結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年04月30日(金曜日)

昨日の連合メーデーと「良い職場・仕事を判断する五カ条」

ゴールデンウィークの中の出勤日。

私は、こういった日が嫌いではない。

「飛び石連休」という言葉があったが、
飛び石も楽しいものだ。
1週間の連休などは、
盆と正月にとるのがいい。

今日は、会社で、幹部が集まって、
重要な会議など開かれることが多い。

この会議はむしろ集中できる。
不思議な雰囲気がある。

一般社員の多くが休暇をとっているガランとした会社で、
幹部が会議をする。

これもいいもんだ。

昨日は、連合が第81回メーデーを開催した。

メーデーとは、「May Day」であるから、
本来は「5月の日」のこと。
世界的に、毎年5月1日に行われる祭典。

一般に、
「労働者が統一して権利要求と国際連帯の活動を行なう日」とされる。
だから「Labour Day」ともいわれる。

日本では、労働組合のナショナルセンターの再編や対立のため、
1989年以降は統一メーデーが開始されていない。
そこで連合は、2001年以降、
4月29日またはこの週の土曜日に行うようになっている。

一方、非連合系の労組は5月1日にメーデーを行う。
「労働者が統一して連帯活動を行う日」ならば、
まずは「イデオロギー」を超えて、
統一してメーデーを開催するのが筋だと、私は思う。

その昨日のメーデーに鳩山由紀夫首相が登場した。
2月の完全失業率は4.9%。
朝日新聞の社説にデータが出ているが、
フルタイムで働く人の2009年の所定内給与は、
平均月額29万4500円。  
4年連続で減少中で、昨年は1976年以降最大の減少率。

その朝日新聞の「生活」欄。
「仕事と人生 見つめる」という記事に、
「良い職場・仕事を判断する五カ条」  が載っている。

①長く働き続けられるか
②努力が報われるか
③目標や夢を持てるか
④友達をつくれるか
⑤目標となる人物がいるか  

これ、とても良い。
全部実現されたら、本当に良い仕事だし、
本当に良い職場になるだろう。

第一の長く働く。
生活が安定するうえに、
安心して、技術や知識を向上させられる。

第二の努力が報われる。
これも自らを高められる。

第三の目標や夢が持てる。
これも生きがいとなる。

第四の友達をつくる。
これも生きることに不可欠だ。
孤立しては生きられない。
だから疎外を引き起こす職場は条件を満たさない。

若いころの私の場合、特に、
第五の「目標となる人物」が重要だった。
そして私はそうなろうと努力し続けた。

私より後輩のリーダーたちには、
この点、強調しておきたい。

部下や後輩は、「目標となる人物」を求めている。

今月の商人舎標語も最後になった。
「知恵・力」合わせて動け!  

これを信じ、唱え続け、行動し続ける者が、
真のリーダーとなる。

<結城義晴>  

2010年04月29日(木曜日)

司馬遼太郎の「商人の魂」とゴールデンウィークの始まり

今日からゴールデンウィーク。
ほぼ全国的に「晴れる日が多くなる」と気象庁。

そしてその最初の祝日の今日が、
「昭和の日」。  

一般に「祝日法」といわれる「国民の祝日に関する法律」では、
それぞれに意味づけがなされている。
その趣旨によると今日は、
「激動の日々を経て、
復興を遂げた昭和の時代を顧み、
国の将来に思いをいたす」
という日。

私も昭和27年生まれで、
「激動の日々」の中に誕生したことになる。
そして「復興を遂げた」この国を見てきた。

そのうえで今日は、
「国の将来に思いをいたす」日でなければならない。

私は結構、こういったことには素直に従う。
素直に従って、前向きにとらえる。
それが私のライフスタイル。

祖父は商人だったが、父はサラリーマンだった。
私には祖父の遺伝子が強く反映されているらしい。

商人は、そういった世間の決まりなどに、
素直である方がいい。

もちろん、自分の仕事に社会的理不尽が及ぶ時には、
「反骨の士」でなければならない。

だから、今日が、
2007年から加えられた最も新しい国民の祝日であるとか、
もともとは昭和天皇の誕生日で、
かつての「天皇誕生日」だったとか、
そんなことにはこだわらない。

「国の将来」に「思いを致す」。
司馬遼太郎の『この国のかたち』  
その中の「日本人の二十世紀」という文章。

「近代国家は、航海している」  
「芯の疲れること」だが、
「歴史がそのように選択してしまっている」
まさに現在も、この状況。

「明治元年に国家として出航してしまった以上、
我々は常に次なる目標を考えなければいけない」  

これもその通り。

「結局、物をつくって売って国を航海させている」わけだから、
「やはりお得意さん大事という精神」、  
「このリアリズムだけが、
日本を世界に繋ぎとめる唯一の精神」

そして司馬遼太郎は「日本は商人国家」といい、
こう総括する。
「歴史的に日本の商人は十分に魂の入った存在でした」  

元気の出る発言だ。

「勝海舟などはまったくの商人的発想です」
「出藍の弟子だった坂本竜馬を含めて」  

ゴールデンウィークのキックオフの今日。
司馬遼太郎さんの言葉を胸に、
「十分に魂の入った仕事」をしたい。

さて昨日は、東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会会議室をお借りして、
「商業経営問題研究会」の4月例会。

写真右の代表世話人・髙木和成さんから最初のご報告。
ライフコーポレーション会長の清水信次さんが、
7月の参院選に立候補する。

清水さんは日本スーパーマーケット協会名誉会長、
日本セルフ・サービス協会名誉会長。
日本チェーンストア協会でも会長を務めた重鎮。
全協会が清水さんを正式に支援することになった。

今日の例会の主題は、写真左の世話人、
RETEC商業技術研究所所長杉田幸夫さんの研究発表。
「大型店の衰退問題に関する考察」
その杉田さんのプレゼンテーションを聞いて、
全員が率直に意見を闘わせる。

内容は、この商人舎ホームページの中の、
「商業経営問題研究会」のブログに後日、掲載の予定。
「GMSと呼ばれた総合スーパー」。
その「業態の衰退」の原因を探り、
「業態進化」の方向性を考察する内容となる。
ご期待願いたい。

今年中には、この例会の議論をもとに、
小冊子を発刊する予定。

杉田さんの議論は、そのキックオフとなるもの。

杉田さんに続いて、私の報告。

総合スーパーの業態は、
国際的には「ハイパーマーケット」という。
アメリカのウォルマートのスーパーセンターは、
そのハイパーマーケットの一つの類型。

アメリカでは「スーパーセンター」が絶好調。
日本では「総合スーパー」が絶不調。  

なぜなのか。
そして日本の「GMS総合スーパー」は、
どのようにリモデルされるのか。

まだまだこの議論は続く。

このゴールデンウィーク、
モノを考え続けたい。

「魂の入った仕事」を成し遂げたい。
<結城義晴>  

2010年04月28日(水曜日)

㈱あおき青木巌会長の藍綬褒章受章とプラネット社長・玉生弘昌さん主催の懇親の宴

とてもうれしいニュース。
青木巌さんが、この春の藍綬褒章を受賞した。  
社団法人日本セルフ・サービス協会常任理事。
㈱あおき会長。

写真は、2月のスーパーマーケットトレードショーの時のもの。

77歳の今日まで、奥様と二人三脚で仕事に邁進してきた。
昭和28年、株式会社あおきの前身である青木商店に入社。
昭和43年 、同社代表取締役社長に就任、
平成20年より代表取締役会長。
昭和59 年に日本セルフ・サービス協会監事、平成9年から理事、
そして平成17年に 副会長に就任。
資格認定制度「食品表示管理士検定 」の設立および普及に尽力。
さらに、「コーネル大学リテールマネ ジメントプログラムオブジャパン」設立にも尽力。
会社は、典型的な地域スーパーマーケットのモデルとなり、
地域密着・個店対応による品質重視の経営を貫いている。

あおきは現在、11店。本社は静岡県賀茂郡河津町浜。

私は、一昨年の暮れに伊豆を訪問し、
青木さんの山荘で、深夜までじっくり話を聞いた。

一徹の戦前派であるとともに、勇気ある経営者。 

私も、心から尊敬する経営者。
我がことのようにうれしい。

さて、昨日は、朝から東京・浜松町。       

JRの駅前1分のところに文化放送のビルがある。
その3階に、㈱プラネット本社がある。

この3月にプラネットは、芝浦から浜松町に本社を移転させた。

プラネットは、ご存知、
日用雑貨・薬品・化粧品などのメーカーと卸売業を結ぶEDIを主事業とする会社。
日本唯一のインフラ機能を担う会社で、
ジャスダックに上場する超優良企業。

そのプラネット新社屋の会議室で、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の取締役会。
私は、この通称CCLの非常勤取締役。

快適な空間で、有意義な議論。

プラネットは、この文化放送のビルの3階フロアを借り切って、
オフィスにしている。

見晴らしがよく、コミュニケーションもよい。

写真手前は、フリー座席。
毎日、席が変わる。

営業関連の社員は、外出も多いので、
定席はない。
極めて自由な雰囲気。

会議のスペースで、
4人の女性社員が熱心に議論していた。

外に向かった席もある。

井上美智男副社長のオフィス。

そして玉生弘昌社長の個室。

良い会社の事務所には、
不思議に共通するものがある。

明るくて、自由闊達で、創造性にあふれている。
何よりも、みんな楽しそうに仕事している。

それがプラネットの浜松町オフィスには感じられた。

CCL取締役会が終了し、お弁当を食べて、
雨の中を横浜の商人舎オフィス。
ここにも、明るくて、自由な雰囲気がある。
みんな、生き生きと仕事している。
それがよい。

午後、コーネル・ジャパンの事務局会議。  
村尾芳久日本セルフ・サービス協会営業本部長、
中間徳子FMIジャパン事務局長、
そして太田美和子コーネル・ジャパン事務局と、
商人舎スタッフを交えて、
第二期の中間総括と第三期の方針を決めた。

もう、第三期生募集中。

是非、ご参加ください。

その後、このホームページのリニューアル会議。

会議が終わらないうちに、今度は、
東京・銀座へ。

今日は、行ったり来たり。
場所は、5丁目の「旬銀座贅沢倶楽部」。

プラネット玉生さんの主催で、楽しい会食。

左から、㈱インテック社長の金岡克己さん、
プラネットの玉生さん、
そして㈱スギ薬局社長の米田幸正さん。  

『小売業界大研究』をプレゼント。
添え書きは、
玉生さんには「心を燃やし、頭を冷やす」
米田さんには「朝に希望・昼に努力・夕に感謝」
そして金岡さんには「むずかしいからおもしろい」  

米田さんは、伊藤忠商事から、CFSコーポレーションの社長に転身し、
さらに現在は、中部地方のドラッグストアの雄スギ薬局社長。
持株会社の㈱スギホールディングスは、
グループの経営管理機能を集約して統括し、
2015年度に店舗数1500店、売上高5000億円の達成目標を掲げる。
米田さんは、中核事業会社のスギ薬局の社長として営業に集中している。

そのスギホールディングスは、
売上高 2722億円、経常利益 136億円。  
 

米田さんとは、帰りのタクシーもご一緒で、
互いに喋り詰め。

そして「コモディティ&ロイヤルカスタマー論」で、
私の持論と一致。

愛猫家という点でも同好の士。
驚くべきことだった。

金岡さんのインテックは、ITを活用したビジネスサポート企業。
「情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、
アウトソーシング、運用保守まで」、
IT分野において幅広い事業を展開している。

インテックホールディングスは、
年商1231億円、経常利益88億円の凄い会社。  

今回は、米田・結城の小売業論議が中心となったが、
次は、玉生・金岡のIT論議が楽しみ。

私は、久しぶりに、話し疲れ、飲み疲れた。

玉生さんに心より感謝。

<結城義晴>  

2010年04月27日(火曜日)

ヤマダ電機2兆円超えと「商業主義」の本質

商人舎公式ホームページ。
5月7日を期して、マイナー・リニューアルの予定。
連休明けの7日金曜日は[結城義晴のblog毎日更新宣言]1000日記念日。

ちょっとだけご期待ください。

そしてこの日から、もうひとつのブログ画面も、
商人舎ホームページに飛ぶことになります。

こちらも、承知しておいてください。

さて今日は、右段のtodayに3本の新着ブログ。

①立教大学院[結城ゼミ bulletin board」
②中山政男が叱る!! 間違いだらけのPOP!!
③二宮護の「物流業界」の基礎知識  

ご愛読ください。

さて、外食産業の3月の動向。
日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査。
全体の売上高は前年同月比マイナス1.6%。
客数はプラス1.3%、客単価はマイナス2.8%。

フードサービスも、
一時からみると、少しずつ回復してきた。

決算発表の中では、
ヤマダ電機がとうとう2兆円を超えた。  
セブン&アイ・ホールディングス、イオンに次ぐ第3位。

家電小売業の「クリティカル・マス」を突破したら、
その後はとどまるところを知らず。

クリティカル・マスとは、経済の臨界量を示す。
マーケティングの世界では、一般に、
そのカテゴリーの中でシェア17%を超えると、
特別のご利益が与えられ、一挙に社会化する。

電話がそうだったし、ラジオ、テレビ、
携帯電話など、事例は枚挙に暇がない。

かつてコジマが、初めて5000億円を超えたが、
この5000億円ではクリティカル・マスに遠く及ばず、
残念ながらその後、失速した。
ヤマダ電機は、臨界量を突破し、失速を見せない。

そのヤマダ電機の2009年度連結決算は、
年商が前年対比プラス8%の2兆0161億円。
経常利益は57%プラスの1015億円。
純利益は68%プラスの558億円。

好調企業は好調で、
不調企業は不調で。  

その格差が、開き続けている。

もちろんこれはコモディティを中心とした世界のこと。
「ノンコモディティには、クリティカル・マスはない」。
これが私の仮説である。

日経新聞のコラム『一目均衡』。
早稲田大学教授の久保克行さんの近著に触れている。
『コーポレート・ガバナンス』
この本の中で日経225採用銘柄企業を分析。
1992年から2006年までの15年間に、
業績とトップの交代との相関関係はどうだったか。

「2年連続赤字企業」⇒社長交代比率22%。
「3年連続赤字企業」⇒社長交代比率7%。
「赤字でない企業」⇒社長交代比率16%。

久保教授の分析。
「日本では業績と社長交代の関係性は薄く、
業績悪化で交代が起こる仕組みがない」

社長の責任は重い。
そして社長の立場はつらい。

私も小さな会社だが、
かつてその任を担ったし、
今もさらに小さな会社の代表取締役社長だ。

だから社長の心持ちは、よくわかる。

しかし、少なくとも上場企業のトップに関して、
実績と任期に相関関係が薄いことに不思議を感じるのは、
久保教授のみならず。

逆に最近、「赤字でない企業」や好調企業のトップが、
グループ内規約などで退任してしまうという事例が起こっている。

これは極めて、もったいないことだ。

政治の世界も同様だが、
大衆は、若いリーダーの登場を望む場合が多い。
それでも実績も実力もある人物が、
一定の年齢で引退させられるのは、
企業にとってマイナスである。

高齢者といえば、
国際オリンピック委員会のサマランチ会長が亡くなった。
赤字だらけだったオリンピックを、
利益の出る大イベントに変えた立役者。

高齢にもかかわらず、
その地位を守り続けて大往生。

サマランチ会長に対して、「商業主義」という言葉が、
とくに「知識人」と称する人たちの間で盛んに使われる。
ここでは「商業主義」が悪者のように扱われる。

サマランチ会長の業績評価は他の人々に任せるとして、
「商業主義」という言葉自体に、
商業にかかわってきた私は率直に違和感を覚える。

広辞苑で「商業主義」を引くと、
「コマーシャリズムのこと」と出てくる。

さらに「コマーシャリズム」を引くと、
「営利主義、商業主義。営利本位、商売本位」となる。

すなわち
「儲けを出すことを本位にした考え方」が、
「商業主義」となる。  

コマーシャリズムの、「Commerce」も、
「商業」や「通商」のことだから、
日本語だけでなく、英語でも、
なんだか「商業」はみな、
『ベニスの商人』のように捉えられている。

本来、利益を出すことが目的ではないオリンピック。
アマチュアリズムのはずだったオリンピック。
だからそれが営利主義に陥ってはならない。

これはわかる。
しかしそこで「商業」という言葉を当てるのは、
商業を本業とする立場からすると、
勘弁願いたいものだ。

「商業」の本質は、
「利益を出すこと」と、
イコールではないからだ。  

だからだろう。
故倉本長治は、あえて商業者に訴えた。
「損得より先に善悪を考えよう」

イスラム教のコーランにも、
「商人は正しくあれ」とあるらしい。  

「商業は商業主義、すなわち営利主義に陥りやすい」
だからそれを戒めている。

私の掲げる「商業の現代化」は、
まず、この点の払拭から始まらねばならないのだろう。

しかし、考えてみると、
大きな企業になって、
大きな利益を出したら、
まさしく正真正銘の「商業主義」となる。

ウォルマートがそれを体現している。
ウォルマートは21世紀にはいってからの10年間に、
なんと六度も、世界最大の売上高を出している。

逆説的にいえば、ウォルマートは、
「商業主義の権化」のような商業である。

しかしウォルマートもヤマダ電機も、
言葉通りの商業主義を貫徹したからこそ、
「損得より善悪を優先する」でなければならない。
いや「損得より善悪」であることを貫徹したからこそ、
「商業主義」を体現したことを証明しなければならない。

これは、産業全体の問題意識でなければならないと思う。

<結城義晴>

2010年04月26日(月曜日)

ゴールデンウィークとゴルファー石川遼と千葉ロッテ大谷智久投手の「お客様への感謝」

Everybody! Good Monday! [vol 17]

[商人舎オフィスの窓から見える風景]  

2010年第17週、4月第5週の始まり。
いよいよ今週からゴールデンウィークに突入。

4月30日に休暇をとれば、7日間連続。  
さらに5月6日、7日の休暇を付け加えれば11日間連続。
今日から3日間を先にとれば、12日間連続。
6日間の休暇を取って、全部つなげれば、
なんと、16日間連続となってしまう。

そして企業社会に、
それが許される空気もある。

ただし、4月30日に重要会議が開催される企業が多い。
だから、役員や幹部にとって、ゴールデンウィークは、
会社にとっての大切な稼ぎ時だったり、
あるいは夏に向けての戦略思索の時期だったりする。

ピーター・ドラッカー先生は、
「時間管理法」を提唱している。
①時間を記録する 
②時間をコントロールする
③時間をまとめる
3番目は、自由に使える時間を大きくまとめること。
それが「知識商人」にとって、
ゴールデンウィークのもう一つの意味。

ドラッカー先生は言い切る。
「時間を管理できなければ何もできない」  

だからといって私は、
自分や周辺をがんじがらめに縛り付けて、
オウム真理教の麻原彰晃のように念じるつもりはない。
「ステージを上げよ、ステージを上げよ」と。

時間を管理することによって、
ゆったりとした時を過ごすことも必要だ。

外山滋比古さんのいう「思考の発酵や熟成」は、
ゆったりとした時間の中から生まれる。

そんなゴールデンウィークにしてほしい。

ただし、私の場合、5月1日土曜日、
F&Bマーケティングの講義と結城ゼミは休みません。
念のため。

今週は、一般のサラリーマンが、
そんな休暇を謳歌する週の始まり。

しかし小売業・サービス業の現場は、
店を開ける。
まさに書き入れ時。

尊い仕事が待っている。

順番に休暇をとりつつ、
お客様を迎える。

自分たちのお客様が楽しんでいることを、
自分たちの楽しみに、
自分たちのお客様が喜んでいることを、
自分たちの喜びに。  

こう考えることができる人が、
本当の「知識商人」である。

今をときめくプロゴルファーの石川遼、18歳。  
大雨の中でのトーナメント後のメッセージ。
「雨の中、わざわざ来場してくださったお客様に、
喜んでいただけるプレーをしたかった」  

優勝した先輩ゴルファーは、
自分のプレーに関するコメントしか出せなかった。

ゴルフのお客様は、休暇の日に、
プロのプレーを楽しみに来る。
小売業・サービス業のお客様と店も同じ。

プロゴルファーは、
人々が休暇のときに、
仕事する。
小売業・サービス業も、
ゴールデンウィークに、
仕事する。

そして、やって来てくださったお客様に、
感謝し、配慮する。

これです。

さて、昨日の日曜日、
私にはとても嬉しいことがあった。

プロ野球の千葉ロッテ・マリーンズ。
今年、入団した大谷智久投手。  
パリーグの新人最初の勝利投手となった。
そのドラフト2位・大谷投手のコメント。
「千葉マリンの大声援の中で投げられるのは幸せです!
どうか、この海坊主をよろしくお願いします!」。  

「海坊主」とは丸刈りの頭を自称しての愛称。
「マリーンズの丸刈り」の意味。

大谷君も、お客様の大声援への感謝を語った。

彼が小学生のころ、
私は合同チームのコーチとして、
いつもボールを受けていた。

彼はジュニア・ソフトボールのエースだった。

あまり大柄な選手ではなかったが、
凄い速球を投げた。
チェンジアップは一瞬、
ボールが消えたかと思わせるほどの球だった。

その後、神戸に引っ越し、
高校は報徳学園。
3年生の春の甲子園選抜大会で優勝投手。
その後、早稲田大学に進み、
ここでも六大学リーグ優勝と全日本大学選手権優勝。
さらに社会人野球ではトヨタ自動車のエースとして、
全国大会優勝。

大柄な選手ではないという点で、
高校卒業の時にも、大学卒業の時にも、
プロ野球には入らなかったが、
社会人までの実績を積んで、
今年、マリーンズに新入団。

そして、4月中に初勝利。

小学生の時の監督は荏田ブランチーズの北谷弘幸さん。
北谷さんは、若い監督ながら、合同チームの総監督を務めていた。
北谷さんも感慨ひとしおだろう。
私も、本当にうれしかった。

この喜びを、みなさんにおすそ分け。

野球はチームプレーのスポーツ。
今月の商人舎標語。
「知恵・力」合わせて動け!  
ゴールデンウィークに、店を思った通りに動かすには、
全員のチームプレーが、いつも以上に必要だ。

代わり番こに休みをとりつつ、
密な連絡を取りながら、
売り場の水準を維持する。

店長やリーダーは、大変だ。
けれど誰かがその代役をして、
全体の基準が保たれる。

まさに、「知恵・力」が結集されねばならない。

いよいよ始まる黄金週間。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>  

2010年04月25日(日曜日)

ジジとマーガレット[2010日曜版⑰]

ボクのなまえは、ジジ。
ヨコハマにすんでいます。
ユウキヨシハルさんのカゾクです。

うしろむきでキョーシュク。

でも、よのなかは、
さむかったり、
あつかったり。

真夏のようにあつい日のつぎに、
真冬のようにさむい日がくる。

ふしぎなことです。
だんだんあたたかくなるのが、
春です。

でも、ことしは、
あつくなったり、
さむくなったり。

そんなテンキのなかで、
ナノ花はしっかり、
さいています。

ボクはいえネコなので、
そとにはでません。

それがフマンでは、ありません。
フヘイにも、おもいません。

ときどき、マドをあけてもらって、
そとのクウキをすいます。

それでマンゾクです。

さむかったり、
あつかったりするのに、
ベランダでは花がひらきました。

それをみるのが、
たのしみです。

なんだか、
ニンゲンの老人みたいですが、
それでも、マンゾク。

アメリカンブルー。

そしてマーガレット。

マーガレット♪
マーガレット♪
あの子の髪に
マーガレット さいた♪
  

おとうさんがつくった歌。

だからボクも、
マーガレットだいすき。

そんなマーガレットをみて、
そとのクウキをすって、
ボクはしあわせです。

「ねえ、おとうさん。
ボク、シアワセですよね」

「……うん」

そとのセカイをながめながら、
よのなかをかんじる。

さむかったり、
あつかったり。

それをかんじる。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2010年04月24日(土曜日)

上場小売業の投下資本利益率平均8%と叔父さんに金を借りて事業をする話

日経新聞の企業面に、見出しあり。
「小売業の経営効率悪化」。  
2月期決算の上場小売業の投下資本利益率の独自調査。

2010年度2月期は8.0%(前期比1.1ポイントマイナス)。
3年連続の低下。
これは8年ぶりの低水準。

投下資本利益率とは、
「分子に営業利益、
分母には運転資金と固定資産の合計額」  

これを入れて計算した指標。

資本を投下して、その資本に対して、
いくら儲けたかを指標化したもの。

叔父さんから1000万円を借りて、
事業を始めるとする。
1年後の儲けが営業利益。
その営業利益の額を、
投下資本で割り算したもの。
儲けが30万円なら、3%。
100万円なら、10%。

だから上場小売業平均は、
1年の儲けが80万円だったということ。

これでは胸が張れない。

さて叔父さんに報告する時、
いくらくらいなら胸を張れるか。
少なくとも100万円は超えたい。

そして毎年、この儲けが少しずつでも、
増えていることを報告したい。

さてこの数値、業態別にみて最も低かったのは、
百貨店で2.8%、これは前年比2.4ポイント低下。
過去10年で最低の数値。

長期国債の利回り1.3%に近づいていて、
「百貨店事業を行うのも、国債を買うのも大差がない」と、
日経は報じている。

総合小売2強も苦戦。
セブン&アイ・ホールディングスは9.4%で、
1.5ポイントマイナス。
イオンは6.2%だが、これはほぼ横ばい。

一方、専門店とコンビニは13.4と、
業態別で最も高い数字。  

ランキング上位企は、
ポイント 50.4%(前期比9.2マイナス)
あさひ 35.9%(6.1プラス)
エービーシーマート 30.8%(1.9マイナス)
ニトリ 28.8%(7.1プラス)
ローソン 26.2%(1.2プラス)  

このあたりの企業は叔父さんも喜んで、
「もっと貸そう」と言ってくれるに違いない。

企業規模が大きいことが、
企業価値が高いことと、
イコールであった時代は終わった。

上場企業が必ずしも、
企業価値が高いわけでもない。

総資本経常利益率(ROA)や投下資本利益率で、
会社を見ることは重要な尺度である。

小売業の小売店には、戦前から、ずっと、
人が育たなかった。
百貨店を除いて。

それは、こういった収益性が低かったからだ。

小売店は、店員を雇っても、
若いうちは安い賃金でこき使い、
年齢が高くなると、一握りの番頭だけ残して、
あとは辞めさせた。  

しかし労働力は若い店員の高回転で補った。
だから会社や店は存続したが、
人は育たなかった。

低年齢企業、すぐに店員が辞める企業。
それが小売業だった。

現在も、人がすぐに辞める企業には、
未来はない。

しかし、投下資本回収率や投下資本利益率が高く、
その利益を「サービス残業撲滅」や一定以上の待遇、
そして教育・訓練、職場環境の整備に充て、
なおかつトップが裏表のない言行一致であれば、
小売業は成長産業となれる。

戦後スタートした新興小売業は、
みな、長期的なビジョンと人材育成計画を立て、
それが成長の原動力となった。

今月の商人舎標語は、
「知恵・力」合わせて動け!  

それが本当に実行されると、
投下資本利益率は向上し、
人材も育ってくる。

このことは小売業に限らない。
サービス業も製造業も、
規模ではない。

一定以上の投下資本利益率をあげること。
叔父さんに喜んでもらえること。

さて最後に、日経のコラム「人こと」。
マツモトキヨシホールディングスの松本南海雄会長のコメント。  
松本さんも商人舎発足の会の発起人。

家電量販店の大衆薬販売について語る。
「家電量販店が安く薬を売っても、
わざわざ電車で会に行く人はいないだろう」  

病気や怪我など必要性があって購入される大衆薬は、
値引きでは集客しにくいとの指摘。

優れた経営者は、常に業態の差異を考え、
それを言葉に表現する。

自分の業界、自分の企業のスポークスマン。
「雄弁は金」を示した。

投下資本利益率など明確な数字を示しつつのスポークスは、
「鬼に金棒」となる。

ものごとを見つめ、
ものごとを考えつつ、
週末へ。

今日は立教大学池袋キャンパス。
大学院のF&Bマーケティングの講義も、
結城ゼミも、充実していた。
ご清聴とご協力を感謝したい。

院生たちは、よく学び、よく考え、
自分のエンジンを回していた。

皆さんも、良いウィークエンドを。

「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」  

<結城義晴>  

 

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