今日も厳しい残暑だった。
今週は水曜日の夜、
ロサンゼルスに発つ。
そのために残った仕事を全部、
仕上げねばならない。
9月24・25日の商人舎バイヤーセミナーのテキスト。
10月のアメリカ研修会のテキスト。
長編の分厚いテキスト。
編集スタッフの鈴木綾子さんが、
アップデートしてくれている。
それらを次々に完成させていく。
全体の構想を整えつつ、
章立てを見直して、
一言一句を推敲していく。
それがそのまま講義の練習になる。
これが私のやり方だ。
商人舎流通SuperNews。
アオキスーパーnews|
10月から「“中学校卒業まで”の時差出勤制度」を導入
㈱アオキスーパーは、
パートタイマーの人たちに対して、
法律に先行した対応をしている。
「子どもの成長に寄り添いながら、
安心して長く仕事を続けることができる
環境づくり」
この10月から新たに導入するのは、
「“中学校卒業まで”の時差出勤制度」
この制度は始業・終業時刻を、
繰り上げ・繰り下げできる仕組みだ。
「“中学校卒業まで”の育児短時間勤務制度」は、
すでに昨2024年8月から導入している。
アオキスーパーnews|
育児短時間勤務を「中学校を卒業」までに延長
育児・介護休業法で定められている期間は、
「子供が3歳になるまで」だが、
アオキスーパーでは2019年10月から、
これを「小学校第3学年修了まで」に延長した。
子育てと仕事の両立を支援するためだ。
アオキスーパーはこれまで、
「奨学金返還支援(代理返還)制度」や、
「低用量ピル服用費全額補助制度」の導入などを、
先行して実施してきた。
直近でも、
「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定。
「レジ接客中に座れるイス」を導入した。
従業員満足度の向上に積極的に取り組んで、
それが継続され、進化している。
これもアオキスーパーのポジショニングに貢献している。
さて久しぶりに「ほぼ日」の糸井重里さん。
毎日のエッセイ「今日のダーリン」
タイトルは、
「万有引力っておもしろいなぁ。」
「りんごが木から落ちるのを見て、
ニュートンは『万有引力』を考えたとされている」
「落ちてるんじゃないよ、引き合ってるんだよ」
ニュートンはそう考えた。
「りんごのほうにも引力があるんだ」と。
糸井さん。
「地球の引力に比べたら取るに足らないし、
ないと決めつけてもいいくらい小さいのだけれど、
りんごの側にも引力はあるよな」
「地球にもりんごにもチリやホコリにも引力はある。
だから言ったじゃないニュートンは
万有(!)引力と」
定義は、
「物体の質量に比例し、
物体間の距離の2乗に反比例する」
糸井さん。
「万有引力という考えは、
また別の想像力を刺激する」
「ぼくは、物体ばかりじゃなく、
万有引力ってあるなぁと、
イメージすることがよくある」
同感だ。
「たとえばイベントに人が集まる。
大きな質量のイベントには、
大きな引力が生じている。
そのイベントの前座に選ばれると、
すでに引き寄せられている人が集まっているから、
小さな質量でもけっこうな人数を引き付けたりする」
「権力や名声のある人物や、大金は、
『質量』が高いから、
大きな引力がはたらいているものだ」
「ときには集められた人や金が合体して、
さらに質量を増す」
これもある。
「一見質量が高そうに見えないけれど
引力のある人もいるし、
巨大そうに見えて
質量が足りなくて引力の小さい人もいる」
「企画にも引力の強い企画と、
そうでない企画があるしね」
「考えてみると、引力にひかれるというのも、
力の発現だ」
「引かれ続けて合体して
質量を増していくこともあるものな」
チェーンストアの出店調査で、
「ハフモデル」を使う。
1960年代に、
米国経済学者デイヴィッド・ハフが考案した。
顧客が自宅からどの店舗に行くかを、
距離と店舗の魅力度(面積)に基づいて計算する。
一般的には近くて魅力的な(大きな)店舗ほど、
顧客を引き寄せる確率が高くなる。
これも万有引力の法則の、
マーケティングへの活用例だ。
アオキスーパーと働く人たちは、
「引かれ続けて合体」して、
「質量」を増していこうとしている。
ニュートンの考え方に則っている。
心強いことだ。
〈結城義晴〉