結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年03月10日(土曜日)

月刊商人舎3月号「和して同ぜず」と柳井正の「道具としての服」

月刊商人舎3月号、
本日発刊!!
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[Cover Message]
「大体において日本人は、ものを考えるときに、基礎となるものを文章の形として考えるよりも、単語だけでものを考える」(田中美知太郎)。流通業にかかわる者も、この日本人の特性を色濃く有している。だから今号は、長いタイトルの特集をお贈りしよう。

「私たちは調理して食べてもらうものを販売する。そして売っているものを調理して食べてもらう」。ニューヨークのEATALYが、そのスローガンに掲げている文章をちょっとだけアレンジした。本当の意味での内食と外食の融合である。

人類の歴史の始まりにおいて、食とは内食だった。次に外食が登場して、内食と外食との間に競争が展開された。次にその間隙を縫って中食が生まれた。セブン-イレブンは中食市場の急成長とともに奇跡的な成果を上げた。さらに内食・外食・中食を統合するGrocerantが考え出された。しかし、究極のフュージョンの本質はこれである。

「We Sell What We Cook, and, We Cook What We Sell.」。そしてエブリイOkanaka津高がお目見えした。近未来の食マーケットを研究しつつ、Grocerantを超える世界を描き出そう。

[特集]
We Sell What We Cook, and,
We Cook What We Sell.
内食vs外食⇒+中食⇒Grocerantを超える世界

[Message of March]
和をもって貴しとなす。

特集のまえがき〈結城義晴〉
「食の高度化」と「EATALY化」の融合
中食市場伸長のなかの
「Meal Solution」と「Grocerant」の分析 

[特別企画]
エブリイOkanaka津高の全貌 
食の総合プロデュース企業が描いた未来図のすべて
Part1紆余曲折のSC開発
自流×時流=エブリイ固有のフォーマット 
Part2超斬新「IKOCCA津高店」
商品の鮮度と人の鮮度にフォーカスする
Part3フードコート「Food Park」
内食・中食と融合しつつ尖がる!

[Special Dialogue]
毛利英昭×結城義晴   
外食と中食と内食の今を見つめ将来を展望する

コンビニの「中食構造改革」
工場専門化・専用化競争と
「コンビニカフェ」需要創造

ファミマの「中食構造改革」
/管理温度帯別の専門工場
/セブン「量≠質」vsファミマ「量=質」?
/「セブンカフェ」
/自転車シェアリング
/「異業種コラボ」

トップジャーナリストが見透した!
2018外食産業の新潮流
第1潮流|ファストステーキ時代
〈いきなり!ステーキ・やっぱりあさくま〉
第2潮流|値上げとブランド転換
〈鳥貴族・ワタミ〉
第3潮流|実験の時代
〈ロイヤル・CoCo壱番屋・養老乃瀧〉
第4潮流|挑戦する若手経営者
〈一家ダイニングプロジェクト〉
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3月号は実にカッコいい雑誌になりました。
デザイナーの七海真理さんのおかげです。
読者のみなさんには、
手に取って楽しんでただきたいし、
持ち歩いていただきたいとも思います。
もちろん中身もご愛読、感謝します。

さて平昌パラリンピック、
始まりました。

その開会式も素晴らしかった。DSCN8185.JPG8

オリンピックが絢爛華麗だとしたら、
パラリンピックはシンプルで荘厳。DSCN8188.JPG8

私はこういう開会式も好きです。DSCN8193.JPG8

聖火の点火では、
ホッケー南北合同チームの選手から、
最終点火者キム・ヨナへ。

パラリンピックにキム・ヨナが登場。
これはよかった。
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二日目の今日、10日には、
日本にもう銀メダル2つ。

アルペンスキー滑降座位で、
女子の村岡桃佳選手と、
同男子の森井大輝選手。

滑降座位は英語で「the downhill sitting」
この言い方はかっこいい。

メダル争いが最後の目標ではないけれど、
障害を持つアスリートの活躍はうれしい。

18日までの10日間、
応援したい。

さてさて日経ビジネスオンライン。
昨日の「今日の名言」
顧客の要望に応え、
顧客を創造することが、
アパレル業界は
できていません。
〈柳井 正ファーストリテイリング会長兼社長〉
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「残念ながら、ほとんど
作る側の思い込みでした。
反対にお客様は
『生活に必要な道具としての服』
という感覚になっている」

「だから業界とお客様の感覚が
根本的にずれ、
要望に沿った商品を
開発してきませんでした」

顧客の要望に応えることが、
「Customer Satisfaction」
顧客を創造することが、
「Customer Creation」

どちらも必要だし、
それが必要十分条件となる。

ピーター・ドラッカーの考え方。
柳井さんがドラッカリアンであることが、
この発言でよくわかる。

「作る側の思い込み」
これは故渥美俊一先生の主張と、
同期している。

「生活に必要な道具としての服」
これは柳井さんの鋭い切り口。

「服」と言えば道具になりうる。

しかし「アパレル・ファッション」と呼べば、
それは作り手が流行を生む世界となる。
しかし顧客の憧れを創造できなければ、
「作り手の思い込み」や「独善」となる。

「業界」が全体で「独善」に陥ると、
それは業界の衰退を意味する。

食の業界も独善に陥る危険性はある。

月刊商人舎3月号の巻頭Message。
「和をもって貴しとなす。」

この中に出てくる論語。
君子は和して同ぜず、
小人は同じて和せず。

「同じて和せず」が「業界」であって、
その業界は顧客と、
根本的なずれを起こしやすい。

〈結城義晴〉

2018年03月09日(金曜日)

阪急オアシス社長交代とセブン&アイと小田急の業務提携

今日、韓国の平昌で、
第12回冬季パラリンピック開幕。

過去最多の49の国と地域から、
過去最高の約570人がエントリー。
6競技・80種目で技を競う。

日本チームは選手38人、スタッフ48人。
2014年のソチ大会では、
6個のメダルを獲得した。
今回はそれを上回る成果を目指す。

毎日新聞巻頭コラム「余録」

パラリンピックのモットーがテーマ。
それは「スピリット・イン・モーション」
「常に躍動する選手の強靱な意志を表す」

「その卓越した動きが
世界の人々の心に
インスピレーションを与え、
勇気をみなぎらせることを示すものだ」

「世界の障害者アスリートが、
雪と氷の上から与えてくれる
インスピレーションに、
大きく心を開きたい10日間である」

同感。

さて、商人舎流通SuperNews
重要な報告がどんどん上がってくる。
今日は12本のニュース。
その中から2本。

阪急オアシスnews|
並松誠阪急阪神百貨店常務(64歳)が4/1社長就任

千野和利会長兼社長が4月1日付で、
顧問に退く。

取材しているわけではないので、
正確なところはわからないが、
多分、阪急グループの役員定年が、
70歳なのだろう。

オーナー企業ならば、
まだまだ社長業を続けられるし、
続けてもらわねば困るのだが、
そこは大企業グループのルール。
仕方ないのかもしれないが。

同じようなケースが過去にもあった。

クイーンズ伊勢丹が絶好調のとき、
故田村弘一さんが社長を退いて、
その後、同社は徐々に衰えていった。

その後、内田貴之さんなど、
優秀な経営者が登場して、
立て直しを図ったが、
なかなかうまくいかなかった。

田村さんは伊勢丹ストアーを大改革して、
高質スーパーマーケットを構築した。

千野さんは田村さんの業績を、
さらにさらに展開して、
現在の阪急オアシスを確立した。
功労者だ。

率直に言って、
実に惜しい。

新社長の並松誠さんも、
関西学院大学、阪急百貨店と、
千野さんの後輩だから、
良く知った間柄なのだろう。

新社長にはぜひとも、
千野さんの路線を踏襲し、
それを発展させてもらいところだ。

余計なお世話かもしれないが。

もう一つの流通SuperNewsは、
セブン&アイnews|
小田急電鉄&商事と業務提携/セブン‐イレブンへ転換

「Odakyu SHOP」「Odakyu MART」は、
セブン-イレブンとFC契約を結ぶ。
「Odakyu OX」はヨークベニマルに学ぶ。

経営ノウハウや情報は、
水と同じように高きより低きに流れる。

だからこういった業務提携は、
どんどん進む。

昨日のTrue Dataでの情報交換でも、
ニールセンのペドロさんから質問された。
日本でもM&Aは進むのか。

私の答えは「Yes!」

M&Aだけでなく、
セブン&アイと小田急のような業務提携、
ボランタリーチェーンのような、
緩やかな同盟関係も含めて、
企業同士の協働や統合は進む。

かつては資本や店数や商品の統合で、
スケールメリットを求めた。

しかしこれからは、
情報の集積という意味が出てくる。
つまりビッグデータをつくること、
それを活用すること。
この面から、
企業間の同盟関係は進んでいくのだ。

さて昨日から伊豆の川奈ホテル。IMG_4330.JPG8

朝、4時に起きて、
仕事して、6時ごろ、
ホテルに併設されている温泉へ。IMG_4289.JPG8

露天風呂もある。IMG_4290.JPG8

暖かくなったら、
海を見ながら温泉に入る。
そしてチェアで休む。IMG_4294.JPG8

今は、お湯の向こうに河津桜。IMG_4295.JPG8

明け方まで大降りだった雨は、
スタートの8時には上がって、
川奈ホテルゴルフコースをラウンド。
その富士コースは2017年も、
世界ゴルフコース100に選ばれた。

名物ホールは12番の灯台のあるパー5。
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このホール大好きです。IMG_4319.JPG8

灯台に向かってボールを運び、
三段グリーンを攻める。IMG_4321.JPG8

そして14番の名物ホール。IMG_4324.JPG8

15番ショートホールから見下ろす海岸。IMG_4325.JPG8

18番ホールには、
もう葉桜になった河津桜。 IMG_4329.JPG8
存分に川奈を楽しんだ。

雨が上がって春を実感する暖かさ。
しかしパラリンピックの平昌は、
ずいぶん寒いのだろう。

障害者アスリートの卓越した動きが、
世界の人々の心に、
インスピレーションを与え、
勇気をみなぎらせる。

私のような下手の横好きのゴルファーは、
インスピレーションなど、
提供することはできないと思う。

アーサー・ジェイムズ・バルフォアは、
イギリスの首相を務めた人。

有名な言葉を残している。
「ゴルフは3回も楽しめるゲームだ。
すなわちコースに行くまで、
プレー中、プレー後である。
ただし内容は、
期待、絶望、後悔の順に変化する」

私は、いつもそうだ。

もう一つバルフォアの名言。
「紳士はゴルフをする。
たとえ、はじめた時には、
貴方が紳士でないとしても、
この厳しいゲームをやっていれば
必ずや紳士となるであろう」

ウィンタースポーツのアスリートも、
例外なく紳士・淑女である。

スポーツが紳士・淑女をつくるからだ。

〈結城義晴〉

2018年03月08日(木曜日)

ニールセン・True Data・商人舎で何かやります!! 

全国的に春の大雨。
「一雨一度」は秋の気候。
雨が降るごとに1度ずつ気温が下がること。

春も一雨ごとに暖かくなる。

今日は朝から御成門へ。
(株)True Data。

ここでニールセンのみなさんと会合。
2時間近くの情報交換。

ニールセンは世界最大の情報調査会社。
世界160カ国に進出している。

実に有意義だった。

右から米倉裕之さん、
Pedro Manosalvaさん、
David Toothakerさん、
福徳俊弘さん、桂幸一郎さん。DSCN8168.JPG8
米倉さんはTrue Data社長。
ペドロさんはチェコ在住の、
「Retail Vertical Growth Markets」の責任者。
デイヴィッドさんはウォルマート担当の、
米国のシニアバイスプレジデント。
福徳さんはニールセン・ジャパンCEO、
桂さんはニールセン・ジャパンの、
流通サービス事業部長。

ニールセン・ジャパンが、
すでにあって、福徳さんがそのトップ。

しかし今回、日本で、
流通部門を立ち上げる。
それが「Retail Vertical」だ。

今日はまず、
デイヴィッドさんと、
ウォルマートやAmazonの、
最新動向を話し合った。

私の知見や見解とほぼ一致していた。

ウォルマートは今、
「ワンバージョン・オブ・トルース」を、
構築しようとしている。

そのためにニールセンと協働している。

これは様々なベンダーやサプライヤーの、
それぞれ独自の情報を、
ひとつの真実にすること。

おもしろい。

ウォルマートのプライシング政策、
アソートメントやPB作戦に、
ニールセンは100人のスタッフを、
ベントンビルに常駐させている。

デイヴィッドさんはそのトップ。

ペドロさんからは逆に、
日本の流通に対する質問が寄せられた。DSCN8171.JPG8
ペドロさんはコロンビア人で、
アルディやリドル、テスコの動向も、
冷静に見ている。

流通に対するモノの見方が、
実にしっかりしている。

「アメリカのリドルはまだまだ!!」

そだね~!

福徳さんはすべての情報交換に挟まって、
コーディネートしてくれた。DSCN8174.JPG8

桂さんからはニールセンのもつ、
実に有益なシステムの紹介があった。

もちろんTrue Dataの側からも、
日本のビッグデータの解析に関する、
貴重なプレゼンテーションがあった。

私は質問したり、見解を披露したり、
ほんとうに刺激的で楽しかった。

Amazon GOは、
シアトルの1号店一般公開された。

私は6月に久しぶりにシアトルを訪れる。
7月にも商人舎Specialコースを、
シアトルで展開する。

デイヴィッドさんも向こうで、
案内し、解説してくれるそうだ。

6月、7月には、
あのイチローが、
マリナーズに戻っている。

また、セーフコスタジアムに行こう。

もちろんAmazon GOにも。
楽しいことばかりが待っている。

最後は参加者全員で写真。DSCN8170.JPG8
まずはニールセン・True Data・商人舎で、
何かやろうということになった。

楽しみにしてください。

その後、新横浜からこだま。
熱海から伊豆急に乗り換えて、
伊東へ。

そして川奈ホテル。DSCN8181.JPG8

いつものように、
テディベアが迎えてくれる。DSCN8183.JPG8

一晩ゆっくりとして、
雨が上がるのを待つ。
それもいい。DSCN8184.JPG7

最後に昨日の朝日新聞「折々のことば」
第1042回。
どの数字にも
ストーリーがあります。
〈ある会社の営業部長〉

編著者・鷲田清一さんが、
知人から聞いたいい話。
「つねに数字を問われるこの部署の長は、
業績が好調だったことをたたえる訓示で
こう語った」

どの数字にも物語がある。

「大きな数字を残した社員だけでなく、
付き合いのなかった企業に食い込んだり、
取引先との信頼を深めるべく
地道な努力を重ねたりした社員をも
ねぎらった」

「数字の大小でなくその意味を問う。
こういう上司の下でなら、
後ろで支える事務職も働きがいがある」

数字やデータには、
ストーリーがある。

そのストーリーの筋立てが、
仕事のプロセスである。

それスリリングで面白いし、
社会的にも意義のあることなのだ。

〈結城義晴〉

2018年03月07日(水曜日)

世界長者番付の逆転と万代知識商人大学3期開講のMission

恒例のForbes誌の世界長者番付。
「The World’s Billionaires」
2018年版が発表された。
個人保有資産額ランキング。

トップ3は、
1位 ジェフ・ベゾス1120億ドル
1416x416
〈写真はForbes電子版より・以下同じ〉

2位 ビル・ゲイツ900億ドル
6416x416

3位 ウォーレン・バフェット840億ドル
7416x416

去年からの予想通り、
Amazon.comのジェフ・ベゾスが、
マイクロソフトのビル・ゲイツを抜いた。

1ドル100円換算ならば11兆2000億円。
1年間の増額分は392億ドル。
これは過去最高の増加幅。

これまで4年連続だったビル・ゲイツは、
慈善活動に多額の資産を寄付して、次点。

ウォーレン・バフェットは、
このブログにもよく登場する投資家。
ウォルマートの株はもちろん、
ネブラスカファーニチャーマートなどの、
実質的なオーナー。

5位にマーク・ザッカーバーグ。
フェイスブックのオーナーで710億ドル。

14位 ジム・ウォルトン464億ドル
15位 ロブソン・ウォルトン462億ドル
16位 アリス・ウォルトン460億ドル

ウォルマートのウォルトンファミリー。
合計すると依然1386億ドルで、
ベゾスを抜いて実質的なトップだ。

世界の長者は第1位と第2位が、
ウォルマートとアマゾンとなる。
どちらも小売業。
リアル小売業とオンライン小売業。
そのウォルマートも、
オンラインに力を入れる。

アリババのジャック・マーが、
20位で390億ドル。

日本からは、
39位 孫正義227億ドル
ソフトバンクグループ。
55位 柳井正195億ドル
ファーストリテイリング。

世界では小売業とIT。
日本でもITと小売業。

二つの産業が21世紀をリードする。

両者をまたいだIT小売業が、
Amazonである。

ちなみにドナルド・トランプは、
766位で31億ドル。
昨年の544位からダウン。
当たり前だ。

さて今日は東大阪市へ。
(株)万代本社会議棟。

万代知識商人大学第3期がスタート。

大ホールに3期生と役員幹部が揃う。
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阿部秀行社長が開講のあいさつ。DSCN8053-1

後列では、万代の役員が見守る。
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3月から来年の1月まで、
10カ月間、 受講していく。
学んだことを実行する。
知識は実践する。
それが次代の幹部候補生へのメッセージ。
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学長として、
結城義晴も開講のあいさつ。
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世界最初の企業内大学は、
ゼネラル・エレクトリックによって開かれた。
そのGEの教育思想は、
「Big Thinker」を育てること。
大きな視野と高い視点を持った人財。
万代知識商人大学も、
そんな知識商人を養成したい。DSCN8059-1

それから一人ひとり壇上で、
阿部社長から辞令を受ける。

第3期生は店長やチーフ、
エリアマネジャーや商品部バイヤーなど、
各部署から選抜された30名。
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4人の女性もいる。
それぞれ部門チーフで活躍している。
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辞令式が終わると、
芝純常務取締役があいさつ。
3期生への強い期待を込めて
営業管掌として激励。
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辞令を受けたばかりの3期生たち。
緊張の面持ち。
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開講式の最後のスピーチは、
不破栄副社長。
後になってから、
学んだときのテキストを振り返る。
それが仕事や人生に役立つ。
学習の心構えを語ってくれた。
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開講式が終わると、
2階の会議室に移動して、
第1回目の講義。
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1回目のテーマは、
ミッション・マネジメント。
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倉本長治商業界初代主幹が唱えた、
商売十訓の意味。
ドラッカーが説いた
マネジメントの3つの概念。

それを丁寧に講義。
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さらに、万代のミッションやビジョン。
日本一 買い物に行きたい店舗。
日本一 働きたい会社。

私の持論を展開し、
万代ビジョンを解説して、
午前中の2時間は、
あっという間に過ぎる。
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昼食後は、
阿部社長の講義。
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万代は2024年4000億円企業を目指す。

2018年のスローガンは
「新たな挑戦をやり抜く力」

お客様に喜んでもらうために、
楽しい仕事をするために、
何をなすべきか。
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その後は、また結城義晴。
パワーポイントを使って講義。
災害時の小売業の使命感から、
AI 時代の人間力経営まで、
3時間ほど語った。
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初日は一日中、
阿部社長と芝常務が聴講してくれた。
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ミッションマネジメントは、
経営にとって最も上位に位置するものだ。

ミッションを持たなければ、
企業経営は成り立たない。

だから初日の講義は力が入った。
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講義を終えて、
3期生が一人ずつ決意表明。
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3期生の級長は日下幸生さん。
商品部ドライグロサリー部マネジャー。
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店長職が敬遠される時代。
「店長になりたくない症候群」が蔓延する。
万代の部門チーフの多くが、
「店長になりたい」と意思表示した。
これはとてもよかった。
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6つのグループに分かれて、
講義についてのディスカッション。DSCN8157-1

最後の最後に、
結城義晴の文章法・訓練法を伝授。
毎月、講義レポートが課せられる。
そのためのアドバイス。DSCN8161-1

書くことは考えることにつながる。
毎回毎回、頑張って考察し、
自分なりのレポートを仕上げてほしい。DSCN8162-1

最後は、阿部社長とツーショット。DSCN8165-1
今日一日、お付き合いいただいた。
心から、感謝。

Amazon.comもマイクロソフトも、
ウォルマートもフェイスブックも。
ソフトバンクも、
ファーストリテイリングも、
そして万代も。
ミッションマネジメントが上位にある。

企業の社会的使命である。

そのミッションこそが、
企業という法人がダイナミズムを堅持し、
個人が企業に集ってくる根拠である。

〈結城義晴〉

2018年03月06日(火曜日)

「消費者の満足の物差し」と「心に火をつける教師」

啓蟄や公園に児(こ)ら湧き出せり
〈朝日俳壇より 厚木市・北村純一〉

今日は啓蟄です。
二十四節気の二月節。
「啓」は開くこと。
「蟄」は虫が土中に隠れ閉じこもること。
だから啓蟄は、
冬籠りしていた虫が這い出ること。

春です。

しかし横浜は北風。
ちょっと寒い。

午後、その横浜から、新幹線のぞみ。
丹沢山系はうっすらと美しい。
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しかし富士は雲のかなた。
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そのかわり、滋賀県に入ると、
伊吹山がくっきり。
まだ頂にちょっとだけ雪が残る。
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6時ごろ新大阪について、
すぐに生田区の今里新地へ。
料亭「久恵」。

初めにエンドウ豆。
春を感じさせてくれる。
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突き出しも春満開。
時計回りに、
茗荷の寿司、そら豆、唐墨、うるか。IMG_4286.JPG8

刺身盛り合わせ。
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明日から第3期万代知識商人大学が始まる。
そのささやかな前夜の宴。

阿部秀行社長。
そしてこの久恵の若女将・山下幸恵さん。
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山下さんは(株)万代の秘書室勤務。
志願して、傘下の久恵の若女将になった。

勇気がある。

そして万代大学関係者揃って写真。
前列は芝純新常務取締役営業部門管掌。
後列は河野竜一取締役人事部長。
東尾里江人事部マネジャー、
同じく津田睦人事部マネジャー。
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今年も30人の第3期生が選抜されて、
明日から1年間の企業内大学の講義。

がんばります。

さて「今日の名言」。
日経ビジネスオンライン。
消費者の
「満足」の物差しが
変わりつつある。
〈桑津浩太郎野村総合研究所研究理事〉

「名言」というほどのものではないが、
トレンドをとらえていると思う。

「ネット上でより安い、
いいものを見つけて
手に入れるのはもちろん。
さらにはゲームや
有名アーティストの動画・音楽も
かなりを無料で楽しむことが
できるようになっている」

「自分で撮影した写真や文章を
SNSに載せて『いいね』が得られれば、
承認欲求を満たすこともできる」

「個人は低いコストで
満足を得られる時代になったわけだ」

これは重要なことだ。

「良いものをどんどん安く」
故中内功さんの理念。
ダイエーのコンセプト。

個人が、
低いコストで、
満足を得られる。

怖ろしいことだが、
それに一番近い店や企業が、
マーケットリーダーとして繁栄する。

ウィリアム・アーサー・ウォード。
イギリスの神学者で哲学者。

The mediocre teacher tells.
The good teacher explains.
The superior teacher demonstrates.
The great teacher inspires.

西沢潤一元東北大学総長が、
自著『教育の目的再考』の中に引用した。

凡庸な教師はただ喋る。
良い教師は説明する。
優れた教師は自ら示す。
偉大な教師は心に火をつける。

私も、心に火をつける教師でありたい。

〈結城義晴〉

2018年03月05日(月曜日)

学習院マネジメントスクール創始者・田島義博の「成長と膨張」

Everybody! Good Monday!
[2018vol10]

2018年第10週。
3月に入って第2週。

暖かくなりました。
ほんとに。

このブログは「52週MD」に則って、
1月1日の週を第1週として、
毎週月曜日にその週を、
第〇週と数えていきます。

つまりWeekly Management。

今週はその第10週。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。

しかし今年の2月は、
平昌冬季五輪があって、
私はそんなに早くは感じなかった。

しかし、三月、去る。

まだパラリンピックはあるし、
春のセンバツなども始まるが、
なんだか早そう。

それでも3月11日は忘れてはならない。

今日の日経新聞巻頭コラム「春秋」
「福島県、宮城県、岩手県の被災地で、
除染や宅地整備が進む。
しかし街や集落が
元通りになるわけではない。
一つの土地で生きてきた人たち、
一つ屋根の下で暮らした家族が
戻る人と戻らない人に分かれる」

「危険を恐れる人と
安全を信じる人が言い争う。
震災からこれまでに、
人々の分断も進んだ」

復旧⇒復興⇒振興。

振興の段階にまで、
来なければならないが、
しかしまだ復興の段階だ。

そのなかで人々の分断も進む。

その中で東日本大震災が、
風化しつつあるという。

今年の3月11日で7年が経過する。

1週間後の18日(日)は彼岸入り。
多くの魂を弔い、
2020年の東京オリンピックには、
日本が復旧・復興・振興の、
世界のモデルであることを示したい。

雪晴と云ふ静けさのありにけり
〈朝日俳壇より 亀山市・鈴木秋翠〉

(稲畑汀子選評)辺り一面、
真っ白な雪晴れの町の静けさ。
雪に音を吸収されてしまったのか。
あるいは、雪で人の往来がなくなり、
静かなたたずまいへと
一変したのであろうか。

縄跳びの少女光と風と跳ぶ
〈朝日俳壇より 熊谷市・内野 修〉

(大串章選評)
少女が元気に縄跳びをしている。
「光と風と跳ぶ」が明るく健やか。
縄跳びは冬の季語だが、
春も間近といった感じ。

紅の蕾に生るる梅真白  
〈芦屋市・酒井湧水〉

(稲畑汀子選評)紅色をしていた蕾が
解けて白梅が咲いた驚き。

梅の季節だ。

さて今日は一日、
横浜商人舎オフィス。
学習院マネジメントスクールから、
湯沢威名誉教授と、
林純子事務局長来社。
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学習院マネジメントスクール。
創始者は、
故・田島義博前学習院院長。tajima_mono

田島先生は日本の流通業、
さらにチェーンストアにとって、
大恩人ともいうべき、
学者であり、教育者だ。

何しろ林周二著『流通革命』の生みの親。
この本の発刊の1962年当時、
田島先生は日本能率協会所属、
月刊「マネジメント」誌編集長。
この媒体から『流通革命』が誕生した。

5年後の1967年、
日本チェーンストア協会が発足。
そのときにも田島先生は、
初代会長の中内功さんを助けて、
さまざまな側面から骨を折ってくださった。

その後、第3代会長の伊藤雅俊さんとは、
ずっと交流を深めた。

伊藤さんの次男の伊藤順朗さんは、
学習院大学の田島ゼミの出身だ。
現在、セブン&アイ・ホールディングス常務。

田島先生は、
日本商業学会会長、
日本ダイレクトマーケティング学会会長、
社団法人消費者関連専門家会議会長、
通商産業省大規模小売店舗審議会会長、
国税庁中央酒類審議会会長、
農林水産省食品流通審議会会長など、
数えきれないくらいの要職を務めた。

その田島義博先生が、
2001年に創設したのが、
学習院マネジメントスクールだ。

その構想は、
「日本の企業と産業界の再活性化に
教育を通じて貢献する」

中核となっているのが、
田島義博記念DSCM基礎コース。
Dはディマンド、Sはサプライ、
Cはチェーン、Mはマネジメント。

サプライチェーンだけでは足りない。
ディンマンドチェーンも必須だ。

それが田島先生の考え方。

現在の所長は、
上田隆穂経済学部教授。

私もいまは、
学習院マネジメントスクール顧問で、
このDSCM基礎コースで、
巻頭講座の流通概論などを担当する。
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田島先生が生きている。
そして講義を聴いている。

いつもそれを意識して、
熱を入れて講義する。

だから2時間を超え、
2時間半に至ることもある。
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今日はこのDSCM基礎コースの、
新年度の打ち合わせ。

雨の中、わざわざ、
横浜までおいで下さった。
ありがとうございました。

今年もがんばりましょう。

この田島スクールの価値を、
高め続けましょう。

田島先生の教えで、
特に印象に残っていることは、
やはり「成長と膨張」だ。
『成長と膨張―新しい流通を考える』は、
1977年の発刊。

会社が大きくなる。
そこには二通りの道がある。
一つは成長。
もう一つが膨張。

技術が革新され、
マネジメントの質が高くなる。
人々の強みが生かされる。
その結果、会社が大きくなる。
それが成長である。

一方、革新はないけれど、
ヒト・モノ・カネをつぎ込んで、
小売業の場合、店数だけ増やす。
人々は疲弊する。
すると会社が大きくなるほどに、
経営は難しくなる。

これは膨張である。

会社に限らない。
店にも同じことがいえる。

膨張であって、成長でないことが多い。

田島義博先生の教えは、
今も重要な意味を持っている。

英国のウィンストン・チャーチル卿の言葉。
We make a living by what we get,
but we make a life by what we give.
私たちは何かを得ることで生計を立て、
何かを与えることで生きがいをつくる。

では、みなさん、今週も、
膨張ではなく、成長を。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2018年03月04日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その62】鰆(サワラ)

猫の目で見る博物誌――。
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春の魚は、サワラ。
「魚」に「春」と書いて、「鰆」です。

サワラは、
スズキ目・サバ科に属する海水魚。
学名はScomberomorus niphonius。
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サバの仲間だが、上品な味だ。

そして「出世魚」。

稚魚から成魚までの成長の段階で、
異なる名称を持つ魚。

サワラは大型の、細長くて平たい体形。
「狭い腹」だから「狭腹」と書いて、
「サワラ」と読む。

幼魚は「サゴシ」。
40~50㎝で、
「狭い腰」から「狭腰」ともかく。
50~60㎝を「ナギ」、
そして60㎝以上の成魚を、
「サワラ」と呼ぶ。

春の魚の代表のように見られているし、
俳句の季語でも春。

しかし、サワラは春に産卵し、
その産卵のために沿岸に近づく。
だから春に人間の目に留まりやすい。

そこで「春を告げる魚」として、
「鰆」となった。

その春から夏、秋にかけては、
海岸線に近い沿岸の、
海面に近い表層を群れで遊泳する。
この時期に成長する。

冬になると深場に潜る。
成長しない。

動物に多いが、
メスの方がオスよりも大型。
寿命もメスが8年ほど、
オスは6年くらい。

産卵期は春から初夏。

生後1年ほどで40~50cmほどに成長し、
以後は2歳で68cm、3歳で78cm、
4歳で84cmといった成長を見せる。

色は背側が青色、腹側が銀白色。
体側には黒っぽい斑点が列になって並ぶ。

口は大きくて、
鋭い歯をもつ。

食性は肉食で、
小魚を捕食する。

体内にはウキブクロがない。
エラも少ない。

身には水分が多いし、やわらかい。
魚は大抵、頭に近いほうがうまい。
しかしサワラは尾の側が美味。
上品な味わいで、
青魚と白身魚の長所を兼備している。
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高タンパクなうえ、
DHA・EPA・ビタミン・カリウムも含む。

分布は東アジアの亜熱帯から温帯の海域。
北海道南部沿海から東シナ海あたりまで。

日本では焼き魚にして食べる。
西京味噌を使った西京焼きもうまい。
もちろん唐揚げもいい。

身が軟らかくて、
煮ると崩れやすい。
だから煮物には向かない。

春が旬の魚とイメージされているが、
本当に味がよいのは秋・冬である。

冬は深海に潜るから漁獲量が減るが、
脂が乗って、「寒鰆」として美味。

旬といふ声に惹かれて鰆買ふ
〈佐藤良二 『末黒野』より〉

旬というのは春から夏にかけてだろう。

鰆とは知らずに食べてをりにけり
〈『ホトトギス』より 稲畑汀子〉

この句の季節はわからない。

生きる事まだ飽きもせず鰆食う
〈貝田遊山『集』より〉

出世魚だからだろう、
こう言った諦念の句もある。

春を告げてくれる魚。
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でも出世魚。
大きくなるにしたがって、
名前が変わります。

猫は、子猫から猫になるだけ。
それでも全然、問題はありません。

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

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