関東進出1号「バロー横浜下永谷店」は初日4000万円!

11月22日、二十四節気の小雪(しょうせつ)。
立冬と大雪の間。
「わずかながら雪が降り始めるころ」
どんどん寒くなる。
昨日は私が大阪で、
関西フードマーケットの取材。
山本恭広編集長は横浜で、
バローの新店オープンの取材。
スーパーマーケットバロー横浜下永谷店。
話題の店だ。
バローホールディングスは、
東海に拠点を置くリージョナルチェーン。
スーパーマーケット、
ドラッグストア、ホームセンターなどを展開。
マルチ業態チェーンだ。
2025年3月期売上高8544億円で、
ニッポン小売業番付13位。
そのスーパーマーケット関東進出第1号店。
新たな商勢圏づくりを進めるバローは、
関西圏1000億円、関東圏500億円を掲げている。
横浜下永谷店の立地は環状2号線沿いにある。
市内の中心部を走る幹線道路だ。
今年5月まで営業していたのは、
ヤマダデンキテックランド港南店。
閉店跡の物件への居抜き出店だ。
地上4階建て、1階と2階が売場。
3階から上層が駐車場。
1階にバローが出店する。
売場面積617坪、後方面積は405坪。
2階にダイソー、西松屋、
そしてマツモトキヨシが出店する。
バローが掲げているのは、
「ディスティネーション・ストア」づくり。
近くの店を越えてきてくれる店。
生鮮食品に力を入れる。
生鮮三品で売上構成比5割を超える店が登場している。
オープン前から沿線道路には、
入庫待ちの自動車の列。
店外には1000人の顧客が並んだ。
横浜下永谷店のエントランスには、
「生鮮スーパーValor」
入口は「フルーツ・スイート・ファクトリー」。
バローの看板売場の一つで、
店内製造のカットフルーツと、
フルーツデザートを販売する。
続いて、鮮魚売場。
「プール」と呼ぶ鮮魚部門中央の平台売場。

「頭から尻尾まで見える魚屋を目指しています」
バローの常とうキャッチ。
「魚肉」ではなく「魚の丸物」を売り込む。
生しらすの量り売りは新しい取り組みだ。
店内では動画撮影チームが活動する。
この店の盛況ぶりを共有するためだ。
精肉は「飛騨牛」をアピールして、
中部地方発のチェーンであることを強調する。
加工食品売場のゴンドラ下段では、
プライベートブランドの焼肉たれを突き出し陳列。
生鮮の精肉売場との連動を図っている。
惣菜売場はグループ会社の中部フーズが担当する。
後方のキッチンから、
次々と「飛騨牛コロッケ」が製造されて、
売場に出てくる。
それが顧客の支持を集めている。
店内の後方スペースに即席会場を設けて、
記者へのブリーフィングが行われた。
小池孝幸社長の発言。
「バローができるすべてを表現した」

初日の日商は4000万円を見込んでいる。
もちろんバローにとっても異常値だ。
「勝負どころの店には、
このぐらいの予算をつける」
「これから、名古屋の味、
ご当地のいいものを揃えて、
地域にアジャストしていく」
第1号店のメンバーは店長を含めて、
社内公募をした。
店長に任命された須貝和行さんは、
「エース級」と小池社長は評する。
「実務能力の高さはもちろん、
『この人と仕事をしたい』と、
多くのメンバーが手を挙げた」
中部発のチェーンストアと言えば、
愛知県のユニーが思い出されるが、
イオンも岡田屋は三重県発祥。
相当の覚悟をもっての進出だと思う。
それだけ意欲的な店舗である。
「Valor」は英語の古語で、
「勇気ある者」という意味らしい。
それが発揮されるのがこの店だろう。
いつもカラフルな店外売場。
花束のプライスラインはは390円と490円。

店内には鉢植えの花も陳列されているが、
もうクリスマス一色のプレゼンテーションだ。

小雪とクリスマスツリーと勇気ある者。
今日のブログはいい取り合わせだ。
〈結城義晴〉






















