結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年09月13日(火曜日)

村上宗隆55号本塁打と第19回ミドルマネジメント研修会開始

共同通信の配信。
Yahoo!ニュースをはじめ、
地方紙がそのまま報道した。
「セブンと万代が提携解消」

㈱セブン&アイ・ホールディングスと㈱万代。
「2015年3月に結んだ業務提携を
解消していたことが13日、分かった」

いまさら何だ!?

私はそう思った。

「セブン&アイが出資する方向で
検討していた資本提携も見送った」

もう7年前の話題だ。

6年前の2016年に鈴木敏文前会長が退任して、
この話は断ち消えのようになっていた。

一方的なセブン側の情報だろうが、
今ごろ出てきたかという感じだ。

記事。
「事業戦略が折り合わなかったとみられ、
協業の成果をほとんど出せないまま
関係解消となった」

「セブン&アイは万代と、
物流面や商品開発で連携することで、
関西圏の事業基盤の強化を狙っていた」

この狙いがあったことは事実だろう。

「万代は、セブン&アイと
仕入れを共同化して調達コストを
抑えたい考えだった」

これは間違いだろう。

旧聞に属するニュースが突如出たので、
一応、正しておこう。

今日のニュースはこっちだ。
村上宗隆、22歳。
東京ヤクルトスワローズの三塁手で四番打者。
シーズン本塁打54本と55本を打った。
村上宗隆
1964年の王貞治以来58年ぶりの快挙。
しかも日本人最多タイ記録。

これまでの日本プロ野球の本塁打記録。

1位バレンティン60本(2013年/ヤクルト)
2位は3人。
・王貞治55本(1964年/巨人)
・ローズ55本(2001年/近鉄)
・カブレラ55本(2002年/西武)

このあとは
・バース54本(1985年/阪神)
・野村克也52本(1963年/南海)
・落合博満52本(1985年/ロッテ)

これらの大打者の中に割り込んで、
現時点で2位。

バレンティンの60本を、
是非とも超えてほしいものだ。

対戦投手たちは逃げずに、
正々堂々の勝負をしてもらいたい。

そうすれば61本を達成できる。
三冠王も獲得するだろう。

凄い。

さて今日から3日間、
商人舎ミドルマネジメント研修会。

東京都江東区の地下鉄東西線南砂町駅。
会場は駅から歩いて5分ほどの、
大和ハウスグループのカンファレンスホテル。
L stay&grow南砂町。

初めて使う研修会場だ。
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住宅街の一角に、
2021年2月1日にグランドオープン。

玄関前のアプローチの植栽。
まだ初々しい。
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居心地のいい共用部分の空間。
奥はレストラン。
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水のある中庭を望む。
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中庭でくつろぐことができる。IMG_5674-1

芝生の小山。
もともと戸田建設㈱の南砂工作所だった。
工場跡地がマンションやホテル、
商業施設などに変わっていく。
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研修会場からも中庭が望める。
解放感がある。

この大ホールで、
13時から研修会スタート。
19回目を迎えた。

全国から14社の精鋭が参加した。IMG_5643-1
ソーシャルディスタンシングを守って、
座席を設定した。

さらに今回は全員が、
個室に宿泊するようににした。

開講の第1・第2講義は、
いつもの通り、結城義晴。??????????

Prologueは「コロナが時間を早めた」
パワーポイントを使って、
私の著書の内容をダイジェストした。

それから商業の基幹産業化と現代化のビジョン。IMG_5656-1
15年前の2008年4月17日。
商人舎発足の会で私は3時間の講演をした。

日本の小売サービス業界の、
多くのトップマネジメントが聴講してくれた。

そのときのタイトルは、
「小売サービス業が日本を救う」

ミドルマネジメント研修会の冒頭は、
いつもその流通ビジョンを語る。

第3・4・5講義は鈴木哲男講師。
REA㈱会長であり、
「52週MD」の生みの親。
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52週MDの正しい理解こそが、
実践には何より必要だ。

それを理解したならば、
プロモーションもストアコンパリゾンも、
適切に実践することができる。

それらを鈴木講師から、
直接学ぶことができる。

私は講義のステージ袖に空間をつくって、
いつものように聴講していた。
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夜8時過ぎになって、
鈴木先生の講義が終了し、
白部和孝講師が合流。

白部さんには明日、講義をしてもらう。
計数の第一人者。
すでに現場の指導は引退しているが、
商人舎ミドルマネジメント研修会だけは、
欠かさず出講してくれる。

ありがたいことだ。

3人でいつものように記念写真。IMG_E5714-1

さらに山本恭広月刊商人舎編集長も加わって。
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初日の講義が終わって、
レストランで食事。IMG_5725-1

仕切りを設けて黙食。
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青森から参加した㈱よこまちの面々。IMG_5726-1

㈱関西スーパーマーケットの面々。IMG_5727-1

京都からは㈱マツモト。
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派遣いただいたトップ、人事部の皆さん、
受講生は元気ですよ。

今回は全員が個室。
だから自習風景は紹介できない。

皆、明日朝の理解度テストのために、
遅くまで自室で復習していることだろう。

いつものように、
全員の健闘を祈りたい。

村上宗隆に負けないくらいの知識商人が、
登場してもらいたいものだ。

〈結城義晴〉

2022年09月12日(月曜日)

商人舎9月号「’22US Retailing」と「冷食が主役になるとき」

Everybody! Good Monday!
[2022vol㊲]

2022年第37週、
9月も第3週。

月刊商人舎9月号発刊。 202209_coverpage
特集は、
’22US Retailing
再開する米国視察のための「必需・必見」資料集

[Cover Message]
ああ、アメリカに行きたい。
ヨーロッパも訪れたい。
COVID-19パンデミックのためにもう2年半も、渡米・渡欧を控えている。そのあいだにも「コロナは時間を早める」。欧米の小売業はどんどん変貌している。年が明けて、2023年を迎えたら、すぐにツアーを再開しよう。その時に向けて、US Retailingの概要を学んでおこう。世界小売業を俯瞰しておこう。それがこの「必需・必見」資料集である。
ウォルマートとアマゾンは限りなく、スケールが接近してきた。そのウォルマートはチームマネジメントを採用して、店舗運営において180度の思想転換を果たした。アマゾンは絶好調ながら、逆にリアル店舗の開発に積極的だ。クローガーはマーケットプレースの非食品強化型フォーマットを充実させた。ターゲットは「ストア・ファースト戦略」のもとで1000店を改装した。トレーダー・ジョーは相変わらず大人気だが、一部店舗で労働組合が発足した。
US Retailingは大きく変わり、新陳代謝を繰り返す。日本小売業も負けてはいられない。ポスト・コロナ時代への決断とは「不確実な成果」に対して、目隠しで一歩、踏み込む心の在り方である。

目次。
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9月号の★特別企画★は、
「冷食」が主役になるとき
パーフェクトフードMDの条件

こちらは二つのケーススタディ。
イオンリテールの
「@フローズン」
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128坪・1500品目の冷食専門店。

ほぼ全売場を網羅した写真構成は、
本誌だけの切り口です。

さらに、
[前橋南店の調査分析]
ツルヤの「冷食MDワールド」
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徹底的な調査と分析。
これは必読の記事です。

さらに第一人者林廣美。
[新装版]
「冷凍食品売場の強化書」
伸びる需要を逃さない商品開発と売場管理の原則

冷凍食品マーチャンダイジングを、
これほど掘り下げたことはない。

この特別企画のまえがきは結城義晴。
[スーパーマーケットなど小売業では、
三大ニーズにすべて
応えることができる商材である。

三大ニーズとは、
第1にコンビニエンスニーズ、
第2にスペシャルティニーズ、
第3にディスカウントニーズである」

「従来はコンビニエンスニーズと
ディスカウントニーズに対応するのが、
冷凍食品だった」

「”全品2割引き””全品3割引き”の特売商品として
扱われることも多かった」

「しかし三つのニーズにすべて
対応することができるという意味で、
私は”パーフェクトフード”であると思う」

「そしてパーフェクトフードと捉え直し、
マーチャンダイジングを再構築すると、
“冷食が主役になるとき”は意外に近い。
コロナは冷凍食品をスターにすることをも
早めたのである」

ご愛読のほどを。

今日は午前中、
商人舎オフィスで仕事してから、
午後、東京駅へ。
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みずほ大手町タワー。
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隣の大手町野村ビル。
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そして大手町プライスウェストタワー。IMG_55072

この地下1階に、
大手町プレイス内科がある。IMG_55062
今月の検査と診察。
血液検査と尿検査ほか。

田嶼尚子先生に診断してもらって、
食事の節制と運動を指示された。

この夏はちょっと、
食べ過ぎたし、飲み過ぎた。

調剤薬は隣接したこの店で購買する。
極めてコンビニエンス。IMG_55032

トモズ。
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大手町から自由が丘へ。IMG_55092
いつもの花屋モンソーフルール。

花屋も食品と関連づける。
それが世界のトレンド。IMG_55102

さらに「お花のUber Eatsはじめました」IMG_55082
便利なサービスはどんどん進化する。
不便なことはさらに衰退する。

コロナはそれらを早めた。

では、みなさん、今週も、
パーフェクトな仕事で主役になろう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年09月11日(日曜日)

糸井重里の「あたらしいことがやりたいうちは大丈夫なのだ」

非常に強い台風12号。
沖縄県の先島諸島を暴風域に巻き込んで、
石垣島の南を北寄りに進んだ。

その沖縄県知事選挙。

現職の玉城デニー候補が、
再選を決めた。
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野党の推薦を受けて、
元宜野湾市長の佐喜真淳候補を破った。
こちらは与党推薦。

ほぼ日刊イトイ新聞。
その巻頭エッセーは、
糸井重里の「今日のダーリン」
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「日本人の会話というか
情報交換の1%くらいは、
“年齢”にまつわることではないだろうか」

そうかもしれない。

「ぼく自身も、
よく話に出てくる人のことを
“いくつくらいの人?”
と訊くことがあるからね」

あるある。

「いまだと、エリザベス2世の年齢が、
ある種の敬意を込めて語られている」

「亡くなる2日前、
首相任命の握手の写真は笑顔だった。
96歳、こんなふうにありたいものだと思う」

同感だ。

このところ、友人たちが話題にするのが、
“ほぼ日をはじめたころのイトイさんの歳”

「それはつまり49歳だ。
1998年のことだった」

私が㈱商人舎を始めたのは、
55歳だった。
2008年のこと。

「40代になったくらいから、
たいていの人たちは
“もう若くない”とか”歳だから”とか、
いかにも老いたようなことを口にする」

「40だとか50だとかは、
スポーツ選手でもないかぎり、
なにかすることに
まったく差し障りはないと思う」

そのとおりだ。

「徹夜ができななくなった」なども、
「60歳くらいから、それが現実になってくる」

「60歳は、かなりのことはやれると思う」

「ぼくの実感では、
衰えの境目は65歳じゃないかな」

私は衰えの境目は、
65歳ではないと思う。

70歳になっても、
「衰えの境目」はまだ先だと思っている。

「周囲の人たちがじぶんより若くなろうが、
じぶんが老いたと思う必要なんかない」

糸井さんが言いたいことは、
これだ。

「”歳とったなぁ”とか老人ぶるのは、
おじさんたちよ、まだまだ早すぎるよ」

私がよく引用するのが、
佐藤一斉の「言志四録」

(わ)かくして学べば、
すなわち
壮にして為すこと有り、

壮にして学べば、
すなわち
老いて衰えず、

老いて学べば、
すなわち
死して朽ちず。
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だから「壮にして学べば、
老いて衰えず」は、
永遠なり、である。

「死して朽ちず」は、
考える必要がない。

「あたらしいことが
やりたいうちは、

大丈夫なのだと思うよ」

そう、
「あたらしいことがやりたいうち」は、
まだまだ若い。

だから新しいことに、
どんどん挑戦しよう。

若い人たちに、
説教じみた話をするなんて、
糸井さんもちょっと老いたか。

私も。

自分の経験を話すことは良いけれど。

壮にして学べば、
すなわち
老いて衰えず。

つまりは、学びつづけ、
挑みつづけようということだ。

何かにすがりついたり、
どこかに安住しようとしたり、
それは老いたことを意味する。

「”歳とったなぁ”とか老人ぶるのは、
おじさんたちよ、まだまだ早すぎるよ」

これからだよ。

「100年時代」のコンセプトは、
すべての人々に「これからだよ」と、
教えている。

96歳で逝ったエリザベス女王も、
107歳で亡くなった小嶋千鶴子さんも、
すべての人たちに、
「これからだよ」と、
諭している。

〈結城義晴〉

2022年09月10日(土曜日)

詩人田村隆一の「健康のためには」とチャールズ三世のスピーチ

今宵は十五夜。
中秋の名月。
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晴れ渡った夜空に満月が浮かんだ。

2週間、働き詰めだった。
昨日はすべてが終わって、
商人舎社内でゴルフに興じた。

疲れ切ってはいたが90をちょっと切って、
私自身は満足。

今日は8時間以上も眠りこけた。
そのあとも映画を見たり、
本を読んだりしながら、
休養に努めた。
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詩人の田村隆一。
1923年、東京生まれ、
’98年没。

早川書房で責任編集長を務める。
「ハヤカワ・ポケット・ミステリー」は、
田村の企画、編集だった。

アガサ・クリスティなどの翻訳もやった。
「ゴルフ場殺人事件」などは、
知らずに読んでいたが、
田村の翻訳だった。
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その「語り」を伝える本。
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第十話は「健康」

型破りなダンディズムの詩人。
健康について述べるなど、
ちょっと恥ずかしかったに違いない。

「まあ、この歳まで生きてきて言えるのは……。」

「健康のためには、まず、
あまり金持ちにならないこと」

「もうちょっと欲しい、
そのぐらいが丁度いいんだよ」

「そして、あまり貧乏にはならぬこと。
他人に迷惑をかけないぐらいが丁度いい」

「要は、単純な生活さ。
過剰も過少も避ける」

「欲ばれば、健康は遠のいていく」
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私もこれがいいと思う。

金持ちでもないし、
貧乏でもないし。

過剰も過少も避けよう。

ありがとう。

さて、イギリスの新国王、
チャールズ三世のスピーチ。チャールズ
美しい英語、
堂々とした話しぶり、
素晴らしい内容だった。

「女王の人生は元気で充実したものでした。
その運命との約束は見事に守られました。
生涯にわたる奉仕の約束を今日、
私も再びみなさん全員に誓います」

「女王が揺るぎない献身をされたように、
私もまた神が私に与えて下さった
残りの時間を通して、
わが国の中心にある憲法の原則を
守り抜くことを今、厳粛に誓います」

最後には女王に語りかけた。
「愛するママへ。
亡きパパのもとへ、
最後の素晴らしい旅を始めるときに、
ただ一言、ありがとう」

「私たちの家族のために、
あなたが奉仕してきたこの国の家族のために、
あなたが捧げた愛と献身に感謝します」

グレートブリテンと、
北アイルランド連合王国は、
これからの世界のためにも、
極めて重要な役割がある。

エリザベス二世も、
チャールズ三世も、
途方もない金持ちだが、
健康だったし、
健康そうだ。

それは本質的に、
欲張らないからだろう。

金持ちでも欲張らない。
貧乏でも欲張らない。
人に迷惑をかけるのは、
ちょっと避けたい。

自立していたい。

それに、
あまりに貧乏であると、
貧すれば鈍すになってしまって、
これは具合がよくない。

今日はそんなことを考えて、
身体と心を休ませた。

ありがたい。

〈結城義晴〉

2022年09月09日(金曜日)

エリザベス女王のご逝去と成城石井の株式上場

エリザベス女王、
ご逝去。
96歳。

「Elizabeth the Second」
エリザベス二世。

Elizabeth Alexandra Mary of Windsor。
(エリザベス・アレクサンドラ・メアリー・オブ・ウィンザー)
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イギリスのウィンザー朝第4代女王。

1926年4月21日生まれは、
日本で言えば大正15年。

スコットランドのバルモラル城で亡くなった。
バルモラルは森や荘園に囲まれた、
イギリス王室の離宮で、
夏の避暑地として使用されている。

新しい首相の任命は伝統的に、
ロンドンのバッキンガム宮殿で実施される。
しかし今回のリズ・トラス新首相の任命は、
このバルモラル城で行われた。

それがエリザベス二世最後の公務となった。

新国王にはすぐに、
長男のチャールズ皇太子が即位した。

チャールズ三世としての国王就位だが、
すでに73歳。

エリザベス二世の在位は、
1952年2月6日から、
逝去の2022年9月8日 まで。
70年間でイギリス最長。

日本の天皇で最長在位は、
昭和天皇の62年。

イギリスは立憲君主制の国家で、
形式的には国王が行政権の長で、
元首となっている。

ただし1931年のウェストミンスター憲章で、
英国国王は連合王国の象徴の地位に就いた。

その意味では日本と似ている。

そのうえイギリスは、
ヨーロッパの島国で、
東アジアの島国の日本と、
親近感がある。

イギリスとフランスは、
隣国同士だが、
長い歴史の中で、
あまり仲が良くない。

その仲の良くないフランス人が、
イギリス人をうらやましいと思うことが、
一つだけある。

王室の存在である。

フランスでは1789年に、
フランス革命が起こった。
1792年に王権が停止し、
翌1793年にルイ16世が、
ギロチンで処刑された。

それ以来、フランスには王がいない。

イギリスではエリザベス二世が、
70年間も女王の地位にいて、
イギリスの顔となり、
歴代首相の知恵袋となってきた。

それがイギリスの特徴でもある。

そのエリザベス二世の国葬は、
考慮の余地もなく2週間以内に、
ウェストミンスター寺院で営まれる。

日本では安倍晋三元首相の国葬が、
9月27日に予定されていて、
なおかつ賛否の議論がある。

確実にイギリスの国葬が、
先に行われることになる。
どうなることか。

さて商人舎流通スーパーニュース。
ローソンnews|
東証に成城石井の上場申請/市場区分は未定

㈱ローソンが東京証券取引所に対して、
連結子会社㈱成城石井の株式上場を申請した。

上場企業の誕生だ。

原昭彦さん、おめでとう。
何度でも言いたい。
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今年4月4日から、
東京証券取引所の上場区分は変わった。
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以前は東証の一部、二部、
そしてマザーズ、JASDAQと、
一般投資家に対して4つに分かれていた。

それが三つの市場区分になった。

⑴プライム市場
東証一部に代わる市場で、
グローバルな大企業が上場する。

スーパーマーケットで言えば、
ライフコーポレーションや、
ヤオコー、アークス、ベルクなど、
多くの企業がプライム市場だ。

⑵スタンダード市場
プライム市場上場企業に次ぐ
規模・実績の企業が上場する市場。

関西フードマーケットや、
ヤマザワ、マミーマート、
U.S.M.Hなど。
こちらにも多くの企業が上場している。

⑶グロース市場
高い成長性を持つ企業が上場する市場。

㈱True Dataは、
このグロース市場に上場している。

さて成城石井はどの区分になるか、
今のところ未定だが、
私はプライムになると思う。

成城石井の2022年2月期営業収益は1086億円、
営業利益は112億円だった。
なんと営業利益率10.3%。

2023年2月期も好調に推移していて、
ローソンにとって大の孝行息子である。

上場によって得られた調達資金は、
成城石井の成長投資に使ってほしい。

私はそう思うけれど――。

エリザベス女王の逝去と、
成城石井上場企業の誕生。

合掌しつつ、
「おめでとう」と言おう。

〈結城義晴〉

2022年09月08日(木曜日)

FSSF2022セミナーの「明日のために今日を決めよ」

二十四節気の白露。
大気が冷えてきて、
露ができ始めるころ。

秋です。

自民党の旧統一教会との関係。
ずぶずぶだということがわかった。

一方で円安はとどまらない。
こちらは待ったなしだ。

この政府はどうも、
最重点事項に集中できない。
そんな巡り合わせにある。

それを断ち切らねばならない。

私は今日もインテックス大阪。
日本最大級の国際展示場と謳う。

展示会、見本市、販売催事、国際会議、試験、
セミナー、パーティ、コンサートなど、
さまざまなイベントが催される。

その4号・5号館で行われているのが、
フードストアソリューションズフェア2022。

商人舎はそのセミナー企画に協力している。

今日はその2日目。
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セミナー会場は5号館の一角。

2日目のセミナー第1プログラムは、
パネルディスカッション。

パネラーはお二人。
㈱万代の芝純常務、
㈱関西スーパーマーケットの柄谷康夫常務。
お二人とも営業本部長。

結城義晴がコーディネートする。

テーマは、
「ポストコロナのマーチャンダイジングはこう変わる!」

朝、9時半過ぎから最後の打ち合わせ。IMG_5520

10時半、セミナー開始。
120席が8月1日の受付初日に満席となり、
急遽、150名に枠を拡大。
しかし、それもすぐに満杯となった。

そこで、当日キャンセル待ちの列ができた。
列に並んだ10名あまりの人は入場できたが、
残念ながらお断りした人も多数いた。IMG_5523

そして10時半、
パネルディスカッション開始。IMG_5526

ソーシャルディスタンスのために、
1席ずつ空けて座ってもらう。
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初めにお二人に、
会社と自身のことを語ってもらう。IMG_5529

それから結城義晴からの4つの質問。IMG_5564

第1は現在の商品値上げについての対応。
第2は、コロナ禍の顧客や消費の変化。
第3は、ポストコロナに向けた取り組み。
そして、第4は商品開発・調達について。IMG_5543

お二人とも、実に丁寧に答えてくれた。IMG_5558

会場に来ている人は、
卸やメーカーのトップや幹部、
あるいは営業、商品開発の担当者が多い。
もちろんスーパーマーケットの実務家たちも。IMG_5559

芝さんも、柄谷さんも、
営業をあずかるトップ。
お二人の語る営業戦略、商品戦略は、
ベンダーの人たちにとっては、
これからの取引の考え方の勉強になる。

スーパーマーケットの人たちにとっては、
そのものずばりで営業政策の参考になる。IMG_5561

お二人が話すことをメモしながら、
全員が集中して、真剣に聞いてくれた。IMG_5562

パネルディスカッションは、
10時半から12時までの90分間。IMG_5571

あっという間に過ぎていった。IMG_5567

私の最後の言葉。
「未来を築くために初めになすべきことは、
明日何をなすべきかを決めることではなく、
明日をつくるために今日、
何をなすべきかを決めることである」IMG_5574

最後は盛大な拍手をいただいた。IMG_5582
ご清聴、感謝したい。

パネルディスカッションは大成功。IMG_5589
芝さん、柄谷さん、
ありがとうございました。

会場には、
サミットリテイリングセンターのお二人、
代表の新谷千里さんと、
新谷紗也佳さん。
サービス部門兼マーケティング担当。
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セミナーの第2プログラム講師は、
尾﨑英雄さん。
㈱フジ・リテイリング会長。

テーマは、
「フジのリージョナルチェーン構想」IMG_5594

ほぼ1年前の昨年9月1日、
㈱フジとマックスバリュ西日本㈱、
そしてイオン㈱は、
フジとマックスバリュ西日本の、
合併に合意した。

そして2024年3月、
統合新会社が設立され、経営統合する。

尾﨑さんはフジの歴史から紐解いて、
地域小売業としてのフジの未来像を語った。IMG_5607
最後にダイバーシティの重要性を強調して、
講演は終わった。

尾﨑さんを囲んで、
次の講師の千野和利さんと、
三人で写真。
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尾﨑さんと千野さんは、
久しぶりの再会だそうで、
香港のシティスーパーを視察したことなどを、
楽しそうに話し合っていた。

その千野さんには、
セミナーを締めくくる、
「総括講演」をお願いした。

テーマは、
「地方創生離島振興の意義とその進展」IMG_5616

昨日のブログでも紹介したが、
千野さんは、
(一社)離島振興地方創生協会理事長。IMG_5617

略称離創協は、このフェアを共催している。
会場には長崎県離島PRコーナーもあって、
長崎県五島列島・壱岐・対馬の生産者が、
数多く出展している。
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そういった人たちも聴講してくれた。

総括講演にふさわしい、
メッセージ性のある内容だった。IMG_5623

会場からも大きな拍手が沸いた。

二日間のフェアのセミナーは無事、終了。

日本食料新聞社の責任者のお二人。
廣瀬嘉一大阪支社長(中)と、
楠井晴久関西ビジネスサポート部次長(左)。IMG_5625
大阪支社のお二人には
お世話になった。

ありがとうございました。
お疲れさまでした。

来年はもっともっと飛躍しましょう。

新大阪からのぞみで帰路につく。
思いがけず富士の雄姿を拝むことができた。IMG_5628

初秋の夕暮れの富士。
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充実の2日間が終わった。

「明日をつくるために今日、
何をなすべきかを決めよ」

それを考えた。

〈結城義晴〉

2022年09月07日(水曜日)

フードストアソリューションズフェア2022初日のセミナー模様

円はさらに下落。
1ドル144円台。
24年ぶりの安値を更新

米欧は利上げを急ぐ。
しかし日銀は動かず。

下落に歯止めがかからない。

鈴木俊一財務相。
「足元の動きは円安方向に
一方的に振れている。
継続すれば必要な対応をとる」

遅い!
判断機能停止。

ああ。

私はインテックス大阪。
ここで今日と明日の2日間開催されるのが、
フードストアソリューションズフェア2022
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商人舎はセミナー企画に協力している。
2日間、7つのプログラムが行われる。
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会場の目の前にある
クインテッサホテル大阪ベイに連泊して、
セミナーに取り組む。

もちろん私も対談やコーディネートで登壇する。
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9時になると、インテックス大阪の
中央広場で開会式。
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主催は日本食料新聞社。
共催は離島振興地方創生協会。
「離創協(りそうきょう)」と略称される。

そして副主催は西日本の小売業18社。
そうそうたる企業が揃っている。

開会に向けてまず、
杉田尚日本食料新聞社社長があいさつ。IMG_5401-1

2022年は外食産業フェアと同時開催。
それぞれのフェアに相互入場できる。

今日のこの日に向けて、
準備してきた出展者や関係者が見守る。IMG_5405

来賓あいさつは出倉功一近畿農政局長。IMG_5406

開会宣言は離創協の千野和利協会長。
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離創協は2020年4月に発足して、
3年目に入った。

その祝賀懇親会が9月2日に行われた。
その際にも感じたが、
千野さんの話は力強くて、
しかも人を惹き付ける。IMG_5411

開会式の最後は、
記念撮影。
IMG_5420

このあと10時の開場に先駆けて、
副主催企業のトップの皆さんが、
展示会場を隅々まで回った。
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昨年よりも出展社数が多く、
会場も広くなった。
IMG_5430

出展企業にとっては
スーパーマーケットのトップが直接、
商品を見てくれるから、
説明にも力が入る。
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私は会場をぐるりと視察して、
すぐにセミナー会場へ。

商人舎がこのセミナーを企画した。

今日は4つのプログラムが行われる。

第1プログラムの講師は、
近畿農政局の出倉局長。
テーマは、
「食糧の安全保障とみどりの食糧システム戦略について」
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生産者と小売業との取り組みの今後について、
丁寧に講演してくれた。

出倉さんが講演で紹介したが、
平和堂やイオンやの活動に関して、
取材したいと思った。
IMG_5438

第2プログラムの講師は、
西川隆さんと結城義晴。
西川さんは㈱プログレスデザイン代表取締役。

対談講座。
[先進事例に学ぶ]
「コロナ後の店づくりの潮流と売り方の変貌」IMG_5453

西川さんには店舗設計の考え方と、
最新事例をふんだんに語ってもらった。IMG_54482

とくにマックスバリュ関東の事例。
「買物体験型スーパーマーケット」に関して、
コンセプトづくりから、
床や天井の資材選択、ゾーニング、
具体的なレイアウトづくりにいたるまで、
そのプロセスを丁寧に説明してくれた。
興味深かった。
IMG_5451

西川さんの話を受けて、
わたしは持論であるポジショニング戦略を
簡潔に説明した。
IMG_5446
ポジショニング戦略は、
商品力と販売力の一致のもとで、
成果を発揮する。

そしてポジショニング戦略が、
商品力と販売力を強化する。

そのうえでアメリカの店舗、
国内の店舗の最新の事例を、
スライドで紹介した。
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最後は西川さんへの質疑応答。
IMG_5460

1時間の対談時間の中で、
盛りだくさんの内容となった。
IMG_5464

100名ほどの方が聞いてくれて、
最後は拍手をいただき、
心から感謝。
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講演が終わると、多くの方が
声をかけてくれた。

久しぶりに会ったのが、
天野水産の天野裕識社長。
2018年に商人舎主催「ハワイ研修会」に参加して、
互いに大いに楽しんだ。

来年には再開します。
また行きましょう。
IMG_5471

能美芳祐さんはオフィスのうみ代表。
実に熱心な勉強家で、
明日のセミナーも受講してくださる。IMG_5474

対談を終えて、
講師控え室で西川さんと写真。IMG_5476
お疲れさまでした。

フェア会場では多くの人と会った。

そのなかのロピアの重鎮二人。
柴田昇さん(中)と中島英則さん(左)。
柴田さんは、
㈱中部ロピア執行役員営業本部長。
中島さんは、
㈱関西ロピア取締役営業本部長。IMG_5487

第3プログラムは特別講演。
「大阪・関西万博がめざすもの」IMG_5488
講演者は堤成光さん。
(公社)2025年日本国際博覧会協会の、
機運醸成局地域・観光部地域連携課参事。IMG_5490
2025年の大阪万博に向けて、
このフェアもその機運を、
盛り上げていきたいものだ。

初日最後のプログラム。
講師は惣菜サミット会長の小平昭雄さん。
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テーマは、
「惣菜の変化・進化~これからの惣菜の在り方」

惣菜部門の存在感は高まった。
そのなかで何よりも、
おいしさと売れ筋商品の重要性を強調。
そのための製造小売り機能の必要性を、
さまざまな切り口から語った。
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ますますお元気な小平さんと写真。
IMG_5512
お疲れさまでした。

2025年には大阪万博が開催される。
そのときには円相場も落ち着いているだろうか。

私たちは消費を喚起し、
産業を発展させて、
日本経済にも貢献しなければならない。

遠大なる計画だが、
それがこれからの食品産業と小売産業の、
大きくて重い役割だ。

私はそう思う。

〈結城義晴〉

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