結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年08月03日(水曜日)

五木寛之の「山河破れて国あり」の山河を取り戻すのは「民」の力

始まった。
「盛岡さんさ踊り」
「青森ねぶた祭り」

東北に祭りがやってくる。

「自ら、盛り上がれ!」
今月の商人舎標語。

日経新聞に五木寛之さん登場。
「半世紀に及ぶ執筆歴を持ち、
今なお第一線で文筆活動をしている作家、詩人」
日経はこう、紹介する。

「12歳で迎えた敗戦は大事件だった。
その前と後では、ものの見方が変わってしまった」

同じように、「ものの考え方、感じ方も、
3月11日以前と以後とでは、がらっと変わった」

「だから私は、『第二の敗戦』と受け止めています」

1945年の敗戦。
2011年の第二の敗戦。

「66年前の敗戦の時は、
杜甫の詩の『国破れて山河あり』という状況だった。
国は敗れたが、日本の里はあった」

「いま私たちに突きつけられているのは、
『山河破れて国あり』という現実」

「何より悲劇的な問題は、
汚染が目に見えないことだ。
依然として山は緑で海は青い。
見た目は美しくて平和でも、
内部で恐ろしい事態が進行している」

「『山河破れて国なし』と言う人もいるかもしれない。
ただ、原発の再開も、復興の予算も今も国が決定する。
今も国はあるんです」

「今ほど公に対する不信、
国を愛するということに対する危惧の念が
深まっている時代はない」

「戦後日本人は、昭和天皇の玉音放送のように、
堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍び、
焼け跡の中から復興をめざし国民一丸となってやってきた。
今、大変な大きな亀裂が、ぽっかり口を開けている」

五木さん、悲観的。

大きな亀裂が、口をあけている。
それを私たちは埋めなければならない。

汚染牛肉の出荷停止問題は、
岩手県から栃木県まで広がった。
厚生労働省の対応は、
「臭いものに蓋」の観あり。

同じく日経新聞。
イトーヨーカ堂は国産牛肉の納入業者7社に、
全頭について放射性物質の検査をするよう要請」
「10日からは店頭に並ぶ牛肉全てが検査済みとなる」

イズミヤも取引先に全頭検査を要請」

ライフコーポレーションは自社で検査機器を導入する。
「約1000万円を投じて放射性物質の測定器を導入し、
9月からの検査実施を目指す」

「首都圏の店舗へ 牛肉を加工・配送しているセンターに設置し、
仕入れた国産牛肉の一部を抜き取り検査する」

既報の通りイオンは、第三者機関に、
トップバリュ国産牛肉の全頭検査をスタートさせている。

昨日、㈱関西スーパーマーケットの井上保社長と話した。
「うちも検査機器を7台購入しました」
関西スーパーも「民」の力で、
商品の信用を保証しようと試みた。

公的機関は顧客からは全く信用がない。
だから民間が信用保証しなければならなくなった。

五木さんのいう「公に対する不信」
「大きな亀裂」

「民」が、それを埋める仕事をする。

日本ハムも、「青森県の食肉加工場と物流センターで、
東北産の牛肉の放射性物質の自主検査を始めた」

「スペクトルサーベイメーターという機械を持ち込んで、検査」

「異常値が出た肉については、
茨城県つくば市にある中央研究所で再検査し、
国の暫定規制値の半分の1キログラムあたり250ベクレルを超えた場合、
公的機関に検査を依頼する」

メーカー、卸売業、小売業。
その連携で、消費者に訴えかけねばならない。
五木さんのいう「山河」を回復させねばならない。

日経新聞「第40回日本の卸売業調査」
2010年度の売上高は調査635社で33兆9849億円。
2009年度比1.5%増。
2年ぶりのプラス。

営業利益も10.0%伸長。
4年ぶりに好転。

「2011年度は東日本大震災の影響が出るものの、
大手卸の再編や中国市場への進出をバネに、
回復基調が続く見通し」

食品卸が全体の4割強を占める。
その食品は売上高の伸び率2.0%。
医薬品卸は3割弱だが3.6%増。

「三菱商事系の食品卸4社が経営統合し、三菱食品が誕生」

「国分や日本アクセスなど他の大手食品卸も
M&Aに取り組むなど業界再編が進む」

さらに「中国市場開拓も活発」

日経は「再編による効率化や新規市場開拓が成長のカギ」と総括する。

ただし「民」の力とは規模だけではない。
流通の「毛細血管」も、重要な「民」の力である。

「民」の力の総和によって、
「破れた山河」は取り戻される。

「民」の力の総和が、
「公」を動かすに違いない。

<結城義晴>

追伸
今日からブログ小説『ジョージ君、アメリカに行く』がスタート
わが商人舎、海外特別顧問の浅野秀二さんが
若き頃の物語をエンターテインメント小説として書き綴ります。
ぜひ、楽しんでお読みください。

2011年08月02日(火曜日)

唱歌「故郷」に目覚め、軽井沢の中華料理に舌鼓

今朝は4時、起床。

突然、頭の中に歌が甦った。
そして小さな声で歌った。

(ウサギ)追ひし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき 故郷(ふるさと)

如何(いか)にいます 父母
(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思ひ出い)づる 故郷

(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は白き 故郷
水は清き 故郷

作詞・高野辰之、作曲・岡野貞一とされている。
小学生の時から好きな歌だったし、
この歌をコーラスするのが得意だった。

だからご丁寧にも、
ハーモニーの両方を歌った。

朝、4時だった。

さて、7月末時点、
東日本大震災に対して、
日本赤十字社と中央共同募金会に寄せられた義援金が、
3072億9916万8786円

阪神大震災では、
発生1年後の受け付け終了までに約1007億円だった。
今回は約5カ月で3倍を超えた。

ありがたいことだ。

被災15都道県への送金は約2595億円。
8割強が配られている。
福島原発警戒区域など未判明の被害の留保分が約500億円あるから、
それらを除けば、ほぼ全額が届けられていることになる。

日赤の説明。
「手数料など取らずにすべて被災地に送っている」

都道県からさらに市町村への送金は約2251億円。
15都道府県への送金額の約87%。

しかし、市町村から被災者への配分は1225億円。
これは市町村への送金分の約54%、
義援金総額に対しては約4割。

都道県別にみると岩手県92%、宮城県91%、福島県85%。
市町村から被災者への配分は、
岩手県68%、宮城県60%、福島県43%。

早く、被災者自身の手元に届くことを祈りたい。

朝日新聞の『天声人語』
メディアの責任を語り、反省。
「欧州では『ゆっくり行く者が遠くまで行く』と言うそうだ。
わが方は『急(せ)いては事を仕損ずる』である」

高速列車脱線転落への中国政府の性急さを揶揄しつつ、
「安全神話を創作したのは、より洗練された隠微な世論誘導だ」

そして自ら反省。
「ブレーキ役になれなかった反省を糧にし、
メディアの責任を全うしたい」

「皆で原発から『遠くまで行く』ために」

一方、日経新聞の『きょうのことば』「デフォルト」。

「金融や格付けの用語で借入金の返済ができなくなった状態を指し、
債務不履行と訳される」

「一般には国の財政難や企業の経営破綻などを理由に、
公社債の利払いが遅れたり、
元本の償還が不可能になったりする場合に使われる」

ギリシャの国債に関するデフォルトの問題が顕著な例だが、
今日取り上げたのは、アメリカの動向があるから。
オバマ米大統領は7月31日ギリギリで、
米国政府の「債務上限引き上げ」を発表。
さらに「10年で2兆4000億ドル(約185兆円)の財政赤字削減」で合意。

オバマ大統領は語る。
「デフォルトを回避でき、米国に与えていた危機を終えることができる」

史上最高の円高も避けられそう。

日経新聞のコラム『大機小機』

タイトルは「アテネ・ワシントン・東京」

「ワシントンを震源地とした緊迫と混乱のドラマはひとまず収束した」

コラムニストの横風氏が、真相を語る。
「連邦債務の上限設定を巡るオバマ大統領と共和党、民主党のチキンレース。
最悪の場合、米国債の利払いは止まり、
国際金融市場はマヒする、と世界は震えた。
なお格下げの不安は残るが、見方を変えれば、
今回の危機は政略も絡んだ『作られた危機』だった」

これに対して、東京。
「日本の経常収支は過去20年黒字が続いている」

しかし、「貿易収支はしばしば赤字に転じている。
経常収支の黒字は所得収支黒字中心に変わりつつある」

最後に警告。
「ギリシャほどとは言わないが、
根っこには国の衰退がある」

「危機は確実に忍び寄っている」

読売新聞の『編集手帳』
「経団連の米倉弘昌会長は、
『日本には、本当の政治家ではなく、
政治をなりわいにしている人がいるだけ』と手厳しい」

政治には目に余るものがあるが、
我々も自分の立場で努力したい。

それは今月の商人舎標語。
「自ら、盛り上がれ!」

各紙が取り上げた、
百貨店5社の7月の動向
既存店ベース(速報値)の前年同月比は、
三越伊勢丹が3.8%増、
大丸松坂屋が3.7%増、
そごう・西武が3.0%増、
高島屋が0.9%増

阪急阪神百貨店だけ減収。
「クールビズさまさま」と朝日新聞。
しかしそれを盛り上げた百貨店現場の努力もあった。
それを評価したい。

さて私は、昨日から軽井沢。
エクシブ軽井沢
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左から
㈱田子重会長の曽根令三さん、
㈱ヤマザワ会長の山澤進さん、
㈱とりせん会長の前原章宏さん、
あづま食品㈱社長の黒崎英機さん

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毎年の夏、ここに集まって、交流する「トリマス会」
とりせんの前原さんの主催。

そのエクシブ内の中華料理店「翆陽」。
カウンターバーもいい。
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料理はフルコース。
絶品だった。

まずお皿。
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食事が出てくるまで、
このお皿を目で楽しむ。

前菜は翆陽特性オードブル。
「彩色毎位盆」
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中国伝統の冷菜と地元信州の馳走がちりばめられている。

スープは「冬蓉干貝湯」
蟹肉入り干し貝柱と冬瓜の卵白スープ。
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「XO炒蝦仁」
新鮮な車エビを殻ごと、自家製XO醤ソースで炒めた料理。
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サラダは、「軽井沢沙律」
旬を迎える高原レタスのサラダ。
信州の玉葱を使ったドレッシングをかける。
クルミのエスニックパウダーが添えられている。
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肉のメインディッシュは「牛柳汁牛排」
国産牛肉のスモールステーキ。
香港生まれの野菜とフルーツベースのステーキソース。
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魚のメインディッシュ。
「清蒸鮮魚花」
徳島港直送の鱸の強火蒸し。
特性のシーヤウソースで食す。
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最後は食事。
「南高梅凍麺」
紀州南高梅を一粒丸ごと使い、
胡麻風味ソースであっさりと仕上げられた冷やし中華そば。
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そしてデザート。
「翆陽甘点心」
完熟マンゴーのプリン、
信州そば粉のバームクーヘン、
黒ゴマの胡麻団子。
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締めのお茶がまた、いい。
「特選中国茶 東方美人」
別名オリエンタルビューティ。
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オール日本スーパーマーケット協会会長の荒井伸也ご夫妻も加わって、
談論風発

その中で前原さんの料理談義は秀逸だった。
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スーパーマーケットの店頭で販売されている材料を使う。
そして鰻のひつまぶしや照り焼き丼をつくる。
その手順を事細かに、
おいしそうに話してくれる。

話を聞いているだけで、
絶品中華を食しているにもかかわらず、
つばが出てくるほど。

前原さんに会うといつも思う。
「スーパーマーケット経営者の一つの在り方」
大衆的で、旨い食事を、
自分でつくって、
家族や友人、顧客に供する。
それが大好きで、
そのことに喜びを感じる。

そんな経営者像を前原さんは体現している。

アメリカから帰って、不眠不休の私にとって、
久しぶりの避暑地の喜びだった。
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心から感謝。

<結城義晴>

2011年08月01日(月曜日)

「踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らな損々…」今月の商人舎標語「自ら、盛り上がれ!」

Everybody! Good Monday!
[Vol31]

2011年第31週、
いよいよ8月の第1週です。

夏休み真っただ中。
この1カ月間の基調は、
な・つ・や・す・み。

麦わら帽子はもう消えた♪
田んぼの蛙はもう消えた♪

吉田拓郎の『夏休み』。

しかし私は、この歌の5番が好きだ。

西瓜を食べてた夏休み
水まきしたっけ夏休み
ひまわり 夕立 蝉の声♪

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とりわけ、
ひまわり 夕立 蝉の声

拓郎の絞り出すような声が、いい。

今週末の8月6日(土)
第93回全国高等学校野球選手権大会が開幕。
甲子園夏の本大会。

15日間の予定で、
順調に日程を消化すれば、
8月20日(土)に終わる。

昨日まで地区予選の決勝が行われ、
神奈川は横浜高校、
東東京は帝京高校、
西東京は日大三校。

今年は古豪、名門が甲子園出場。

千葉の習志野高校、
栃木の作新学院、
静岡の静岡高校・・・。

東日本大震災の年の甲子園大会。
郷土愛に燃えつつ、
盛り上がるに違いないし、
自ら、盛り上がりたい。

その8月6日は広島平和記念日。
9日が長崎原爆の日。
フクシマ原発問題が継続中でもあって、
日本国民揃って、
「核」の問題を考えることになる。

そしてお盆の真ん中8月15日が、
終戦記念日。

旧盆は、
13日(土)が迎え火、
15日(月)が月遅れ盆、
16日(火)が送り火。

盆に絡んで夏祭りも、
大きなものから小さなものまで、
あちこちで開催される。

夏の花火大会が、
各地で中止になっているそうだが、
残念なことだ。

私は今月、
13日、14日と、
徳島の阿波踊りに参加する。

㈱キョーエイの「連」に入って、
コーネル・ジャパンの2期生、3期生とともに踊る。

阿波踊りも旧・阿波国の盆踊り。
約400年の歴史があって、
「日本三大盆踊り」のひとつ。

とりわけ「徳島市阿波おどり」は、
国内の盆踊りの最大規模で、
四国三大祭り。

「えらいやっちゃ、
えらいやっちゃ、
ヨイヨイヨイヨイ、
踊る阿呆に見る阿呆、
同じ阿呆なら踊らな損々…」

三味線、太鼓、鉦、横笛。
2拍子のお囃子にのって、
踊り歩く。

自ら、盛り上がりたい。

お盆を過ぎると、
夏を惜しむ気分になる。

それも、また、よし。

今年の夏は、
自ら、盛り上がりたい。

小売業・サービス業は、
お客様の盛り上がりを企図し、演出し、
そのために、自ら、盛り上がらねばならない。
商人が盛り上がらずして、
顧客が盛り上がるはずはない。

地域が盛り上がるはずがない。

踊る阿呆に見る阿呆、
同じ阿呆なら踊らな損々…

最初に踊りだすのが、
商人である。

そこで、今月の商人舎標語。
「自ら、盛り上がれ!」

もう、じわーっと、
盛り上がり始めている。

今週末から、お盆にかけて、
地域のお客様を盛り上げたい。

是が非にも、盛り上げたい。
だから、自ら盛り上がる。

これは、「元気を出そうよ」と同じ。

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気をふりまこうよ。
それがあなたの役目です。

天気は人間の力ではどうにもならない。
景気も組織の力で動かせない。
しかし元気だけはあなたの力で生み出せる。
そう、元気は自分で何とかなる。

だから、元気を出そうよ。
それが今、あなたの仕事です。
元気をふりまこうよ。
それがあなたの役目です。

では、今週も、
いや今週こそ。
「自ら、盛り上がれ!」

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

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