結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年06月27日(土曜日)

「可処分時間・時間経済」と「幸せの”時間管理”」

アメリカのCOVID-19感染者数。
完全に第二波を迎えている。

ジョンズ・ホプキンス大学の集計では、
25日(木曜日)の1日で、
過去最多の約4万人が新規感染。

全米50州のうち、
カリフォルニア州やフロリダ州など、
29州で感染が拡大している。

重要なことだが、
「経済再開を急いだ州で拡大が目立つ」
日経新聞の野村優子さんが、
ニューヨークから報告している。

米国疾病対策センターのレッドフィールド所長。
「米国は新型コロナ感染者の
10%しかカウントしていない」

テキサス州のグレッグ・アボット知事は、
「経済再開の計画を一旦停止する」と発表。
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カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、
「我々は依然として、
パンデミックの第1の波にいる」
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ドナルド・トランプの集会など見ていても、
誰ひとりマスクをしていない。

甘~い。

一方、日本国内の感染者は、
午後9時時点で新たに92人。
死者は1人。

アメリカと比べると、
沈静化しているかに見えるが、
まだまだ油断はできない。

全国の感染者数は累計1万8471人、
死者は計972人。

東京都は57人、神奈川県は4人。
大阪府は2人。

東京は5月の緊急事態宣言とその解除、
そして東京アラートとその解除と、
営業自粛のステップ2から3へと、
都民を揺らしてきた。

人々の心が揺れてはいけない。
揺らしてはいけない。

さて日経新聞の「Deep Insight」
「時間経済」は商機か受難か
中山淳史コメンテーターが書く。

パーソル総合研究所が、
6月2日までの5日間に、
就業者2万人に調査。

在宅勤務の実施率は全国で約26%、
しかし継続希望者はそのうち、
7割近くにも達した。

そこでコメンテーター。
可処分所得ならぬ、
“可処分時間”

情報技術が発達し、
何時間もかかってやってきた煩雑な仕事を
コンピューターが代替する。

時間は絞り出され、
自由に使えるようになった。

月刊商人舎 2019年2月号特集は、
幸せの「時間管理」
タイムマネジメントとMHコントロール
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コロナ禍がそれをさらに顕著にした。

コメンテーターは移動の時間を推計する。
総務省の調査。
就業者の往復の通勤時間は
全国平均で1日約60分、
首都圏では90分。

会社に着いたあとも、
交通機関で移動する。
例えばタクシーの利用は、
首都圏は1人当たり平均30分前後。

これに会議など社内での移動時間がある。
すべて総計すると、
他の仕事に回せるようになる移動時間は、
2~3時間に上る可能性がある。

チェーンストアの本部スタッフやバイヤーも、
移動時間をどう活用するか。

さらにインターネットでのデータ交換で、
飛躍的に時間が節約された。
米アカマイ・テクノロジーズによると、
「日本国内の4月のデータ通信量は
前年同月に比べて58%増えた」

コロナがそれを助長した。
「地殻変動のけん引役は”時間”だ」

「長さや用途で多様な時間が生まれた」
つまり「細切れ時間」が生まれた。

そこで新産業が誕生する。
主役に躍り出た企業は、
Zoomのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ。
さらにマイクロソフト、
ネットフリックス、
ウーバーテクノロジーズ、
アマゾン。

「時間経済」あるいは、
「時間資本主義」などと、
勝手に名づけられているが、
つまりは「細切れ時間」に、
1時間単位の「かたまり時間」も加わる。

ピーター・ドラッカーは言っている。
「時間をまとめよ。
かたまりにせよ」

それが可能となる。

ただしコメンテーター。
「時間経済がもたらすのは
福音だけではないかもしれない」

「便利な技術は今後も進歩し、
可処分時間が増える。
だが、その時間は
人間をより忙しくする可能性もある」

その通り。
それが、
「コロナは時間を早める」正体だ。

ここでコメンテーター。
「エクセルを思い出そう」。

計算業務は簡略化され、
可処分時間も増えたが、
人は計算から解放された一方で、
今まで問われることのなかった能力を
別の場所で発揮するよう、
求められることになった。

社会学者リチャード・フロリダ。
「ホワイトカラーは陳腐化し、
“クリエイティブ・クラス”という
新知的労働者層が台頭する時代が来た」
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ここでいう「クリエイティブ」とは、
「機械や陳腐化に負けない能力」という意味だ。

「増える可処分時間を使って
人は創造性をどう高めるか。
それが見えないと、
仕事をどんどんのみ込む情報技術革新の荒波を
生き残るのは難しい」

だからこそますます必須となるのは、
「タイムマネジメント」と、
「マンアワーコントロール」である。

「幸せの”時間管理”」である。

最後に[Message of February]
時間よ、止まれ!b
“Time is money”
〈アメリカ建国の父/ベンジャミン・フランクリン〉

「賢い人間は
時間を無駄にすることに
最も腹が立つ」
〈イタリアの詩人・哲学者/ダンテ・アリギエーリ〉

しかし、こんな言葉もある。
「珠玉の時間を無為に過ごさないようにと、
注意を受けたことがあるだろう。
そうなのだが、
無為に過ごすからこそ
珠玉の時間となるときもある」
〈イギリスの劇作家/ジェームス・マシュー・バリー〉

時間はなぜか二面性を持つ。
それが時間の特徴だ。

「労働は適時にはじめること。
享楽は適時に切り上げること」
〈ドイツの詩人/エマヌエル・ガイベル〉

「一番多忙な人間が、
一番多くの時間をもつ」
〈スイスの神学者/アレクサンドル・ビネ〉

これは真理だ。

私たちは誰もが、
「時間」の中で働き、学ぶ。
「時間」の中で休み、眠る。
「時間」で生きて、
「時間」で死ぬ。

「幻でかまわない
時間よ とまれ
生命のめまいの中で」
〈作詞家/山川啓介・作曲家/矢沢永吉〉

時間とは一生、付き合わねばならない。
その時間が止まった瞬間、
死が待っている。

だからこそ時間との向き合い方に、
ある種の決着をつけておきたい。
自分なりの羅針盤を携えておきたい。

仕事の時にもプライベートの時にも、
時間に対するマネジメント哲学をもって、
生きていきたい。

〈結城義晴〉


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