結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年11月03日(月曜日)

帰国しました!貨幣経済破綻の中、WWTCはやはり強かった!

帰国しました。

今日は、文化の日。祭日。
だから、「Good Monday」はまたもや、明日に。

ニューヨーク・JFケネディ空港。

直行便で成田まで14時間。

商人舎第2回USA研修会。

お陰様で、中身の濃い研修、
チームワークの良い視察旅行となりました。
ご参加くださったすべての皆様に感謝します。

参加者を派遣してくださった皆様にも、
感謝したいと思います。

5泊7日の米国視察が多くなりました。
世の中がスピーディになったこともあるし、
便利になったこともある。

だから、あっという間の1週間です。

しかし、今回も濃密な時間を共有することができました。
テキサスからニューヨークまで、
ずっと天気もよく、
雨に降られたり、風に吹かれたりといったことも、
まったくありませんでした。

最後のバスの中。
私は3つのことを言いました。
第1は、世界的な経済危機の中の視察であったこと。
私たちは、それを肌で感じた。
金融崩壊に近い状況の中、
ハロウィンを心から楽しむ大衆がいました。
ウォルマートも、コストコも、
トレーダー・ジョーズもアルディも。
そしてウェグマンズもホールフーズも、
皆、元気を売っていました。

実体経済の代表選手たちは、
誇りと自負をもって、
顧客のために、売り場をつくっていました。

そのことの貴重さを、私たちは学びました。

1929年の世界恐慌の翌年、
マイケル・カレンが世界で初めて、
スーパーマーケットを開店させました。

1979年の第2次オイルショックの翌年、
サム・ウォルトンはエブリデー・ロープライスを、
スタートさせました。

1989年のベルリンの壁が壊され、バブルが崩壊した翌年、
ウォルマートがシアーズとKマートを抜いて、
世界第1の小売業となりました。

そして2008年、貨幣経済破綻の今、
WWTCは強かった。
ウォルマート、ウェグマンズ、
トレーダー・ジョーズ、コストコ。

そして2008年、貨幣経済破綻の今、
何が起こるか。
その何かを、肌で感じて、
私たちは帰国しました。

第2は、アメリカ人のマーチャントたちに直接、
出会ったことへの感謝です。

HEBセントラルマーケットのバーバラさん、

HEBフード&ドラッグのガルシアさん、

そして元HEB上級副社長のフレミングさん。
めりっさ1
HEBプラスのドンさん。
どん

ウォルマートに堂々、対抗しているわずかな企業のひとつHEBは、
さまざまな方々が、商人舎の研修に協力してくださいました。

さらにウォルマートのジェフさん、
ジェフ
マーケット・ストリートのジェイソンさんとリックさん。
ジェイソンさん

私たちは直接、米国知識商人に会うことによって、
偏見や先入観を取り去って、
本質を学ぶことができました。

感謝の念に堪えません。

そして第3に、その結果、
私たちは、「自ら、変わる」ことができました。

帰国した商人舎研修会の団員を、
身近に見ることができる皆さん。

感じ取ってください。
この元気を、
このビヘイビアを。

自ら変わらなければ、店を変えることはできない。
自ら変わらなければ、職場を変えることはできない。
自ら変わらなければ、仲間を変えることはできない。
自ら変わらなければ、会社を変えることはできない。
そして自ら変わらなければ、社会を変えることはできない。

私は、いつもの言葉を放ちました。

いつも以上に、気持ちがこもっていました

重ねるたびに、
この言葉は重くなっていきます。

そして「Next One」への意気込みとなります。

ありがとうございました。

最後に今回の団長の安川光男さんと固い握手。

安川さんは、吉野ストア代表取締役社長。
「明るく、楽しく、元気よく」
団長の方針。

ほんとうに明るく、楽しく、元気よく。
記念すべき商人舎第2回USA研修は終了したのでした。

ありがとうございました。
お疲れ様でした。

<結城義晴>

[追伸]
第2回商人舎USA研修のもう一つの成果は、
「商人舎エコバッグ研究会」の発足です。
会員の皆様、よろしくお願いします。

環境問題には、意見を言ったり、声を上げているだけではだめ。
行動しなければ。
その行動のひとつが「エコバッグ」。

エコバッグをつくった方。
エコバッグを収集している方。
エコバッグを研究している方。

多くの皆様のご参加を募ります。


8 件のコメント

  • アメリカのリポートを楽しみに拝見していました。
    ただで、勉強させていただきました気持ちになり、お礼をしなければと、久し振りにコメントさせていただきました。

    参加の皆さんが生き生きと写真に移っているのを見るにつけ(多分第1回の方々もそうだったと思いますが)、あぁ、いい研修ツアーなのだろうな、と感じ、少々うらやましく思います。

    私も、わが社も、早く皆さんの仲間になりたいと願っています。第3回か、第4回か、まだ分かりませんが、是非、結城先生とご一緒に現地で学びたいと思います。
    そのときにはよろしくお願いいたします。
    (それまではやはり、こうしてブログで勉強させていただきます。すみません)

  • お疲れ様でした。商人舎US研修会に参加させて頂き有難うございました。私はブログへ返信するのは今回が初めての体験ですが、直ぐに返信したい!、コメントしたい!と思い、書かせて貰っております。アメリカ視察は15年前とはすっかり変わっておりました。(あの…当時はアルバートソンが手本でした。)でも!現在はWWTC←(ES・CS参考になりました。)これも単なる時代の流れ、風潮ではなく、「自らが変わる」ことが出来る者こそが生き残れ、また成長を重ねて行けるのだと私は強く感じました。
    *追伸* NYの晩餐は最高にHAPPY!!でした。

  •    商人舎のアメリカセミナーは、
       ハードだと評判ですが、
       実は楽しさ一杯でもあります。
       そして参加者が「自ら、変われ」を実現させます。
       これが一番の収穫です。
       商人舎はオープンマインドです。
       いつでも、ご参加ください。

  •    坪井弘次さま、お疲れ様でした。
       副団長、ごくろうさまでした。
       ありがとうございました。
       坪井さんのご配慮とリーダーシップが、
       安川団長の個性とあいまって、
       最高のチームが形成されることになりました。
       感謝の言葉しかありません。
       「自ら変わる」それがイノベーションです。
       イノベーションこそ、生き残りの道です。
       頑張ってください。応援します。
       私は「自ら変わる者」の応援団です。

  • 第2回USAスーパーマーケット研修、参加させていただき、まことにありがとうございました。
    結城副学長、浅野先生のダブルコーディネートで大変勉強になりました。
    また、参加された方々と素晴らしいご縁をいただき、感謝しております。

    ウォルマート、HEB、トレーダージョーズ等と厳しい経済状況下でも、それぞれの市場でトップを走る有力小売り企業の現在を肌で感じることができました。
    各企業の戦略などを学ぶと同時に、店舗視察、インタビューを通して現場を知り、認識を新たにしたことがたくさんありました。

    結城副学長とご一緒し、学習において共通の体験を持つ事の大切さを強く感じました。今回の経験を今後のコーネルプログラムに是非生かしていきたいと思っております。

  •    大高愛一郎さま、お疲れ様でした。
       今回もいいチーム、いいツアーでした。
       大高さんにもお世話になりました。
       ありがとうございました。
       コーネル大学の先生方のお考えが、
       ずいぶん役に立ちました。
       この考え方を、もっとわかりやすく、理解しやすく、
       日本の商業者に伝達し、紹介するのが、
       私たちの仕事です。

       一緒にがんばりましょう。
       そのためには私たちがアメリカの小売業を、
       もっともっと深く知る必要があります。
       来年、7月の卒業旅行が、
       ますます楽しみになりますね。

  • 結城先生ありがとうございました。
    今回の研修を通して初めてアメリカの流通業の現場に触れ
    「驚き」「感動」「楽しさ」の連続でした。
    そして・・・“自分を変える”大きなきっかけになりました。
    “企業は人、お金ではない”
    人が人を育て、それが企業の競争力の源泉になる・・・当たり前ですがアメリカの流通事情に触れながら再認識致しました。
    これからも日々、勉強を重ねてゆきたいと思います。
    本当にありがとうございました。

  •    清川吾朗さま、ありがとおうございました。
       人が人を育てる。
       そのとおり。
       人間の集団が、自らを育てる。
       それは自社であっても、他社であっても。
       志を同じくする者が同志が、育てあうのです。  
       だから商人舎は「研修」と呼びます。
       「セミナー」ではありません。
       また、ご一緒に「研修」しましょう。

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