結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年08月18日(火曜日)

6月決算で日本第5位躍進のPPIHと「企業の神話的な身体」

大阪の最高気温は36.7℃。
横浜は33.8℃。

その大阪から横浜に来客。IMG_73460
私の隣から前田仁さん、小阪裕介さん、
稲越大樹さん、森川泰弘さん。
前田さんは万代ドライデイリー会事務局長。
小阪さんは㈱JTB大阪第三事業部営業四課長。
森川さんは同グループリーダー。
そして稲越さんは、
㈱万代総務部付業務サポートチームシニアリーダー。

今年から来年、再来年までの、
さまざまな事業やイベントのご提案。

私と商人舎にとっては、
このコロナ禍で懸案だった問題が、
どんどんクリアになって方向性が見えた。

前田さんの力量を思い知らされたし、
「前田チーム」の仕事のスピード感も実感した。

コロナは時間を早める。

心から感謝したい。

ランチは野田岩横浜店で、
天然鰻を堪能した。
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さて[商人舎流通SuperNews]
PPIHnews|
年商1兆6819億円26.6%増・経常10.2%増/ヤマダ抜いて第5位

PPIHは旧ドンキホーテホールディングス。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス。
その2020年6月期本決算。

売上高は1兆6819億円、
前年同期比26.6%増。

これでヤマダ電機を抜いて第5位。

ヤマダの2020年3月期決算は、
売上高が1兆6115億円、
前年同期比0.7%増。

1位イオンが8兆6042億円(1.0%増)、
2位セブン&アイが6兆4436億円(2.2%減)
3位ファーストリテイリング2兆2905億円。
昨年8月期決算で前年比7.5%増。
4位アマゾン・ジャパンで1兆7444億円。
年平均為替レート換算で前年比14.3%増。

以上は月刊商人舎8月号より。
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このアマゾン・ジャパンの次に、
PPIHが食い込んだ。

ユニーが昨2019年1月から、
PPIHの連結子会社となった。
だから総合スーパー事業の売上高は、
84.8%増の4916億円となった。

PPIHの営業利益は760億円(20.4%増)、
経常利益が752億円(10.2%増)、
そして当期純利益が503億円(6.9%)。

ヤマダの営業利益は383億円(37.5%増)、
経常利益461億円(24.9%増)、
当期純利益246億円(67.5%増)。

どちらも大幅増益だが、
営業利益はPPIHがヤマダのほぼ2倍。

PPIHは営業利益率、経常利益率ともに4.5%、
ヤマダは営業利益率2.4%、経常利益率2.9%。

業態は全く違うが、
2兆円に近い会社の利益率の2倍差は、
なかなか追いつけるものではない。

一方、3位のファーストリテイリングは、
2020年8月期通期見込みだが、
売上収益が1兆9900億円、
コロナ禍の影響で前期比13.1%減、
営業利益は1300億円で49.5%減、
当期利益は850億円で47.7%減。

4位のアマゾン・ジャパンが、
コロナ禍の影響で絶好調だから、
2021年度はまた地殻変動が起こるだろう。

6位ヤマダの次は百貨店が続く。
7位の三越伊勢丹ホールディングスは、
1兆1192億円。
8位は高島屋の9191億円。
9位はエイチ・ツー・オーリテイリングで、
8973億円。

Jフロントリテイリングは、
国際会計基準に変えたため、
売上高は4806億円で30位だが、
従来の営業収益換算で1兆1337億円、
日本の百貨店第一となる。

これは月刊商人舎6月号で指摘している。
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来年の決算では、
コロナ禍の大打撃を受けて、
百貨店はすべて1兆円を割るだろう。

ランキングの変動だけでなく、
営業や組織、財務においても、
大きな変革を求められるに違いない。

最後に日経新聞電子版、
「経営者ブログ」
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
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この電子版が創刊されて10年が過ぎる。
その発足以来毎週連載ブログを書いて、
一度も休んだことがなかった。

それが先週の火曜日、お盆休みで休載。
心配したメールがどっと寄せられた。

私の[毎日更新宣言ブログ]は、
おかげさまで13年間、
1日も休んでいない。

ほんとうに「おかげさまで」。

その鈴木さん、
暑い中、エリック・ヴュイヤールを読む。
1968年、フランス・リヨン生まれの、
ハンサムな52歳の作家、映画監督。

この6月発刊のその著『その日の予定』
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本の宣伝文句。
「第二次大戦前夜、
オーストリア併合に至る舞台裏を、
事実の断片から描き出す。
大企業家とナチ高官との秘密会合、
オーストリア首相を恫喝するヒトラー、
チェンバレンを煙に巻くリッベントロープ…。
彼らの卑小で時に荒唐無稽な行動・決断が
世界を破局に引き込んでゆく。
事実に基づく物語。
仏ゴンクール賞(2017)受賞作」

私も早速、購入した。

鈴木さんの引用部分。
「けれども、企業は
男たちと一緒に死ぬわけではない」

「企業とは決して死滅することのない
神話的な身体なのだ」

「オペル・ブランドは、
自転車を売り続け、
次に自動車を販売した。
創業者が死んだ時、
会社の従業員はすでに1500人を数え、
その数も増え続けた」
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1862年に創業したオペルは、
1929年に米国GMの100%子会社となり、
2017年には仏グループPSAに買収される。

「企業は
一つの人格であり、

その身体の
すべての血液は

頭に上がっていく」

「それは法人と呼ばれ、
その生命は私たちの生命より、
はるかに永続する」

PPIH、ヤマダ電機、
そしてファーストリテイリング。
イオンとセブン&アイ。
さらにトップの百貨店群。

「企業は一つの人格であり、
その体のすべての血液は、
頭に上がっていく」

これは事実だ。

しかし企業が、
神話的な身体かどうか、
そうなれるかどうかは、
わからない。

多分、創業者の、
Will(意志)とIntegrity(真摯さ)が、
大きな比重を占めるのだろう。

〈結城義晴〉

2020年08月17日(月曜日)

「ベンサムの金言」の「1人1人」と知識商人の「教養」

Everybody! Good Monday!
[2020vol㉝]

2020年第34週。
8月第4週。

各地で40℃を超える猛暑。
残暑、お見舞い申し上げたい。

今日の12時10分、静岡県浜松市中区で、
41.1℃が観測された。
国内史上最高気温に並ぶ記録。

夕方の雲も異様だ。
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これも[極端気象]
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木本昌弘東京大学教授が、
渾身の警告を発している。202001_kimoto-600x450
地球温暖化によって、
酷暑、猛暑はもう当たり前となった。

さらに気象というピンボールの台が、
温暖化で傾いてしまった。
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だから全体として、
雨量はそれほど変わらなくとも、
局地的に豪雨が発生する。 202001_kimotoslide10
月刊商人舎1月号はまだ在庫がある。

そのあたりしっかり勉強したい方は、
1冊でも販売する。
注文は以下。
商人舎事務局(担当:鈴木・倉内)
FAX045-313-1261
E-mail magazine@shoninsha.co.jp

もう一つお知らせ。
9月8日・9日・10日に予定していた、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
第18回を数え、修了生は1000人以上。
無題
しかしCOVID-19感染が止まらないため、
やむなく中止を決定した。

お申込みいただいたみなさんには、
大変申し訳ないこととなった。

事務局から電話連絡をしている。

来年は開催できることを祈念して、
今回も見送ることにした。

さて、お盆を過ぎて、
例年は一区切りだが、
今年は小学校や中学校、高校などが、
もう新しい学期を迎えた。
子どもたちが学校に戻る。

そうすると家庭の食生活は変わる。
人々のライフサイクルが変わり、
ライフスタイルも変更される。

これも例年通りではない。

コロナウイルスと猛暑。
人々の暮らしに対して、
あくまで安全で、
それでいて一服の清涼剤のような店。

そんな店舗にしたいものだ。

商人舎は朝、10時から、
毎週のZOOM会議。

そして今週もテレワーク。
私は車で横浜商人舎オフィスへ。

通常通りの仕事に戻る。

さて朝日新聞「折々のことば」。
毎日、琴線に響くフレーズばかり。
編著者の鷲田清一さんは1949年生まれ、
元大阪大学総長・名誉教授。
本当に素晴らしい。
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同紙の看板コラム「天声人語」を凌ぐ。
今日は朝刊が休刊なので、
一昨日の第1906回。

everybody to count for one,
nobody for more than one
(「ベンサムの金言」)

「だれでも一人として数え、
だれも一人以上に数えてはならない」

英国の思想家ジョン・スチュアート・ミル。
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伊原吉之助訳『功利主義論』からの引用。
この翻訳書は1967年に、
中央公論社から発刊されていて、
かなり古い文献だ。

だからこれは、
鷲田さんの頭の中に残っていた言葉だ。

ミルの父親ジェームス・ミルも哲学者で、
ジェレミー・ベンサムとは親友だった。
ミルはそのベンサムの言葉を修正して、
「ベンサムの金言」として著書に書いた。
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高校の倫理社会の上田先生。
当時は小難しい講義だと感じたが、
ミルやベンサム、トマス・ホッブスなども、
丁寧に教えてくれた。

鷲田さんの訳。
「一人一人は、
社会の単位にすぎないのでなく、
どの”一”も同じ重さを持つということ」

「公平と平等の大切さを説くこの言葉、
クールで簡潔な表現だけに
よけい強く心に響く」

コロナウイルス感染で、
多くの人が亡くなった。
そのどの命も同じ重さをもつ。

小売業はどの従業員も、どの顧客も、
同じ「一」の重さで考えなくてはいけない。

続いて昨日の第1907回の「折々のことば」。
教養って、
行き詰まっているときに
どこか思わぬ方角から
光が差し込んでくる、
その光の源だと思う。
(内藤正典)

編著者の鷲田清一さん。
「日々の手料理の技に惹(ひ)かれ、
このイスラム地域研究者の
ツイッターを時々見るが、
8月5日にこの言葉を見つけた」

内藤さんは1956年生まれの、
一橋大学名誉教授。
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「教養のこの定義、
知識を蓄えるとか
視野を拡げるとかいった効用を説かず、
思わぬ時に自分が助けられるという
恵みとして捉えているところが
清々(すがすが)しい」

全面的に同感だ。

「そうした教養を彼の調理にも感じる。
さりげなくも華やいでいる」

知識商人の「教養」も、
一見、無駄に見えるような、
それでいて体系的な知識や知恵のこと。
高尚なものだけではない。

それが行き詰っているときに、
光を与えてくれる。

ピーター・ドラッカーの言葉も、
困っているときにふと思い出す。
倉本長治の数々の言葉も商売十訓も、
困難なときにこそ支えになってくれる。

夏休みが終わって、
子どもたちが学校に戻る。

暑い中で、
そういった本当の知識や知恵を学ぶ。

日本の未来は明るい。

では、みなさん、
今週も、仕事の中から学ぼう。
知識商人の教養を。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2020年08月16日(日曜日)

[日曜漫歩]サグラダファミリア横浜駅

「サグラダファミリア横浜駅」
長らく工事が続いていて、
こう揶揄されていた横浜駅。

日本で5番目に乗降客が多い。

サグラダファミリア横浜駅は、
もちろんスペイン・バルセロナの、
ガウディの教会をモジった表現。
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1882年3月19日着工の聖家族教会は、
138年経っているがまだ完成しない。

完成はいつのことか。
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一方、横浜のサグラダファミリアは、
JR横浜タワーとして、
今年6月24日にオープンした。

横浜駅直結となる地下3階・地上26階。
延床面積約9万8000m 2 の高層ビルだ。001_l

地下1階~地下3階は「CIAL横浜」で、
先駆けて6月18日に開業、
1階~10階は「NEWoMan横浜」で、
こちらは6月24日オープン。
8階~10階はシネコンの「T・ジョイ横浜」。
12階・13階には「STATION SWITCH」、
会員制ワークスペース。
そして12階~26階はオフィスビル。
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駅の右サイドには、
百貨店の横浜岡田屋。
もともとは神奈川県警警察官の岡田宗直が、
1890年(明治23年)に、
川崎に創業した質屋が始まり。

この横浜岡田屋は1968年に開業し、
1982年にファッションビルとして、
リニューアル。
横浜岡田屋モアーズ。
さらに何度もテナント入れ替えなどして、
2008年に横浜モアーズに名称変更。
2016年に東急ハンズ横浜店を入居させた。IMG_83360
屋上のビアガーデンは、
「きもちよ~い。」そうだ。

一方、左手には横浜高島屋。
横浜で一番店の高島屋。

1956年に高島屋ストアとして開店し、
1958年、仮設店舗で横浜高島屋オープン。
1959年に、仮設から本設となって開店。
それ以来、横浜をリードしてきた。
神奈川県で第一の百貨店。
全国7番手のデパートメントストア。
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私はちょうど高島屋開業のころ、
父の転勤で、
福岡から横浜に引っ越してきた。

福岡では天神の岩田屋。
横浜ではこの高島屋。

百貨店はどんどん、
業態転換したり、閉鎖したりする。

しかしこの横浜高島屋と、
1985年開業の東口の横浜そごうは、
ほぼ永遠に残る。

その西口の高島屋の前に、
彫刻が数点。

「青少年に愛と希望を」
井上信道作。
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井上は1909年生まれの彫刻家。
2008年に99歳で見事な逝去。
1975年に横浜文化賞を受賞。

「宇宙と子どもたち」
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金箔の像はこれも井上信道作。
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そして「あら今日は」。
工藤健作。
工藤は1937年生まれ。
多摩美術大学名誉教授。
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そして高島屋1階フロア入り口には、
「ローズちゃん」
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高島屋の人気キャラクター。
これは1962年生まれ。
「頭でっかちで大きな出っ尻」の三頭身。
非売品だが密かな人気を呼んで、
オークションでは高値が付く。

今日は横浜の実家へ。
父も母も亡くなったが、
妹がいる。

そしていつも横浜の景色を概観する。
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みなとみらいとランドマークタワー。
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父と母、そして祖父母の遺影と位牌に、
手を合わせ、焼香した。

横浜に住んで62年を迎える。

サグラダファミリア横浜駅は、
JR横浜タワーに一新されたが、
私はこの横浜駅を60年以上も利用している。

こんなに馴染んだ駅はない。
それが刷新された。

COVID-19感染拡大で、
最近は利用する機会が減ったが、
ありがたいことだ。

〈結城義晴〉

2020年08月15日(土曜日)

終戦の日に「平和を踏んずけ平和を使いこなし手に入れるもの」

終戦の日。

今日はどうしても、
戦争のことを考えてしまう。
そして同時に裏返しのように、
平和のことを考えさせられる。
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75年前の1945年は昭和20年。

8月14日に大日本帝国政府が、
ポツダム宣言の受諾をした。

そして8月15日には、
昭和天皇の玉音放送が流され、
降伏が国民に知らされた。

さらに9月2日に日本政府は、
ポツダム宣言の降伏文書に調印した。

中学の社会科で教わったし、
高校の日本史・世界史で学んだ。

ポツダムはドイツ・ベルリン郊外の都市。

第二次世界大戦終盤、
すでにこの年の4月30日に、
アドルフ・ヒトラーは自決し、
ドイツも5月8日に降伏していた。

残る日本に対してどうするか。
イギリス、アメリカ、ソビエト連邦の3カ国は、
首脳が参集して会議を開いた。
それがポツダム会談。

イギリス首相ウインストン・チャーチル、
アメリカ大統領ハリー・トルーマン、
ソ連共産党書記長ヨシフ・スターリン。

この会議でポツダム宣言が発せられた。
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現在の日本の軌道は、
この時に決められた。

ポツダム宣言は13条まであるが、
その10条に以下の文章がある。
「日本政府は日本国国民における
民主主義的傾向の復活を強化し、
これを妨げるあらゆる障碍は
排除するべきであり、
言論、宗教及び思想の自由
並びに基本的人権の尊重は
確立されるべきである」

これはそのまま日本国憲法の基本となった。

ちょっと話が長くなったが、
日本では玉音放送があった日を、
終戦の日、あるいは終戦記念日とする。
それが今日だ。
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一方、アメリカやイギリスは、
ポツダム宣言降伏文書調印の9月2日を、
対日戦勝記念日(Victory over Japan Day)と呼ぶ。

8月15日から9月2日までの2週間。
当時の日本国民は、
どんな心持ちで生きていたのだろう。

父や母、叔父や叔母、
祖父や祖母のことを思うと、
胸が痛む。

それがお盆の期間中の今日だから、
なおさら父母や祖父母を思う。

日経新聞巻頭コラム、
「春秋」
「8月15日の情景には、
ひとつのパターンがある」

ある種の創られた情景。
「雑音まじりの玉音放送。
こみあげる無念。流れ落ちる涙。
敗戦を知った民草の「一億慟哭(どうこく)
列島は震えた……などといわれる。
皇居前広場でひざまずき、
号泣する人々の写真も有名だ。
しかし、それがすべてだろうか」

「何もかもあつけらかんと西日中」
作家の久保田万太郎の句。
玉音放送の日に詠んだ。
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平和とは、
「何もかもあっけらかん」かもしれぬ。

高見順も「敗戦日記」に記す。
「民衆の雰囲気は、
極めて穏やかなものだった。
平静である。
興奮している者は
一人も見かけない」
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平静こそが、平和だ。

「歳月が流れ、あの戦争も
“物語”へと化していく。
創られた美談がまかり通ることにもなる」

今日のテレビの映画は、
そんな傾向のものが多かった。

「だから75年前に人々が抱いた
感情の複雑さに、もっと
目を向けたいものである」

谷川俊太郎の詩。
平和①
平和

平和
それは空気のように
あたりまえなものだ
それを願う必要はない
ただそれを呼吸していればいい

平和
それは今日のように
退屈なものだ
それを歌う必要はない
ただそれに耐えればいい

平和
それは散文のように
素っ気ないものだ
それを祈ることはできない
祈るべき神がいないから

平和
それは花ではなく
花を育てる土
平和
それは歌ではなく
生きた唇

平和
それは旗ではなく
汚れた下着
平和
それは絵ではなく
古い額縁

平和を踏んずけ
平和を使いこなし
手に入れねばならない希望がある
平和と戦い
平和にうち勝って
手に入れねばならなぬ喜びがある――
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敗戦から75年経って、
COVID-19感染は広がるけれど。
それによってまた、
戦争が起きる危険もなくはないけれど。

終戦の日には、
仕事をするにも、
商売をするにも、
それらを休んで静養するにも、
読書をするにも、
音楽や絵画を鑑賞するにも、
スポーツやレジャーを楽しむにも、
平和を踏んずけ、
平和を使いこなし、
希望や喜びを、
手に入れねばならぬ。

父も母も、祖父も祖母も、
それをこそ、望んでいたに違いない。

ありがとう。

〈結城義晴〉

2020年08月14日(金曜日)

セブン-イレブン「人事評価の”脱売上至上”」は「終わりの始まり?」

暑い暑いお盆の中日。

東横線、南武線、武蔵野線を乗り継いで、
東京都内の新小平へ。

神奈川県から東京都へと、
外側をぐるりと回る。

武蔵野線はガラガラ。IMG_83090
第一屋製パン㈱の取締役会。

戦略論の権威J・バーニーが提唱するのが、
「模倣困難性」。
真似のできない技術や組織。

これが獲得できると、
競争優位性は継続される。

「おいしさにまごころこめて」も、
模倣困難なところまで達すると、
ついてくるものはいない。

夕方には銀座へ。
こちらは東横線と日比谷線を乗り継いだ。

東横線はそこそこ混んでいて、
私はソーシャルディスタンシングで、
ずっと立っていた。

地下鉄日比谷線は、
5時台にもかかわらずガラガラ。

そして銀座の外堀通り。
向こうは数寄屋橋交差点。IMG_83110

昨年11月16日オープン、
ジクロス・ギンザ・ジェムズ。
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1階はテーラーメイドゴルフのショップ。IMG_83120

2階から上は肉の名門店がずらり。IMG_83140

7階の山科へ。

和牛焼肉のフルコース。
ビールとスパークリングワイン、
そして赤ワインを楽しんだ。

最後はすき焼き。
卵と黒トリュフをたっぷり。IMG_83160
これにご飯をのせて、締め。
ん~、美味。

最後の最後はそーめん。
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そしてデザート。

今夜は工藤澄人さんと一緒。
元「月刊商業界」編集長。
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倉本長治先生が創刊したこの雑誌を、
社内では「本誌(ホンシ)」と呼んだ。

「本誌」は、
本家と分家の「本家」のようなニュアンス。

「販売革新」誌は「ハンカク」と呼称し、
「食品商業」誌は「ショクヒン」と略した。

それ以外の「飲食店経営」は「インショク」、
「ファッション販売」は「ファッション」。

本誌以外の4誌は、
倉本初夫二代目主幹が創刊した。

最後の月刊誌「コンビニ」は、
私が創刊した。

4月2日に㈱商業界が自己破産して、
工藤さんは最後の本誌編集長となった。

商業界に入社した新入社員時代から、
食品商業編集長の私の直属の部下で、
優れた筆の力を特長とした編集者だ。

工藤さんも編集長時代には、
学習院大学の講師を務めた。

私が直接育てた人材は、
出来不出来はあったが、
例外なく全員が編集長となった。

その中でも工藤さんは、
抜群の文章力と企画力を持っていた。

良い意味での「職人的な編集者」だった。
だから取締役にもならなかった。

工藤さんはもう54歳だが、
私が商業界社長を退任したのが、
奇しくも同じ54歳。

昔話に花を咲かせ、
商業の世界の論理性を論じ、
新しい世界に挑戦する意気込みを聞いた。

いい夜だった。

さて日経「本紙」の一面記事。
「セブン、人事評価で脱”売上至上”」

セブン-イレブン・ジャパンが、
人事制度を抜本的に見直す。
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これまではずっと、
「売上高で評価していた」

これからは、
「40項目の業務プロセス」を重視する。
オーナー支援などの項目がある。

日経記事。
「本部主導の画一的な店舗戦略を改め、
地域特性に合う店づくりを促す」

はて?

創業者の鈴木敏文さんは、
「画一的チェーンオペレーション」を排して、
「個店経営」を標榜してはいなかったか。
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評価制度の抜本的な変更は、
「1973年の創業以来初めて」だという。

今回の人事制度変更の対象は、
「店舗経営にかかわる本部社員約3300人」。

彼らはいわゆる「スーパーバイザー」で、
OFCと略称される。
「オペレーションフィールドカウンセラー」
フランチャイズシステムの原動力である。

セブン-イレブンのこの役職は、
コンサルタント養成機関でもあって、
多くの優秀な人材を輩出した。

亡くなった小森勝さんもOFCだった。
立教大学大学院で講師をお願いした。
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法政大学教授の並木雄二さんもOFC出身。
木下安治さんも岩本浩治さんも、
みなOFC経験者だ。

岩本さんの著書は工藤さんが編集した。
「商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだ」
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彼らは「個店経営」の考え方をもとに、
OFCとして店舗を管理監督・指導して、
それがコンサルティングの原点となった。

この新人事制度は、
今冬の賞与から反映される。

セブン-イレブンは2019年に、
24時間営業を巡って、
一部オーナーと関係が悪化した。

「無断発注」なども表面化した。

だからこの変更は、
「オーナーとの連携を重視する狙い」もあるという。

出店地区を統括する約300人の責任者は、
「エリアマネジャー」と呼ばれる。
つまりセブン-イレブンは全国に、
約300のエリアを設けている。

そのエリアマネジャーの部下がOFCで、
1人のエリアマネジャーは、
平均10人ほどのOFCを統括する。
OFCは1人平均8店舗の加盟店を担当する。

エリアマネジャーは、
「担当地区の売上高や利益の達成度合いが
人事評価の7割を占めていたが、
これを3割に引き下げる」

その一方で、
「オーナーへの経営助言や
売れ筋商品の理解度といった
業務プロセスを7割に高め、
オーナーとの連携を重視する」

ん~。

表現としてはまっとうに見えるが、
どうも抽象的な評価制度であるようだ。

人事制度は抽象的であればあるほど、
評価項目が増えれば増えるほど、
情実が入りこむ要素が増える。

約3000人のOFCも、
「業績評価の割合を4割から2割に下げ、
プロセス評価の比重を高める」

ん~。

これでは絶対に、
店舗競争力が落ちる。

売上評価を体験したスーパーバイザーが、
3000人もいるとすれば、
「プロセス評価」を理解させるために、
時間がかかる。

理解できたとしても、
理解度にばらつきが出る。
チェーンオペレーションは、
バラバラになる。

「売上高評価」は逆に、
シンプルでわかりやすい。
人間心理をつかみやすい。

私は売上至上主義を批判する。
それは経営者の考え方として、
売上至上主義は組織を駄目にするからだ。

反対に現場はゲーム感覚で、
売上高を競い合うほうが健全だ。

もちろん客数を増やし、
売上げを上げるために、
「プロセス管理」は必須だ。

しかし「プロセス管理」が主題となってはいけない。

小売サービス業の命題は一点、
「顧客満足」である。

「顧客満足」が「売上高」につながる。
その方法が「プロセス管理」である。

だが「顧客満足」は抽象的だ。
だから代わりに、
「客数」や「売上高」を指標とする。

それがチェーンオペレーションである。

記事の最後。
「19年末の大手コンビニ7社の店舗数は
05年の統計開始以来、初めて減少に転じた。
セブンも2万1000店弱で頭打ちだ」

「コンビニ大量出店は
見直しを迫られている」

見直しというよりも、
大量出店時代は終わった。

だから成長のためにセブンは、
米国スピードウェイを買収した。
私はそれを評価した。
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しかし人事制度の見直しと変更は、
きわめて微妙で難しくて、
直接的なマネジメント問題だ。

核心にあるのは制度ではない。
マネジメントレベルである。

制度を変更して、
マネジメントレベルが上がるのならば、
それはいい。

しかし人事制度を変えて、
マネジメントレベルが落ちたら、
何の意味もないどころか、
弊害のほうが大きい。

世界に冠たるセブン-イレブン。

しかし、もしかしたらこれは、
終わりの始まりかもしれない。

「月刊コンビニ」創刊者としての、
コメントである。

〈結城義晴〉

2020年08月13日(木曜日)

盆商戦の「アクセル&ブレーキ」とCOVID-19を「冷静に恐れる」

盆の入り。

もともとは、
旧暦7月15日が盆の中日だった。
旧暦7月13日が盆の入り。

明治政府は新暦をつくって、
西欧の基準に合わせようとした。

それが現在の暦になったが、
その新暦の盆に移行したのは、
多摩地区の一部を除く東京や、
函館、金沢の旧市街など。

あとは全国的に、旧暦の7月15日、
つまり新暦の8月15日を、
そのまま盆の中日とした。

こちらが「旧盆」と言われるもので、
現在も日本中が旧盆をして、
先祖の霊を迎える。
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だから8月15日前後が、
会社の夏季休暇となっているし、
帰省ラッシュとなる。

意図もあっただろうけれど偶然にも、
この旧盆の中日が敗戦の日となった。

そのお盆商戦も本番。
しかし今年は、
大都市圏に住む人々は自宅に残り、
従来のような帰省組は少ない。

だから地方の小売業は、
例年よりも売上げは少ない。
逆に主要都市圏の小売業は、
客数も売上高も例年に比べて多いだろう。

コロナ禍中は「前年並み」はない。
コロナ禍後も「前年の踏襲」は、
否定されねばならない。

お盆を迎えて、
連日、熱暑。

横浜も昨日の最高気温は35.4度と、
35度を超えて、この夏、
一番の暑さだった。

今日も35度を超える「猛暑日」だ。

昨日の段階でCOVID-19感染者数は、
日本全国で累計5万2139人、
前日比979人増、これが新規感染者数。
そして退院者数3万5547人。

感染者数はPCR検査で陽性となった人数。

重症者数は177人、
累計死亡者数は1079人。
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3月16日のブログ。
最善の経済対策は
「感染致死率抑制」と
新型コロナとの「共生」

山本太郎長崎大熱帯医学研究所教授。
その著作は『感染症と文明』
コロナ禍のテキストの一つ。
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山本教授は言う。
新型コロナウィルスの「封じ込めは不可能」。

だから、
「感染拡大のスピードと
致死率を下げる努力をしながら
共存するしかない」

すぐに体内で増えてしまう病原体、
つまり毒性の強い感染症は、
潜伏期が短い。
かわりに周囲に急激に広がる。

そして毒性が強いために、
宿主である人間を殺してしまう。
その結果として、
拡大は途中で止まる。

ペストやコレラ、サーズ(SARS)。

これに対して、
体内で増殖しにくい病原体は、
急激に広がるわけではない。
安定して人間の間で増え続けていく。
そして毒性が弱くなっていって、
最後には潜伏期が、
人間の寿命に等しくなってしまう。

ここに至ると、
ある種の共生の状態となる。
「共存」である。

こうなると「ただの新しい風邪」と呼べる。
COVID-19も変異しているらしいから、
そうなる日が来るのを待つしかない。

そこで原山優子東北大学名誉教授。
「冷静に恐れる」
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3月26日(木曜日)のこのブログ。
「冷静に恐れる」と
「ブレーキを踏みながら前進」する

この態度は今も変えてはならない。
「それには信頼できる情報が欠かせない」

これが重要だ。

「既知の未知」に対して、
情報収集と意思決定のメカニズムを
決めておくこと。

それは可能であるし、
それを実行しているのが
英国の緊急時科学助言グループ「SAGE」。
国家の非常事態に、
政府に科学的な助言を提示する組織だ。

日本の専門家会議は、
これをモデルに創られた。
しかし運営が恣意的で、
分科会となって、またおかしくなった。

SAGEは福島原発事故のときにも、
当時のキャメロン首相に助言した。
「東京にいる英国人を避難させる必要はない」

他の欧州諸国はすぐに、
日本国外への避難を勧告したが、
それとは一線を画する見識を示した。

SAGEも冷静に恐れる姿勢を堅持する。
そして政治判断で、
ブレーキを踏みながら前進する。

ここでブレーキとアクセルを、
踏むタイミングを失ったり、
逆に踏んだりしてはいけない。

朝日新聞「折々のことば」
昨日の第1903回。

編著者の鷲田清一さんが、
ときどき〈ことわざ〉を持ち出す。

三人寄れば文殊の知恵
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鷲田さんのコメント。
「遠隔会議はなかなかに効率的である。
対面の会議よりも速やかに進行する。
余談や脱線がしにくいし、
隣の人とここだけの話もできないから」

「けれども、
話がずれてゆく中にこそ発見がある。
思いがけない連想や
補助線の引き方に驚かされる」

セレンディピティもこれだ。

「何よりも足の揺すりや、
ふとした深呼吸から、
ああ納得していないなとわかる」

これが大事だ。

「針路を変える決断も、
一所(ひとところ)に集まらないと
怖くてできない」

会社の経営や店舗の運営でも、
ブレーキを踏むのか、
アクセルを吹かすのか、
その判断が成果を決定づける。

もちろんCOVID-19対策も。

ここで実践されるべきが、
「三人寄れば文殊の知恵」だ。

「忖度(そんたく)」や「集団思考」には、
このことわざの真理が欠けている。
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(注)集団思考は英語で”Groupthink”。
「集団が合議によって意思決定を行うとき、
集団の強い結束がマイナス方向に作用して、
メンバーが個人で決定を下す場合よりも
しばしば愚かで不合理な決定を
行ってしまう傾向のこと」

盆商戦に対して今は、
ブレーキから足を離すときである。

高校野球交流戦の「一戦主義」だ。

〈結城義晴〉

2020年08月12日(水曜日)

周庭の「香港の民主化」とスズキヤ中村洋子の「楽しくなきゃ」

香港のアグネス・チョウ(周庭)さん。
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8月の5日に香港の西九龍裁判所から、
有罪判決を受けた。
警察本部を包囲するデモに参加し、
デモ参加者を扇動した罪。

さらに一昨日の10日、
香港国家安全法違反の容疑で、
自宅で逮捕された。

しかし香港では、
逮捕から48時間以内に保釈される。
チョウさんも昨日の夜、保釈されたが、
再び起訴される可能性はある。

「引き続き、
香港の民主化と民主主義、
そして自由のため、
闘っていきます」

チョウさんは23歳の大学生。
民主活動家で、流暢な日本語を話す。
もちろん親日家でもあるが、
日本のポップスやアニメを愛好して、
独学で日本語を学んだ。
それも中国当局は気に入らないらしい。

メディアが好みそうなキャラでもあって、
逮捕中はずっと、
日本のアイドルグループ欅坂46の
『不協和音』を口ずさんでいたとか。61mnXtXM6RL._AC_
僕はyesと言わない
首を縦に振らない
まわりの誰もが
頷いたとしても

僕はyesと言わない
絶対 沈黙しない
最後の最後まで
抵抗し続ける

香港問題、台湾問題は、
日本と中国、ひいては日本と世界の、
関係性を示す問題だと思う。

COVID-19パンデミックは、
資本主義や共産主義などよりも、
民主主義をこそ優位に立たせる。
私はそう考える。

COVID-19にとっては、
資本主義も共産主義もない。
しかし新型コロナウイルスは、
人間一人ひとりをターゲットにして、
その細胞にヤドカリのように寄生し、
生命力を維持・拡大する。

つまりターゲットは一人ひとり。

ウイルスにとって、
その人間の貧富の差は関係ない。
地位も権力もイデオロギーも関係ない。
ややフィジカルな差異を別にすれば、
男女の差、年齢の差も関係ない。

つまりウイルスの前では、
人間は平等で、公平な立場である。

だからあくまでもデモクラティックに、
対峙せざるを得ない。

そんなCOVID-19パンデミックの中で、
香港や台湾のデモクラシーが、
理不尽にも侵害されている。
国境や民族を超えて、
反意を表さねばならない。

21世紀はデモクラシーの時代だ。

その民主的な社会でこそ、
私たちの商業は花開く。
社会貢献できる。

岡田卓也さんがつくった、
イオン㈱の三つの経営理念。
平和産業、
地域産業、
人間産業。

これは商業の本質を言い当てている。

そしてこの三つの産業であるためには、
「デモクラティック産業」
でなければならない。

今日、商人舎は夏季休暇。
東横線に乗って、多摩川を渡る。
平和な日本だ。
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自由が丘。
いつもの花屋”MONCEAU FLEURS”。
モンソー・フルール。
IMG_82980
花屋はいつだって平和。
デモクラティック。

その隣の壁にペインティング。IMG_82960

美しい母と娘。
IMG_82970
平和なデモクラティックな日本だ。

さて朝日新聞の第二神奈川版。
「元気のひけつ」に、
㈱スズキヤが登場。
IMG_8303

朝日新聞の社会面や地方版に、
地域のスーパーマーケットが載る。
とてもいい。
中村洋子社長がコメントする。
「スーパーは楽しくなきゃ」

これがまた、
いかにも洋子社長らしくて、いい。

「抜群の味のもの、面白いものは、
店に出したい」

「電話でダメなら手紙を書く。
直接会いに行く。
そうするうちに、
自分も欲しくなっちゃうのよね」

そうそう、その通り。

結果として、
「ここだけで買える味」が生まれる。

「価格競争では大手にかなわない。
勝負は独自開発だ。
旬のときしか買えない限定品など、
毎月100店ほどが入れ替わるから、
目が離せない」

「おいしい!」を共有するスズキヤの試食会。
従業員休憩室などのほか、
社長宅でも頻繁に開催される。
これもとてもいい。

集まるのは店長やバイヤーら約40人。

スズキヤは1920年創業。
1957年にセルフサービス方式を導入して、
いち早くスーパーマーケットを開業。

県内にスーパーマーケット12店を展開。
神奈川の名門老舗企業だ。

スターバックスコーヒージャパン㈱、
㈱サザビーリーグなども、
親戚筋に当たる。

長兄の鈴木安之さんが、
スズキヤの先代社長、
逗子市議会議長などを務めた。
次兄の角田雄二さんは、
スターバックスコーヒージャパン創業者。
三兄の鈴木陸三さんが、
サザビーリーグの設立者。

洋子社長はその妹で、
男勝りのところもあるが、
きわめて女性らしい細やかさがある。

それがスズキヤの店によく表れている。

スズキヤは逗子、葉山、鎌倉といった、
神奈川のセレブが住まうエリアで、
欠かせない地域の店だ。

まさに地域密着の地域産業であり、
同時に人間産業である。

そしてもちろん、
デモクラティック産業でもある。

「スーパーは楽しくなきゃ」
これ以外には何もない。

〈結城義晴〉

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