結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年04月23日(日曜日)

[日曜漫歩]シャイソックスの「オールド・ボール・ゲーム」

閑話休題、日曜漫歩。

天地創造の物語。

主語を神にすると、
1日目に昼と夜をつくった。
2日目に天をつくった。
3日目に海と地をつくり、植物を生えさせた。
4日目には太陽と月と星をつくった。
5日目には魚と鳥をつくった。
6日目には動物をつくり、
自分に似せて男と女を創造した。

そして7日目に神は、休んだ。

こちらは土曜日だけれど、
日本では日曜日。

そこで、シカゴで、
ベースボールパークを日曜漫歩。
ギャランティード・レート・フィールド。
Guaranteed Rate Field。DSCN7945.JPG-7
通称は「シャイソックス (CHISOX)」
こちらの方がなんとなくいい。

メジャーリーグの名門、
シカゴ・ホワイトソックス。
そのホーム球場。
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1901年創立。
アメリカンリーグ創設当時から、
最古参として存在感を示す老舗球団。

ワールドシリーズ優勝は3回、
リーグ優勝は6回、
地区優勝は5回。

ただし、人気はいまいち。
シカゴではナショナルリーグのカブスが、
7対3で人気を誇る。

アメリカンリーグでは、
ニューヨークヤンキースが、
圧倒的な人気球団。

その陰に隠れてしまった感があるが、
それでもを3度のワールドシリーズ制覇。

初めは1906年、
次が1917年。
今から100年前。

その後、1919年に、
「ブラックソックス事件」が起こって、
90年間の長きにわたって低迷。

いわゆる「八百長事件」。

しかし、2005年、
「スモールベースボール」を標榜して、
つなぎ野球に徹した結果、
三度目のワールドチャンピオンとなった。

この時、日本人大リーガー井口資仁が、
実にいい働きをした。

メインスタンドの裏側のゲートから、
チケットのバーコードチェックを受けて、
胸躍らせて入場。
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プレゼントのソックスの袋が配られる。DSCN7949.JPG-7

グッズショップに寄ってから、
視界が広がるフィールドへ。DSCN7951.JPG-7
緑の天然芝が敷き詰められている。
天井なしで爽快な空気がある。
そしてソックスの専用球場。

それがいい。

ただし今夜は寒い。
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外野フェンスの外側に、
ブルペンがある。
ピッチャーの練習場。DSCN7952.JPG-7
投手はここから歩いて、
マウンドに向かう。

7時10分、プレイボール。

ソックスの先発投手は、
ホセ・キンタナ(Jose Quintana)。
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昨年はオールスターに選ばれ、
オールスターゲームに出場したエース。DSCN7961.JPG-7
コロンビア出身の28歳。

私たちは早速、
ビールとホットドック。DSCN7957.JPG-7

対戦相手は、
クリーブランドインディアンズ。DSCN7962.JPG-7
ホセが好投するも、
3点を先取され、
寒い試合が続く。

ビールでは寒さはしのげない。
そこで今度はワイン。DSCN7963.JPG-7
ホワイトソックスは、
得意の「スモールベースボール」で、
バントなど使って攻めるも、
点が取れない。

ゲームが7回になると、
酢板殿の観客が全員立ち上がって、
大合唱。
「私を野球に連れてって」

Take me out to the ball game.
私を野球に連れてって。
Take me out with the crowd.
観客席へ連れてって。
Buy me some peanuts and Cracker Jack.
ピーナッツとクラッカージャックを買って。
I don’t care if I never get back.
うちに帰れなくたってかまわない。

Let me root, root, root for Socks.
さあホワイトソックスを応援しよう。
If they don’t win, it’s a shame.
勝てないなんて許せない。
For it’s one, two, three strikes
ワン、ツー、スリーストライクで、
your’re out,
アウト!
at the old ball game.
昔からのゲームスタイルだけど。

ソックスの二番手投手は、
その7回からアンソニー・スウォーザック。DSCN7964.JPG-7

しかし、そのまま試合は、
淡々と進む。
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9時30分になって、
あまりの寒さに、
球場を後にした。

それでも鳴り物のないスタジアム。
ボールを打つと「カツッ」と音がして、
観客から「ワーッ」という声が上がる。

それが主役のオールド・ボール・ゲーム。

これがベースボール。

忙しいシカゴの日曜漫歩。
ありがとう。

〈結城義晴〉

2017年04月22日(土曜日)

シカゴのマリアーノス・トレーダージョー・イータリーに学んだ!

テキサス州ダラスから、
イリノイ州シカゴへ。

寒い。

ダラスが28度、シカゴは9度。

どういうわけか、
今回の旅は疲れがひどい。

毎日更新宣言ブログも、
現地時差で。

さて、シカゴに着いて、
一晩眠って、少し元気回復。

朝一番で、
ジュエル・オスコーへ。DSCN7821.JPG-7
このシカゴ地区のマーケットシェアは、
トップの23.6%で177店。

こんなに高い占拠率を持つのは、
この地の2社のローカルチェーンが、
経営統合したのが、
現在のジュエル・オスコーだから。

しかし伝統型スーパーマーケット。
「コンベンショナル・タイプ」という。DSCN7820.JPG-7

入り口に牛肉の冷蔵平ケース。
そして「Buy one Get one Free」
1パック買ったらもう1パックはタダ。DSCN7811.JPG-7
この手法はアルバートソンが得意とする。
そう、ジュエルオスコーは、
アルバートソンの傘下にある。

しかしこの会社、転売転売で、
所有者が変転している。

もともとはこの地のジュエルが、
オスコードラッグと合併した。
そして社名がジュエル・オスコーに。

この会社は、やがて、
アメリカンストアーズに買収される。
さらに1992年には、
アルバートソンに売却される。

そのアルバートソンは紆余曲折の末、
投資会社サーベラス資本の元に置かれ、
さらに最終的には2015年1月、
セーフウェイと統合させられてしまう。

このシカゴ地区ではもともと、
ドミニクスというローカルチェーンが、
ジュエルと競合していた。
それが1999年に、
セーウウェイに買収されていた。

この結果、この地のローカルチェーン、
ジュエルとドミニクスは、
親会社同士の統合で、
これらも互いに合併されることになり、
23.6%のトップシェアになってしまった。

青果部門は比較的に良い。
現在のアルバートソン本体、
そして多くのセーフウェイ本体よりも、
いいかもしれない。DSCN7819.JPG-7

それでも、ごく普通の鮮度、
品揃え、サービスレベル。DSCN7814.JPG-7

鮮魚、精肉、惣菜の対面売場。
これも普通のレベル。DSCN7809.JPG-7

奥壁面のコンコース。
ここも、どこといって特徴はない。DSCN7817.JPG-7

Oオーガニックのプライベートブランド。
これはセーフウェイの大ヒット商品。DSCN7818.JPG-7
つまりはアルバートソン・セーフウェイ、
折衷型の、普通の店となっている。

この地域の三番手のローカルチェーン、
ラウンディーズ。

そのラウンディーズの、
高級スーパーマーケットのバナーが、
マリアーノス。DSCN7834.JPG-7
名づけ親はロバート・マリアーノさん。
現在のラウンディーズのCEO。

多分、イタリア人かスペイン人、
どちらにしてもラテン系。

このマリアーノさんは、
かつてドミニクスの経営者でもあった。

マリアーノさんは、
ドミニクスをセーフウェイに売却し、
今度はラウンディーズを、
クローガーに売った。

だからいまマリアーノスは、
クローガー傘下。

複雑。

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しかしマリアーノス、
素晴らしい。

中2階にイートーンスペースがある。DSCN7832.JPG-8
フードサービス部門と、
グロサリーストア部門が分かれて、
基本的にはウェグマンズ方式。

しかしグロサリー部門は、
クローガーの強みを生かして、
エブリデーロープライスを採用。

「SimpleTruth」は大量に導入している。
クローガーの大ヒット商品の、
ライスフスタイルブランド。

1階の青果部門の前に、
寿司バーがあるが、
そこで昼食。
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手前は団長の平塚善道さん、
平和堂SM事業本部部長。
向こうは伊藤勉さん、
東海営業部東海第二グループマネージャー。

そして店長interview。DSCN7841.JPG-7

ストアディレクターのべスニックさんと、
クローガー本部取締役のアマンダさん。
アマンダさんはラウンディーズ担当の、
クローガー取締役。DSCN7851.JPG-7
べスニックさんはアルバニア共和国出身。
つまりは移民。
ヨーロッパのバルカン半島の国。

べスニックさんの生い立ちを聞き、
アメリカでの仕事のキャリアを聞き、
そして信条を聞いて、
一同、大いに感動。DSCN7843.JPG-7

質疑応答は44分22秒の長丁場となった。DSCN7850.JPG-7
通訳はウィルソン三和さん。

質問に対して、べスニック店長が、
スマホで調べていろいろ答えてくれた。
私も途中でその回答を解説した。DSCN7844.JPG-7
アマンダさんへの質問にも、
ていねいに答えてくれた。DSCN7852.JPG-7
終盤はべスニックさんから、
平和堂側に矢継ぎ早に質問攻め。

これにも大いに答えて、
盛り上がった。

しかし移民から店長にまで、
のし上がったべスニックさん。
そのガッツに学ばせてもらった。

最後に全員で写真。
ハトッピーポーズ。DSCN7856.JPG-7
アマンダさんが、
隣で私に聞いた。
「ハトッピー? なに?」

平和堂のゆるキャラです。
そのポーズです。

最後の最後はべスニックさんと握手。DSCN7857.JPG-7
移民ながら、ユーモアと知性と根性で、
マリアーノスの名物店長となった。

ドナルド・トランプに対して、
また腹が立ってきた。

次にトレーダー・ジョー。
アルディと共同で出店。DSCN7876.JPG-7
もちろんトレーダー・ジョーは、
ドイツのアルディ傘下。

アメリカのアルディと兄弟出店。DSCN7858.JPG-7

どこに行っても、レベルは高いし、
店や売場は標準化されている。DSCN7859.JPG-7

しかし現代の標準化は、
クッキーカッター型ではない。
それぞれの店の個性を生かしつつ、
全体で標準化されている。DSCN7860.JPG-7

壁面にリンカーンパークのイラスト。DSCN7861.JPG-7

デモンストレーションコーナーには、
ローテーションで必ず人が入っている。DSCN7874.JPG-7

ゴンドラが斜めに切ってあって、
エンド陳列も美しい。DSCN7864.JPG-7

これが2ドル99セントワイン。
「チャールズショー」
全米最大販売ボトル数。DSCN7872.JPG-7
米国アルディ&トレーダー・ジョーの、
2016年合計年商は、
227億8100万ドル、2兆2781億円。
伸び率は7.9%。
合計店舗数は1903店。

合わせると米国チェーンストア18位。
シアーズホールディングスの上を行く。

どちらも1万平方フィート(281坪)。
どちらもプライベートブランド主体。
どちらもリミテッドアソートメントストア。

すごい会社です。

詳細は月刊商人舎2013年6月号。
Trader Joe’s
~人・品・店のすべて~

今日の最後は、
イータリー。
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世界に35店舗。
アメリカは4店舗。
このシカゴ店は2013年12月オープン。
2010年にオープンしたのが、
ニューヨークのフラットアイアン店で、
シカゴはアメリカ2号店。

真四角の店舗構造で2層。DSCN7898.JPG-7

青果部門はイタリアの市場スタイル。DSCN7900.JPG-7

ベーカリーはイタリアパンのほか、
ピザなどを焼き立てで提供する。DSCN7882.JPG-7

そしてレストランと小売業の融合。
顧客は「食べて、買って、学ぶ」DSCN7886.JPG-7

この店で初めて、
マイクロブルーワリーが設けられた。
その隣は当然ながらビールバー。DSCN7918.JPG-7

1階にはレジがあって、
スーパーマーケットスタイル。DSCN7926.JPG-7

その信条がいい。
「Life is too short not to drink well」
直訳は「うまい酒を飲まずにいるには、
人生は短すぎる」
意味は、「人生は短い、
だから美味い酒を飲もう」
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ん~。

詳細は月刊商人舎2月号特集。
地球イータリー化現象
Global EATALY Phenomenon

今日はいい店ばかりだった。
ジュエル・オスコーを除いて。

マリアーノスのCEOはラテン人で、
べスニック店長は、
バルカン半島のアルバニアから来た。

トレーダー・ジョーは、
ドイツのアルディの傘下に入った。

イータリーはもちろん、
イタリアから現象を起こしつつ、
アメリカにやって来た。

地元のジュエルは、
オスコードラッグと合併し、
その後、アメリカンストアーズから、
アルバートソンの資本へと移り、
セーフウェイ傘下ドミニクスと併合。
転売に次ぐ転売。

不思議なものを感じた。

商人舎2月号Message。
仕事の垣根を越えよう!

仕事の垣根を越えよう。
自分の仕事の枠組みを広げよう。
隣の仕事と結びつこう。

何のために?

顧客を喜ばせるために。
新しい価値を生み出すために。
他の追随を許さぬビジネス創造のために。

たとえばコストコホールセール。
小売業と卸売業の垣根を超えて、
圧倒的な低価格を実現させた。

たとえばユニクロ。
アパレルリテイラーが製造機能を獲得して
SPAの新しい世界を切り拓いた。

そしてイータリー。
食品小売業と外食業を融合させて、
「食べる・買う・学ぶ」店を生み出した。

業界の慣習を乗り越えよう。
自分の壁を壊して新しい船に乗り込もう。
隣の世界と結びつこう。

何のために?

シュンペーターは読み切った。
イノベーションは、
「ニュー・コンビネーション」である。

それが新しい価値を生み出す。
模倣困難なビジネスを創造する。
そしてこの現象は地球上に広がりつつある。
〈結城義晴〉

リテールの仕事は、
国の垣根を越えて、
世界化している。

アメリカと言えど、
国内にとどまって、
小さく生き延びようとすると逆に、
否応なく大資本の論理に巻き込まれ、
結局はその傘下におさまっていく。

それをシカゴの街で、
思い知らされた。
(続きます)

〈結城義晴〉

2017年04月21日(金曜日)

平和堂アメリカ研修第13団ダラス3日目の「冷め切ったスープ」

平和堂2017年上期アメリカ研修。
2011年から始まって、
今回で第13団。

続けることは力だ。

テキサス州ダラスにやって来て、
2日目の晩は恒例の調理大会。DSCN7562.JPG-7

昼間の店舗視察訪問のときに、
班ごとに買い物をして、
それをホテルの部屋に持って帰って、
80分の調理タイムに、
メニューを仕上げる。
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そしてそのメニューや作り方を、
みんなの前でプレゼンテーション。
そのあとで試食し、投票して、表彰する。DSCN7631.JPG-7

私も講評し、結城賞を贈った。DSCN7638.JPG-7
その模様は帰国してからのブログで紹介。

ダラス3日目の勉強は、
テキサスの雄HEB。
全米5位のスーパーマーケットは、
非上場のテキサス州のローカルチェーン。DSCN7672.JPG-7

その最強店舗が、
H-E-B plus!
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2500坪の広大な店舗。DSCN7653.JPG-7

エブリデーロープライスの力は、
ウォルマートと互角以上。DSCN7660.JPG-7

そのうえで生鮮食品とデリは、
ウォルマートを圧倒する。DSCN7658.JPG-7

もちろんグルテンフリーコーナーも、
ご覧の展開。
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牛乳の価格は、このエリアで一番安い。
1ガロン(3.8リットル)1ドル18セント。DSCN7648.JPG-7
ウォルマートもこの売価に合わせてくる。

そのHEBのアップスケールタイプが、
セントラルマーケット。DSCN7802.JPG-7

店はワンウェイコントロール型。
先頭は野菜から入る青果売り場。DSCN7767.JPG-7

ペッパー売場は楽しい。DSCN7770.JPG-7

そして「氷の壁」の葉物売場と、
シャワー陳列のりんご売場。DSCN7773.JPG-7

トマト売場にはため息が出る。DSCN7781.JPG-7
素晴らしい。

HEBには学ぶところだらけ。

そしてテキサス州オースチンで、
1980年に創業。
WholeFoodsMarket。DSCN7674.JPG-7

こちらも青果部門は申し分ない。DSCN7715.JPG-7

ミート部門は「ブッチャーショップ」と、
名付けられている。DSCN7701.JPG-7

そして店内にバル。DSCN7675.JPG-7

ビールとワインを飲める。
食事もできる。
インストア・バル。DSCN7676.JPG-7
このところ業績はいまいちだが、
店は頑張っている。

そして最後に、
アルバートソン。
クローガーに次ぐ、
全米第2位のスーパーマーケット。
2015年にセーフウェイと経営統合。
ダラスではトムサムの店名。DSCN7725.JPG-7

入り口は楽しい。
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青果部門のオーガニック売場も、
デザインはいい。
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しかし顧客はいない。
ひんやりした店だ。

その少ない客に対して、
レジは1台しか開放されていない。
だから並んでいる。DSCN7723.JPG-7
マネジメントレベルは、最低。

昨日のブログに書いた。
「冷え切ったスープを、
温め直すには、
エネルギーがいる」

アルバートソンには今、
そのエネルギーがない。

ダラスの勉強を終えて、
ダラスフォートワース空港。

ここで藤森正博さんとお別れ。DSCN7803.JPG-7
今回もありがとう。

藤森さんはロサンゼルスへ、
私たちはシカゴへ。

3時間ほどでシカゴ。
フリーウェイを1時間も走って、
ダウンタウンのマリオットへ。DSCN7808.JPG-7

すぐに夕食。
ディナーは個別に。
私たちはシーフード。

ここでささやかに、
添乗の清水進さんの誕生祝い。
おめでとう。
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かくて、忙しい3日目が終わった。

ありがとう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2017年04月20日(木曜日)

NHK「ニュースチェック11」出演とダラスの競争「続けること」

昨夜のNHK番組
「ニュースチェック11」

成田空港のサクララウンジで、
突然、電話インタビューされた件が、
番組で放送された。

流通業界に詳しい結城義晴さん。
「高品質のサービスはお金を払ってでも」
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「少し上質なものには、
お金を払ってでも、という人が、
増えていくと見ている」

「結城さん」によると、
「日本ではまだ店舗で買う人が多いので、
ネットで注文できて、
しかも最短1時間で配達されるとなると、
さまざまな世代の人が、
利用するようになるかもしれない」

まあ、当たり前のことを言っている。

私は、
価値あるサービスは、
当然のことながら、
有料化する、と話した。

アマゾン・プライム・ナウが、
価値あるサービスならば、
高額化していく。

だから有店舗の側はこれまた、
わざわざ店に来てもらうような、
価値あるサービスを、
用意せねばならない。

テキサス州ダラスに着いて、
一晩が明けると、本当に気分爽快。

そこで朝から2時間の講義。DSCN7273.JPG-7
講義でも、冒頭で、このことを話した。

そのための方針、方向性。

テキサス・ダラスのマーケット情勢、
そして今日、訪れる企業群、
後半はフォーマット戦略と、
ポジショニング戦略。

平和堂のこの6年ほどの政策に絡めて、
ていねいに話した。

この13団は、7年目に入った。

平和堂はピカピカ実現運動と、
アメリカ研修を両輪として、
このところ成果を挙げてきた。

しかし、まだまだ。

これからです。

講義が終わると視察研修へ。

企業規模の大きい順に並べて紹介しよう。

到着初日の昨日はまず、
ウォルマートを訪れた。

今日はクローガーから。
このダラス・フォートワース地区でも、
マーケットシェアはウォルマートが31.0%。

クローガーは17.2%。

そのクローガーの大型フォーマット。
「マーケットプレイス」DSCN7468.JPG-7
非食品強化タイプのフォーマットで、
ウォルマートスーパーセンター対向型。

この1年ほど非食品を、
アパレルに切り替えて奮闘中。

クローガーの認識は、
「ホームファニシングよりも、
アパレルの方が、
フードとの親和性が高い」

しかし、まだまだうまくいってはいない。

クローガーの2017年1月期決算。
売上高は1153億3700万ドル。
円換算(100円)で11兆5337億円。
伸び率も5.0%。
純利益は19億7500万ドル、1975億円。
こちらはマイナス3.1%。
総店舗数3899。

既存店伸び率の更新記録が、
51四半期で止まったが、
店の状態はとてもいい。

続いてフレッシュフェア。DSCN7365.JPG-7
この店はいい。

都市型のやや小型店。
小型といっても1200坪はある。

生鮮食品、デリを強化して、
グロサリー、調剤薬局を上手に配置。

ここでは店長interview。DSCN7360.JPG-7

次々に質問が飛んで、
しかもグッドクェッションばかりで、
私も頼もしく感じた。DSCN7356.JPG-7

ジェシー店長は31歳。
16歳からクローガーで働き始めて、
その間大学を卒業しつつ、15年間。DSCN7347.JPG-7
三つのAの話をしてくれた。
大切にしているキーワード。

第1のAは、
Acknowledge。
認めること。見つけること。
認識すること。

第2はAssist。
手伝うこと。

そして第3は、
Appreciate。
感謝すること。

いいねえ。

全員で写真。
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三番目の企業は、
ターゲット。
ウォルマートと同じ業態の二番手。DSCN7338.JPG-7
2017年1月期決算で、
売上高694億9500万ドル。
6兆9495億円。
伸び率はマイナス5.8%の減収。
それも大きい数値。

純利益は27億3700万ドル、2737億円。
こちらはマイナス18.6%で、減収減益。
総店舗数 1802店。

2015年に、インストア・ファーマシーと、
クリニック部門を、
19億ドルでCVSヘルスに売却。DSCN7325.JPG-7
だからターゲットの店内に、
CVSファーマシーがある。

苦しい2年間だったが、
この店を見るかぎり、
復調の兆しがある。

ターゲットにはぜひとも、
復活してほしいものだ。
そして日本の総合スーパー企業の、
モデルになってもらいたい。

ウォルマートはスケールが巨大過ぎて、
モデルにはならない。
そのうえウォルマートには西友がある。

ターゲットこそ、重要なモデル企業だ。

四番目は、
ホールフーズ。DSCN7315.JPG-7
ご存知、オーガニックスーパーマーケットの世界最高峰。

2016年9月期決算で、
売上高157億2400万ドル。
1兆5724億。
伸び率は2.2%。
ただし既存店伸び率はマイナス2.6%。
純利益は5億0700万ドル、507億円。
こちらはマイナス5.4%の減益。
期末店舗数 456。

この店もちょっと客数が減った。
そして店員も減った。DSCN7284.JPG-7
もちろん最高峰であることとと、
最高の売場レベルであること、
そして最新の改装が行われていることは、
さすがにホールフーズと評価できる。

五番目が、
トレーダー・ジョー。IMG_1058.JPG-7
決算は発表されていない。

しかし絶好調は変わらない。

メイトのセスさんにインタビュー。DSCN7370.JPG-7

何しろ誇りを持っている。
この店、この会社で働くことに。DSCN7377.JPG-7

途中から参加してくれたのは、
アーティストのアートさん。
店内装飾、パネル、POPなど、
すべて手描きでつくる。
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名前がArtさん。

彼もプライドを持っている。

一緒に写真。
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大満足。

そして六番目が、
スプラウツ・ファーマーズマーケット。DSCN7536.JPG-7
2016年12月決算で、
売上高40億4600万ドル、4046億円。
伸び率はなんと12.6%。既存店も2.7%増。
純利益は1億2400万ドル、124億円。
こちらはマイナス3.9%。
期末店舗数はもう 253店になった。

売場中央に青果部門を置くユニークな店。
ホールフーズの商品を「for less」で売る。
そのうえ、見事なポジショニング。

ディスカウントタイプの企業を2社。

まずアルディ。
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ドイツのアルブレヒトファミリーが、
アメリカで展開してもう1900店。

圧倒的な安さの1300アイテム。

安いから悪い、
安いから汚い、
安いから不愛想。

それがかつてのディスカウンターだった。

しかしアルディは、
安くて良い。
安くてきれい。
安くてスピーディ、
それなりにフレンドリー。

ウォルマートにとって、
目の上のたん瘤だ。

もう1社、
ウィンコフーズ。DSCN7505.JPG-7
2013年にテキサスに進出してきた。

非上場企業で2016年3月期の、
推定売上高は62億ドル、6200億円。

全株式を従業員約1万4000人が保有する。
つまり従業員持株制度を特徴とする。

だからモチベーションも高い。

店頭に掲げられているのが、
「非雇用者が保有する会社」DSCN7507.JPG-7
この会社は、
ウォルマートの100分の1の規模で、
ウォルマートより安い商品を、
大量に販売する。

驚異の企業だ。

そして最後は、
クィックトリップDSCN7521.JPG-7
テキサスのコンビニエンスストア。
もう1000店ほどになった。

Fortuneの働き甲斐のある企業100に、
必ず顔を見せる優良企業。

コンビニとは思えないほどの、
フレンドリーさで、
ホットドック・グリルを特徴とする。

アメリカのセブン-イレブン・インクも、
クィックトリップをモデルとするほど。

すばらしい企業を次々に訪れ、
そのユニークさを学んだ。

まさにレース型競争力と、
コンテスト型競争力を、
どちらも持ち合わせていなければ、
アメリカ小売業では、
生き残ってはいけない。

そして常に、
価値あるサービスを、
模索し続けねばならない。

立ち止まったとたん、
その企業は衰退への道を歩む。

朝日新聞「折々のことば」
鷲田清一さん編著の730回。

続けるという行為は、
得てして、
新しいことに
取り組むよりも

エネルギーのいること
なのかも知れない。
(山中隆太)
〈手記集「阪神・淡路大震災 わたしたちの20年目」〉

「災害に備える。体験を伝える。
世間や自分の中の『引き潮』に
抗(あらが)ってそれを続けるにも、
根気がいる。それに、
湯気の残るスープを
温め直すのは容易だが、
冷えたスープを加熱するには
何倍もの熱量が必要だ。
それを覚悟で被災者の一人は
手記を再開した」

一度立ち止まると、
そしてスープが冷えてしまうと、
温め直すには何倍もの熱量が必要。

平和堂アメリカ研修13団。

温め直す必要などまったくない。
熱いです。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2017年04月19日(水曜日)

世界富豪ランキングとウォルマート「Pickup Discount*」の現場

米国ブルームバーグの調査。
「世界富豪ランキング」

トップは今回も、
マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ。

資産額は864億ドル。
100円換算で8兆6400億円。

注目はジェフ・ベゾスの2位浮上。
アマゾン・ドット・コムの創業者兼CEO。

投資家ウォーレン・バフェットを抜いた。
「オマハの賢人」

アマゾンの株価がこの1年で4割超上昇。
それが2位への躍進の理由。
資産額は777億ドル(7兆7700億円)

バフェットは2016年末には2位だった。
足元の資産額では、
ZARA創業者アマンシオ・オルテガに次ぐ第4位。

第5位は、マーク・ザッカーバーグ。
フェイスブック創業者兼CEO。

IT、そして小売業が上位を占める。
フェイスブックはIT兼小売業。

日本人トップは柳井正さん。
ファーストリテイリング会長兼社長、
51位の資産額は168億ドル。

次がソフトバンクグループ孫正義さん。
89位、126億ドル。

中国アリババの馬雲(ジャック・マー)は、
15位に入って、これもIT兼小売業。

ITと小売業がリードする世界の産業界だ。

しかし影のトップ富豪がいる。
ウォルトンファミリーだ。
つまりウォルマートのサム・ウォルトンの家族。

そのウォルマート。
Daily商人舎で報じた。

ウォルマートニュース|
オンライン商品対象の「ピックアップ割引」を開始

eコマース部門CEOのマーク・ロア。
「オンライン注文され、顧客が店舗で、
ピックアップする商品の割り引きを、
4月19日からスタートする」

それが今日。
名称は「Pickup Discount*」

対象は1万アイテム。

6月末までに、人気商品を対象に、
品目数100万超にまで拡大される。

ウォルマートは昨年夏に、
新興企業のジェット・コムを買収。
33億ドルを投じた。

ジェットは「スマート・バスケッ ト」を特徴とする。
つまり異なる商品のまとめ買いで、
割引額を増やす独自手法。
ネットのバンドル販売だ。

ジェフ・ベゾスを、
ウォルトン一家が、
追撃する構図。

成田空港からそのアメリカに出発。
IMG_1030.JPG-7
アメリカン航空。

10時間半で、テキサス州ダラス。IMG_1039.JPG-7

平原のダラスにも、
湖があって、外は27度。IMG_1046.JPG-7

すぐにウォルマートを核とするパワーセンターへ。DSCN0552.JPG-7

そのサムズクラブ。DSCN0533.JPG-7

ウォルマートのホールセールクラブ。DSCN0527.JPG-7

店内レイアウトも品揃えも、
コストコホールセールそっくり。DSCN0528.JPG-67

コーポレートカラーが対照的。
コストコの赤、サムズの紫。DSCN0529.JPG-6

そっくり真似たら、業績は上がってきた。DSCN0530.JPG-7
真似るならば、
そっくりそのままでなければいけない。
中途半端に「いいとこどり」すると、
痛い目に会う。

もちろんそっくりそのままとは、
バックシステムを含めてのこと。

この業界第3位のBJ’sには売却の噂。
その買い手はジェフ・べゾスのアマゾン。

ああ。

私たちはスーパーセンターへ。DSCN0551.JPG-7

Save money, Live better.DSCN0549.JPG-7
左サイドが食品。
生鮮の鮮度が格段に上がってきた。

右サイドが非食品で、
そのトップエンドは「Summer」DSCN0548.JPG-7

衣料品売場のトップスペース。DSCN0536.JPG-7

サンダルも安くて豊富。
ホテルで使うスリッパなどは、
ここにしかない。
それだけ丁寧な品揃えをする。DSCN0539.JPG-7

そしてMother’s day。
ウォルマートの「早仕掛け」
DSCN0547.JPG-7
そして「早仕舞い・際の勝負」

全体にブルーの店内カラーの中で、
ひときわ目立つのがオレンジパネル。
オンラインで注文して、
店で無料で自由にピックアップ。DSCN0535.JPG-7

ピックアップはここです。DSCN0541.JPG-7

このカウンター。
明日から1万品目で、
「Pickup Discount*」DSCN0540.JPG-7

6月から100万品目となる。
「Find millions more items online」DSCN0543.JPG-7
ウォルマートはいつも動いている。

そしてディナー。
ステーキハウス「Saltgrass」DSCN0556.JPG-7

カントリー調の店内。DSCN0562.JPG-7

伊藤勉副団長の挨拶のあと、
地元のシャイナーボックで乾杯。DSCN0558.JPG-7
サラダ、ヒレステーキ、
アスパラの揚物。

美味かった。

締めは馬場剛平和堂米原店店長。IMG_1053.JPG-7
アメリカの躍動、スピード、
そして競争。

その中から、異次元の「売る力」
根本を学びたい。

そして「引き出し」を増やそう。
(つづきます)

〈結城義晴〉

【追伸】
今日の商人舎dailyニュースは5本。

ウエルシアニュース|
青森の丸大サクラヰ薬局を完全子会社化へ
セブン&アイニュース|
大規模商業施設「プライムツリー赤池」今秋オープン
ファミマニュース|
店舗支援のストアスタッフ教育「ファミマスクール」開講
イオンニュース|
「持続可能な調達方針・2020年目標」を策定
成城石井ニュース|
創業90周年に旗艦店「池尻大橋店」4月27日オープン

ご愛読を。

2017年04月18日(火曜日)

「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」と「Amazon Prime Now」

月刊商人舎4月号特集。
「商品情報Platform」

そうしたら今日の日経新聞一面トップ。
「全コンビニに無人レジ」

この記事のネタ元は、
「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」

経済産業省が主導して2025年までに、
コンビニ5社のすべての取扱商品に、
電子タグをつけてそれを活用する。
セブン‐イレブン・ジャパン、
ファミリーマート、ローソン、
ミニストップ、ニューデイズ。

商品数は推計で1年間に1000億個となる。

この件に関して5社との間に合意ができた。
もちろん一定の条件がつく。

Daily商人舎で速報。
経済産業省ニュース|
「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」で5社と合意

2025年までに、
コンビニ商品すべてに、
ICタグが付けられる。

コンビニの側は、
ICタグを読み取るレジを導入する。
1台100万~200万円の見通し。
だからセブン-イレブンは、
多分、200億円くらいだろう。

全国のコンビニ約5万店に導入すると、
500億~1000億円の新規投資が発生する。

店ではカゴに入れた商品情報が、
一括して読み取られる。

つまり、コンビニで買物をする顧客は、
商品をカゴや袋に入れたまま、
専用レジの台に置くだけで、
会計ができる。

会計の際に使われるのは、
セミセルフのキャッシングシステムか。

アメリカで考え出され、セルフサービスで普及するセルフレジは、バーコードを一つ一つ読み取る。

しかし今回はカゴや袋ごとに、
瞬時に会計できるシステムだ。

かくて無人レジができ上がる。
世界でも例がない。

日経新聞の「きょうのことば」が、
「ICタグ」を説明する。
「ICチップとアンテナを内蔵したタグで、
一般的な大きさは縦1cm×横5.5cm程度。
国内では富士通や凸版印刷などが製造。
あらかじめ価格や出荷日などの情報を
読み込んでおき、商品に貼って管理する」

「専用機器を使い、
無線通信によって
数メートルの範囲にある
複数のICタグ情報を読み取る」

このシステムがRFIDである
「無線自動識別」と呼ばれる技術。
「Radio Frequency Identification」
商品情報を書き込んだり、
内容を機械で読み取ったりできる。

このシステムは、
Global Standard Oneが管理する。
通称GS1 。
そしてこのときEPCが使われる。
「Electronic Product Code」

つまりEPCがRFIDを使って、
商品追跡システムを推進する。
話題のAmazon Goは、
このシステムを使っている。

この辺りは、
月刊商人舎4月号を読んでほしい。

コンビニ5社の店頭に並ぶのは、
2500SKUから3000SKU。
もちろんプライベートブランドも増加中。
それらの商品すべてに、
共通のICタグが付けられる。

バーコードとICタグの併用が、
当たり前になるのだろうが、
それがすごいスピードで進むだろう。

製造業や卸売業も、
異なる規格に対応する必要がなくなる。

そして他の業態への活用も促進される。

その意味で今や、
小売業をリードするのが、
コンビニエンスストアということになる。

コンビニが上位寡占されていて、
協会活動も集約されているから、
話が早い。

ICタグは厚さ1mm以下で、
商品の包装に組み込む。

経産省はコンビニはもちろん、
IT企業、食品・日用品メーカー、
それに卸売業、物流業者などを集めて、
年度内に協議会を発足させる。

コンビニ5社は2018年以降、
首都圏など都市部の店舗から、
セルフレジ化を進める。

タグには当然ながら、
バーコードをはるかにしのぐ商品情報が、
書き込まれる。

遠隔でも閲覧が可能となる。
メーカー、卸も、
商品の販売状況を把握しやすくなる。

課題はICタグとレジのコストだろう。
ICタグは現在、1枚あたり10~20円程度。

経産省は技術開発と量産化に向けて、
タグ開発企業への補助金などを考えている。

まさに商品情報Platformが、
一段と進むことになる。

日経新聞の「きょうのことば」には、
アパレルの先行事例が示されている。

これは店頭ではなく、
オペレーションに活用されている。
段ボールに大量の服が入った状態。
そこに機器をかざすと、
商品を取り出さずに、
一括して何が入っているかを把握できる。

バーコードに比べれば、
在庫管理にかかる手間が、
大幅に減る。

ファーストリテイリングのジーユー。
ICタグ活用のセルフレジを、
試験導入している。

早い。

有人レジに比べて
精算時間は最大約3分の1に短縮された。

そこでジーユーは8月末までに、
国内店舗数の約半分176店に、
セルフレジを導入する計画だ。

コンビニやファストカジュアル。
世界で通用するビジネスモデルが、
システム開発でも日本をリードする。

さて今日は午前中、
東京・小平。

第一屋製パン(株)の取締役会。
その後、武蔵野線で東松戸経由で、
成田空港第2ターミナルビル。

今日18日から24日まで7日間、
平和堂アメリカ研修。
毎年春秋、あるいは夏秋に行って、
このチームが第13団。

これまでも大いに成果を挙げてきた。

会議室で結団式。
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初めに副団長の決意表明。
伊藤勉さん。
東海営業部東海第二グループマネージャー。
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「平和堂の店舗には平和堂らしさが出てきた。
次は『売る力』。それを学んでこよう」

そして団長の平塚善道さん。
SM営業部部長。
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「平和堂の神髄を見極めよう」

2人ともに力強い決意表明。
すごくいい。

そして私からのメッセージ。
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いま、平和堂が、
アメリカで学ぶことは何か。
それを語った。
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団員たちの真剣な目。
それに私も成功を確信して、
旅立つ。
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そして全員写真。
DSCN0519.JPG-7

チェックインして動く歩道をゲートへ。DSCN0522.JPG-7

今回はアメリカン航空。
ユナイテッドではありません。DSCN0523.JPG-7

そして桜ラウンジで、
ビールとカレー。
DSCN0525.JPG-7
「行ってきます」と、
書いて終わろうとしたら、
NHKのディレクターから電話。

アマゾン・プライム・ナウに関する質問。

今日から、アマゾン・ジャパンが、
プライム会員向けサービスを強化する。
2時間便の「Prime Now」で、
ドラッグストアと百貨店の商品を拡大する。
ココカラファインとマツモトキヨシのコスメティック、
日本橋三越本店の惣菜と和洋菓子。
3社合計で約1万1000種類となる。

都内対象エリアだけだが、
商品は最大7万アイテム以上になる。

提携商品に関しても、
注文当日または翌日の配達、
希望時間を2時間単位で指定できる。
配送料金は税込540円。

私への質問は、
このサービスの意味付けと価値、
そして今後の展開。
ビールを飲んでいたので、
かなり手厳しい話もした。

そして最後の質問。
「今夜の番組に出てもらえますか」

もちろん丁重にお断りした。

では、今度こそ、
行ってきます。

〈結城義晴〉

2017年04月17日(月曜日)

6月ベトナム小売業視察セミナーと「働き方改革のパラドックス」

Everybody! Good Monday!
[2017vol16]

2017年第16週にして、
4月第4週。

関東以西は桜の季節が終わって、
ツツジのシーズン。
サツキも咲いている。

商人舎裏の遊歩道。
IMG_1024.JPG-7

日本はいいなあ。
花の国だ。

そして来週末からは、
もう黄金週間。

それまでのちょっと、
エアーポケットに入った状態。
それが今週だ。

昨日はイースター、
イエス・キリストの復活祭。

そして来週金曜日が、
プレミアムフライデー。
そのあとは土曜日の昭和の日から、
憲法記念日、みどりの日、
そしてこどもの日。

3日(水)~7日(日)の5連休。
あるいは29日(土)~7日(日)の、
最長9連休。

今週はそんなことを考えて、
頭を働かせる週にしたい。

そのあたりはWeekly商人舎、
月曜朝一・2週間販促企画

さてこの商人舎公式ホームページの、
上の方にある「お知らせ」
(スマホでは下にあります)

ベトナム小売業視察セミナー。
「結城先生と行く」と、
恥ずかしながら、サブタイトルがつく。

6月1日(木)~5日(月)

視察企画はブルーチップ(株)。
企画協力は(株)商人舎。

この2月28日から3月5日まで、
天皇皇后両陛下が訪問された。

その前の1月には、
安倍晋三首相が訪れている。

人口は2016年に約9270万人。
やがて日本を抜くだろう。

面積は32万9241㎢で世界第65位。
日本が37万7915㎢の61位だから、
非常に似ている。

2016年のGDPは約2019億ドル。
世界でいえば50位あたり。

日本は第3位。

1人当たりGDPは2215ドルで、
世界136位あたり。

日本は、こちらは26位。

ベトナムの経済成長率は16年で6.21%。
物価上昇率は2.66%、
失業率は2.30%。

これらの指標はいずれも、
日本が見習いたいレベルだ。

経済援助に関しては、
日本は1992年11月以降、
ベトナムにとって最大の援助国だ。
その順位は、
1位・日本
2位・韓国
3位・フランス
4位・オーストラリア
5位・ドイツ

日本からの直接投資は、
2016年に21億6000万ドル、
1ドル100円換算で2160億円。

まだまだ少ない。

つまりこれから関係が深まる。

そのうえ国民は勤勉で誠実。

現在、中産階級が急増し、
外資系企業への規制緩和が進む。

良い国です。

一緒に行きましょう。

現地スーパーマーケット、
イオンのショッピングセンター。
ブルーチップの超人気トーフショップ。
2016-07-01-10.07.04-654x491
視察を2日間、自由研修が2日間。
学びつつ、楽しむ。
もちろん私の講義もたっぷりあります。
イオン・ベトナム(株)、
西峠泰男代表取締役社長の、
講演と質疑応答もあります。

ご検討ください。
ご派遣ください。

さて、先週土曜日の日経新聞「大機小機」
コラムニスト仙境さんのタイトルは、
「働き方改革のパラドックス」

5年目を迎えたアベノミクス。
「働き方改革」を「久々のヒット作」と評価。

「働き過ぎの是正を
否定する人はまずいない。
無駄な残業をやめて効率よく働き、
十分な休息や余暇をとる」

「正しい方向だが、
正義と化した残業抑制」

「そこに働き方改革の
パラドックスが潜む」

本来の姿ならば、
「働く環境の改善が生産性の向上を生み、
経済をより良くする」

しかし、並みいる企業が、
「右へならえ」で一斉に、
脱残業を進める。

それだけでは、
「合成の誤謬(ごびゅう)」
が生じる。

「ミクロの視点では正しいことでも、
それが合成されたマクロの世界では、
必ずしも意図しない結果が生じること」
これを「合成の誤謬」という。

最近の日経ビジネスの調査。
恐ろしい。

「働き方改革を実施した企業で
『消費したくなくなった』人の割合が、
『もっと消費したくなった』を
大きく上回った」

つまり、
「残業代が減った働き手は
まず消費を手控え、積み重ねは
景気にとって逆風になる」

「企業収益の好転と裏腹に
個人消費の停滞が続く日本経済」

皮肉な構図だ。

そこで問題点の指摘。

「短時間で効率よく働いた人に
報いる賃金体系を
企業は確立できるのか」

「正規と非正規の壁を取り払い、
成長が見込める分野に
人材が柔軟に移動できる労働市場を
政府は整えられるのか」

「脱時間給」導入の労働基準法改正案。
2年も塩漬け状態が続くし、
今国会でも審議はお預け。

「柔軟な働き方を目指す改革は
残業規制とは別物なのに、
前に進めない」

月刊商人舎2016年11月号。
【特集】
働き方改革×人材マネジメント
201611-coverpage-424x600

「生産性を高める成長の視点が
『働き方改革』の熱気のなかで
伝わってこない」

そんななか、
(株)いなげやで過労死が、
労働災害認定された。

各紙によって報じられた。

「労働災害」は、
労働者が業務中もしくは通勤時に、
負傷、疾病、障害、死亡する災害のこと。

過労死認定の目安は、
時間外労働時間が、
「月平均80時間」以上。

事実を確認したうえで、
誠実に対応しよう。

ヒューマンリソースマネジメントでは、
合成の誤謬やパラドックスが、
ほんとうに起こりやすい。

いなげやの経営陣、社員の皆さん。
そのことに正面から向き合って、
問題の解決に邁進してほしいものだ。

最後に、今日の、
Daily商人舎ニュース。
決算報告がずらり。

イオンニュース|
2017年2月期GMS主要企業の業績
イオンニュース|
マックスバリュ6社、東北以外は増収増益
イオンニュース|
ミニストップ、韓国ウォン下落で年商2千億円割れ
良品計画ニュース|
国内ネットストア好調、経常利益率18%
リテールパートナーズニュース|
増収増益1430億円、次期はマルキョウ加え2300億円
Olympicニュース|
営業収益1082億円・経常利益40.3%増・経常率0.6%
アオキスーパーニュース|
創業75年祭企画実施などで増収だが増益とはならず
天満屋ストアニュース|
ハピーマート吸収・スクラップ&ビルドで年商754億円
マルヨシセンターニュース|
減収減益で次期見込みも減収減益の一策は?
キリン堂ニュース|
売上高1164億円も中国越境ECの税制変更で減益

新店ニュース。
カスミニュース|
「フードスクエアカスミ アルコ越谷店」MrMax跡に開業

一つひとつの業績は、
現場の働きから生まれている。
そのことを忘れてはいけない。

では、皆さん、
今週も、Good Monday!

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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