結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年05月30日(木曜日)

ライフ&アマゾンの協業とマハティール首相の「米中に自制求める」

昨日の雨が上がって、
梅雨までの凄く快適な季節。
二十四節気(にじゅうしせっき)では、
小満(しょうまん)。
「万物が次第に成長して、
一定の大きさに達して来るころ」

1年を24等分する二十四節季気に対して、
さらにそれを3等分して、
1年を5日ずつ72に分けるのが、
七十二候(しちじゅうにこう)。

今日はその小満の中の真ん中、
つまり「次候」の「紅花栄」の終わりごろ。
週末は「末候」の「麦秋至」へ。

紅花(べにばな)から、
麦秋(ばくしゅう)へ。

麦は秋に植えて、初夏に収穫する。
「麦秋」は、その麦が熟して、
畑が黄金色になって、
刈り取りの時期となる季節。

麦にとっての収穫の秋であることから、
この言葉が生まれた。

そういえば小津安二郎監督に、
「麦秋」という映画があった。
原節子主演の三部作の第二作。
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季節を楽しみたい。
そんな心を持ちたい。

原節子・小津安二郎麦の秋
〈吉田汀史『一切』2002年より〉

さて、商人舎流通Supernews
ライフnews|
アマゾンと協業/Prime Now会員への商品販売を年内開始

(株)ライフコーポレーションと、
アマゾンジャパン合同会社が協業する。

ライフが「Prime Now」に、
食品スーパーマーケットとして、
国内企業で初出店。

最短2時間で商品が届く配送サービス。

楽天とウォルマート西友。
セブン&アイとアスクル。

アメリカでは、
クローガーとウォルグリーン。
ターゲットとCVSヘルス。

アライアンス(同盟)や協業はもう、
当たり前の戦略。

それも巨大チェーン同士の、
超巨大なコラボレーション。

【結城義晴の述懐】を書いておいた。
いよいよ、来た。そんな感じだ。
アメリカでホールフーズマーケットを
傘下に収めたアマゾン。
日本でもスーパーマーケットチェーンを
物色していた。
もちろん買収や資本参加という
形にはこだわらずに。
そこにライフが手を挙げた格好だ。
ライフにとっても
アマゾンのネット販売によって、
売上げは拡大するし、
市場占拠率は高まる。
「Amazon Effect」と恐れるだけでなく、
懐に飛び込んで、成果を得る。

このラストワンマイルは、
勝者総取りの様相を呈する。

月刊商人舎5月号特集
「ラストワンマイルの優勝劣敗」

ご覧いただきたい。
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最後に日経新聞夕刊一面トップ記事。
マハティール首相の講演。
「米中に自制求める」

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その講演の場は、第25回国際交流会議。
「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)

マレーシアのマハティール首相。
アメリカと中国の覇権争いに対して、
「世界にとって決して良いことではない」

たとえが、いい。
「2頭の大きな象に踏みつけられるのは草だ」
この草とはもちろんアジア諸国民のこと。

中国は南シナ海の軍事拠点化を進める。
「戦争に発展すれば
東南アジア全体が破壊される。
南シナ海に戦艦が停泊するようなことが
あってはならない」

一方、米国に対しても、
「戦艦を送る脅しのアプローチを
使うべきではない」

「すべての国が、
机の上での交渉で
解決すべきだ」

中国に対する向き合い方。
「新しい強力な中国を
認識しなければならない。
西側諸国は中国がいつか
民主化すると思っているがそうではない。
政権を変えようと強制してはいけない」

「お互いが良い関係を築けば、
そこから変化が起きる。
中国はオープンで開放的だ」

「軍事分野でお互い兵器を
開発するようなまねは金の無駄だ。
完全に禁止すべきだ」

日本と中国や韓国との関係。
「独仏は何世紀も対立し戦争をしたが、
過去に縛られていない。
日中や日韓などでは
過去の対立が今も続いている」

ASEAN諸国は領土対立を乗り越えてきた。
その過去にも言及して、述懐する。
「現在は交渉で解決するという合意がある。
だからこそ経済繁栄を享受できる」

マハティール首相は93歳。
22年間も首相を務めてきた。

有名な「ルック・イースト政策」は、
経済発展のモデルを、
欧米ではなく、日本に求める。

だから「東を向こう」の東方政策である。

200年かけて発展した欧米に対して、
極めて短期間で追いついた日本にこそ、
学ぶべきだという信念を持つ。

何よりもマレー民族としての誇りがある。
アジア的価値観を肯定的に評価する。
ヨーロッパ文明には冷徹な目を向ける。

「米国がイラクにしようとしていることは、
白昼強盗と同じだった」
アメリカに対しても真っ向から言い切る。

そして「戦争の無益さと犯罪性」を、
徹底的に指摘する。

イズミの山西義政さん、96歳。
セブン&アイの伊藤雅俊さん、95歳。
イオンの岡田卓也さん、93歳。
そしてライフの清水信次さん、93歳。

岡田さんと清水さんは今、
マハティールさんと同年だ。

90歳を超えて、
100歳に近づく人たちの、
正々堂々の発言と行動。

マハティールさんの言葉に、
心から感動した。

〈結城義晴〉

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