結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年12月24日(木曜日)

クリスマスイブに「楽観主義で行こう」――その5つの力

クリスマス・イブ。

とはいっても、
月刊『商人舎』2016年1月号の編集期間。
来週の頭が最終責了の期日だが、
それでも考えてみると、20代前半からずっと、
「年末進行」という言葉に、
プレッシャーを受け続けてきた。

のんびりと、あるいはスリリングに、
クリスマス・パーティなど、
やった記憶がない。

学生時代。
「クリスマスの夜」という短い歌を作った。
歌詞と楽曲。

いつだったか、
不満足だったその歌の詞を変えた。

‟さようなら”

さようなら
さようなら
みんな 元気で
さようなら

さようなら
さようなら
みんな ありがとう
さようなら

そうしたらこの歌、蘇った。
ありがとう。

今夜もこの歌、
口ずさんでみた。

ここで、クリスマスイブのお知らせ。

上田惇生先生がまた、
新刊本を出版された。
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『イノベーションと企業家精神』の
[エッセンシャル版]

これは、いい本です。
ぜひ読んでください。

さてWeekly商人舎の週刊特別企画。
[Xmas present企画➀]
イオンスタイル板橋前野町店
イズミヤ撤退の4層店舗を全力改装itabashimaeno_gaikan-600x446
イオンリテール期待のリニューアル店舗。
これが成功すると、都市型多層タイプを、
順次、改装していくことができる。

石井教裕店長が逃げずに、
難問に立ち向かった。
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まずは拍手。

しかしこの年末年始商戦を通した、
修正力こそが問われている。

さてさて、日経オンラインの経営者ブログ。
ユニ・チャーム社長の高原豪久さん。
「楽観主義で行こう」と書く。

クリスマスイブにふさわしい言葉のプレゼント。

まず自分の信条を述べる。
「物事を深刻に考えすぎず、
あらゆる困難に前向きに立ち向かう
というスタンスを楽観主義と呼ぶ」

私も間違いなく楽観主義者。
同感するところは多い。

その楽観主義者の特長の第1。
「いま目の前で起こっている現実への対応」と、
「未来に向かって行動する
『目的志向』に根ざした対応」とが、
しっかりワンセットになっている人。

つまり楽観主義者には、
「未来(目的や目標)」があって、
「いま(手段や過程)」がある。

逆に悲観主義者は、
「未来」と「過去」があるが、
「いま」が無い。

楽観主義者は第2に、
目的を達成するために、
「まっしぐらに必要な準備をします」

「できる、できない、好き、嫌い
という感情はあったとしても、
それに支配されずに判断します」

そして、楽観主義者の第3の特長は、
周りを信頼していること。
周囲の人々と常に、
対等で良好な関係を築こうという意識がある。

反対に、悲観的な人には、
この対等意識が欠けている。

「人より上位に立つか、下位にあるのか。
部下でも、上司でも、相手構わず、
無意識の内に、比較し、
すぐ競争したがります」

いろいろと書いていって、
最後に楽観主義で成長していくために、
大切な5つの力。

第1に傾聴力
―相手が心を開いて話せること
第2にロジカルシンキング力
―成功を準備するに足るだけのものであること
第3に対話力
―相手の立場を尊重しつつ、
相手を説得できること
第4に文章力
―相手に響く、言いたいことが正しく伝わること
第5にタイムマネジメント力
―週単位で優先順位を見極めた、
計画立案と実行ができること

高原さん、
自分の信条と主義を述べるにあたって、
誰よりも自分自身に言い聞かせている感じ。
だからついつい欲張り気味。

しかしその真摯さ、
率直さが、いい。

とくに(4)の「文章力」は、
それを書いている文章そのものが、
俎上に載っているわけで、
勇気のいる発言です。

クリスマスイブ。
楽観主義で行こう。

〈結城義晴〉

2015年12月23日(水曜日)

米国マック「よいクリスマスを」の連鎖と社会マーケティング

今上天皇陛下82歳の誕生日。

おめでとうございます。

「誕生日は、母と父に感謝する日です」。
私はいつも誕生祝いに、このフレーズを使う。

本当にそう思っているから。

さらにマーク・トウェインを付け加える。
「人生で一番大事な日が
二日ある。

生まれた日と、
なぜ生まれたかが
わかった日である」

天皇陛下の今日のお言葉。
「様々な面で先の戦争のことを
考えて過ごした1年でした」

戦争を知らない子供たちが、
私自身も含めて大人になり、
壮年になり、熟年になる。

「先の戦争のことを十分に知り、
考えを深めていくことが
日本の将来にとって
極めて大切なことと思います」

それは『永遠の0』のような知り方では、
断じてない。

そして戦争への思い。
「平和であったならば、
社会の様々な分野で
有意義な人生を送ったであろう人々が
命を失ったわけであり、
このことを考えると非常に心が痛みます」
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イギリス人とフランス人は、
ひどく仲が悪い。

イギリスのユーモア、
フランスのエスプリ。

同じような内容でも、
必ず対峙する。

そのフランス人が、
これだけはイギリスのようであったら良かったのにと、
思うことがある。

それは「王室」の存在である。

イギリスは名誉革命で、
王室を残した。
フランスはフランス革命で、
ルイ16世をギロチンに送り、
王室制度を廃止した。

日本の「王室制度」を無条件に、
賛美するものではないけれど、
皇室があることが日本の特長だと、
ずいぶん年をとってきてから、
思うようになった。

昨日の冬至。

夜、柚子湯に入った。
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今朝も柚子の香りを楽しみながら、
湯につかる。
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1年の疲れが抜けていくようだ。

さて、昨日、王利彰先生のFacebookに、
いい話がシェアされていた。

『グノシー』のブログのタイトルは、
「米マックのドライブスルーで
後ろの車の代金を払ってあげた結果…¡」

12月9日、アメリカはフロリダ州。
マクドナルドの店舗のドライブスルー。
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主人公はトリー・キーヌさんという女性。

「頼んだ商品の代金を支払っていた」

「ふと思い付いて、店員さんに声を掛けました。
『後ろの車の人の分も、払ってもいいかしら?』」

「加えてキーヌさんは店員さんに、
『後ろの人に”よいクリスマスを”と伝えて欲しい』
と頼み、マクドナルドを後にしました」

「後ろの車が会計に来ると、店員さんは
キーヌさんが食事代を払ってくれたことを伝えました。
そして『よいクリスマスを』と」

すると・・・

「キーヌさんの行いにとても感動したその人は、
今度は、自分の後ろのお客さんの
食事代を払わせて欲しいと申し出た」

「こうして繋がっていった親切の連鎖は
どんどん続き、なんと朝9時から昼3時の
この店員さんのシフトが終わるまで、
ずっと途絶えることがありませんでした」

「途中から車の台数をカウントしていったところ、
後ろの車に食事代を支払ったのはなんと250人!
中には後ろの車3台分の食事代を払いたいと
申し出た女性もいたのだとか」

この店員さんは、12年間、
マクドナルドで働いているベテラン。

「このようなことは今まで
1度も起きたことがありません」

「この出来事に参加することができて
本当に恵まれた気持ちです」

ブログはまとめる。
「1人の女性から始まった、
止まらない小さな親切の連鎖。
世界は私たちが思っているよりもっと、
親切心にあふれているようです」

アメリカはいいなあ。
そしてマクドナルドはいいなあ。

そう、思う。

日本マクドナルドが売却されてしまうが、
マクドナルドの良さは変わらない。

もっと健康的で、
もっと断然おいしいハンバーガーが、
この会社には必須だと思うけれど。

ひと月に一、二度、
私に送られてくるメールマガジンの一つ。
日本クレド㈱代表の吉田誠一郎さん。
2015年のクレドの総括。

3つあるが何よりも重要なのが第1。
「社会や世界への貢献意識」の高まりを、
クレドの文章に入れる動きが増えたこと。

これまでは「自社の顧客」にどう貢献するか、
そのことについての宣言が、
ほとんどの企業で優先されていた。

しかし、「顧客」よりも、
「社会や世界の進歩や成長に対して、
自社や自分たちは、
どんなミッションをもっているか」
これを宣言する。

マーケティングの5つのコンセプト。
生産コンセプト、
製品コンセプト、
販売コンセプト、
マーケティング・コンセプト。

最後に社会マーケティング・コンセプト。

2015年の日本のクレドにも、
この第5のコンセプトが色濃く出てきたことになる。

そしてそれは、
マクドナルドの連鎖につながる。

いや、親切の連鎖は、
その会社やその店に、
社会マーケティング特性が潜在するからこそ、
生まれてくるものなのだと思う。

明日はクリスマスイブ。

すべてのみなさんに、
「よいクリスマス」の連鎖を。

〈結城義晴〉

2015年12月22日(火曜日)

世界気温過去最高! 日本マクドナルド売却とLIXIL社長退任

2015年の冬至。DSCN8260-5今日の横浜は、
日の出が6:47、日の入りが16:32。
日照時間は9時間45分。

しかし日が短いというよりも、
日影が長い。
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気象庁の昨日の発表。
今年の世界の平均気温は、
1891年の統計開始以降、過去最高。
平年を0.4度上回る。

いわゆる「地球温暖化」。
要因の一つは「エルニーニョ現象」
太平洋東部の赤道付近で海水温が高くなる。

冬至を迎えた日本の今年の平均気温は、
過去4番目の高さで平年を0.63度上回る。

しかし今年1月・2月とニューヨークを訪れたが、
マイナス10度が当たり前だった。

やはり北米北東部など一部の地域は、
平年より気温が低かった。

しかし広範囲で記録的な高温が続出。
5~6月にはインドとパキスタンで熱波、
太平洋上では「昨夏から続くエルニーニョ」

100年あたりの気温上昇は、
世界が0.71度、日本は1.16度。

クリスマスケーキが売れないはずだ。

そのかわり、ハロウィンの影響で、
クリスマス扮装大会は盛大だろう。

今年のクリスマス商戦、
店長はサンタクロースの扮装、
絶対に必要だ。

さて、おめでたくはないニュース続出。

第1に「日本マクドナルド売却」
日経新聞一面トップのスクープ記事。

日本マクドナルドホールディングスの株式は、
米国マクドナルドが約5割を保有する。

その15~33%分を相対売却する方針、
売却額は1000億円規模の見通し。

つまり経営権を明け渡す。

売却先は日本の総合商社や投資ファンド。
現在5社程度に譲渡を打診中。

アメリカのマクドナルドも経営は芳しくない。
しかし日本はもっと苦しい。

しかも日本市場は、
マクドナルドの世界戦略のなかで、
「基礎市場」という4番手のマーケットだ。

同社は現在、世界を4つに分けている。
第1がアメリカ市場。
第2は業績牽引国際リード市場、
第3が高成長期待市場、
第4が基礎的市場。

この基礎市場は、
中東、インド、中南米など、
約80の国・地域。

そしてこれらのマーケットでは、
現地企業がエリアフランチャイジーとして、
米国本社にロイヤルティを払う。
日本マーケットもこの位置づけだ。

しかしこの売却劇は、
「ジャパン市場に魅力がない」というよりも、
「日本マーケットが難しい」ことを、
あらためて世界に示したことになる。

いいことかもしれない。

日本マクドナルドホールディングスは1971年に、
故藤田田氏の藤田商店と米マクドナルドが、
共同出資で設立し、
2001年にジャスダック上場。
2002年に持ち株会社に移行。
そして2003年に藤田商店との契約が解除され、
米国本社主導の経営体制が始まった。

2004年に、原田泳幸CEO登場。
現ベネッセコーポレーション代表取締役社長。
2014年まで10年間CEO。
前半はイケイケどんどんだったが、
後半は今回の売却劇の原因を作った。

昨2014年12月期の売上高2223億円。
店舗数3093店。
フードサービス産業第3位。

まだまだ手放す必要のない会社だ。

しかし本国にすら手が回らないマクドナルドは、
日本市場を専門家に任せて、再生するのが、
手っ取り早いと判断した。

しかし総合商社や投資ファンドにそれができるか。

まったくの私見だが、一番いいのは、
セブン&アイ・ホールディングスが受けることだ。

それを阻止しようと、
三菱商事&イオンが動くかもしれない。

日本マクドナルドの株価は、
昨日時点で2943円、
時価総額は約3900億円。

これは外食業界首位。

それを1000億円で買えるならば、
ひどく安い。

アッと驚く結果になるかもしれない。

今日の第2のニュースは、
「藤森義明LIXIL社長退任」
来2016年6月に瀬戸欣哉さんに交代する。
瀬戸さんは工具通販MonotaRo(モノタロウ)会長。
藤森さんが64歳、瀬戸さんが55歳。

藤森さんは米国ゼネラル・エレクトリック出身で、
辣腕の専門経営者として注目された。

まず国内企業群を再編成し、
海外企業を買収して、
統合作業に入った。

日本マクドナルドの原田前CEOと、
ちょっと似たところがあって、
ドライ経営で危なっかしかったが、
「やはり!」といった印象だ。

企業価値を高めるためには、
そこで働く人たち自身の価値が、
高まらねばいけない。

唐突な引退劇に、藤森さんの発言。
「会社を大きくしてきた自負がある」

この発言は時代錯誤。
現在は「大きいことはいいことだ」の時代ではない。

「5年を1つの区切りで考えていた」
これも原田泳幸と似ているが、
それでは働く者たちにとって、
たまったものではない。

小売業やフードサービス業は特に、
この考え方ではうまくいかない。

LIXILの前身の一つはトステム㈱。
その創業者は潮田洋一郎さん。

潮田さんに請われて、
藤森さんは2011年8月に社長に就任。
その前に、トステムを中心に、
㈱INAX、新日軽㈱、東洋エクステリア㈱、
そして第一次㈱LIXILが統合されて、
現在のLIXIL誕生。

現時点で、建築材料・住宅設備機器業界日本最大。

後任の瀬戸さんは珍しく、住友商事出身。
米国資材流通企業WWグレンジャーとの共同出資で、
モノタロウを設立し、上場させた。

事業者向け資材のEコマース事業を成功させ、
「町工場にとってなくてはならない存在」に育てた。

総合商社出身で、
ゼロから企業を作った手腕は、
藤森さんにないもので、
大いに期待できる。

日本マクドナルドも、
どこが請け負うかは別にして、
本気のプロデューサーが必須である。

サラ・カサノバはそれでも、
彼女なりによくやっていると、
私は思う。

〈結城義晴〉

2015年12月21日(月曜日)

塩野七生のリーダーの条件「貧相」でなく「明るい顔」

Everybody! Good Monday!
[2015vol51]

2015年第52週。
今年1月1日が水曜日で、
その第1週から勘定すると、
第52週になる。

つまり1年365日は、
まるまる52週と1日であるから、
どうしても53週になるわけ。

あと1週間と4日で、
今年が終わる。

無呼吸泳法で頑張ろう。

Weekly商人舎の日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画。
年末までの一気呵成を示す。

火の玉のごとき落日暮れ早し
〈朝日俳壇より 堺市・吉田敦子〉

明日は冬至。

明後日が天皇誕生日、
明々後日がクリスマスイブ、
金曜日がクリスマス。

そしてクリスマスの夕方から、
もう年末商戦に入って、
日本固有の年末風景が訪れる。

ああ、日本に生まれて良かった。
そして2015年が終わる。

しかしこれから2週間は「際の勝負」

サッカーやラグビーで言えば、
タイムアップ前の最後の5分間や、
インジュリータイム(Injury Time)。

サッカーでは、
アディショナルタイムが正式名称、
ロスタイムは和製英語。

マラソンで言えば、40キロ地点を過ぎて、
残りの2.195キロ。
正念場。

しかしこの時点で実は、
たいてい勝負は決まっている。

ただし本当に時たま、
逆転することがある。

優勢に進める企業や店は、
その逆転が起こらないよう際の勝負を丁寧に。

劣勢の企業や店は、
歴史的逆転のための際の勝負を。

極月や仕事が仕事連れて来る
〈朝日俳壇より 今治市・横田晴天子〉

「極月」は12月のことで、
「ごくげつ」あるいは「ごくづき」と読む。

商売は別に、
勝った負けたではないけれど、
そう考えた方が、おもしろいし、
私などやる気が出る。

ただし、正々堂々、
公明正大な勝負であること。

明日来るを信じて眠る冬紅葉
〈同 尼崎市・橋本絹子〉

「冬紅葉」は、
散り遅れて少しだけ残っているもみじ。

今日は一日、
横浜商人舎オフィス。
午後、来客。
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右が、㈱万代長岡京店店長の津田睦さん、
真ん中は、東尾理恵さん、
人事部教育チームマネジャー。

来年度の相談。

忙しくなりそうだ。

さて、日経新聞のコラムニスト平田育夫さん、
「核心」で「アベノミクス、隠せぬ現実」を指摘。

安倍晋三政権が発足してから、
この12月26日で丸3年が経過する。

「金融緩和中心のアベノミクスは、
円安、株高をもたらし、
一見、華々しい」

しかし、その実、国内総生産は、
「この3年間でわずか実質2.3%の増加」。
これは1年平均で0.76%のプラス。

同期間の米国は6.7%増。
つまりアメリカの3分の1。

コラムニストが指摘するのは、
「働き手の減少や低い生産性」。

例えば米国販売が好調な自動車業界は、
期間従業員の争奪が激しく、厚待遇を競う。
「月収32万円超」
「光熱費と水道代含め寮費無料」
「35カ月皆勤なら慰労金306万円」など。

しかし「完全雇用に近い今、容易には集まらない」

小売業、サービス業となると、
もっと集まらない。

日銀の企業短期経済観測調査。
いわゆる日銀短観。
「人員不足感はバブル崩壊直後以来、
23年ぶりの強さ」

現役世代である15~64歳の人口は
この1年で99万人のマイナス。
団塊の世代の退職も理由の一つ。

コラムニストは「潜在成長率」を問題にする。
「労働力や生産設備、技術など
供給面から推計する成長の実力」

内閣府試算では日本の実質は0.5%、
アメリカは2%弱。
アメリカの4分の1。

そうすると、需要が増えても、
「0.5%以上の成長は長続きしない」

安倍首相が目指す実質2%成長は、
はるかかなた。

「だが政府の取り組みは腰が引けている」

例えば、「3000億円以上の予算を使い、
低所得の高齢者らに3万円の給付金を配る」

コラムニストは斬って捨てる。
「選挙にらみのばらまきは
供給力強化にはつながらない」

私も賛成。

成長力向上のため
本当に必要な政策は何か?

第1は「労働市場の改革」。
第2は「規制改革」。

しかしこれらもままならず、結論は、
「生産性や競争力の向上を
地道にやるしかない」

そして「2%より低い成長でも財政が改善し、
社会保障も回るよう改革を急ぐしかない」

この「しかない」の言い回しが出ると、
「できない」を意味することになる。

作家の塩野七生さんが来日している。
『ローマ人の物語』の著者で、
『ギリシア人の物語』第一巻を発刊したばかり。

日経新聞が塩野さんに、
安倍晋三を評論させる。

おもしろい。

「2度も首相としてチャンスをもらい、
それで何もしなかったら
政治家でないだけではなく、男でもない」
2013年秋に塩野さんはそう言った。

そして発奮して、アベノミクス。
だから「むしろ安倍さんには
やりたいだけやらせたらいい」

しかし小泉純一郎との比較。

「小泉さんはいつも
起承転結の起しか言わない人だった。
安倍さんは長々と話していると、
聞いているほうもわからなくなるけど
自分もわからなくなるところがある」

「でもヨーロッパでは安倍さんは
なかなか評判がいいですよ」

さらに「指導者の条件」

「安倍晋三という男は
決して貧相ではない。
これはやはり大切な点です。
言うことはなんだかわからないところがあるけど、
かわいいところがある。
一生懸命やろうとしているのは確かです」

「政治のリーダーは
美男である必要はないのです。
でも明るい顔である必要はある」

女性リーダーについても一言。

「女の人は、男社会だと言って文句を言う。
しかし抗議するのにもエネルギーがいる。
人間にはだいたい一定のエネルギーしかないから、
抗議するのにエネルギーを使ってしまうと、
創造するエネルギーがなくなってしまう」

「これが日本の多くの
有識の女たちのありさまです」

日本のリーダーについて。
「やっぱり辛気くさいのはダメです。
だって世の中、全部
辛気くさい話ばかりなのに、
リーダーまでも辛気くさい顔をしていたら
やる気が起きますか」

貧相ではいけない。
辛気臭いのもまずい。
美男でなくてもいい。
明るい顔であること。

年末商戦も同じだ。

とにかく、リーダーは明るい顔で。
みなさんも、明るい顔で、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年12月20日(日曜日)

ジジが待ち遠しいクリスマス[日曜版2015vol51]

ジジです。DSCN8219-5

そとは、さむい。
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でも、おとうさんは、
あれです。
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相模湾がうつくしい。
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富士山もくっきり。
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ことしもいそがしかったので、
リフレッシュ。
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ボクはおうちのなかを、
のろのろあるき。
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あんまり、はやく、あるけない。
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キッチンのほうにも、
あるいていきます。
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そしてシーバをいただく。
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たいてい、一日中、
ハコのなかでねています。
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クリスマスツリーのよこのハコのなか。DSCN8248-5

もうすぐ、クリスマス。
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チェンバロのうえにも。DSCN8245-5

洗面所にも。
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玄関のところにも。
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本棚にも。
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そして窓辺にも。DSCN8239-5

クリスマスには、
もうちょっと、
げんきになりたい。
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ことしは、いつもよりも、
クリスマスがまちどおしいです。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年12月19日(土曜日)

セブン-イレブン焼き菓子「売り方の原則」と「ダイエー」を残す

セブン-イレブンの焼き菓子。
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クリスマスケーキはここまで、
全国的にいい動きを見せていないが、
焼き菓子は売れている。

特にレーズン・サンド。
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これは別の店だが、
エンドでこれだけフェースをとれば、
間違いなく売れる。
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新しい、いい商品を開発して、
オーソドックスな売り方をすれば、
必ず売れる。

大久保恒夫の「5つの売り込み方」
現在はセブン&アイ・フードシステムズ社長。

第1が、「優位置陳列」。
顧客が多く通るところ、よく目が届くところを、
大久保さんは「優位置」と称する。
セブン-イレブンの場合も、
ゴンドラエンドは優位置の代表。

第2は、フェースを広げる。
陳列フェーシング数を増やせば、
目立ちやすくなる。

第3は、「豊富感」。
そのために在庫を多く持って、積み上げる。
陳列棚にいっぱいにする。

第4に、「POP」をつける。
商品の良いところを的確にアピールする。

最後に第5に、「接客」をする。
余裕があれば、声を掛けて、
推奨販売をする。

鈴木哲男さんは「重点商品」の売り方を、
簡潔に説明する。
ご存知、52週MDの権威。

第1に目立つところで陳列する。
これは大久保さんと同じ。

第2に目立つように陳列する。
ここに陳列技術が登場する。

このテクノロジーとして、
定型陳列と変化陳列がある。

これは鈴木國朗さん。

変化陳列が目立つプレゼンテーション。
ただし変化陳列ばかりでは、
全体がごちゃごちゃして、
かえって目立たない。

定型陳列7割、
変化陳列3割が目安。

もちろん企業によって、
フォーマットによって、
プレゼンテーションの政策は、
異なってよろしい。

この際、POPを活用するが、
その「POPの原則」がある。
①商品自身で語らせる
②商品自身で語り得ないもののみ
POPをつける

そして POPを取り付ける場合の大原則。
③安い商品はより安く見えるPOP
④良い商品はより良く見えるPOP

コトPOPのつけ過ぎは、
変化陳列のやり過ぎと同様に、
売場がごちゃごちゃになって、
顧客にわかりにくくなる。

鈴木さんの「重点商品の売り方」、
第3は商品のバラエティを増やす。

そのためにひとつは単品を増やす。
つまり量目、サイズ、価格などを増やす。

二つは、同じもの、似たようなもの、
関連するものは1カ所に集める。
セブン-イレブンの焼き菓子エンドはそれだ。

セブン-イレブンの焼き菓子売場を見て、
「原則」の重要性を感じた。

小売業も製造業も卸売業も、
このくらいのことは知っておくべきだ。

それが知識商人の条件である。

さて、日経新聞が報じたが、
「一般社団法人ダイエーグループOB会・飛翔会」が、
この25日のクリスマスに設立される。

設立時点で、会員数500人超。
元ダイエー役員や社員が参加する。

うれしい話だ。

会長には藤原謙次さんが就任。
適任だ。

藤原さんは昭和44年ダイエー入社、
その後、ローソン社長・会長を歴任、
ファンケル社長・会長も務め、
現在は㈱カカクコム、㈱サンドラッグ取締役。

ダイエーは今年1月に、
イオンの完全子会社となった。

そして、食品スーパーマーケット企業として、
再生を図る方針だ。

この際、店舗バナー名は、
「グルメシティ」を使っているし、
2018年度を目途に、
「ダイエー」の店舗名が廃止される。

そこで藤原さんたちは、
一般社団法人名に「ダイエー」の名称を入れて、
日本「流通革命」の中核的な役割を果たし、
チェーンストア産業づくりに貢献した、
その歴史や功績を語り継ぐ。

私は「商人の本籍地と現住所」を、
主張している。

「本籍地ダイエー」――そんな商人は多い。

そのダイエーの名称が残る。
彼らにとって「本籍地」が、
いつまでも存在し続けることになる。

今月の月刊『商人舎』の【特集】は、
「流通革命論」の軛(くびき)を断つ
2015脱チェーンストア経営の弁証法
これは裏返せば、
ダイエーの総括でもあった。

後藤新平の言葉。
金を残すは下策、
事業を残すは中策、
人を残すは上策。

前にも書いたが、
中内功さんは、
きっと後藤新平の言葉を、
思っていたに違いない。

中内さんは巨額の借金を残し、
ダイエーという事業体は残りそうもないが、
多くの優秀な人材を残した。

まさに「人を残す」の実践者だった。
その人材たちが組織をつくる。

いい時期に「ダイエーグループOB会」が、
一般社団法人として発足する。

うれしい話だ。

〈結城義晴〉

2015年12月18日(金曜日)

11月の百貨店お天気商売とJフロント奥田務の「技術と芸術」

11月の小売業営業成績は、
ずいぶんと悪かった。

Daily商人舎は、
百貨店の11月は8カ月ぶりのマイナス、
その理由はお天気‼

今日は午前中、
第一屋製パン㈱の取締役会。
その後、懇親会。

それから、商人舎オフィスに戻って、来客。IMG_7441-5
オール日本スーパーマーケット協会のお二人。
前田伸司さんと藤間香奈さん。

来年1月14日の協会の新年トップ研修会で、
パネルディスカッションが開催されます。

パネラーは、会長副会長。
会長の田尻一さんはサミット㈱社長、
副会長の福谷耕治さんは、
㈱関西スーパーマーケット社長、
同じく副会長で㈱コノミヤ社長の芋縄隆史さん、
㈱とりせん社長の前原宏之さん、
そして㈱ヤマナカ社長の中野義久さん。

私がコーディネーター。

前田さんと藤間さんは、
その打ち合わせにやってきてくれた。

おもしろくて、
役に立つ。

そんなパネルディスカッションにします。
ご期待ください。

さて、2015年冬のボーナス。
経団連の最終調査集計
比較可能な157社の妥結額。
1年前の2014年冬に比べ3.79%増。
その平均額は 88万593円。

3年連続で増加。

製造業は4.19%増の89万6279円。
1997年以降、過去最高金額。
まだまだ製造業優位の社会だ。

これからの年末年始商戦で、
この最高ボーナスの使い道を、
小売サービス業が受け止めたい。

さて今月の日経新聞『私の履歴書』
J・フロントリテイリングの奥田務さん。

今日はアメリカ留学中の、
ブルーミングデールでの研修の話。

1974年(昭和9年)、奥田さんは、
ニューヨーク州立大学のFITに留学する。
ファッション・インスティテュート・オブ・テクノロジー。
1975年夏、優等賞で卒業。

その後、最後にブルーミングデールで研修。
現在はメイシーズに買収されてしまったが、
当時は世界で最も刺激的な百貨店だった。

日本でも西武百貨店池袋店は、
1975年に有名な第9期改装を終えて、
斬新なマーケティングを展開していた。

百貨店から専門大店への転換を標榜し、
デザイナーズブランドを採用し、
西武美術館やリブロポートなどを敷設。

テーマは「遊休知美」で、
「モノ」から「コト」へのコンセプトは、
もうすでにこの時点で打ち出されていた。

糸井重里のコピーを使ったイメージ戦略は、
1981年の「じぶん、新発見。」
「不思議、大好き。」、
1982年の「おいしい生活。」

私が初めてニューヨークを訪れ、
当然ながらブルーミングデールに行ったのは、
1978年の11月だったが、
日本の百貨店もすごかったけれど、
ブルーミングデールは次元を超えていた。

当時のCEOはマーヴィン・トラウブ。
「店は劇場だ」が口癖。

奥田さんが家具売場で研修していると、
トラウブが巡回。

「トム、ミュージカルを見ているか。
美術館には足を運 んでいるか」

トムは奥田さんのニックネーム。

「理屈も重要」だが、
「感性を磨く必要性」がある。

「理屈と感性」
言い換えれば、
技術と芸術。

最高峰のリテールには、
その両方が必要なのだ。

着るもの、持つもの、使うもの。
高額品でなくともいい。
自分らしいセンスのあるもの。

それを身に着け、使い、
生活することが、
店に、売場に、
自分らしい芸術性をにじませる。

奥田さんがブルーミングデールで、
研修を終えようとしているころ、
同社幹部から言われた。
「もう少し英語の勉強をして、
日本に帰らずこのままいたらどうか。
バイヤーの道があるぞ」

奥田さんも述懐する。
「この誘いには心が揺れた」

しかし、この発言が重要だ。
「気力も体力も充実していたが、
弱肉強食の厳しい世界を
このまま続ける自信は
どうしても持てなかった」

アメリカのビジネス社会は、
弱肉強食の厳しい世界だ。

それを実感したことが、
その後の大丸社長・奥田務に、
極めて大きな影響を与える。

それにしてもブルーミングデールは、
メイシーズに買収されてしまった。

西武もそごうと統合し、
今やセブン&アイ・ホールディングス傘下。

大丸は松坂屋と統合し、
J・フロントリテイリング。

しかし商売の技術と芸術は、
今も変わらない。

「モノ」から「コト」へのトレンドは、
ハードウェアからソフトウェアへ、
そしてヒューマンウェアへと進化を果たす。

「変わるという事実だけが変わらない」
これは倉本長治だ。

〈結城義晴〉

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