結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2019年04月04日(木曜日)

大久保恒夫出版記念パーティーでAI流通革命3.0研究会発足

㈱セブン-イレブン・ジャパン。
今日、3時半から急遽、
記者会見を開いて、
新社長就任を発表した。

商人舎流通スーパーニュース。

セブン-イレブンnews|
4/8付で永松文彦新社長体制/古屋一樹社長は会長に
1-11_nagamatsufumihiko_1
永松文彦取締役執行役員副社長が、
来週月曜日の4月8日に、
代表取締役社長に就任する。

1980年に東京経済大学経済学部を卒業し、
セブン-イレブンに入社。
フィールドカウンセラーから始めた、
生粋のプロパー。

この3月に取締役執行役員副社長と、
営業本部長兼オペレーション本部長就任。
すぐに4月に代表取締役社長。

急な人事であることは間違いない。

古屋一樹代表取締役社長は8日をもって、
代表権のない取締役会長に就任する。

記者会見ではそんな発言はなかったが、
「24時間営業問題」の責任を取った形の、
社長退任である。

古屋さん、ご苦労様。
永松さん、頑張って。

それしか、言えないだろう。
突然の交代の観は否めない。

さて、4月の商人舎標語。
そして月刊商人舎4月号の、
[Message of April]
ワンプライスに命をかけよ!

価格はたった一つ。
それがワンプライス商法。
同じ一つの商品に対して、
値段を上げたり下げたりしない。

より良い商品を探し出し、つくりだして、
そのうえで徹底的に無駄を省いて、
初めからぎりぎりの価格を出す。
真っ正直商売、最高のインテグリティ。

アメリカのトレーダー・ジョー。
日米のコストコ・ホールセール。
そしてウォルマート。
日本のセブン-イレブン。

成功している商売は例外なく、
ワンプライスに命をかける。
初めから終わりまで、
一物一価を貫徹する。

一番古く、歴史に残るのは三井高利。
1673年に開業した江戸時代の「越後屋」。
「一銭にても空値申上げず候間、
御値切り遊ばされても負けは御座なく候」

そしてジョン・ワナメーカー。
1886年、米国フィラデルフィアの百貨店。
ワンプライスと返品保証を謳って、
絶大なる人気を誇った。

戦後の日本では、倉本長治らによって、
「正札販売運動」が展開された。
イオンの前身「岡田屋」の岡田卓也も、
正札販売にのめりこんでいった。

平成から令和に変わる日本の今。
ある種のお祭り騒ぎの一方で、
小売業の六重苦に追い打ちをかけるように
NB値上げと消費増税・軽減税率導入。

その2019年春、「値下げ」商略が登場する。
他に手立てがないから値下げする者。
今になって、慌てて安売りする者。
売上至上主義に陥る者。

それらは絶対に衰える、滅びる。
マーケットがシュリンクする日本で、
それは自らの未来の、
先食いに他ならないからだ。

価格はたった一つ。
他にない、より良い商品を生み出して、
そのワンプライスに命をかける。
自らの命をかけぬ者に客の命は守れない。
〈結城義晴)

セブン-イレブンも基本的に、
一物一価のフェアプライス戦略をとる。

日本を代表する小売業であることに、
異論をはさむ者はいない。

それを全うしてほしいものだ。

今日は最後の原稿を、
それこそ命をかけて書いて、
夕方、5時前に八芳園。

東京白金台の結婚式場・会議場。
もともと大久保彦左衛門の屋敷だった。
「彦左」は徳川家康の側近で、
天下のご意見番だった。八芳園19

その由緒ある八芳園で、
大久保恒夫出版記念パーティー。
㈱リテイルサイエンス代表取締役社長。

「大久保」の名前が重なって目出度い。講演(大久保)9

大久保さんは今年1月25日、
新しい単行本を出版した。
タイトルは『AI流通革命3.0』
books_kakuai

その出版を記念して、
100人を超えるトップや幹部が集まった。

パーティは2部構成。
1部は講演会。

はじめに30分ほど、
大久保さんの講演。
テーマは「AI流通革命3.0の具体化」大久保19
現状の小売業の実態と、
緒に就いた「AI革命」の具体例を語った。

それから㈱成城石井社長の原昭彦さん。
成城石井の商品開発と経営進化の、
中身とプロセスを丁寧に丁寧に、
話してくれた。
原社長19
原さんの講演を聞くのは初めてだったが、
驚くほど上手だった。

成城石井では上司だった大久保さんも、
舌を巻くほどの立派な講演だった。

さらにスーパーサンシ㈱の高倉照和さん。
サンシのネットスーパーは絶好調だ。
そのバックシステムを解説してくれた。高倉顧問19
月刊商人舎2015年4月号で、
取材して記事にした。
「サンシ宅配サービスのすべて」

その時も高倉さんにご登場願ったが、
さらに進化して「AI流通革命」に、
近づきつつある。

高倉さんも実に見事な講演だった。

会場は円卓。
みな、メモをとって、
真剣に話を聞く。
DSCN98219

サンシの宅配サービスを、
オペレーション面でサポートするのが、
田嶋雅美さん。
㈱フランチャイズアドバンテージ代表。田嶋社長9

第2部は、
その田嶋さんの乾杯の音頭で、
懇親会。

㈱サンヨネ社長の三浦和雄さんとは、
隣の席で楽しく交流した。

今度、お店に行きます。
じっくり話を聞かせてください。DSCN98469

それからずらりとそろって写真。
私の隣は㈱万代油脂社長の加藤徹さん。
そして㈱万代社長の阿部秀行さん。
左は石坂優子さん。
美容栄養アドバイザーで、
惣菜コンサルタントとして活躍中。

石坂さんと大久保さんとの縁は、
商人舎のアメリカ研修だった。DSCN98429

隣同士で話が弾んでいたお二人。
㈱平和堂の夏原行平専務と、
万代の芝純常務。
DSCN98269

㈱キョーエイ社長の埴渕一夫さん。DSCN98439

㈱いちやまマート社長の三科雅嗣さん。
いつまでも昭和27年生まれの同年です。DSCN98449
みんな勉強家で、
これからの研究会に参加してくれる。

高倉さんも、講演、
お疲れさまでした。DSCN98309

最後は何といっても、
大久保恒夫さんと原昭彦さん。DSCN98289

そして閉会の挨拶は、
結城義晴。
DSCN98329

研究には三種類がある。
基礎研究、応用研究、実用化研究。

この「AI流通革命3.0研究会」は、
実用化の研究会だ。

そして重要なことだが、
小売業が参加する研究会である。

革命は小売現場で起こらねばならない。

だから参画してくる者は、
みな研究に邁進し、それぞれが、
イノベーションを起こさねばならない。

誰かに教えてもらう。
どこかの企業から学び取る。
それではいけない。

そんな話をした。
DSCN98399
研究会の今後に期待しよう。

パーティーと研究会が終了したら、
8時を回っていた。
IMG_45589

八芳園の桜は見事だった。IMG_45569

AI研究会のこれからの報告は、
サイトから知ることができる。
この商人舎公式ホームページ右段に、
そのバナーを張った。
retail_science_bnr
命をかけて、仕事しよう。
命をかけて、研究しよう。
命をかけて、考えよう、書こう。

よろしく。

〈結城義晴〉


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