昨夕、帰国しました。
そうしたら今日は秋分の日。
すっかり秋になっていた。
帰国の日の現地。
最後まで残ったのは、
私たちともう一組。
結城義晴と一緒に行く!
ドジャース観戦ツアー。
おこがましいネーミングだが、
大創産業の皆さんには、
ほんとうにお世話になった。
㈱大和証券グループ会長の中田誠司さんは、
私のバスの中での講義や解説を、
大いに気に入ってくださった。
㈱スズキヤ会長の中村洋子さんとは、
久しぶりに海外をご一緒して、
実に楽しかった。
㈱カインズ会長の土屋裕雅さんは、
穏やかな人柄で多くの人に配慮していた。
スーパーマーケット中心の視察で、
申し訳なかった。
次があるとしたらホームセンターにも行こう。
㈱ひらせいホームセンター社長の清水泰成さんとは、
もっと交流をしたかった。
㈱エレナ会長の中村國昭さんとは、
最後までご一緒してさまざまな話をした。
㈱OICグループ社長の髙木勇輔さんは、
今回も神出鬼没で、彼らしかった。
㈱ギオン社長の祇園彬之介さんは、
大いに期待したいと思った。
イオン㈱の柴田祐司さんとは、
ゆっくり意見交換して意気投合した。
楽天グループ㈱会長兼社長の三木谷浩史さんは、
スタジアムの観戦室でゲームの時だけご一緒した。
かつて商業界ゼミの基調講演に二度、
出講してもらったお礼を言った。
そして大創産業社長の矢野靖二さんの、
始球式のピッチングは見事だった。
矢野さんの人脈で集まった豪華な顔ぶれ。
それも凄いと思った。
最高のベースボールを披露してくれた。
朝9時にウェスティンホテルを出て、
日曜のフリーウェイを一走り。
30分で空港に着いた。
最後までお世話してくれたのが、
米国大創産業の松尾裕希さん。
シニア・トランスフォーメーションマネジャー。
サンフランシスコ国際空港。
すぐに手続きが済んで、
チェックイン。
ニューヨークのJFケネディ空港よりも、
ここを利用する旅客数のほうが多い。
国際線ターミナル。
スターアライアンスラウンジ。
ビールと変な味の麺。
そして156番搭乗口へ。
大谷翔平はJALのコマーシャルにも出ている。
NH005便。
12時45分、予定通りに飛び立った。
ロスも秋の空だ。
上空には雲がかかっていたが、
その切れ目にロサンゼルスの街が見えた。
快適な空の旅。
11時間。
3分の1はパソコンを繋いでブログを書いた。
3分の1は映画を見た。
3分の1は眠った。
そして日本列島。
九十九里浜が見えてきた。
千葉県の突端。
成田国際空港に到着。
16時ちょっと過ぎ。
予定より30分ほど早まった。
こちらも秋空だった。
お世話になりました。
すぐにリムジンバスに乗り込む。
鱗雲と夕陽。
日本に帰ってきた実感。
アメリカのダラーストア産業。
1879年にフランク・ウールワースが創業した。
店名は「The Great Five Cent Store」
5セントのワンコインストアだった。
バラエティストアと呼ばれた。
サム・ウォルトンも、
ベンフランクリンのフランチャイジーとして、
1945年に商売を始めた。
業態はバラエティストアだった。
80年後の今、ダラーゼネラルがトップ企業だ。
売上高406億ドル(150円換算で6兆円)、
純利益11億ドル(1650億円)。
2万662店舗。
マーケットリーダーである。
ダラーツリーが年商176億ドルで2番手。
純損失30億ドル。
8881店。
2014年7月、業界第3位ダラーツリーは、
2位のファミリーダラーを買収して、
ダラーゼネラルと肩を並べた。
しかし10年が経過して、
結局、ファミリーダラーの店舗を、
そっくり売却してしまった。
だから昨年は306億ドルで、
純損失10億ドルだった。
ダラーゼネラルは、
ダラーストアでありながら、
3ドル、5ドル、10ドルと価格帯を広げた。
ファミリーダラーはそれに追随した。
マーケットフォロワーだった。
ダラーツリーは、
彼らよりも1ドルにこだわった。
それを顧客や市場は、
マーケットチャレンジャーと認めた。
マーケットニッチャーは、
4番手の99セント・オンリーストアだった。
生鮮を強化した390店のチェーン。
現在、200店のDAISOは、
1.5倍の価格設定と日本製品が、
競争における異質性を生み出していて、
やはりマーケットニッチャーだ。
しかし99セントオンリーストアは、
2024年に倒産して店舗閉鎖されることになった。
そこでDAISOが、
マーケットニッチャーとして俄然、
注目を浴びることとなった。
そのために必要なことのひとつが、
アメリカでの認知度である。
まだまだ低い。
ドジャースとのスポンサー契約による宣伝は、
その認知度を上げるうえで、
最高のマーケティング戦略だと思う。
DAISOは日本の小売業。
ドジャースの大谷翔平も山本由伸も、
日本人メジャーリーガーだ。
近い将来のダラーストア産業は、
ダラーゼネラルとダラーツリーが、
同質化していくと思う。
それが同質化の中で行き詰る時がくる。
その時にこそDAISOは、
マーケットニッチャーから、
マーケットチャレンジャーに昇格することができる。
それがいつのことになるのか。
希望と展望をもって頑張ってほしいものだ。
頑張れ、ありがとう。
〈結城義晴〉