結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年04月03日(水曜日)

てっちゃん店長の「常に朝」と「日没ルール」と「朝に希望」

突然の報道で驚いた。
商人舎流通スーパーニュース。

セブン-イレブンnews|
古屋一樹社長(69歳)退任/永松文彦副社長(62歳)昇格

(株)セブン-イレブン・ジャパンは、
現古屋一樹社長(69歳)を退任させ、
永松文彦副社長(62歳)が昇格する。DSCN4549-7
日経新聞のスクープ。

今日の午後7時時点の報道。
日経新聞電子版に掲載された。

多分、事実だろう。

東大阪のフランチャイズ加盟店が、
24時間営業の見直しを求めて蜂起。
それが理由だろうと日経も分析する。

これも事実だろう。

私も二度、このブログで、
この事件を取り上げた。

今年2019年2月23日。
セブン‐イレブン東大阪南上小阪店の「あべこべの常識」

さらに3月7日。
セブン-イレブンの「7-11営業の原則」とイリイチの「自立共生」

「24時営業の大原則は崩せない」
とセブン本部。

私の意見はこうだ。
「しかし”原則”といえば、
朝7時から夜11時。
セブン-イレブンの名称が、
自らそれを証明している」

まあ、明日には明らかになるだろう。

古屋さんはベテランの現場主義者。
惜しい気もするが、どうだろう。
2016_furuya

さて、「令和」の元号問題。
朝日新聞巻頭コラム「天声人語」
最も権威あるコラムと評していい。

元号考案者とされる中西進先生を描いた。
91HguMaLVqL中西進

「安倍晋三首相はテレビ局をはしごして
新しい元号に込めた思いを説いた」

「だが、ほんとうに聞きたいのは、
碩学による奥行きのある解説だ」

「碩学」は「せきがく」と読んで、
「学問が広くて深いこと、またそんな人」

碩学の反対語は「浅学」。
学問が浅いこと。

別に安倍晋三首相が、
浅学の徒だとは言っていないが、
そんなふうに聞こえもする。

私は、安倍首相の説明は、
「蛇足」であると書いた。

気分はやや朝日に近い。

さて、4月から新入社員が入ってくる。

新人が配属されたという店長も、
いるかもしれない。

まだまだ新入社員は、
集合教育の段階という会社もある。

スーパーマーケットの業界で、
有名な店長がいる。

㈱かましんの大越鉄夫さん。
通称「てっちゃん」。

その毎日更新のブログは、
「てっちゃんの店長日記」
DSCN99439

今日のタイトルは、
「常に朝」

とてもいい。

てっちゃんは、あるとき、
ある従業員から言われた。

「店長はいつでも朝のようですね(笑)」

素晴らしい。

てっちゃん自身、語っている。
「嬉しい言葉であった」

「要は、どの時間でも
朝の爽やかさがあるということらしい」

「この業界の店長という職位。

朝の各部門への挨拶回り。
全体朝礼でのリーダー役。
開店後のお客様への接客。
途中から出社者への挨拶。

そんな出会いの連続である」

だからてっちゃんも、
「常に人と挨拶を交わすという行為が、
いつしか常に朝の状態を維持しようと
無意識のうちに体が
動いているのかもしれない」

「大抵の人間は朝の挨拶時ぐらいは
明るく元気なものだ。

しかし、その後の
バックヤードへ戻った瞬間に
素の自分に戻ってしまうときがある」

問題は、
朝の挨拶時と
普段の大きなギャップ。

てっちゃんは述懐する。
「このギャップをできるだけ
解消したいとは意識している」

いい店長だね。

そしててっちゃんは、
組織全体を振り返る。
「組織のトップを始め、
上層部、店長、副店長、部門チーフ等々。

組織を預かる人間全てに
言えることだと思う」

「常に朝」

これです。
ありがとう。

ウォルマートには、
“Sun Down Rule”がある。
直訳すれば、「日没ルール」
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日が暮れるまでに問題を解決せよ。

「常に朝」の気分を堅持しつつ、
「日が暮れるまでに解決する。
翌日に持ち越さない」
創業者サム・ウォルトンが残してくれた。
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私のよく使う言葉でいえば、
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。

これです。

でも「朝に希望」と、
「常に朝」は全く同じだ。

さて、朝日新聞「折々のことば」
第1422回。

鷲田清一さん編著。
Plan・Do・Check・Action
(ビジネスでよく耳にする言葉)

「計画・実行・評価・改善、
一巡したらさらに高次の循環へ。
品質管理や業務改善のための手法で、
PDCAサイクルと呼ばれる」

もう、当たり前に使われる。

この手法について、
揶揄する人たちがいる。
Plan(計画)・Delay(遅延)・Cancel(中止)・Apology(謝罪)

山田ク~ン!
座布団、三枚。

鷲田さんの分析。
「設定された計画が真に十全なものか、
よく吟味せずにそれを始点とすれば、
前例主義や上意下達、減点主義といった
“畏縮(いしゅく)”の慣習になってしまう」
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ここでも、設定された「計画」が、
十全なものか、吟味しないで、
それをはじめの始点とすると、
前例主義、上位下達、減点主義。
萎縮の慣習になる。

だから「常に朝」が大事。

朝に希望、昼に努力、夕に感謝。
これも朝の希望が、
すべてを握っている。

「常に朝」です。

そうすれば、こうなる。
はじめ良ければおわり良し。

〈結城義晴〉


2 件のコメント

  • 結城先生、こちらが恥ずかしくなってしましました(笑)。
    私の好きな言葉に「朝の来ない夜はない」があります。
    どんなことが起きようとも、どうせ朝は来るもの。
    どんなに昼に努力しようとも報われない時もある。
    それでも朝が来るのであれば、朝だけは気持ちよく飛び込んでいきたいもの。
    そんな意識がいつも朝のように感じてもらえたのだと思います。
    今後ともよろしくお願い致します。

  • 大越さん、ありがとうございます。
    「朝の来ない夜はない」

    いいですね。

    「夜が明けない朝はない」

    その通りですね。

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