結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年11月24日(月曜日)

堤清二の「モノからコトへ」と「やってる感と頑張ってる感」

Everybody! Good Monday!!
[2025vol㊼]

2025年第48週。
カウントダウンは始まった。
あと6週間。

最後まで悔いのない年にしたいものだ。

勤労感謝の日の振り替え休日。

休みなのでゴルフに行った。
朝は深い霧だった。
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霧の中のジャック・ニクラウス。
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5ホールくらいラウンドすると晴れてきて、
ハーフを終わると快晴。
しかも20度近い暖かさ。
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今日はゲーリー・プレイヤースタイル。
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バックティーから回って酷い目に遭った。
しかし自分に負荷をかけ続けなければ、
すぐに衰えることを実感した。
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最後にコースと天気に感謝。

日本経済新聞巻頭コラム「春秋」

「株式相場などの金融市場は
専門的なことを言いはじめると
複雑なのでとっつきにくいが、
普通の人は市場は『信用』で動いていると
ざっくり考えておけばそう外れないと思われる」

株式相場の新聞として始まった専門紙が、
「市場は『信用』で動いている」と、
ざっくりと考えておけばいいと、
教えてくれる。

「日常生活で『あの人は信用できる』
という信用と同じ。
信頼感や期待感といってもよい」

とてもいいことを教えてくれる。

「かつて安倍政権は『やってる感』で、
支持を保ったと評された」

この「やってる感」は、
東大名誉教授の御厨貴さんの指摘だった。

日経の巻頭コラム子。
「高市政権も似ているが」、
「『頑張ってる感』への応援や共感の色が
濃いようである」

「やってる感」ではなくて、
「頑張ってる感」。

「前者は金融市場の信用も得たが、
頑張る姿は投資家の損得勘定の外」

「政治的支持と市場の信用が乖離する、
成り行きが気がかりな局面でもある」

同感だ。

糸井重里の「ほぼ日」
巻頭エッセイは「今日のダーリン」

1980年代はじめ、糸井は
西武百貨店の広告の仕事をしていた。

会長は堤清二さん。
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当時、堤さんが糸井さんたちに、
飽きるほど繰り返し言ってたこと。

「モノからコトの時代になっている」

1980年代初めだから、
凄く早い。

「トップが『モノからコトへ』を語るのは、
流通も『モノからコトへ』だぞと
定義し直すということだ」

「ぼくなんかの付き合いのある
宣伝部や経営企画室は、
どんな企画書にも報告書にも、
とにかくこれを書いた」

「『モノからコトへ』は
呪文のように社内で流行ったが、
いまから半世紀近くも前のことだ、
ぼく自身も含めて、
リアルにそのことをわかっている人は
少なかったと思う」

私は販売革新編集部にいたが、
渥美俊一先生をはじめとして、
「モノ」一辺倒だった。

糸井。
「しかし、いまならわかっているはずだ。
モノの消費ではなく、
コトの消費の時代になっている」

「ほぼ日なんか、
あらゆる仕事はコンテンツであると、
『モノもコトの集積だ』と考えている」

「この考え方が、身を持ってわかるまでに
40年もかかった」

私も立教大学大学院では、
前期にモノのマーケティングを教え、
後期にコトのマーケティングを教授した。

そして糸井さんの提案。
「さらに、あのころの堤さんと話せるなら、
ぼくは、こんなことを
話しかけてみたいと思っている」

「ほんとうに
『モノからコトへ』となりましたが、
そこに『バ(場所)』の概念が
必要なのではないか?」

「人間そのものに身体があり、
そこから自由になれない以上、
観念としても具体としても
『バ』が必要ですよね、とか」

「雑談として話しかけたら、
どんな話になっていくかなぁ」

糸井さんのこの考え方に賛同する。

「ほぼ日」は「バ」そのものだ。

㈱商人舎の「舎」はとねり。
校舎の「舎」。
これもある意味で「バ」の考え方だ。

糸井重里。
「『バ』って、
メディアでありエリアであり、
資本でもある」

そして「バ」を維持、発展させることは、
頑張ってる感ではできない。

では、みなさん、今週も、
頑張ってる感を醸し出すのではなく、
実際に頑張ろう。

Good Monday!  

〈結城義晴〉

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