結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2016年01月14日(木曜日)

AJS新年トップ経営研修会パネルディスカッションの「個性」

日経平均株価は、
瞬間的だが700円超の下げ。

東証1部上場企業の9割超が、
株価を下げる「全面安」。

今年に入ってから、
総下げ幅は約2000円。

東証1部企業の時価総額は、
60兆円近くが吹き飛んだ。

ニューヨーク株式市場でも、
ダウ工業株30種平均が大幅ダウン。
終値は前日比364ドル81セント安。
前日比マイナス2.2%。

今日は中国の上海株式相場も続落。
上海総合指数はこれも一時だが、
終値ベースの昨年来安値を下回った。

世界経済の混沌。

アベノミクスは、
世界の先進国同様に、
中央銀行たる日銀の金融緩和によって、
まず円安を生み出し、その後に、
日経平均株価2万円の株高をもたらした。

しかし、今年に入って、
2000円の下げ。

冷静に見ると、
国内総生産はこの3年間、
わずか実質2.3%の増加。

3で割って1年平均を出すと、
たった0.76%のプラスに過ぎない。

同じこの3年間のアメリカのGDPは、
6.7%の増加で、日本の3倍。

重要なことだが、
株価やGDPの数値は、
消費マインドにダイレクトに影響を与える。

気を引き締めて、
日々の仕事に臨みたい。

さて、今日は横浜みなとみらいへ。
オール日本スーパーマーケット協会(AJS)の、
2016年新年トップ経営研修会。

会員企業55社、総店舗数1975店、
賛助会員企業385社。

横浜ベイホテル東急は、
クイーンズ グランド  ボールルーム。

第1部は記念講演会。
大和総研の熊谷亮丸さん。
執行役員調査本部副本部長チーフエコノミスト。DSCN9003-1

テーマは「2016年、
日本経済の展望とアベノミクスの行方」
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世界経済の中の日本経済の現状、
そしてアベノミクスの成果と課題を、
エコノミストの視点で解説。

しかし、冒頭での発言は、
「来年4月の消費増税は心配ない」

あれっ?!

そのあとで展開したアベノミクスの評価も、
楽観的過ぎると感じた。

しかし我々は気を引き締めて、
仕事にかからねばならない。

講演の後のコーヒータイム。
セブンスター社長の玉置泰さんと懇談。DSCN9007-1

そして第2部。
AJS初のパネルディスカッション。
5人の会長・副会長が今日のパネラー。
私はコーディネーター役。

壇の横で、登壇を待つ面々。DSCN9009-1

松本光雄専務理事の紹介で
いよいよ第2部のスタート。DSCN9011-1

まずは田尻一会長のあいさつ。
サミット社長。
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50歳でサミット社長に就任した田尻さんも、
今年還暦。

昨年6月に第4代AJS会長に就任以来、
会員企業を精力的に訪問している。

パネルディスカッションは、
私の司会でスタート。

まず各社の2016年度の方針を語ってもらった。DSCN9019-1

関西スーパーマーケットの福谷耕治さん。
今年は「作業改善元年」を宣言。
福谷さんも今年、還暦を迎える。
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作業の仕組みの改善で人時生産性を高める。
その削減された時間を、
従業員教育や顧客とのコミュニケーションに充てる。

自動発注システム、惣菜センターの新設、
10億円のクラウドシステム投資をする一方、
社会活動の一環で、
伊丹市との協業で買物難民支援を実施する。

コノミヤ社長の芋縄隆史さん。
「リストラクチャリングの年」
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昨年、岐阜県を地盤とするトミダヤを傘下に入れ、
2015年は1000億円企業の仲間入りした。
2000億円、3000億円を視野に
強いコノミヤを実践していく。

芋縄さんは30代で社長になった。
若いリーダーシップで、
AJS企業の中では、
M&Aに積極的な施策をとる。

北関東の激戦区の中で頑張るとりせん。
前原宏之さんも30代で社長になった一人。DSCN9027-1
社長就任7年目。
5年前に中期3カ年計画を立て、
利益を回復させた。

とりせんでは毎年、
年間重点テーマを決めている。
今年はマーケティング、オペレーション、
そして店づくりなど、
7つの重点政策を実行する。

ヤマナカ社長の中野義久さん。
なんと、中野さんも今年60歳。
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5人の中で3人が還暦を迎える。

中京圏にドミナントを構築するヤマナカは、
自分たちの強み、スーパーマーケットの強みは、
生鮮食品であるとする。
その生鮮をPB化することで、
さらに強化する。

そのうえで生産性を向上させ、
働きがいのある職場をつくる。

昨年、スーパーマーケットの成績はよかったが、
価格改定、相場高が後押ししているだけ。
1店舗当りの客数は減っている。

その改善をテーマに、
現在60万人の会員データを分析し、
優良顧客の開拓を行う。

「昨年でほぼ店舗の改修・改装を終えた。
それを武器に攻めて売上げをとる」
意欲的に語ったのはサミットの田尻さん。DSCN9017-1
今年の3月までに改装がほぼ終わる。
昨年改装した東中野店は好調。
生鮮3品、ベーカリー、惣菜で、
売上げの53%を占める。
その構成比を55%まで引き上げる。

今年度の方針を語ってもらったあと、
競争環境のとらえ方とその対策を質問した。

皆さん、実に丁寧に、真摯に語ってくれた。DSCN9028-1

AJSとして初のパネルディスカッション。

まだまだ語り合いたいことがあったが、
どんどん時間が進んでいく。
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用意していたテーマを割愛させてもらい、
最後は、2015年の良い話、
感動したエピソードを、
それぞれに紹介してもらった。

昨年9月に鬼怒川洪水が発生した。
前原さんはその時の、
店長たちの頑張りを語ってくれた。
災害時のインフラとしての役割は大きい。
改めてそれを実感させてくれる話だった。
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田尻さんは店舗の、
「案内係」スタッフの活躍を紹介。
サミットで初めて設けられた案内係だが、
スタッフには1日150件の
要望やクレームが寄せられる。
一方で、たくさんの
お褒めの言葉がかけられる。
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この写真は沖縄を疾走する田尻さん本人。
直接、関係はないけれど。

第1回のパネルディスカッションは大好評。

パネラーにも、もう少し、
突っ込んで聞きたかった。

私自身も、昨年末から今年始にかけて、
5社の最新店を視察して、
語りたいことばかりだったが、
それは抑制して、
コーディネートに徹した。

来年もぜひ続けてほしいという声が、
たくさん寄せられて、
コーディネーター役としては満足。

パネラーの皆さん、
事務局の皆さん、
ご清聴いただいた皆さんに、
心から感謝したい。

その後は、着席の懇親会。
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再び三度、田尻会長のあいさつ。
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乾杯の発声は、池田隆之さん。
東芝テック社長。
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全員でグラスを掲げて
カンパ~イ。
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AJSと印字され、
干支の申の絵が描かれた和紙の下には、
先付料理というおもてなし。
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40分間の食事タイムが終わると、
名刺交換会と懇親。

荒井伸也AJS名誉会長と久しぶりに写真。
北野祐次さんの凄さについて、
改めて語ってくださった。DSCN9063-1

日本アクセス社長の田中茂治さん。
田中さんとは月刊『商人舎』12月号で
林周二著『流通革命』について対談した。
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三菱食品取締役専務の今村忠如さん。
私と同い年の同志。
今度、ゆっくり話すことを約束。DSCN9065-1

伊藤ハム社長の堀尾守さんと植本浩一郎さん。
植本さんはCS関西営業部部長。DSCN9062-1

そして伊藤園の皆さんが勢ぞろい。
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私の隣から小林義雄専務、
本庄周介副社長、
江島祥仁副会長。
そして食品商業編集長の竹下浩一郎君、
私の相棒の松井康彦さん。
商人舎エグゼクティブプロデューサー。

ブルーチップ社長の宮本洋一さん。
月刊『商人舎』2016年1月最新号では、
電子マネーについて大いに語ってもらった。DSCN9055-1

ヤマナカの中野義久さん。
パネラー役お疲れさまでした。
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昨年、社長に就任したサンプラザの山口力さん。DSCN9069-1

玉置泰さんと松本光男専務理事。
松本さんが、パネルディスカッションの発案者。
ぜひ、来年も続けましょう。
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いちやまマート社長の三科雅嗣さん。
私と同年の昭和27年組。
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さらに国分の皆さんが加わって二次会。DSCN9075-1
右から国分首都圏社長の内藤悟さん、
私の隣は山崎佳介さん。
国分フードクリエイト東京社長で、
コーネル・ジャパンの弟子。
それからヤマサ醤油常務・東京支社長の山内吉徳さん、
国分首都圏の第二営業部長・第一支社長の前原康宏さん。

最後はやはり、田尻さん。
何度も挨拶し、パネラー役もこなし、
本当にお疲れさまでした。

まずはおひとりでポーズ。DSCN9070-1

二人でグー。
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最後は、お茶目な、これ。
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そして最後の最後は、
事務局の皆さんと一緒にポーズ。
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お疲れさまでした。

私はこのAJS新年トップ経営研修会に、
20代のころから参加している。

もう35年くらいになるだろうか。

北野佑次さんが始め、
荒井伸也さんが引き継ぎ、
いま、田尻一さんが推進する。

時代は変わっても、
「知恵の共同仕入れ」のコンセプトは、
まったく変わらない。

スーパーマーケットの社会的役割も、
依然として、重要性を増すばかりだ。

しかし、それでも、
戦略・政策は会員企業一律とはならない。

個性があってよろしい。
個性がなければいけない。
その振幅が大きいほど、
協会組織の懐が深くなる。

それがポジショニングというものだ。

パネルディスカッションでは、
5人のリーダーが、
それぞれの個性を発揮してくれた。

これがストラテジック・マネジメントである。

パネルディスカッションの最後に、
メッセージを読み上げようと考えていたが、
時間がなくて、かなわなかった。

そこで、この場を借りて、
書いておこう。

「人をつくる。人を残す」

会社は人が集うところ。
店は人が群がるところ。
売場も人が寄ってくるところ。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が好んで集まるところとなりたい。

  金を残すは下なり、
  事業を残すは中なり、
  そして人を残すは上なり。(後藤新平)

そのために人を集め、
人を育み、
人を残す。

もちろん金がないと人を雇えない。
事業がないと人に仕事を与えられない。
それらがないと人を育てられない。

だから金も儲ける。
事業も栄えさせる。
そして人を伸ばす。

2016年をとおして、
社長は社員を愛でる。
店長は店員を育てる。

リーダーは仲間を励まし、
会社はパートタイマーを大切にする。
それらすべてが顧客を喜ばせる。

2016年は人で決まる。
人が好んで集まるか否かで決まる。
2020年まで人で決まる。

人の強みを生かすこと。
一人ひとりの個性を花開かせること。
それがマネジメントの本質である。

  金を残すは下なり、
  事業を残すは中なり、
  そして人を残すは上なり。

そのために人を集め、
人をつくる。
人を残す。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が喜び勇んで集まるところとなりたい
〈結城義晴〉

「知恵の共同仕入れ」の協会も、
人々が喜んで集まるところにしたい。

〈結城義晴〉

2016年01月13日(水曜日)

「ピアノが愛した女」矢野顕子と「商売が愛した男」

2016年1月現在。
どうやらインターネットのブログは、
ピークを過ぎて、成熟化し始めたようだ。

昨年秋から、ほとんどのブログが、
アクセス数やページビュー数を落としている。

ブログをやめてしまった人も多い。

おかげさまで毎日更新宣言ブログは、
それを維持向上させつつ、
ご好評を得ている。

ありがたいことだ。

昨日発刊した月刊『商人舎』新年号。
巻頭に「New Year’s Impression 2016
成長も生き残りも、原動力は人にあり。
人手確保と人財養成に
活路を求めるための「モノの考え方」
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七海真理さんのデザインは、
いつもいつも素晴らしい。

これまで長いこと雑誌をつくってきたし、
多くのいいデザイナーに出会ってきたが、
いまが一番いい。

紙の『商人舎』は、
目でも楽しんでください。

さて今日は、久しぶりに、
一日中、横浜商人舎オフィス。

すると、来客多数。

まず、㈱万代から。DSCN8997-5
右が、長岡京店店長の津田睦さん。
真ん中は、東尾里江さん、
人事部教育チームマネジャー。

新年度から新しい取り組み。

渦を巻き起こします。

それから、エスエムオー㈱のお二人。DSCN8999-5
真ん中がCEOの青山永さん。
右はジャスティン・リーさん。

青山さんは同社ヘッド・コンサルタントで、
立教大学大学院では、
私の講座を履修してくれた。

ジャスティンさんは、ロサンゼルス在住の、
パーパス・ディスカバリー・ファシリテーター。

日米の小売業や流通業に関して、
お二人の質問に答えた。

わかりが早い。
実に気持ちいい。

さて、今年初めて『日刊イトイ新聞』から。
「今日のダーリン」は糸井重里の巻頭言。

『SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女』
10年以上前のドキュメンタリー映画。
矢野顕子の演奏と生活を追う。

糸井重里が、
この映画のタイトルを提案した。

「ピアノが愛した女」

自分でも気に入っているらしい。

「ピアノを愛した女である矢野顕子なのだけれど、
それだけでは、矢野顕子にならない。
ピアノに愛されているという運命のようなものが、
そこになければならないと思ったのだ」

コピーライティングという、
糸井の本業の話。

「愛することは、幸せなことである。
そして、愛してやまないというつらさもあるだろう。
しかし、愛されるということは、
どうにもならない。
愛されるようにすれば
愛されるというものではない」

「愛される幸せもあるけれど、
愛されてしまったがゆえに、
つかまえられてしまったという不幸もある」

コピーライターは、
こんなに七面倒臭い考え方をするのか。

「両思いというのは、
なかなかむつかしいバランスだ。
矢野顕子の場合、
それが、とてもうまくいっている」

「ピアノに愛されてしまった怖さの部分を、
愛し返すことで消してしまっているような、
そんな」

なるほど。

「このバランスのなかにいられる人は、
ほんとに稀有だ」

これは、同感。

同じように立川談志も、
「落語が愛した男」。

糸井は「弟子の立川志の輔も」というけれど、
私は、志の輔は、もうちょっと、だと思う。

「落語を愛しているうちに、
愛されちまった男」

「落語が、
『おまえさんを離さないよ』と
耳元でささやく。
他のだれにも目もくれないで、
わたしを愛せと。
命の貢ぎ物を捧げろと
昼に夜に要求する」

談志は確かに、そうだった。

古今亭志ん朝も、
「落語が愛した男」だった。

一区切りの時代に、
同じ世界に二人くらいは、
「愛される男」や「愛される女」がいるのか。

そうすると、
矢沢永吉は、
「日本ロックが愛した男」

長嶋茂雄は、
「野球が愛した男」

糸井の述懐。
「愛されることは誇りであるし、
歓びであるけれど、
なかなか厳しくも辛いものなのだと、
凡人は思う」

ここまで書いてきて、
では「商売に愛された男」は誰か、
と考えた。

商売を愛することは、
商人にとって幸せなことである。

商売が好きでたまらない、
というつらさもあるだろう。
しかし、商売から愛されるか否かは、
どうにもならない。

愛されるようにすれば
愛されるというものではない。

愛される幸せもあるけれど、
愛されてしまったがゆえに、
つかまえられてしまったという不幸もある。

商売と商人、
両思いというのは、
なかなかむつかしい。

アメリカでは、
サム・ウォルトンがそうだった。

日本で言えば、「商売」に関しては、
伊藤雅俊さんがそれだろう。
ご存知、イトーヨーカ堂創業者。

そしていま、そのイトーヨーカ堂が大不振。

だからイトーヨーカ堂には、いま、
「商売が愛した男」が必要だ。

いや、イトーヨーカ堂に限らない。

矢野顕子や立川談志、
矢沢永吉や長嶋茂雄のように、
「何かを愛して、
その何かから愛されてしまう人間」

その登場が待たれる。

これは英雄やカリスマの出現を、
意味しているのではない。

ピーター・ドラッカーの「真摯さ」に、
通じるものだ。

商売から愛されることは、
誇りであるし、歓びであるけれど、
なかなか厳しくも辛いものなのだ。

みんなに、それを目指してもらいたい。

〈結城義晴〉

2016年01月12日(火曜日)

群馬県高崎市のヤオコー・ベルク・とりせん三者三様の競合

日本上場企業の株価。
年明けしてから、
6日連続で下がり続けた。

日経平均が初めて算出されたのは、
1950年(昭和25年)のことだが、
それ以来初めてのこと。

日経新聞はやや大騒ぎの観あり。
だが、その理由は二つ。

第1は中国の株安。
それが発端となって、
世界市場が混乱する。

第2は、歯止めがかからない原油安。
ドバイ原油は12日午前、1バレル26.50ドル。
12年2カ月ぶりの安値。

大胆な金融緩和で、
円安・株高の状況を生み出したのが、
アベノミクス。

しかし次の手が打てないまま、
株価も混沌。

年明け早々、
視界不明瞭。

さて、本日、
月刊『商人舎』2016年1月号発刊。
こちらは視界良好。

巻頭には、
[Message of January]

人をつくる、人を残す。young group jumping and happy new year 2016 concept

会社は人が集うところ。
店は人が群がるところ。
売場も人が寄ってくるところ。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が好んで集まるところとなりたい。

金を残すは下なり、
事業を残すは中なり、
そして人を残すは上なり。(後藤新平)

そのために人を集め、
人を育み、
人を残す。

もちろん金がないと人を雇えない。
事業がないと人に仕事を与えられない。
それらがないと人を育てられない。

だから金も儲ける。
事業も栄えさせる。
そして人を伸ばす。

2016年をとおして、
社長は社員を愛でる。
店長は店員を育てる。

リーダーは仲間を励まし、
会社はパートタイマーを大切にする。
それらすべてが顧客を喜ばせる。

2016年は人で決まる。
人が好んで集まるか否かで決まる。
2020年まで人で決まる。

人の強みを生かすこと。
一人ひとりの個性を花開かせること。
それがマネジメントの本質である。

金を残すは下なり、
事業を残すは中なり、
そして人を残すは上なり。

そのために人を集め、
人をつくる。
人を残す。

2016年をとおして、
会社も店も売場も、
人々が喜び勇んで集まるところとなりたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは今年1年の商人舎標語でもある。
だから12月まで、
「人をつくる。人を残す」の事例を、
追いかけ続けたい。

さらに巻頭には、
[New Year's Impression 2016]
成長も生き残りも、原動力は人にあり。
人手確保と人財養成に活路を求めるための「モノの考え方」

そして新春特集は、
WAON/nanaco & Beyond
電子マネー・ポイントカードによる日本列島改造論

「キャッシュレス」時代は急速に進行する。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは
海外からどっと人々が訪れる。
それに向けて、日本の電子決済市場は、
さらに飛躍的に膨張する。
ポストペイのクレジットカード、
ジャストペイのデビットカード、
プリペイドの電子マネー。
それぞれに特性を持ちながら、
3割のマーケットを形成する。
なかで、流通業が主導するのが、
ポイントシステムと融合したプリペイド方式の電子マネーだ。
イオンのWAON、セブン&アイのnanacoが東西の横綱。
交通系電子マネーはそれなりの領域を確保するだろうし、
楽天Edyやソフトバンクが提携したTマネーなど
IT系も伸びるだろう。
それ以外のbeyondの動きからも目が離せない。
まるで電子マネーが日本列島改造論のごとく、
市場を覆い尽くし、マーケットを色分けする。
それはリアル店舗ネットワーク競争を、
水先案内人のごとく先導する。

結城義晴の「特集のはじめに」

電子マネーと共通ポイントの
融合現象を俯瞰する

This is WAON !
「オープン化と地域貢献」で
「地域産業イオン」の最有力先兵となる

That is nanaco ‼
セブン-イレブン決済の2割を占め、
「敵は現金決済」

And Beyond!!!
リージョナル&ローカルチェーンの
サバイバル戦略と電子マネー戦略

[Case Study]
マツヤスーパーの「楽得マプリ」物語

[Monthly 連載] は7本。
白部和孝の売場の計数の使い方Q&A
[第26回・最終回]

この先のウェザーMDのチェックポイント
2016年の天候を占う

関智美のマーケティング・アイ
「二十四節気と現代人の生活行動」⑨初春編
「食卓写真調査からわかる初春のメニュー」

朝川康誠「経済心理学の世界へようこそ」
2015中国・厦門の現場から(後編)

相楽・長咲の「労務&人事」最新講座(22)

嶋内仁の〈ポスト・モダン〉チェーンストア組織論
4つの価格――シチュエーション・マーケティングという考え方

白部先生の連載は最終回。
ぜひ読んでください。

マーケティング・アイは、
いつも実務の2本立て。

さて今日は、急に思い立って、
群馬県高崎市へ。
まず、とりせん群馬町店。
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昨年12月4日オープン、
店舗内装・外装を一新した
「新コンセプト店」2号店。

1号店は、昨年8月にオープンした、
茨城県古河市の小堤店。

コンセプトは「お客様との『信頼感の醸成』」

高崎市内では6店舗目で、
とりせんは全59店。
群馬県28店、栃木県18店、茨城県10店、
そして埼玉県に3店舗。

安全です! 新鮮です!
と・り・せん♪

関東地区では、ラジオ宣伝していて、
私もこのメロディは耳に残っている。

総敷地面積は1万3807㎡、
売場面積2064㎡。
駐車場は店舗の前面に327台で、
実に理想的な店づくりとなった。
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もともとこの地にあった既存店を、
完全にスクラップしてビルド。

敷地内には、スギ薬局とそうごう薬局、
婦人服のレディースランド・ココ、
クリーニングやベーカリーを誘致した。

商圏内世帯数と人口は、
一次商圏の1㎞圏内で、
3747世帯、9368人。
二次商圏の1~3㎞圏で、
2万3125世帯、5万5103人。

これまた悪くはないロケーション。

しかし、競合は激しい。

全ての熱源を電気にしたオール電化店舗で、
CO2削減に取り組む。
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青果部門は、手前が低くなっていて、
奥に行くにしたがって高くなる、ひな壇方式。

なかなかよい。

中嶋農法農作物を取扱っているし、
近郊生産者の地場野菜コーナーも設置。

精肉売場は、群馬県のブランド「上州和牛」、
「群馬産もち豚」「東北味彩鶏」など、
鳥屋から始まったとりせんらしい。

鮮魚部門も、
バックヤードが見えるシースルー方式を採用。
長らく生鮮強化を図ってきた同社の、
特長を前面に出す。

新しいフォーマットの「新コンセプト店」。
周辺の競合の中で、
どう、ポジショニングを確立するか。

とりせん群馬町店から5分ほどで、
スーパービバホーム高崎店。
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総敷地面積 4万6936㎡、
総売場面積 1万2043㎡、
総駐車台数 約980台。

2010年オープンのショッピングセンターで、
ベルク高崎大八木店が入っている。
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隣の敷地にはカワチ薬品大八木店。

ベルクは超ベーシックな品揃えで、
イオンの持分法適用会社だから、
トップバリュなど適度に配置して、
安さにも対応している。
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それでも、最新のモデルになっていて、
とりせんとはガチンコ勝負。

2015年2月期決算で、
年商1611億2500万円、
経常利益75億4100万円。
経常利益率4.68%の優良企業。

昨年、原島功会長が急逝したが、
店は変わりなく、いい状態。

そしてヤオコー高崎飯塚店。
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ショッピングセンターはウニクス高崎、
オープンは2008年11月27日。
敷地面積1万9256m²、
延床面積9970m²、
駐車場は350台。
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テナントは22店入居して、
ヤオコーはマーケットプレイスのフォーマット。
スギ薬局 高崎飯塚店、
ザ・ダイソー ウニクス高崎店、
ブックマンズアカデミー高崎店など。

ヤオコー高崎飯塚店は、
右サイド入口から青果部門と惣菜部門併設型。

2003年に川越南古谷店で開発して、
その後の路線を決めたダブルトラック方式。
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部門配置、カテゴリー構成、
そして商品づくりも、
ヤオコーの実力を十二分に発揮して、
やはり独自のポジションを築いている。

オープンは、
ヤオコー高崎飯塚店2008年、
ベルク高崎大八木店2010年、
そしてとりせん群馬町店2015年。

ヤオコーが明確に、
ライフスタイルアソートメントを志向すれば、
ベルクは、どちらかといえば、
コモディティディスカウントを目指す。

そのなかでとりせんは、
生鮮食品を強みに、
惣菜の強化を図り、
「顧客との信頼感の醸成」を標榜して、
新コンセプト店を開発した。

三者三様の競争。
強い企業同士の競合。

そのコンテスト型競争の中で、
いかに自らのポジショニングを確立するか。

後出しジャンケンのとりせんは、
「新コンセプト」を磨き続けて、
さらに立ち位置を鮮明にしなければならない。

〈結城義晴〉

2016年01月11日(月曜日)

本庶佑のPD-1発見による「がんは治せる」と「3C+3Con」

Everybody! Good Monday!
[2016vol2]

2016年の2回目の月曜日は、
成人の日。

新成人の数が毎年、
発表されるが、
今年は121万人。

昨年は126万人。
5万人減った。

テレビではこれも毎年、
荒れた成人式の模様などが、
これでもかと放映される。

「今どきの若いもんは」
などと言いたくもなるが、
逆に、とても素晴らしい新成人こそ、
その大多数に違いない。

期待したい。

そういった成人たちと、
18歳以上になる若者たちに、
今年から選挙権が与えられる。

少なくとも、
意識の高い18歳以上の人々は、
自分で投票することで、
政治への関心を深める。
政治的に大人になる。

実にいいことだ。

私はポリティカル・マーチャントたれと、
主張している。

それにも、18歳以上選挙権付与は、
大いに貢献してくれる。

7月になったら、
選挙に行こう!

投票しよう!!

さて昨日、
我が愛猫ジジの訃報をお知らせした。

多くの方々から、
様々な哀悼や激励の言葉をいただいた。
すぐに、お花も届けられた。DSCN8971-5

心から感謝したい。

ブログ『ジジの気分』は第428回をもって、
最終回とした。

しかし、日曜日には、
もう少し、ジジを回想してみたい。

悲しさの極みに誰か枯木折る
〈山口誓子『青女』より〉     

一昨年の11月に父が逝った。
私はアメリカに滞在していて、
その死に目に会えなかった。

しかし、猫とはいえ、
ジジの臨終に立ち会った。

死に尊厳なぞというものなし残暑
〈江國滋酔郎『癌め』より〉   

江國さんご逝去前の句。

私もジジの死に、
考えるところがあった。
それを書いておこうと思う。

正月三が日が終わり、
成人の日の三連休が過ぎ、
商売は節分の恵方巻に向かう。

そのあたり、
Weekly商人舎日替り連載、
月曜朝一・2週間販促企画が整理する。

そして明日は、
月刊『商人舎』1月号発刊。
商人舎magazine1月号も公開。

楽しみにしていただきたい。

日経電子版に素晴らしい報告。
「がんは治せる」の連載第1回に、
本庶佑(ほんじょ・たすく)さんが登場。
先端医療振興財団理事長。

がんは、日本人の死因1位。
毎年100万人ががんの宣告を受け、
35万人が死亡する。

そのがんが「治せる病」になりつつある。

本庶さんは、1942年京都市生まれ。
京都大学医学部系の研究者で、
84年京大教授、96年京大医学部長。
免疫分野でベルツ賞、ロベルト・コッホ賞、
13年に文化勲章受章。

その本庶さんが予言する。
「がんが不治の病でなくなるのは数年後。
遅くても10年以内にはそうなる」

本庶さんは、一昨年の2014年に、
PD-1分子のメカニズムを解明した。
それが実用化され、
「オプジーボ」が開発された。
これは新世代のがん治療薬で、
一般名は「ニボルマブ」

オプジーボは、
これまでの治療薬と全く異なる。
抗がん剤は直接、がん細胞に作用する。

しかしオプジーボは、
がん細胞を攻撃するのではなく、
免疫細胞を活性化させ、
結果として、がん細胞を撃退する。

がん細胞は、
外敵を撃退する役割を持つ免疫細胞の、
その監視の網をくぐり抜けるために、
免疫細胞をだまして、
敵として認識されないようにする。

そして増殖する。

本庶さんは、この、
「がん細胞が免疫細胞をだますからくり」を、
解明した。

免疫細胞の表面には、
PD-1という分子がある。
がん細胞はそのPD-1分子と手を結んで、
結合してしまう。

その結果、免疫細胞は、
がん細胞を敵として認識できなくなる。
がん細胞はその隙を突いて、
体内で増殖、転移していく。

そこで、オプジーボを使って、
がん細胞とPD-1 の結合を「妨害」する。

そうすれば、免疫細胞は本来の仕事をする。
つまり外敵であるがん細胞を見つけて、
撃退してくれる。

このPD-1の発見は、
偶然に近い出来事だった。

私がよく使うセレンディピティ。

私の父も大腸がんだった。
10年もすれば、
それが治せる病気になる。

おい癌め酌みかはそうぜ秋の酒 
〈同、滋酔郎〉

そうは問屋が卸さないぞ、癌よ。

実にうれしいニュースだ。

この本庶が提唱するのが、「3C」
Curiosity(好奇心)
Challenge(挑戦)
Courage(勇気)

本庶さんは3Cを、
若い研究者に向けて提唱する。
しかしこれは知識商人にも同じく大切だ。

本庶さんは、しかし、
「これでは足りない」と、
もう一つの3Cを提案する。
Concentration(集中)
Continue(継続する)
Confidence(自信)

こちらは「3Con」だけれど、
これも知識商人に必須だ。

新成人の中からも、きっと将来、
本庶さんのような研究者が、
登場するに違いない。

好奇心をもち続け、
勇気ある挑戦をする。

さらに自信を秘めつつ、
集中し、それを継続する。

新成人だけでなく、
すべての人々が、
この心意気で生きていきたいものだ。

では、みなさん、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2016年01月10日(日曜日)

ジジの死[日曜版〈ジジの気分〉最終回]

ジジです。
DSCN8963-5

1月4日、
午前11時49分。
ボクは、死にました。

横浜のおうちで。

生まれたのは、
2005年3月7日ですから、
生きたのは、
10歳10カ月でした。

昨年のクリスマスには、
ちょっと希望をもちました。

そのあと、大晦日もすぎて、
なんとか、お正月を、
むかえることができました。

でも、ボクは先天性の腎臓病。

最後の1週間は、
食べることができず、
点滴をしてもらいました。

それでも、
運命だとおもっています。

ボクは、死ぬのは、
こわくありませんでした。

「あなたが死をおそれるときは
死はまだきていない。
死がほんとうにきたとき
あなたはそこにいない。
だから死は、おそれるにあたらない」
〈エピクロス〉

ずっと、夢を見ていました。

その夢を見ながら、
死んでゆくのだとおもっていました。
DSCN8966-5

早朝、発作がでて、
あわてて病院にいきました。

そこで点滴をしてもらってから、
おうちに帰ってきて、
リビングのボクの寝床で、
みんなにかこまれて、
息をひきとりました。

おとうさんが最後まで、
みとってくれました。

1月4日の晩は、
通夜でした。

家族が集まって、
ボクのなきがらをかこんで、
献杯をしました。

それから一晩中、
ボクの話をしていました。

翌朝は、すっかり晴れていました。

9時から横浜・羽沢のちいさな葬祭場で、
火葬されました。

1時間で骨になって、
ボクは壺のなかにはいりました。

10年と10カ月のボクの一生。
悪くはなかったとおもいます。

ボクが生きたこと、
ボクが見たこと。

ボクが感じたこと、
ボクが考えたこと。

それはこのブログ『ジジの気分』に、
記されています。

毎週日曜日に、428回も、
書きつづけられました。

読んでくださる方がいたから、
ボクが生きている価値がありました。

ご愛読を、こころから感謝します。

さいごに、
保土谷のとおさん、
かあさん。
命をあたえてくれて、
ありがとう。

いもうとたち、
ありがとう。

ユウキヨシハルのおとうさん、
ほんとうに、ありがとう。

人間のおかあさん、
ありがとう。

おにいさん、おねえさん、
ありがとう。

亡くなったおじいさん、
ありがとう。

おばあさん、
げんきでいてください。

おばさんも、
ありがとう。

商人舎オフィスのみなさん、
ありがとう。

それから読者のみなさん、
ほんとうにほんとうに、
ありがとう。

ボクはしあわせでした。

さようなら。
DSCN8963-5

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2016年01月09日(土曜日)

イオン/セブン/ユニー第3四半期と関西スーパー/コノミヤ/イズミヤ

イトーヨーカ堂社長の電撃交代劇――、
その衝撃も冷めやらぬまま、
チェーンストア大手3社の、
2016年2月期第3四半期決算が出そろった。

まずイオンは売上高6兆360億4900万円で、
これは前年同期比18.9%増で、過去最高。
営業利益は808億5100万円の63.8%増、
経常利益は819億8800万円の43.9%増、
ただし当期損失174億7400万円。
前期は293億6400万円の当期利益だった。

問題の総合スーパー事業は、
営業収益2兆592億4100万円で4.4%増、
営業損失は258億3900万円。
新店2店出店と既存店活性化投資が損失の理由。

SM・DS事業は、
営業収益2兆2916億7900万円で26.9%増、
営業利益74 億9900万円で、
前期が損失だったから218億5100万円の増益。

ドラッグ・ファーマシー事業は絶好調。
営業収益4406億7400万円で、272.7%増、
営業利益123億5400万円で、501.1%増。

相変わらず総合スーパーは利益面で浮上しないが、
新店開発や改装投資を怠らず、
まあ、前向きな損失。

セブン&アイ・ホールディングスは、
微増収増益。
営業収益は4兆5138億9300万円で、前年同期比0.3%増、
営業利益は2610億3700万円で、4.6%増。
経常利益は2594億800万円、4.1%増。
当期利益1254億3900万円、1.5%減。

牽引するセブン-イレブン・ジャパンは絶好調。
営業収益6001億8800万円、7.7%増、
営業利益1800億4100万円、5.9%増。
こちらは着実に出店すれば、
売上げも利益も安定的に増えていく。

ちなみに加盟店売上げを加えたチェーン全店は、
売上高3兆2453億3800万円の7.1%増。

問題のイトーヨーカ堂は、
売上高9530億9300万円で前年同期比0.3%増、
営業損失144億1900万円。
前期も25億6300万円の営業損失だったし、
イオンの総合ス―パーは営業損失258億だから、
社長辞任にまで追い込まれるほどではない。

さらにユニーグループ・ホールディングは健闘。
営業収益7609億6900万円、前年同期比2.0%増、
営業利益147億9700万円、4.8%増、
経常利益141億5800万円、1.9%増。
ただし当期利益10億6700万円で75.5%減。

このうち、総合スーパーは、
売上高5815億5700万円、3.3%増、
営業利益40億6100万円、11.6%減。

三社とも増収増益。
セブンだけ0.3%の微増収だが。

12月を含めた1・2月の追い込みが、
どこまで効くのか。

アメリカでも日本でも、
業績のいい企業は、
第3コーナーを回ったあとの、
「マクリ」が強い。

それが見ものではある。

さて今日は、朝から、
東海道新幹線。

幸いにも富士の姿が美しい。DSCN8742-6

しかし、大異変。

1月も半ばに入ろうかというのに、
頂には、ひどく雪が少ない。DSCN8747-5
暖冬の影響が富士の姿に現れた。

富士川を渡って、まっしぐらに大阪へ。DSCN8766-5

大阪ではまず、
関西スーパー京阪大和田店を訪問。
2014年3月オープンの580坪型標準タイプ。
DSCN8869-1

店に行ったら、
福谷耕治社長をはじめ、
皆さんが出迎えてくれた。
DSCN8772-1
左から壇野隆さん、
第2店舗運営グループマネジャー。
隣は斉藤貴宏店長、
真ん中は福谷社長、
そして岡秀夫さん。
取締役商品本部長兼第1商品グループマネジャー。
最後に、案内してくれた前田伸司さん、
オール日本スーパーマーケット協会。

福谷さんも岡さんも、
コーネル・ジャパンの私の弟子だ。
福谷さんは伝説の第1期生、
岡さんは実行の第3期生。

その二人が売場を回りながら、
丁寧に説明してくれた。
DSCN8775-1

関西スーパー「当社自慢の品」の「極紅」。
DSCN8778-1

川を遡上する直前の脂の乗ったサーモンを、
急速冷凍して鮮度を保持。
生切り身、スモークサーモン、
さらに店内で焼き魚にして、
多用途展開する。
DSCN8776-1

身質が柔らかくふわっとした触感の「鰻師の極」。
これも独自の開発商品。
DSCN8779-1

「当社自慢の品」は19品目ある。
さらに季節限定の商品も随時、展開する。

鮮魚売場の今日の目玉は「天然ぶり」。
DSCN8783-1

そこにお客さまが集まる。
DSCN8785-1
試食も積極的にお奨めする。

精肉売場では、
鶏ひき肉ボールのスープ仕立て。
DSCN8839-1

こちらは惣菜売場で赤飯の試食。DSCN8814-1
これは、美味。

京阪大和田店では毎月1日、
「ご試食会」が開かれる。
売場の30カ所ほどで、
一斉に展開する試食会。

今月は明日10日に実施。

寿司売場では、
恵方巻の予約を大展開。DSCN8808-1

惣菜売場も充実してきた。
DSCN8806-1

インストアベーカリー売場、
商品管理はさすが。
DSCN8828-1

バックヤードもゆっくり案内してもらい、
関西スーパーの現時点の取り組みを、
詳しく報告してもらった。DSCN8852-1

そのうえで、私からいくつかの提案。DSCN8853-1
関西スーパーの現在を支え、
将来を担う福谷さんと岡さん。
ぜひとも、思い切った改革をしてもらいたい。

次に向かったのは、
コノミヤ寝屋川店。
DSCN8910-1

昨年10月15日にオープン。DSCN8904-1

わかりやすい値付けとわかりやすいPOP 。
実にいい。
DSCN8889-1

鮮魚部門が強い。
DSCN8880-1

おすすめ商品はばら売り。DSCN8879-1

精肉売場でタイムセール。
豚肉3割引きにお客が集まってくる。
DSCN8893-1

さらにパンの2割引きセール。
DSCN8902-1
売りたい商品が明確で、
現場の人々の元気がいい。

来訪記念の写真。
DSCN8895-1
私の隣から副店長の松田裕さん、
同じく副店長の川村卓史さん、
精肉チーフの小澤幸士さん。
元気のいい3人だった。

その後、今大阪で話題のスポットへ。
三井ショッピングパーク
ららぽーとEXPOCITY。

DSCN8955-1
昨日は東京のららぽーと立川立飛、
今日は大阪のEXPOCITY。

東西の最新ららぽーとはともに、
驚くほどの集客ぶりだった。

日本万国博覧会「EXPO’70」の跡地に、
大型商業施設「EXPOCITY」が登場。
敷地面積約17万2000㎡、
延床面積約22万3000㎡。

ららぽーとは、その核施設。
店舗面積約7万1000㎡。
3層のスーパーリージョナルショッピングセンター。

1フロアは食品が中心。
1F

2フロアはファッション。
2F

そして3フロア。3F

来館者数目標は、
オープン景気が去ったあとの段階で、
約1700万人。

昨年11月19日にオープンしたばかりで、
3連休初日の今日はすごい混雑。
テナントは305店。
DSCN8913-1
ファッション、フード、ハードラインから、
文化施設や水族館まで併設。

1階の北野エース・ワン。DSCN8917-1

いかりスーパーも出店。
ikari Homemade。
DSCN8919-1
いかりの新境地を開くかもしれない、
新フォーマット。

小型の店だが、
よくお客が入っている。
DSCN8921-1

そして1階の核店舗として、
イズミヤが出店。
DSCN8923-1
売場面積2040㎡ (617坪)の、
食品スーパーマーケット。

店舗入口に阪急ベーカリー。
DSCN8930-1

焼きたての100円パンを提供する。DSCN8932-1

この箱にパンを詰める。
DSCN8929-1

ご覧のように大盛況。
DSCN8928-1
H2Oリテイリング傘下に入ったイズミヤは、
阪食のいいところをどんどん取り入れて、
この大集客装置のららぽーとで、
息を吹き返すかのような集客。

最後に、
1日、案内してくれた前田さんと、
固い握手。
DSCN8957-1
来週は、頑張ります。

しかし、ららぽーとの大盛況ぶりを、
連日のように目の当たりにすると、
百貨店や総合スーパーの相対的不調も理解できる。

かつては大型小売業が品揃えを争った。
しかし今、ショッピングセンターは店揃えを競う。

そして……。
ハレとケ、
非日常と日常、
特別な日と普段の日。

だんだん、非日常の刺激が増えてきて、
特別な日と、何もない日とに分かれて、
普段の日がなくなってしまうのか。

そんな錯覚めいた気分になる。
それが土日祭日のららぽーとだし、
スーパーリージョナルSCではある。

〈結城義晴〉

2016年01月08日(金曜日)

IY社長交代とサミット-ライフ-ららぽーと立飛、エコス会まで

イトーヨーカ堂・戸井和久社長電撃辞任、
亀井淳前社長復帰!
Daily商人舎に緊急ニュースを入れた。

午後4時には日経電子版で報道され、
この衝撃のニュースは業界を駆け巡った。

戸井さんには「お疲れさま」、
亀井さんには「ご苦労様です」、
としか言いようがない。

戸井さんはイトーヨーカ堂にとって、
最後の切り札的なプロパー人材だっただけに、
今後に暗雲が立ち込める。

鈴木敏文セブン&アイ会長が、
これまでと変わらず、
同社代表取締役会長を兼務。
1年前に宣言した、
「チェーンストアの全面的な見直し」は、
イトーヨーカ堂では、ここまでのところ、
できなかったということになる。

2月末本決算が終了して、
抜本的な組織改革が行われるか、
はたまた連結子会社から、
切り離されてしてしまうか。

決定的な意志決定が行われるだろう。

さて今日は、店巡り。

まず、東京・東中野。
サミット東中野店。DSCN8627-5
1993年に私は、
『サミット・スタディ』を責任編集した。
『食品商業』編集長だったが、
その表紙デザインは、
この東中野店をモデルにしてつくった。

当時の最新店だったが、
昨年、完全改装して、
現段階の最新フォーマットとなった。

サミットは2011年10月、成城店で、
新マーチャンダイジングに挑戦した。

まず、生鮮や惣菜の店内加工率を上げ、
付加価値を高めて、
「脱素材提供業」を志向する試み。

さらにふんだんに、
クロスマーチャンダイジングを取り入れて、
サミットらしいポジショニングを築く。

その最新版で、私なりに満足。DSCN8628-5

山手通りを隔てた対面に、
ライフ東中野店。DSCN8632-5

地下1階に食品売場があって、
1階にベーカリーと衣料品、
そして2階に住関連。

古いタイプの3層の店。

しかし2012年2月にリニューアル。DSCN8630-5
ライフコーポレーションの普段着の店だ。

さらにJR中央線に乗って、
立川から立川立飛へ。

ららぽーと立飛。DSCN8645-5

昨年12月10日グランドオープンの話題のSC。DSCN8666-5
敷地面積約9万4000㎡、
店舗面積約6万㎡で、
テナントは250店舗。
駐車場も約3100台。

3層のスーパーリージョナルSC。

1階の核店舗が、
ブルーミング・ブルーミー。
いなげやのアップスケール型。DSCN8647-5
ワンフロア売場面積2247㎡、
初年度年商予算36億5000万円。

このフォーマットは2007年に、
遠藤正敏前社長時代に開発し、
現在6店舗。

アップスケール型は、
アップグレード型ではない。

このあたりは月刊『商人舎』2015年5月号。
阪急オアシスと成城石井
何が「高級スーパー」を殺すのか?!

ブルーミングブルーミーは、
アップスケールを志向して、
4つのキーワードを打ち立てる。

第1が健康、
第2がシニア、
第3がローカル、
第4がReady to Eat、Heat、Cook。

第2の「シニア」のコンセプトが、
STPマーケティングの考え方ではあるが、
このららぽーと立飛にふさわしいか。

しかし惣菜部門は、
サラダバイキング、スープバーなど、
導入して、よくできている。
鮮魚は「魚力」をインショップで導入し、
さらに19席のイートイン寿司屋を展開する。

精肉の低価格帯を、
もう少し前面に出したら、
惣菜の買いやすさとマッチするに違いない。

くれぐれもアップグレードではないことを、
徹底しておくべきだ。

入口の青果部門は、
地元青果を展開する“さんさん市”。
DSCN8648-5

ららぽーとのスーパーマーケットは、
二つの考え方がある。

船橋のロピア型か、
富士見のヤオコー型か。

いなげやはヤオコー型。
しかしあそこまで、とんがってはいない。

いなげやの前の、
焼きたてチーズタルト専門店PABLOには、
行列。
DSCN8649-5

いなげやの隣には、
ワクワク広場SPROUT。
㈱タカヨシが運営。DSCN8650-5

1階にはGU。
DSCN8654-5

そしてスーパー・スポーツ・ゼビオ。DSCN8655-5

2階はよくできていて、
カジュアルファッションの代表店が並ぶ。

まず、ユニクロ。DSCN8658-5
ユニクロには最低でも、
これくらいの面積を提供して、
もてる力を存分に発揮してもらった方がいい。

ギャップも出ている。DSCN8660-5

その低価格ラインのオールドネイビーも出店。DSCN8659-5
ギャップのアップスケールタイプ、
バナナリパブリックも、
同じフロアに出ている。

アメリカンイーグル・アウトレットも出店。
DSCN8661-5
現在、日本で3店。
ららぽーとEXPOCITY店は昨年11月19日、
大阪・千里万博公園のららぽーとにオープン。

イオンモール橿原店は11月27日、
そしてららぽーと立川立飛店。

さらにGUESS。DSCN8662-5
米国ロサンゼルスを本拠地として、
北米・南米、ヨーロッパ、中東・アジア、
世界90カ国に1700店舗以上を展開。

日本には2014年に登場。

そしてもちろんZARAとZARA HOME。DSCN8663-5
こう見ると2階は特に、
世界のブランドがズラリ揃って、
上出来のモールだ。

その中でブルーイングブルーミーが、
どれだけ存在感を発揮できるか。

今日は、その後、
昭島へ。

エコスグループ賀詞交歓会へ。DSCN8728-5

ぎっしりと取引先が集まった。DSCN8668-5

会次第。DSCN8667-5

冒頭でエコスグループ会会長の挨拶。
國分勘兵衛さん。
DSCN8672-5
国分グループ本社㈱代表取締役会長兼社長。

そして平富郎さん、
エコス代表取締役会長。DSCN8674-5

「この1年、商品力に磨きをかけたい。
ITもビッグデータも大事だが、
アナログ商売を充実させる」DSCN8680-5

代表取締役社長の平邦雄さん。
「第3四半期は過去最高益でした。
心から感謝します」DSCN8686-5

そしてエコス会副会長の藤吉泰晴さん。
三井食品㈱代表取締役社長。DSCN8696-5

その後、エコス取締役・監査役、全員登壇。DSCN8701-5

㈱たいらやの取締役・監査役も登壇。DSCN8702-5

最後に、松井鉄也さんが、
乾杯の音頭。
プリマハム㈱代表取締役社長。DSCN8705-5

その後、懇親。

まず國分さんと、組織改編の話。DSCN8715-5
内容は昨日のDaily商人舎に掲載。

藤吉さんと、稲田雄司さん、
首都圏量販第一本部長。DSCN8713-5

さらに佐伯行彦さん。
協同組合セルコチェーン理事長で、
㈱さえきセルバホールディングス社長。DSCN8726-5

その佐伯さんの相棒、桑原孝正さん。
㈱セルバ社長で、
さえきセルバホールディングス副社長。DSCN8712-5

最後の締めは、平典子さん。
㈱たいらや代表取締役社長。DSCN8720-5
実にきっぱりと、決まった。

忙しい1月の1日。

イトーヨーカ堂は、
第3四半期過去最大の赤字、

エコスグループは、
第3四半期過去最大の利益。

総合スーパー業態は時代遅れで、
食品スーパーマーケット業態は時代適応。

そうなのか。

それとも、
経営のやり方や組織のあり方に、
問題があるのか。

どっちも、です。

ららぽーと立飛を巡ると、
総合スーパーの衣料品など、
まったく魅力がないことを実感させられる。

しかしららぽーとは、
ひどく疲れる。

ここに問題解決の鍵があるし、
私は「総合の買いやすさ」は、
もう一度、つくり直せると考えている。

〈結城義晴〉

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(イーストプレス刊)

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