9月の三連休。
月曜日は敬老の日の祝日だ。
朝から雨模様。
予定していたゴルフを、
急遽、明日に延期した。
今日は残念。
1日中、家にいて休養した。
午前中はメジャーリーグのテレビ観戦。
とはいっても「ながら観戦」
ドジャース対ジャイアンツ。
ロサンゼルスドジャースは、
ナ・リーグ西地区首位、
サンフランシスコジャイアンツは、
同リーグ同地区で3位。
ともに大人気のチームだ。
私は来週の最終シリーズの一戦を、
ロスのドジャースタジアムで見る。
今日はその観戦の予行演習のようなもの。
ゲームはエース対決。
山本由伸は日本最高の投手。
ジャスティン・バーランダーは、
メジャー現役最多265勝の42歳。
見事な投手戦。
山本は1回に1点を先取されたが、
その後は7回まで10奪三振。
バーランダーも7回表、
6番マイケル・コンフォルトに、
本塁打を打たれて1失点。
1対1で延長に入って10回。
ドジャース左腕のタナー・スコットが、
ジャイアンツのパトリック・ベイリーに、
満塁本塁打を浴びてゲームセット。
大谷翔平はいいところなし。
ヒットは出なかったが1敬遠1四球で、
2度出塁した。
それでも大谷はドジャースで、
ナンバー1の成績をおさめている。
OPS = 出塁率 + 長打率でトップ。
ホームラン48本、
打点92、得点131、
ヒット154でチームトップ。
ドジャースは地区優勝マジックが13。
レギュラーシーズンは残り15試合。
そのうちジャイアンツ戦が6試合。
私はそのうちの貴重な1戦を見に行く。
活躍してくれればうれしい。
しかし打たなくとも、
大谷や山本が出場するだけでいい。
テレビで見ていても興奮する。
現地で体験するのは、
無上の喜びだ。
さて朝日新聞「折々のことば」
第3479回。
「音が少ない曲ほど難しい。
ひとつひとつの音から
たくさんの意味を
受け取らなければならないから」
〈エリソ・ヴィルサラーゼ〉
ジョージアのトビリシ出身の女性ピアニスト。
教育者としても世界的に高い評価を受けている。
「子どもにもすぐ弾けるモーツァルトの曲が、
じつは最も難しい」
編著者の鷲田誠一さん。
「巧みな加工を施さない素(す)の表現?」
「書道なら『一』を書くのが、
舞踊だとまっすぐ歩くだけというのが、
いちばん難しいのかもしれない」
「人の話を聴く時もきっと同じ」
朝日新聞の吉田純子記者。
文章を書くことならば、
難しいことを易しく書くのが、
もっとも難しい。
講演や講義、話すことも、
難しいことを易しく説明するのが、
いちばん難しい。
野球ならばキャッチボールが、
もっとも難しい。
それが誰よりもうまくできれば、
大谷のように投手と打者の二刀流ができる。
巨人軍の桑田真澄。
PL学園で1年からエース。
甲子園で優勝2回、準優勝2回。
桑田は日本プロ野球界の投手として、
最高の打率を残している。
生涯打率2割1分6厘。
投手は打撃練習の時間が少ない。
しかし桑田は言い切る。
「キャッチボールができれば、
バッティングは簡単にできる」
しかし、そのキャッチボールこそ難しい。
これもヴィルサラーゼの発言と同じ。
「音が少ない曲ほど難しい」
商売や仕事において、
「音が少ない曲」とはなんだろう。
一日中、考えた。
ただひたすらお客さんを、
よろこばすことだろう。
それがいちばん難しい。
意義深い日だった。
〈結城義晴〉