結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年05月15日(水曜日)

第一パンの「KYT」と在庫循環から見た「世界景気」の好転

今日の午前中は東京・小平。
第一屋製パン㈱の取締役会。

パン工場の現場でKYTに取り組む。
Kは危険、Yは予知、
そしてTはトレーニング(訓練)。
KYTを展開してから、
声掛けして事故を防止する。

そのためにKYMを頻繁に行う。
こちらは危険予知ミーティング。

重要なことです。

1963年、ジョン・F・ケネディ大統領が、
コンシューマードクトリンを発信。
「消費者の4つの権利」
その第1番目が、
安全である権利。

顧客や消費者、
そして働く人たちの安全を担保する。

そのためのKYTとKYM。
よろしくお願いします。

横浜商人舎オフィスに戻ったら、
「Meiji Marketing Review」が届いていた。
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私の連載は45回を数える。
季刊誌だから年4回発行で11年と1四半期。
「小売業のスーパーマーケティング」IMG_69739

今回のテーマは、
「商売の品格をマーケティングする」IMG_69759
手に入る皆さん、読んでみてください。

それから初摘み新茶も贈られてきた。
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㈱伊藤園特別顧問の江島祥仁さんから。
「新茶の香り漂う季節となりました」
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心から感謝します。
ありがとうございました。

さて昨日の日経新聞夕刊。
「社畜」漫画 共感広がる

「働き方改革関連法が順次施行される中、
過重労働やハラスメントに耐えて働く
“社畜”を描く漫画本が共感を集めている」

記事には「社畜」の説明がない。

しかしこの言葉は、
安土敏さんの秀逸の造語。
サミット㈱社長、会長を歴任しつつ、
作家となった。

あの荒井伸也先生。

その言葉を評論家の佐高信さんが広めた。

「家畜」は人間に飼い慣らされた動物。
「社畜」は会社に飼い慣らされた会社員。

「会社員でぶどり」は、
橋本ナオキ作。
劣悪な職場環境に
順応していたニワトリ会社員が、
後輩ヒヨコの突っ込みで
覚醒する4こま漫画。
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清水めりぃ作。
「ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話」
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とりのささみ。作の、
「テイコウペンギン」
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一方、人間が主人公の漫画も受ける。
「僕たちはもう帰りたい」
さわぐちけいすけの作品。
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読者は年齢、性別を問わない。
職業も多岐にわたる。

「社畜」化現象が進むほど、
社畜漫画が登場し、読まれる。

政府が「働き方改革」を提唱するほど、
「社畜」は増え、その漫画が作品化される。

その社畜の反対語が、
「脱グライダー人間」か。

私は「脱グライダー商人」と言っている。

故上野光平先生は、
「独立自営商人」と名づけた。
西友の実質的創業者にして、
流通産業研究所所長理事長。

飼い慣らされてはいけない。
忖度もつまらない。

会社に属していても、
「独立自営の志」をもちたい。

もう一つ日経新聞、
「大機小機」
コラムニストは富民さん。
「在庫循環からみた世界景気」

いつも素晴らしい。

「米中貿易戦争が始まって1年、
米中間の貿易は15%減少した」

ドナルド・トランプ大統領は、
そのうえで、さらに脅しをかける。

トランプはイソップを知らないらしい。
「北風と太陽」
北風と太陽

経済協力開発機構(OECD)の分析。
「米国が2千億ドル分の中国製品への関税を
10%から25%に引き上げると、
世界景気がさらに0.1%下がる。
すべてに25%が課されると、
0.3%押し下げられる」

国際通貨基金(IMF)の予測。
「今年の世界の成長率予想は3.3%だが、
3%程度に減速するかもしれない」

そこでコラムニストは、
世界景気を在庫循環から眺める。
「景気が悪化すれば
在庫が増え、
在庫調整が完了すれば
景気は浮上する」

これが原則。

「グローバル化で、
一国の過剰在庫が世界需給を変える」

世界景気を読むために、
世界全体の在庫を見る。

自分の店頭在庫もそこに含まれるが、
そんな小さなスケールではない。

「主要50カ国を合計した在庫投資額は、
過去50年に13回在庫循環があった」

その世界の在庫回転。
周期は4年弱、
調整期間は平均15カ月。

「昨年1月をピークに世界景気が減速し、
7~9月に過剰在庫が積み上がり、
10~12月から在庫調整が始まっている」

すごい分析。

「調整開始から半年、
一部の国に景気回復の兆しもある」

そこで富民さん。
「経験則では、
今年末には世界の在庫調整が
完了することになりそうだ」

世界半導体市場統計によると、
「世界の半導体市場は
昨年の4~6月から、
調整局面が始まっている」

「サイクルの山から谷までの調整期間は
平均5~6四半期だから、
今年後半にはシリコンサイクルも、
底入れする可能性が高い」

「貿易戦争の行方いかんで
多少遅れがでるかもしれない」

それはイソップを知らない男の所為だ。

「だが、在庫調整の進展とともに
年末には世界景気に
明るさが広がることになる」

明るい分析で頼もしい。

「今年の年末から来年は、
世界景気の好循環に入る」

もちろんそれが、
消費局面に影響を与えるまでには、
タイムラグがある。

しかしそのタイムラグを我慢しつつ、
自分の顧客の需要につなげる。

今年いっぱいは辛抱のとき。
来年は好循環に入る。

それを信じよう。

景気の周期は4年弱だ。

〈結城義晴〉

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