結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年04月23日(金曜日)

日本チェーンストア協会2009年度売上高4.4%減・ダイエー1兆円割れと「不況は商人を鍛える」

気象庁が発表した5・6・7月の天気予報。  
5月は北海道・東北を除いて「ほぼ平年並み」というから、一安心。

しかし、北日本は5月も例年より寒い。
冷夏を迎える可能性もある。
気象庁は「農作物の管理に注意」を喚起している。

梅雨は、沖縄・奄美地方が6月から、
西日本と東日本は、7月から。

先月から寒暖の差が大きい。

寒気と暖気が日本列島のうえでぶつかっている。
だから雨が降り、日照が少なくなる。

昨日から、ゴールデンウィークまで、
全国的に気温が低くなってくる。

昔から、漁師や猟師、農民の中に、
天候の変化を読み取ることに長けた人がいた。

今年は商人も、
天候の読みに長けた人が活躍するに違いない。

空模様や気温の変化を読み取る能力、
自然・天然の変化を感じ取る感性が、
小売業・サービス業に従事する人に必要な能力となる。  

さて、日本チェーンストア協会の加盟企業の実績発表。
二つある。
第一は昨2009年度の1年間の実績。
既存店ベースで、前年度比4.4%マイナスだった。  

これは13年連続ダウン。

年商12兆6959億円で、
売上高13兆円割れは1988年度以来というから、
バブル崩壊前までさかのぼる21年ぶりのこと。

商品別に見ると、予想通り衣料品が9.5%マイナス。
住居関連商品も4.5%マイナス。
食料品まで、3.4%マイナスで、
これも3年ぶりに減少。

第二の発表は、3月の実績。
既存店ベース売上高は前年同月比6.6%マイナス。
16カ月連続ダウン。

小笠原荘一日本チェーンストア協会常務理事の発言。
「消費者の生活防衛意識は強く、厳しい状況が続く」

同協会は主に総合スーパーを中心としている。
この業態そのものの盛衰が、この数字に表れている。
商業統計を時系列にたどると、

平成3年 7,033,787(百万円)
平成6年 8,069,330
平成9年  8,986,997
平成11年 8,264,234
平成14年 8,061,796
平成16年 7,949,605
平成19年 6,959,181
総合スーパーはすでに、平成9年(1997年)にピークを迎えていた。

それが根本の問題だと思う。

その象徴として、ダイエーが苦境にある。
2009年度の年商はとうとう1兆円を切った。
昭和54年に「1兆吉兆」と日本初の一兆円を超えたあの時から、
30年超。

私も、西宮のフォルクスで一兆円達成の瞬間を同時体験したが、
感慨深いものがある。

「中内功さんが生きていたら、泣くね」
飯能の流通仙人・杉山昭次郎先生が、
いま、後ろの席でつぶやいた。

ダイエーの2009年度連結決算は、
売上高が9768億円で前期比6%マイナス。
営業損益は11億円の赤字、
経常損益も47億円の赤字。
最終損益は、なんと118億円の赤字。
これは不採算店の減損損失による。

既存店の売上高は5%のマイナス。
粗利益率も0.4%ダウン。

桑原道夫次期社長は前丸紅副社長だが、
そのもとで「将来ビジョンを考えるタスクフォース」が発足したというが、
総合スーパーからの完全脱皮が最大の課題となる。

ただし、総合スーパの投資は巨大なものがあって、
そうそう簡単に転換できない。

それが最大の悩みの種となっている。

倉本長治の言葉。
「不況は商人をきたえる」

「売れないことを不況のせいにするのは、
よく売れる時代を自分の成果にする権利を放棄したことになる」  

「不況期にこそ、消費者に得をさせ、
この店こそ私たちの店と信じられるようにする好機である」

「悩まなければ人間の魂は成長しない。
不況に遭わない店には、永遠に大成はない」
「艱難が人を磨くように、不況は商人をきたえる」
(倉本長治『商業界20年』より)

こちらは『新約聖書・ローマ人への手紙5章』
「艱難が忍耐を生み出し、
忍耐が練達(練られた品性)を生み出し、
練達が希望を生み出す。
この希望は失望に終わることがない」  

[注]「練達」とは練られた品性のこと。  

「この希望は失望に変わることはない」
私は、ここ大が好きだ。

ダイエーにもお恵みがありますように。

<結城義晴>  

2010年04月22日(木曜日)

野菜規格外品販売と百貨店・コンビニの3月実績の「雄弁は金」

今日も全国的に雨。

野菜の値段は高止まり。

ゴールデンウィーク明けまでは、
この状態が続くという予想がある。

一般顧客は、困っている。
外食産業も、深刻になってきた。

小売業は、その分、いい商売だ。

今、書店に並んでいる私の本。
『小売業界大研究』  
「小売業は、いい仕事」
「小売業は、素晴らしいビジネス」
こんなことを根本の主張にするだけでなく、
できる限り、各章に散りばめた。

小売業に若い人が入ってきてほしいし、
小売業に入ってきた若い人を励ましたかったから。

さて、その小売り各社。
規格外野菜を積極的に売り始めた。  

農林水産省の緊急調査。  
4月12日~4月16日の主要野菜の小売価格。
都道府県別に10店舗の総合スーパー、スーパーマーケット、
都合470店舗において、7品目の定番店頭価格を調べた。
だから、特売品、規格外品は除かれている。
1キロ換算の価格。
キャベツ232円(平年比20%高)、
ネギ737円(21%高)、
レタス569円(44%高)、
キュウリ519円(17%高)、
ナス649円(22%高)、
トマト725円(15%高)、
馬鈴薯348円(20%高)。  

平均2割は高い。
レタスなど4割以上の高騰。

だから規格外を積極的に集荷し、
販売合戦が繰り広げられる。

しかし、テレビや一般紙には、
イオンやセブン&アイばかり取り上げられる。

今朝のテレビでも、赤松農林水産大臣が、
イオンのジャスコ品川シーサイド店を訪問している映像を流した。
岡田元也社長もしっかりと映っていた。

かつてこんな報道のときは、
決まってダイエー碑文谷店だった。

一番であること、
そして国会やテレビ局から近いこと。

その条件を満たしている総合スーパーが、
現在は、品川のジャスコということになる。

しかし、イオンやセブン&アイばかりが、
野菜の低価格販売をしているのではない。

全国のスーパーマーケットや生協でも、
地域ごとの協力態勢で、「規格外」を提供している。

それが、もっと注目されてよい。
それをもっともっと発信すべきだ。

各団体・各協会の仕事だと思う。

さらに日常的に、規格外ではあっても、
鮮度・品質に問題のない野菜の流通は、
考えられてしかるべきだろう。

さて、百貨店とコンビニの3月実績。  

日本百貨店協会の発表では、
86社・268店舗の売上総額は前年同月比3.5%減。  

約5436億円。25カ月連続マイナス。

「店頭には活気が出てきた」という評価がある。
だから伸びた分野もある。
商品券が前年同月比で11.4%プラス。
家庭用品は3.2%プラス、
家電は3.5%プラス。

逆にずっと伸びていた「サービス」がマイナス10.5%。
衣料品はマイナス5.0%で、食品も2.1%のマイナス。

まだまだ本格的な回復には至っていない。

一方、日本フランチャイズチェーン協会の発表。
コンビニエンスストア10社。
既存店ベースの売上高は前年同月比4.9%マイナス。  

これは10カ月連続。

全店売上高は前年同月比2.6%マイナス。
9カ月連続。
総売上高は6453億5000万円。
店舗数は4万2815店と1.9%増えたが、
客数は0.4%プラス。

日本のコンビニ10社に来店する1カ月の顧客は、
11億2555万人。

凄いことです。

商品構成別の売上げで伸びているのはなぜか、
非食品で1.2%のプラス。

百貨店でもコンビニでも、
伸びる商品カテゴリーが、
少しずつ変わってきている。  

小さな変化が大きな変貌の予兆となる。

そんな予感がする。

この後、日本チェーンストア協会の3月実績が発表されるが、
来月からは、日本の食品スーパーマーケットの3協会合同で、
その月次実績数値が集計され、発表される。

大いに期待したいものだ。

野菜高騰に対応する小売業のニュース。
月間の実績数値。

1社2社で実施されることよりも、
全体で実行されることのほうが、
社会的な影響は大きい。

その全体でのアクションをまとめて、
世論に訴える。

それが「産業」としての地位を向上させることになる。

ヘンリー・ミンツバーグの『マネジャーの仕事』という本の中に、
マネジャーの役割が10、出てくる。

そのひとつが、
「スポークスマンとしてのマネジャー」。  
ミンツバーグは、マネジャーの中に、
社長やトップマネジメントを含めて論じているが、
自社のスポークスマンであると同時に、
業界のスポークスマンであり、産業全体のスポークスマンである人。

そんな人々がどんどん登場してもらいたいものだと思う。

コーネル大学ジャパンの卒業生は、
そんなトップマネジメントになってほしいものだ。

「沈黙は金、雄弁は銀」などといわれたが、
現代の知識商人は「雄弁は金」でなければならない。  

協会も団体も、
その長もその事務方も、
「雄弁は金」の時代が来たことを、
強く自覚しなければならない。

<結城義晴>  

2010年04月21日(水曜日)

イオン岡田元也社長「PBなくしては立ち行かなくなる」発言の真意

サクラの季節が過ぎ、
ツツジのシーズンに入った。
しかし、今、この花もいい。

菜の花。 

多摩川の菜の花。

菜の花畑に入日薄れ
見渡す山の端霞深し

「朧月夜」

いい季節です。

私は、とても、充実しています。
原稿やレジュメ、テキストづくりに、
毎日毎日、追われてはいても、
朝一番でブログを書いて、
それからその日の仕事に勤しむ。

仕事は私を待っている。
仕事は私をせきたてる。
そして仕事は向こうからやってくる。  

そして、
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。  

まだまだ勉強しなければならないこと、
調べねばならないこと、
整理しなければならないこと、
行かねばならないところ、
見なければならないものなどが、
列をなしている。
山積している。

それは、気持ちが外に向かって、
解放されているからだ。

皆さんも、どうぞ。
自分の気持ちを解放する。
外に向かって。

しかしそのためには、
内なる問題を解決しておかねばならない。

外に向かって、解放する。
内なる問題を、解決する。  

両立させなければならないわけですね。

それが実はストレスをためないことになる。

「内憂外患」の正反対の環境をつくる。  
自ら意志をもって。

これは地位の高い人や偉い人に限ったことではない。
みんな、それなりに、「内憂外患」の種をもっている。

それを、内なる問題を解決して、
自分を外に向かって解放する。

それが「幸せ」というものです。

さて、今日の日経MJのコラム。
「消費見所カン所」  
イオンの岡田元也社長がコメントしている。

イオンの決算会見で、岡田さんは、
プライベートブランドの推移グラフを示した。

2009年度のPB売上高は4400億円。  
これまでの経緯は、以下。
2003年度 1,632億円 前年比124.70%
2004年度 2,037億円 124.80%
2005年度 2,040億円 100.10%
2006年度 2,201億円 107.90%
2007年度 2,647億円 120.30%
2008年度 3,687億円 139.30%  

それが4400億円に、前年比119.34%。  

岡田さんは、言う。
「ナショナルブランドの攻勢が始まる」  

まあ、当たり前。

記事には、
「メーカーの技術革新などでNBの品質が高まり、
価格も小売業のPBに近づいてきた」とある。  

これは、明らかに、
コモディティ化現象の発生を示している。  

品質が安定し、向上しているのに、
価格が下がる。

そうなると、商品の同質化が進み、
コモディティ・アイテムが増える。

だからイオンは、
「本物のPBをつくらねばいけない」となる。  

本物のPBは、大きく4つに分類できる。
これは私の分類。

(1)[エコノミー・ブランド]  
トレードオフによって、
ナショナルブランドに比較して低価格を狙う。
イオンでは「トップバリュ」  
     
(2)[クオリティ・ブランド]  
品質の向上を狙う。
イオンには「トップバリュセレクト」がある。

(3)[ライフスタイル・ブランド]   
新しいライフスタイルを提案するもので、
これは多様化する。
イオンには、数種類あって、今後も増えていく。
「トップバリュレディミール」
「トップバリュ共環宣言」
「トップバリュグリーンアイ」
「トップバリュヘルシーアイ」

(4)[コンペティティブ・ブランド]  
「ファイター・ブランド」とも呼ばれる。
すべてのブランドに対して競争的低価格を狙う。
イオンの場合、「ベストプライスbyTOPVALU」

岡田さんの言う「本物のPB」とは、
このラインアップのそれぞれを充実させることだ。

このコラムで最後に語っている。
「NBを安売りする消耗戦を避けるには、
PBが切り札となる」  

これもNBのほとんどがコモディティ化してくると、
そのNBの「安売り大会」や「消耗戦」となることを示している。

コモディティ化した品種分野では、
①ブランド価値は下がる。
②代替品でもよくなる。
③価格にこそ価値が生まれる。

そこにエコノミー・ブランドが入り込み、
さらに消耗戦が進むと、
ファイター・ブランドが投入される。

イオンの「ベストプライスbyTOPVALU」に対して、
セブン&アイ・ホールディングスには「ザ・プライス」ブランドがある。

もちろん、クオリティ・ブランドもライフスタイル・ブランドも、
「本物のPB」のラインナップの中で、
重要な役目を果たす。

だから岡田さんは言う。
「PBがなければビジネスが立ち行かなくなる」  

これはあくまで、イオンのポリシー。
だから他者がイオンのポリシーを云々する意味はない。

「わが社にはPBは必要ない」という会社や経営者がいても、
もちろんよろしい。

しかし、規模における日本の双璧のイオンのトップが、
PB無しには「立ち行かなくなる」と発言している。

これは、重い。

アメリカやヨーロッパを見ていると、
この岡田さんの実感はよく理解できる。

だがここは日本。

日本のメーカーや産地、卸売業が、
PBの問題をいかに整理し、
自らのポリシーとするか。

「内憂外患」と捉えるか。

「内なる問題を解決し、
外に向かって解放する」  

それができるか。

ポリシーは長期にわたって変えてはならない。

すなわち長期的な展望のもとに組み立てられる。

岡田元也は、信念をもってPBに取り組み、
信念のもとにPB問題に対して発言している。

他者にも、やはり、
「信念」は不可欠である。

正念場に辿り着きつつあることは、
確かなようだ。

<結城義晴>  

[追伸]
二宮護氏の「物流業界の基礎知識」ブログ
アップされています。
今週は「物流の機能」についてを考察。
ぜひ、読んでください。

さらに、杉山先生の「流通仙人日記」にも、
today!と新着ブログがあります。
人気連載も40回を超え、いよいよ佳境。
SMの競争力強化の視点 vol.41

「商人舎 商品探偵団」ブログにも、
書き込みが入ってきています。
これからも面白い商品が続々と登場します。
新しい発見があるかもしれません。
乞うご期待!

2010年04月20日(火曜日)

草刈民代全裸写真の朝日新聞広告とtargeting・positioning

今朝の朝日新聞。
全面ぶち抜き広告。

草刈民代さんの全身ヌード写真。  
「幻冬舎が、またやった」といった感じ。
いや「幻冬舎にまた、してやられた」か。

一般には「Shall we ダンス?」で有名なバレリーナ。
昨年引退した44歳。
明日発売の写真集「バレリーヌ」(幻冬舎刊)の広告。

完璧な肉体。  
崇高な精神が、
宿っているように見えるから、
不思議。

崇高な精神が、
宿っている場合も多いから、
これまた不思議。

逆に崇高な精神が、
完璧な肉体をつくるのに役だつのかもしれない。

今日の朝日新聞は
新聞を読まない人にも、
永久保存版。

さて戸外では、
ソメイヨシノが終わったら、
サトザクラ。

そして、もう、ツツジが、
花を開かせつつある。

ゴールデンウィークは、
まさにツツジの季節といってよい。

5月1日のメーデーには、
ツツジが付き物で、
私には、なぜか、
赤旗や労働者の群れよりも、
ツツジのピンクやレッドが記憶に残っている。

その黄金週間への準備期間が今週。
盆と正月以外の最大の行楽期間だから、
顧客は楽しむ。

消費が成熟化すると、
個性化、多様化が進む。
専門化と高度化も進む。  

それが現下の現象の根本要因だと思う。

戦後日本の人口動態の中で、
団塊の世代は、
消費や経済に決定的な影響を与えてきた。

団塊の世代の検体数が多いから、
成熟化現象が現れる確率も高かった。

さらに彼らは高度成長やバブル消費を経験した。
それが彼らにいっそうの成熟化をもたらした。

彼らは、成熟化の果実を享受することによって、
個性化を果たした。
多数が個性化することを、
多様化という。
それも果たした。

一方、個性化は専門化を生みだす。
専門化は高度化に進む。

かくて団塊の世代の消費成熟化が、
個性化と多様化を広げ、
専門化と高度化を進めた。

団塊の世代の子供たちを、
ベビーブーマーという。

団塊の世代の消費を見て育ったベビーブーマーたちは、
同じように個性化、多様化し、
専門化、高度化した。

そのベビーブーマーの子供たち、
すなわち団塊の孫の世代も、
これらの影響を強く受けて、
個性化、多様化し、
専門化、高度化した。

しかしベビーブーマーは、
「ハンバーガー世代」などと呼ばれもした。

すなわち画一化である。  

成熟化の検体数が多ければ多いほど、
画一化は際立つことになる。
したがって画一化に絞ってマーケティングすることも、
有効な手段となる。

かくて、成熟化と画一化が同居する渾然一体の現象が現れる。

ここでマーケティングの出番となる。

第一は、セグメンテーション。  
消費者を選別する。
画一化する顧客。
個性化する顧客。
多様化する顧客。
専門化する顧客。
高度化する顧客。

個性化し、専門化し、高度化しつつ、
画一化する顧客。

それらを分析し、区分けする。

第二は、ターゲティング。  
ビジネスを展開するサイドが、
自らの顧客の特性を明らかにすること。
自らの顧客像を鮮明にすること。
画一化した顧客か。
個性化した顧客ならばどのように個性化した顧客か。
どのように専門化し、どのように高度化した顧客か。
あるいはどのように成熟化しつつ、
どのように画一化した顧客か。

これをライフスタイルの差異という。
TPOSとも表現する。

Time(時) Place(ところ) Occasion(理由) Style(ライフスタイル)。
それぞれの違いによって、
マーケティングが異なってくる。

そして第三に、ポジショニング。  
ターゲット・カスタマーに対して、
自分の存在と自分の提案を明らかにすること。
そしてマーケットの中で、競争環境の中で、
自己の存在と提案を際立たせること。

ほんとうに不思議なことに、
際立つポジショニングによって、
他の志向をもつ顧客にも、
そのポジショニングが支持されてくる。  

政策やマニフェストが際立つものを有していれば、
例えば民主党支持者も、自民党支持者も、
みんなの党に票を投じる。

「中核部分」の求心力が際立つ強烈さをもてば、
「周辺部分」や「外周部分」が形成される。  

これを小売業では繁盛店という。
繁盛店は客層の広さを特徴とする。

繁盛店の中核部分を尖鋭的に絞りこんで、
多数化、多店化していくことを、
チェーンストア化と呼ぶ。

チェーンストアは、
ターゲティングとポジショニングのたまものなのである。

一方、単独店は、
「地域性」という中核部分を築き上げる。
この局地的ターゲティングとポジショニングによって、
十二分にサバイバルが可能となる。

ポジショニングの際立った差異性。
中核部分の強い求心性。
それがターゲティングを実現させ、
客層を広げていく。

これは完璧な肉体と崇高な精神の関係に、
似ていなくもない。

草刈民代の新聞広告を眺めながら、
結城義晴の白日夢は限りない。

<結城義晴>  

2010年04月19日(月曜日)

鉄人・金本のフル出場記録ストップと真弓監督の「遅い、甘い、優しい」

Everybody! Good Monday![vol16]

2010年第16週、4月第4週の始まり。

それにしても金本知憲。  
阪神タイガースの不動の4番バッター。
昨日、2010年4月18日で、
連続フルイニング出場記録が、
1492試合で途絶えた。

1999年7月21日から、
一昨日の2010年4月17日まで。

私のブログ[毎日更新宣言]は
5月7日金曜日に、
連続1000日に達する。  
これは、私が書きさえすればよい。

しかし、日本プロ野球のフル出場は、
けがや病気をしてはいけないし、
からだが丈夫でも、精神が強靭でも、
成績が伴わねば、欠場しなければならない。

今回は、金本選手自ら監督に申し出たというが、
問題は監督の真弓明信の判断だ。

遅い。
甘い。
優しい。 

私は、九州出身で、真弓と同郷だし、
昭和28年生まれの真弓は一年後輩。

柳川商業から社会人野球を経て、
旧西鉄ライオンズの太平洋クラブに入団し、
柳川商業高校からの同期生、捕手の若菜嘉晴、
さらに竹之内雅史内野手と一緒に、
阪神タイガースに移ってきたときから、
応援していた。

代々西鉄ライオンズファンだった私が、
阪神ファンになったのも、
真弓・若菜・竹之内の移籍がきっかけだった。

だから監督真弓にも、私は厳しい。

まず、金本とよく話し合っておくべきだ。
そのうえで、監督として、
自ら、決断すべきである。

前監督で現在、オリックス・バファローズの岡田彰布だったら、
どうしただろうか。
<ちなみに真弓と岡田は「あきのぶ」と名前は同じ>  

おそらく、金本とのコミュニケーションを、
欠かさなかったに違いない。

リーダーやマネジャーのあり方を、
今回の鉄人・金本の記録ストップに見た。

遅い。
甘い。
優しい。  

優しいことは、
人間として必要だ。
しかし、組織のトップである限り、
優しいだけでは、責任を果たせない。

最後には、全体に対して、
決して「優しくはない結果」を招くことが、
極めて多いからだ。

以って自戒とすべし。

そして、真弓の反対の態度。
速い。
辛い。
厳しい。  

これが、リーダーのあり方。
しかし、人間としては、
「優しい」が不可欠。

厳しくて優しい。  

まさに、オクシモロン。  
オクシモロンとは、“oxymoron”と綴る。
ギリシャ語でoxyは鋭い、賢いという意味。
moronは鈍い、愚かだという意味。
両方合わせた造語がオクシモロン。
「対立する語句を並べて新しい深い意味を主張する語法」のこと。
有名なシュンペーターの「創造的破壊」がその代表例。  

さて、今週は、来週から始まる黄金週間の準備ウィーク。

人員体制を十分にチェックして、
余裕をもって臨みたい。

このところの天候不順で風邪をひいた人。
そう、そこのあなた。
早く、体調を回復させなさい。

鉄人・金本を見習いなさい。

リーダーは、
甘い。
辛い。
厳しい。  

そして人として優しい。  

身も蓋もないことばかり要求するし、
難しいことばかり求める。

しかし、私自身、
いつもそれを実行しようと決意している。

だから皆さんにも、それをお薦めする。

なんといっても今月の標語。
「知恵・力」合わせて動け!  

もう一度、言おう。
「速く、辛く、厳しく。優しく」  

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>  

2010年04月18日(日曜日)

ジジの階段話[2010日曜版⑯]

ボクのなまえは、ジジ。
ヨコハマのユウキヨシハルさんのカゾクです。

4月もなかごろだというのに、
ずっとさむかった。

ボクにとっては、
さむさはまったく「ノー・プロブレム」

でも、ニンゲンはこまったらしい。

ボクは、たかみのケンブツ。

カイダンのとちゅうから。

でも、このところのサクラは、
よかった。

さむかったおかげで、
サクラのキセツが、
ながかった。

よろこばしいことです。

なんでも、あるがままにうけいれる。
それが、生きるということです。

たかいところにいると、
ものごとを、
よくみることができる。

ユウキヨシハルさんのすきなコトバ。

心はもやせ、
頭はひやせ。

頭をひやすためには、
たかいところが、いい。

それから、こころがけて、
うつくしいものをみるのが、いい。

もちろん、からだをうごかすことも、
頭をひやすことにつながります。

ユウキヨシハルさんは、
夜ざくらも、すきです。

シノハラ公園の夜のさくら。

心をもやしつつ、
夜ざくらをながむる。

頭をひやしつつ、
夜ざくらをたのしむ。

ボクにも、
そんなときが、
いるのかもしれません。

しずかなジカンが。

そうなんです。

さくらは、
ちりぎわがいいと、
いわれます。

葉ざくらも、いい。

頭がひえていれば、
こまかいことに気がつきます。

ところで、カイダン話。
階段のとちゅうでの話。

おとうさんのゼミ生のみなさんから、
卒業ペナントがおくられてきました。

ものすごく、
よろこんだ。

ひとりひとりが、
カイダンをのぼって、
卒業していく。

サクラの花のように、
また、らいねんです。
おとうさんは、それを、
しずかにみている。

心はもやし、
頭はひやしながら。

おとうさんも、
じぶんでカイダンをのぼっていますが、
ときどき、カイダンのとちゅうで、
とまってみるときが、
いるとおもうのです。

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2010年04月17日(土曜日)

極寒の4月中旬と日本スーパーマーケット協会の標準クレートの取り組み

百貨店で冬物コートが売れ始めたり、
コンビニのおでんが3倍もはけたり、
昨日からイオンが野菜の特売を開始し、
セブン&アイ・ホールディングスが今週末、
野菜の安値販売を展開したり。

厳寒の4月中旬。

いつもと違うからビジネスチャンスがある。

それをとらえ、すばやく対応することに、
喜びを感じたい。

さて私の朝食が変わった。

名付けて「フルーツ・ブレックファスト」。

果物と紅茶。

㈱いちやまマート社長の三科雅嗣さんのお薦めを、
素直に受け入れる結城義晴。

胃に負担をかけない朝食は、フルーツ。
しかし果物は体を冷やす。
だから、紅茶を合わせるとよい。

2カ月前には、「キウイフルーツ・ダイエット」をやっていた。
あまり効果が上がらなかったし、
お薦めしてくれた鬼嶋一司さん自身、
「人による」と言われたので、
発展的に解消して、
「フルーツ&紅茶」ブレックファストにした。

次のアメリカ出張まで、1カ月ほど続けようと思う。

さて、昨日は朝から東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会の事務所へ。
専務理事の大塚明さんと、
事務局長の江口法生さん、
そして流通推進部長の境憲一郎さんから
「標準クレート」の取り組みについて取材する。

クレートとは、いわゆる「食品通い箱」とよばれるもの。
「バンジュー」といったりした。

日本スーパーマーケット協会が音頭をとって、
社団法人日本セルフ・サービス協会、
および日本チェーンスト協会の三団体で、
業界内の「物流クレートの標準化、共有化」に取り組み、
環境負荷の低減と、物流の効率化を目指そうというもの。

素晴らしい試みで、
私は大賛成。

「店頭で競争せよ。
プラットフォームは共有せよ」  

これが、このところのスローガン。

「標準クレート」物語は、
このホームページで、連載の予定。

乞う、ご期待。

昼食は近くにあるあなごの専門店「日本橋 玉ゐ」へ。

店は、昭和28年、終戦を迎えて間もなく
酒屋として建てられた日本家屋。

そこでいただいた「箱めし」はとりわけ美味しかった。
日本橋界隈は、こうした古い名店が多い。

今日から、立教大学大学院の授業が始まった。
このところ春休みで、土曜日は比較的ゆっくりしていたが、
これから毎週、語りまくりの講義、
ディスカッション。
そして、結城ゼミ。

ほんとうの勉強の季節がやってくる。

楽しみです。

今日、午後8時くらいに、
このブログは追加される。

ツイッター風ブログ。
お楽しみに。

では、いったん中断。

<結城義晴>  

再開します。

今年の立教大学院F&Bマーケティングのクラス。
16名プラス・アルファ。
今年度もとても、いい感じ。
講義していて、それがよくわかる。

1時15分から4時30分までの2時限。
いつもの最初の講義にならって、
私の考え方の原点の講義。

『商売十訓』、パラダイムの転換。
そしてカスタマーサティスファクションと、
エンプロイーサティスファクション。

ご清聴、心から感謝。

その後、5時から、
結城ゼミ。

一人ずつ現在までの研究を発表しながら、
全員で意見交換し、自分の方向性を煮詰めていく作業。
成果は大きかった。

いい仕事ができたら、御苦労さん会。
池袋の居酒屋で一献。

これも楽しかった。

私は、なんと幸せなんだろう。

そんなことを実感した。

今日は、結城義晴の幸せ報告。
明日は、ジジの幸せ報告。

一週間、このブログ、このホームページにやってきてくださって、
ほんとうにありがとうございました。

よい週末、収穫の大きな週末を、お過ごしください。

<結城義晴>  

東北関東大震災へのメッセージ

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結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

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