結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年11月02日(金曜日)

ヤマダの「安売り行き詰まり」と第一パン製造の「E-WA!」

酒のあらたならんよりは
蕎麦のあらたなれ
(正岡子規)

「夏にまき、秋に収穫したばかりの
実をひいたそばは”秋新”とも呼ばれ、
うま味が凝縮して格別とされる。
ひきたて、打ちたて、ゆでたての
風味がたまらない」

京都新聞巻頭コラム「凡語」

秋の新蕎麦。
たまらない。

「ところで、そばといえば
“もり・かけ”が定番だが、
例の疑惑はどうなったのか」

「永田町では臨時国会が始まり、
論戦真っ盛り。
重要法案の熟議と併せ、
先の国会から持ち越した
真相究明もお忘れなく」

「霜月を迎え、今年も残り2カ月。
みそかそばと違って
疑惑の年越しは勘弁願いたい」

その国会論戦よりも注目を集めたのが、
安田純平記者会見。
戦場ジャーナリスト。
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場所は日本記者クラブ。

この会見に関しては、
私はコメントしない。

ジャーナリストならば、
書くもの、表現したもので、
その行動が評価されるからだ。
それを待とうか。

一方、日経新聞「大機小機」。
テーマは「テクノ冷戦の足音」

「テクノ冷戦」とは、
米中対立舞台の先端技術を巡る争い。

「ネットを使った個人の自由の侵害、
ハッキングによる知的財産権の窃盗、
政府や企業へのサイバー攻撃」

「先端技術の覇権争いは、
次世代の産業をめぐる競争ばかりでなく、
サイバー空間などを舞台にした
安全保障の問題でもある」

上海にいたとき、
facebookもGoogleもLINEも、
使えなくて困った。

もちろんそれを掻い潜って、
何とかつないで使ったけれど。

「米国株市場ではハイテク株が
波乱の様相を呈している」

「テクノ冷戦の足音が聞こえてくる」

テクノ冷戦の一方で、
人質と身代金。

現代社会はなんとも、
こんな両極の事態が、
当たり前のように起こる。

商人舎流通スーパーニュースより。
ヤマダ電機news|
第2Q売上高7937億円0.8%増・経常60%減・純利益90%減

売上高は前年比で0.8%増だったが、
営業利益は74.8%減、
経常利益は59.7%減、
純利益は90.0%減。

家電の安売りからの脱却を目指すが、
それも行き詰りの状態。

日経新聞の見出しは、
「ヤマダ、安売り行き詰まり」
山田昇会長。
180823_16
ノジマとエディオンは2桁の増益。

ヤマダ電機の売上高は、
2011年3月期がピークだった。
2兆円を超えて日本第3位の小売業。
グローバル500にもランクインした。

しかしそれから7年間で27%減少した。

日経新聞によると、
ピーク時の棚卸資産回転率は13倍。
それが今年3月期は4倍。

棚卸資産回転率は、
売上高を棚卸在庫で割り算して、
何倍かを示す数値。

2011年のノジマは10倍、
ケーズホールディングスは8倍だったが、
18年はノジマが12倍、ケーズが5倍。

この棚卸資産回転の低下で、
メーカーの販売報奨金も減少した。

家電業界も規模のメリットは、
出にくくなった。

だから「安売り行き詰まり」
「安売り」だけで勝負を決めることは、
できない時代なのだ。

業界最大規模の会社が、
それを示してしまった。

さて今日も、
第一屋製パン㈱のお二人。
鎌田恒雄さん(中)と吉田大作さん。
二人とも関西事業本部に属す。
鎌田さんは副本部長兼西日本営業部長、
吉田さんは腕利きの営業マン。
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今日は社外取締役の私に、
いろいろな相談。

それから自信の商品を持参してくれた。

一つが「トーストクロワッサン」2品。
平和堂のクォリティブランド。
「E-WA!」にラインナップされている。IMG_7208

さらに右が「すいーとぽてと」、
左が「レーズンサンド」。IMG_7211.JPG8
すいーとぽてとも「E-WA!」。
レーズンサンドは、
ニチリウの「My Home Cafe」。

プライベートブランドだが、
パッケージには製造者名がある。

私は「お試しのおすすめ」を教授した。

どんなにいい商品も、
売り方が伴わねば、
顧客に認知されないし、
売れない。

どんな体験も、
表現されねば評価されない。
その表現のところで、
人間の真価が問われる。

〈結城義晴〉

2018年11月01日(木曜日)

お辞儀文化・握手文化と企業主義・顧客発想

11月1日。

あと2カ月で、
2018年が終わる。

10月の私は、
ドイツのフランクフルトから、
イタリアのミラノ、
イギリスのロンドンから、
アメリカのダラス、サンフランシスコ。
そして中国の上海へ。

大いに勉強して、
今、月刊商人舎11月号のために、
振り返りつつ総括する。

全部自分の目で見、自分の耳で聞き、
五感で感じ取ってきたものばかり。

その自分の目と耳と五感を信じて、
難解なパズルを解き明かすように考える。

11月は今度は、
ニューヨークからサンフランシスコ、
そしてハワイまで、アメリカを行く。

サンクスギビング週間に向かう、
アメリカ消費社会を体験する。

そのアメリカでは、
11月6日に中間選挙。
Midterm Election。

大統領職の1期4年のうち、
半期の2年が経過した時点で、
合衆国連邦議員選挙が行われる。
上院議員の3分の1、
下院議員全員が改選となる。

民主党オバマ大統領2期目の中間選挙は、
2014年11月4日に行われたが、
上院は共和党54議席、民主党44議席、
無所属2議席。
下院は共和党247議席、民主党188議席。
両院ともに大統領に不利な展開となった。

今回は上院が共和党、
下院が民主党の逆転現象となる。

中間選挙は時の大統領の信任選挙だ。
まあ、当然の結果だろう。

さて、欧米は握手文化、
対して東洋はお辞儀文化。

今日、明日と、
将棋の竜王戦が行われている。
場所は茨城県の鹿島神宮。
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羽生善治竜王(48歳)に、
広瀬章人八段(31歳)が挑む。

これまで羽生が2連勝して、第3局。
夕方6時に広瀬が封じ手をして、
今日の一日が終わった。ryuuousenn.png8

そこで解説の藤井猛九段。
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羽生と同じ年の「羽生世代」の棋士。
「私は羽生さんとは握手しません」
勝負師としての自負を語る。

「チェスは握手の文化、
将棋はお辞儀の文化だからです」ryuuousen 3.png8
藤井九段、とてもいい。

お辞儀文化圏の小売業と、
握手文化圏のサービス業。

違って当たり前だ。

その二つの文化圏を、
私は行ったり来たりする。

しかし、異なる文化圏でも、
チェーンストアや業態に関する原則は、
不思議なくらいに共通しているし、
一貫している。

さて今日は、前川智範さん来社。
第一屋製パン㈱代表取締役社長。
私は社外取締役。IMG_7204.JPG8
パン業界について、
製造業について、
マネジメントについて、
マーケティングについて。
そしてマーケットリーダーと、
マーケットニッチャーについて。

意見を交わし、議論した。

前川さんはマッキンゼーで、
コンサルタントとしてスタートして、
今、専門経営者。

日経ビジネスオンライン「今日の名言」
私はメーカーを
主語にした発想は

もうやめようと
思ったのです。

〈大山健太郎アイリスオーヤマ㈱会長〉
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「落ち着いて見回してみると、
当社のいるプラスチック業界で
苦しくなって廃業したり、
倒産に追い込まれたりする企業が
8割くらいある中で、それでも、
収益を上げている企業が
2割程度いたのです」

8-2の原則だ。

「両者は何が違ったのか」

ここが大事だ。

「よく見ると、
いいものを安く供給して
シェアを取るといった発想だけの
メーカーが苦しくなっていた」

メーカーにはまだまだこの発想は多い。
いや、ほとんどがこの発想だ。

「いいものを安く供給すれば、
売れないはずはない」

これはレース型競争の考え方だ。
マーケットリーダーの発想法で、
結果、フォロワーに陥る。

「逆に小さくても、
顧客のニーズをしっかり追って、
対応しているところは堅調でした」

マーケット・ニッチャーの発想。

だから大山健太郎さんは、
「メーカーを主語にした発想」を止めた。

では主語は何か。
もちろん「顧客」だが、
ほとんどの企業は、
このことが頭でわかっていても、
体は言うことを聞かない。

いや本当は、頭もわかっていない。

つまり企業主義を排して
顧客主義を貫く。

頭でわかっていても、
組織は動かない。

それはもしかしたら、
お辞儀文化と握手文化のような、
カルチャーなのかもしれない。

恐ろしい。

〈結城義晴〉

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