結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2025年09月25日(木曜日)

商人舎バイヤーセミナー2日目の「両利きの経営」の「深化と探索」

第1回商人舎バイヤーセミナー。

2日目の朝は、理解度判定テスト。IMG_9262

8時15分から30分間。
昨日の結城義晴と鈴木哲男講師から5つの設問。
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ただしすべてが記述式。
自分が理解したことを、
自分の言葉で回答してもらう。
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30分の格闘を終えると、
皆一様に苦笑い。
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それでも一安心か。
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2日目の第1講義は結城義晴。
まずテストの回答を解説する。
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改めてテキストの内容を確認する。
そうすることで、理解はさらに深まる。
鈴木先生の講義の内容も、
私の見解を加えて解説させていただく。
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私の本来の講義は、
競争のマーケティングから、
分析手法まで。

ヘンリー・ミンツバーグのSWOT分析、
ボストン・コンサルティング・グループのPPM分析。
バイヤーの分析手法は多様だが、
その基本のキを教える。
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午前中の第2・3講義は、
中村徹講師が担当。
商人舎のセミナーでは初めて、
登壇していただく。

1986年、大学院を修了して旧ジャスコに入社。
主にバイヤーとしてキャリアを積んだ。
1997年にSSM商品本部デイリーグループマネジャー。
そして南カリフォルニア大学のスクールで、
ブライアン・ハリス氏に学んだ。
そのカテゴリーマネジメントをジャスコに導入。IMG_E9287

したがって前半の講義テーマは、
「バイヤーのためのカテゴリーマネジメント」
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カテゴリーマネジメントの基本原則と考え方、
さらに取り組み方を事例を挙げて説明してくれた。
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商品のカテゴリーをビジネスユニットと設定し、
サプライヤーに協力してもらって、
全体最適を追究する。
それによって顧客のニーズが満たされ、
売上げや利益が最大化される。

アメリカでは盛んに活用された。
そのセオリーとメソッドのエッセンスを、
丁寧に解説してくれた。

最後はクロスABC分析の活用法。
とても良かった。

第3講義のテーマは、
「バイヤーのための数値管理と計数管理」
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バイヤーにとって肝要な数値の解説。
それとともにバイヤーの技術を、
一つ一つ説明してくれた。
仕入れ先を検討するときのポイント、
ブレーンの重要性なども指摘した。
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バイヤーとしてのキャリアの中で得た知見。
それを披露してくれた講義だった。
参加者からは拍手が沸いた。
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挨拶の名刺交換の列もできた。
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山本恭広編集長も駆けつけた。
中村さんは土谷美津子さんと同期入社だそうだ。
現在のイオン㈱商品物流担当副社長。
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今後も商人舎で活躍願うことになる。

昼食を終えると、
いよいよ午後の講義。
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プライベートブランドに関して、
体系的な講義をした。

そのグローバルな正式分類は、
コモディティ化現象によって生まれた。

だから4つの分類ごとに、
開発のコンセプトと手法は、
変わってこなければならない。IMG_9304

さらにバーチカルマーチャンダイジングの方法。
難しい勘所の解説は今、誰もしていないと思う。

そのなかで必須の仕様書発注の項目、
プライベートブランドのポジショニング、
デュアルブランド戦略。

アパレル問題も整理して、
最後はサプライチェーンマネジメントと、
バイヤーの情報提供。
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追加講義として、
バイヤーのコミュニケーション。
これはミドルマネジメント研修から、
一つだけ抜き出した。

バイヤーはチームのメンバーだけでなく、
多くの取引先とも、そして店舗とも、
コミュニケーションの達人でなければならない。

一通り講義を終えて、
最後の提案。

バイヤーとマーチャンダイザーは、
機能分化していかねばならない。

その機能分化と両利きの経営が、
シンクロしている。IMG_9317

バイヤーは成熟事業の「深化」を推進し、
マーチャンダイザーは振興事業の「探索」を追究する。IMG_9323
れが商人舎バイヤーセミナーの提案だ。

トップや幹部の皆さんも、
商品部対策として検討してほしい。

すべての講義を終了して、
ご清聴を感謝した。IMG_9324

全員が真剣に受け止めてくれた。
30人規模の研修会には、
講師と受講生の結びつきが生まれる。
それが何より成果を上げる。IMG_9325

最後に大きな拍手をもらった。
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バイヤーは「稼ぎ屋」である。
これは故渥美俊一先生の説明の仕方。
私も同感している。

つまり商品部は顧客の満足をつくると同時に、
小売企業の成長を担う機能を果たす。

バイヤー諸君はその役割を重く受け止めて、
研鑽してほしい。

鈴木哲男、中村徹、
そして結城義晴。

2日間の講義のご清聴を感謝したい。

〈結城義晴〉

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