大相撲九州場所初優勝の安青錦の疾走に拍手

勤労感謝の日。
実にいい国民の祝日だ。
もともとは「新嘗祭」(にいなめさい)と称された。
日本の収穫祭。
つまり欧米の感謝祭。
天皇がその年に収穫された新穀などを、
天神地祇(てんじんちぎ)に供えて感謝し、
神からの賜りものとして食する儀式。
だから新嘗祭まで、
新米を食べないという風習もあった。
それが1947年に祝日法の改定で、
「勤労感謝の日」となった。
欧米の感謝祭は11月第4木曜日だ。
私はその直前の勤労感謝の日を日本の感謝祭と位置づけて、ブラックフライデー商戦の前哨戦と見ている。
今年は勤労感謝の日が日曜日に重なって、
月曜日が振り替え休日。
三連休となった。
今日からは新米の一粒一粒を、
味わいつつ感謝したいものだ。
花が咲いている。
真っ赤なペンタス。
和名は草山丹科花(くささんたんか)。
キク類リンドウ目アカネ科。
春の花スミレは秋にも開花する。
食べ物と同じで花も周年化してきた。
だから今、咲いている花を楽しむ。
それが極意だ。
さて大相撲九州場所。
21歳のウクライナ人。
17歳で入門して、
序の口、序二段、三段目。
幕下、十両、そして幕内に上がって来て、
前頭筆頭から小結、関脇に。
初土俵から所要14場所で幕内最高優勝。
大学卒などの付け出しを除けば、
年6場所制となってから2番目の速さ。
正攻法の相撲で「出世街道」を突き進み、
今場所は横綱、大関を撃破。
千秋楽で横綱豊昇龍と同星の12勝3敗。
その優勝決定戦。
安青錦は今年春場所の新入幕。
それ以来、5場所連続で2桁勝利。
あの大鵬も貴花田も必ず前頭筆頭くらいで、
壁にぶち当たった。
しかし安青錦は新小結、新関脇まで、
一気に昇進してこの記録は、
初土俵の力士で最も早い。
大関昇進問題を預かるのは、
日本相撲協会審判部だ。
その審判部が臨時理事会の招集を、
元横綱北勝海の八角理事長要請して受諾された。
大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」
安青錦は前頭筆頭からの3場所で34勝。
大関昇進は確実となった。
大関から横綱に一直線で進んでほしい。
母国はドナルド・トランプから、
理不尽な28項目の和平条件を突きつけられている。
ゼレンスキー政権は汚職で揺れている。
しかし身長182cm、体重138kg。
本名ダニーロ・ヤブグシシン、
安青錦新大。
故郷では仲間がロシアと戦争している。
一方、安青錦は日本の大相撲の土俵で戦う。
こちらにはやりがいと幸せがある。
それが正攻法の相撲に現れている。
そして安青錦の活躍は、
母国の人々の希望につながる。
大鵬や貴花田の出世街道とは異なる、
安青錦の相撲っぷりと勝利の疾走には、
誰もが応援したくなるものがある。
頑張れ、がんばれ、ガンバレ。
〈結城義晴〉




























