないかもしれないが、
確実にこれを達成してほしいものだ。

たとえ高齢者がもっと働こうとも、
高齢者への予算が子どもたちに回されようとも、
それに文句を言う者はいないはずだ。

立夏の日に春の季語とは、
季節はずれだが、
大好きな小林一茶の句。
雪とけて村いっぱいの子どもかな

2014年のこどもの日に、
そんな日本社会の到来を、
心から祈念したい。

ではみなさん、
連休は明日まで。
月曜日は、
Good Monday!

〈結城義晴〉

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