結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年08月10日(水曜日)

「ありがとう」と返す千葉県鴨川・亀田メディカルセンター物語(下)

昨晩から、体調悪し。
久しぶりのこと。
溜まっている仕事もできず、
ブログの公開も遅れた。

菅直人首相があらためて、
退陣を表明。
「すみやかに次の段階に移る準備に入らなければならない」
「新しい代表が決まれば私自身が
内閣総理大臣として身を処すことが当然必要になる」

なんというか、
すっきりした。

一度辞めると言った社長が会社に残っていても、
何の力もないし、仕事に対して何の効力も発揮しない。

菅首相に関しては時間を浪費した感じもあるが、
秋から国民一丸となって、
震災後の難局に本腰を入れたい。

さて、亀田メディカルセンター。
医療をホスピタリティのレベルまで引き上げる志をもつ。

千葉県房総半島の外房にある。
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隣は有名な鴨川シーワールド。
あちらはアミューズメントパークで、
こちらは医療機関。

しかしすごい人気で、東京駅および浜松町駅に、
入り口前から高速リムジンバスが直行している。
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まず外来診療の亀田クリニック。
ロビーはホテルのようだ。
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亀田クリニックは、独立型の外来専用施設。
外来専用専門スタッフや診療設備を用意する。

従来、入院を必要としていた医療を、
外来で行えるメリットを生み出した。

東京など県外からの患者は7%。
地域総合医療サービスを標榜しているから、
この外来診療は重要な機能。

6階建て、総床面積約2万2000㎡で、
31の全科、診察室約100室を有する総合病院。
2階が内科、4階が外科。
そしてその間の3階が、各種検査のフロア。
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こうすると、内科でも外科でも、
検査を伴うことが多いから、
一つだけフロアを移動すれば検査できる。

さらに1階に眼科が配置されているのは、
眼圧検査など瞳孔を開いたりした場合、
階段を上り下りする必要もないし、
エレベーターやエスカレーターを使う負担もない。
私も定期的に眼圧を検査しているから、
患者への配慮がよくわかる。

さらに薬局の渡し口が同じ建物内にある。
ロビーからも自分の番があと何分かがわかるように、
モニター掲示されている。
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これもとても便利。
多数の薬剤師が、分業システムで、
整然と仕事していて気持ちいい。

良くできた小売業や外食産業のバックヤードのようだ。

亀田クリニックの医療サービスをひとことで表現したのが、
「帰りは笑顔で」という言葉。

次に急性期医療の亀田総合病院及び入院棟。

千葉県南部の基幹病院。
優れた人材、高精度機器を導入・ 駆使し、
集中治療部門(ICU、CCU、ECU、 NCU、NICU)を整備。
診療部門も含めた医療サービス全般にISO9001の認証を受け、
病院機能評価機構(一般病院種別B)の認定も受けている。

さらに1995年から、世界で初めて、
電子カルテシステムの本格運用を開始し、
20年間、一切、紙は使われていない。

医療において徹底した情報活用を推進。

こちらはKタワーという13階建てのビルを中心に、
A棟、B棟、C棟、救命救急センター棟などで構成される。
こちらのロビーもホテルのよう。
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入院案内の受付もホテルフロント仕様。
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ロビーの横にコンシェルジュのコーナー。
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ここで亀田メディカルセンターのすべての相談を受け付ける。

コンシェルジュの首から下げられたスローガン。
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Always Say YES!

Kタワーのフロア構成。
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1階に様々な機能があり、
2階は手術センター。
年間に8000回の手術が行われる。

3階は総合周産期母子医療センター。

4階・5回は女性専用フロア、
6階から11階が一般病床、
そして12階がエグゼクティブフロア。
13階はレストランフロア。
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面会カードは2種類ある。
サポーター・タイプとビジター・タイプ。
カードはコンシェルジュやインフォメーションセンターでもらえる。

とりわけサポーター・カードには、
ICチップが搭載されていて、
24時間体制で入退室が可能となっている。

女性フロアはピンク色の基調で落ち着いている。
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3階の周産期センターの病室。
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この部屋で出産し、そのまま短期入院する。

様々な機器は扉のなかにしまわれていて、
外からは見えない。
できるだけ日常生活の感覚を保つため。
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扉を開けると機器が出てくる。
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シャワールームも、
ビジネスホテルの水準を維持している。
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もちろん洗面所、トイレも。
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部屋の入口に個人名はない。
個人情報とプライバシーの尊重。
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ベッドサイドには2002年から、
モニターがしつらえられた。
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患者への情報提供のためだ。
患者は自らカルテを見ることができる。
それ以外にもタッチパネル方式で、
買い物代行、食事確認、見舞客の食事注文メニューなど、
14種類の機能を持つ。

個室のソファーは、
伸ばすとベッドになる。
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いつでも介護者が泊まったり、休んだりできる。

3階の周産期母子医療センターの新生児集中治療室。
未熟児・新生児専用の集中治療室。
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治療中の自分の赤ちゃんを見ることができるモニターシステムもある。

1階にはタリーズが入っている。
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病院というと消毒液のにおいが強いが、
コーヒーショップが入っていると、
その香りがして、日常を感じさせる。

1階には「患者さま情報プラザ・プラタナス」がある。
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患者は自分の病気を自分で知り、学ぶことができる。
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プラタナスには看護師が常駐し、
パソコンに入った自分のカルテを一緒に見て、
相談に乗ってくれる。
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プラタナスの隣にショップ。
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特に女性入院者は買い物がしたいという。
そのニーズにこたえるために、充実した品ぞろえ。

1階にはフラワーショップも入店している。
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13階のレストランフロア。
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エレベーターをあがると中庭があって、
オーシャンビューを楽しめる。
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窓の外は太平洋。
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レストランは、入院患者が来客をもてなせるような快適なレベル。
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右側はオーシャンビューを楽しめるカウンター席。

奥に入ると、一流レストラン仕様。
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立教大学大学院結城ゼミは、
予約して個室をとってもらった。
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個室からも見事なオーシャンビュー。
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亀田メディカルセンター視察組で写真。
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亀楽亭と名付けられたレストランは直営。

メニューも豊富で、
すべての料理にカロリー表示がある。
しかし味に手は抜かれていない。

海鮮丼。
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器も凝りに凝っている。

スパゲティミートソース。
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このフロアにはケーキショップがある。
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そしてラウンジ。
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ラウンジの一角には、
ちょっと前までバーがあった。
ピアノの生演奏があり、
営業時間はなんと午前4時までだった。
しかし一部患者のたまり場になったり、
客数が少なかったりで、
現在は閉鎖。

しかし亀田病院の「患者さま」満足追求のエピソードとして、
面白い。

そしてこの話のハイライト。

レストランとは仕切られて、
別のエレベーターでしか上がれないが、
13階にはもう一つのスペースがある。
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シックな通路。
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そして霊安室。
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通常の病院は、
霊安室を地下に持ってくることが多い。
その代り最上階には院長室があったりする。

しかし亀田メディカルセンターの場合、
天国に一番近い最上13階に霊安室が3室ある。

一番奥の広い部屋。
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オーシャンビューの前に櫃台。
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医療の成果物は「死」である。
だから亀田はプロセスを大切にする。
最後のプロセスがこの霊安室。
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この病院で亡くなったご遺体はみな、
このオーシャンビューの霊安室に安置される。
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医療機関として最新の機能を有する亀田メディカルセンター。
その医療サービス機関が、
ホスピタリティのマインドを、
隅々まで定着させようとしている。

看護スタッフご意見箱。
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隅々までいきわたらせるために、
マネジメント・システムの工夫に挑戦し続ける。

さらに将来投資も着々と進む。
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A棟の新設が進む。

ご案内くださった島原さんと写真。
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そして結城ゼミの面々の満足顔。
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医療機関としてのマーケティングとイノベーション。
亀田メディカルセンターの試みは、
すべてのビジネスを元気づけてくれる。

医療機関は儲けようと思えば、
いくらでも儲かる。

しかしそれよりも大切なことがある。

「イノベーションとは、
つまるところ、
社会の変革である」

ピーター・ドラッカー先生の言葉が響いてくる。

ありがとう。

<結城義晴>

2011年08月09日(火曜日)

「患者さま」と呼ぶ千葉県鴨川・亀田メディカルセンター物語(上)

「世界的な株安、止まらず」
今朝の全紙の一面トップ。

アメリカ・ヨーロッパのデフォルト問題に端を発した株安。
私など株式市場中心の経済を何とかすべきだと考えてしまう。

今朝の日経新聞『大機小機』。
「大学を人材育成の場とせよ」
コラムニストの癸亥氏が、
何とも当たり前のタイトルで書いている。

今更、大学を「人材育成の場にせよ」とは?

大学が「人材育成の場」ではないから、
こんなことがタイトルになる。

「日本はこの20年間、まったく成長していない」
癸亥氏、ひどく悲観的。

「日本が誇れる資源は、
水と森と海洋であり、
人材である」

「しかし、その人材もこのままでは劣化する」

「大学の4年間は多くの文系の学生にとって遊びでしかない」
「このため、実社会に出て役に立つ基礎能力が身につかない」

「現在、大学は半期で1講義あたり、
15回の授業を要請されている。
しかし、学生は授業を欠席するか、
出席しても勉強しない」

私も立教大学大学院で、
15回×2時限(3時間)を前期の単位として教授している。
そして私の院生はめったなことで欠席しない。

「片方でそんな学生に授業アンケートを実施し、
その回答結果が重視される」
これは教員にとって、辛い。
「本来の大学教育とは、学生の潜在的能力に磨きをかけ、
幅広い知識と専門能力を習得させることにある」

では、どうすれば現状を打破できるのか。

「大学入試を基本的な知識と潜在的な能力だけを測るものとし、
門戸を広げる」

「その代わり、入学後の進級要件を厳格にする」

よく言われるアメリカ方式。

「学力が講義で要求される水準に達しなければ、
決して単位を与えない」

「教員の充実とより多くの予算が必要」とまとめる。
大いに賛成。

しかし、そんな現状でも、
しっかり学んで卒業してくる学生はいる。

彼らをこそ、信じたい、生かしたい。

さて昨日は、
立教ビジネスデザイン科・結城ゼミ夏合宿の三日目。
午前中、各自、自習して、昼前にまとめ。

それから鴨川の亀田メディカルセンターを訪問、見学。
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感動した。

ホスピタリティにあふれた総合医療サービス機関として超有名。
しかしアメリカで一般的なIHNの考えを採用した医療機関である。
Integrated Healthcare Network。
南房総地域の医療充実をめざし、
多様なネットワークサービスを展開する。

その根本にあるのが、
「患者さま」と呼ぶ姿勢。

2005年に誕生したカスタマー・リレーション部が、
この考え方を先導する。

亀田メディカルセンターは主に3つの機関で成り立つ。
急性期医療の亀田総合病院。
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外来診療の亀田クリニック。
そして亜急性期医療の亀田リハビリテーション病院。
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ここには全31科と100の診療室があり、
総ベッド数は1000床、医者400人、
看護師など職員を入れると総勢約3000人。

すべての機関が「患者さま」と呼び、
「カスタマー」ととらえる。

敷地内には、亀田医療技術専門学校もある。
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立体駐車場があり、
月曜日なのに満車状態。
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私たちは、カスタマー・リレーション部の山田剛士さんから、
40分ほどレクチャーを受け、質疑応答をしてもらい、
さらにメディカルセンター内のツアーをしてもらった。
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医学は一人でできるが、
医療サービスは患者や地域との協働によってしかできない。

商品が顧客との協働によって販売されるのと同じ。

「医療の最終成果物」は何かと考えると、
それは「死」である。

だから亀田メディカルセンターは、
プロセスを重視しようと考えた。
したがってISO9001をとっている。

例えば、亀田は「個室病棟」にこだわる。

現代社会において、個室でないのは、
病院と刑務所だけといってよい。

いまやビジネスホテルでも、相部屋はない。
ところがサラリーマンも、
病院に入院すると相部屋で、
カーテン一枚で仕切られた空間で我慢させられる。

亀田は考えた。
病院だからこそ安らげる環境づくりが必要だ。
一番安らげるのは、
会いたいときに会いたい人と会えること。
医療にはこれが必要だった。

「リゾートは非日常、しかし病院は日常」
だから「安価な個室ビジネスホテル」並みの環境を整え、
価格を提案する。

「まず当たり前のことを当たり前にやろう」という発想が、
亀田メディカルセンターにはある。

しかしこれは医療業界から見ると、
非常識そのものだった。

地域医療ネットワークの質を上げるには、
顧客は内部の先生、業者、
さらに製薬メーカーや医療機器メーカーと考える。
彼らと地域医療連携の構築をめざし、
患者を中心に連携する。

病院長直轄・3人の専従でスタートしたカスタマーリレーション部には、
3つの使命があるが、その第一が、
「患者様満足向上にサービス業務を通じ貢献する」

もう、ホスピタリティ産業そのもののコンセプト。

私は山田さんの話を聞いているだけで、
心から嬉しくなってしまった。

いつも商売の話をしていることと全く同じ。

巣鴨信用金庫の田中実さんと同じ、
トレーダー・ジョーの店長たちと同じ、
ウェグマンズCEOのダニー・ウェグマンと同じ、
ナゲット・マーケットのフロントエンドマネジャーと同じ、
ウォルマートのマーカス店長と同じ・・・・・・。

そして医療サービスの世界だけに、
この領域特有の障害があったし、
イノベーションがあった。

それは細かな改善・改革の継続であった。
「イノベーションは、つまるところ、
経済や社会を変えなければならない」

ピーター・ドラッカーの言葉が、
私の胸をいっぱいにしていた。
(つつきます)

<結城義晴>

2011年08月08日(月曜日)

「優しくて甘い民主主義」から「厳しくて辛い民主主義へ」

Everybody! Good Monday!
[vol32]

2011年第32週、8月第2週。
夏休み真っただ中。
しかし夏の真っただ中ではない。

夏はもう終わりに向かっている。

ピークのように見えて、
大抵の場合、それはもう終わりの始まり。
蝉の声が最盛期となれば、
もうすぐ、死が待っている。
今週来週はそんな時。

先週8月6日の広島平和記念日に続いて、
明日の火曜日9日が長崎原爆の日。
そして来週月曜日の8月15日が終戦記念日。

今週土曜日13日(土)が旧盆の迎え火、
15日は月遅れ盆、
16日(火)が送り火。

「盆と正月」というほどに日本人が毎年、
待ち望んだ「盆週間」への入り口が今週。

イベントとしては、10日(水)に、
サッカー・キリンチャレンジカップが、
札幌ドームで開催。
因縁の日本代表vs韓国代表のゲーム。
日本中が盛り上がる。

サッカーそのものに、
日本中が湧きあがるという現象ではなく、
「ジャパン」を背負ってくれているから盛り上がる。
国威発揚の感が強い。

政治に対しても、
この意識の盛り上がりは必要である。

むやみに応援するというのでなく、
良いプレーは賛美し、
失策は指弾する。
そして政治に参画する。

この姿勢。

今週11日(木)から、
ジョージア州ジョンズクリークで、
全米プロゴルフ選手権。

15日の日曜、日本時間16日早朝まで。
石川遼か池田勇太あたりが上位に食い込めば、
これも盛り上がる。
これもゴルフ愛好家にとっては、
楽しみなイベント。
こちらは国威発揚的な団体競技ではないが。

その間も、甲子園高校野球は、
一回戦と二回戦。
来週、三回戦、準々決勝、準決勝と進む。
こちらは郷土愛に燃える。

なんというか、
今週から来週にかけて、
われわれ自身のDNAを確認するとき
になる。

さて、今日の日経新聞「オピニオン」。
同社コラムニストの平田育夫さんが、
微妙な話を書いている。

「成熟した民主主義国の政府は国民に弱く、
とかく経済の合理性に反して甘い政策をとりがちである」

この指摘が根本にある。

「なぜ先進民主主義国で問題が多発するのか。
根は深そうだ」

そして断じる。
「リーマン・ショックは、
民主主義ゆえの金融的な失敗である」

「民主主義国の『優しい政府』が、
財政や金融の問題に決然と立ち向かえるかどうか」

このフレーズは鳩山由紀夫を思い起こさせる。
そして民主的過ぎる企業経営者も。

「民主主義でも頑張っている国がある」
それはイギリスである。

2009年、英国国債は「弱含み」とされたが、
翌年就任したキャメロン首相は、
国防職員の4.2万人減員、年金の実質減額などを実施。
再び「安定的」の評価を獲得。

コラムニストの結論は、イギリスを見習えというもの。
「英国にあって日本にないものは、
強い指導者と国民の危機感」

「日本の民主主義にとっても試練のとき」

コラムニストが言わんとするところは、
「優しくて甘い民主主義」ではなく、
「厳しくて辛い民主主義」だろう

「厳しくて辛い」と「民主主義」は一見、
対立する概念のように感じられるが、
そうではない。

これこそオクシモロンそのものである。

さて、昨日から私は千葉県館山で、
立教大学大学院結城ゼミの夏合宿。
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成果は大。

朝、目が覚めると、海がみえる。
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ゆっくりと朝食をとってから、ゼミが始まる。

中庭は南国模様。
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セミナールームは、
ホテル棟から突き出た三角形の出島のようなスペース。
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二方がガラス張りで、海と空と芝生がみえる。
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快適な空間で、一日中、研修。
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午前中は、2期生の猪股信吾さんが、
ワードを使った論文の書き方をレクチャー。
この知識は必須。

それから各自、自分の研究と執筆。
集中できる。
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ドラッカーの解き明かすイノベーションの成功条件。
第1が「集中」である。

研究も執筆も、集中力にかかっている。
ただし集中力は、たった一人で出るものではない。
切磋琢磨や競争意識も必要。
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合宿とはその環境が整えられた場。

卒業した1期生や2期生は船を借りて釣り三昧だったり、
ビーチバレーで戯れたり、
3期生の面倒を見たり。

午後、全員揃ったところで、写真。
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海を背にしてもう一枚。
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結城ゼミOB会が、すでに発足している。

3年間で、18人。
お二人がやむを得ない欠席で、
あとは参加。

うれしい限り。

毎年毎年、一人ひとりの研究は、
成果を上げる。

それが結城ゼミ全員の成果となる。
それが何よりうれしい。

エネルギーが湧いてくる。

では、みなさん。
Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

2011年08月07日(日曜日)

ジジと結城ゼミの夏合宿[2011日曜版vol32]

1週間は、
あっというまに、
すぎていきます。
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ジジです。

ボクは、フクロがだいすき。
ムジのフクロは、
お気にいりのひとつ。
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いない、いない・・・・・・・。
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もっと、いない、いない・・・・・・。
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こんなことをして、あそびます。

ユウキヨシハルのおとうさんは、
いません。
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錦糸町のえきから、
東京スカイツリーがみえた。
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そこから特急新宿さざなみ1号にのって、
みんなと合流。

海にかこまれた房総半島へ。
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光がちがいます。
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ついたのは、館山駅。
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街並みの向こうに海がみえる。
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お花にも、
力がある。
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ひまわり。
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花壇。
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バスにのって、合宿所まで。
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ファミリーオ館山。
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そしてすぐにゼミ。
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まず、発表。
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あかるくて、快適なセミナールーム。
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ひとり一人、
研究の成果を報告します。

第1期生の先輩のナゴヤさん。
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的確なアドバイス。
ありがとうございます。

午前中からはじまって、
昼食をとって、
夕方まで。
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ごくろうさまでした。

すこしずつ、日がおちてゆきます。
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そのころには、
ぜんいんがそろって、
いよいよ、バーベキュー。
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まず、火をおこす。
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そのあいだに、
カンパーイ。
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野菜を焼いて、
お肉を焼いて、
魚を焼いて。
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もりもり、わしわし。

外で食べるバーベキュー、
おいしそう。
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いっぱい、おはなしして。
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たべて、のんで、
はなして、きいて。
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そして「自ら、盛り上がれ!」
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結城ゼミの夏の合宿には、
第1期生から第3期生まで、
ほとんど全員が参加しました。
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おとうさんには、
それがうれしい。
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ボクもフクロのなかで、
応援しています。
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<『ジジの気分』(未刊)より>

2011年08月06日(土曜日)

広島原爆の日と甲子園大会開始、仙台七夕と藤村望洋の南三陸町「復興市」

雲は湧き 光あふれて
天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ
若人よ いざ
まなじりは 歓呼に答え
いさぎよし 微笑む希望
ああ 栄冠は 君に輝く

全国高等学校野球大会の大会歌として耳になじむ。
「栄冠は君に輝く」
作詞・加賀大介、作曲・古関裕而。

不思議な力をもった歌。

第93回全国高校野球選手権大会が、
今日、開幕。

昨年は沖縄の興南高校が春夏の甲子園を連覇。
今年はそんな大本命校がないが、
古豪、名門が多くて、
しかも東北・北関東の震災被災地の高校にも、
全国から熱い声援が送られる。

私は現住所の神奈川県・横浜高校と、
本籍地の福岡県・九州国際大学付属高校を応援する。

転勤の経験がある人は、
その転勤地の高校を応援するだろうし、
連れ合いや恋人の出身県を、
応援させられることもあるだろう。

そして、チームが毎日、
減っていく。

あれも消えた、これも去った。
8月20日に最後の2チームとなって、
大団円。

こんな国民全体が湧きあがるイベントもない。
それが旧盆をはさんで展開される。

帰省していれば、
いっそう盛り上がる。

良くできた仕掛けです。
夏の高校野球甲子園大会。

今月の商人舎標語。
「自ら、盛り上がれ!」

今日はもうひとつ、
広島の「原爆の日」。
被爆から66年。

被弾中心地に近い平和記念公園で、
午前8時から、平和記念式典が営まれた。
正式には「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」という。

しかし今年は、
ヒロシマからフクシマへ、
一本の糸が繋がって、
われわれ日本人は、
「核と原子力」について学んだ。

武力活用と平和利用。
ヒロシマとフクシマ。

世界で一番このことによって苦労したし、
辛酸をなめているのは私たち。
その艱難の中身を忘れてはならない。

さて、今日は、
「仙台七夕まつり」が開幕。
東北三大祭りの1つ。

仙台七夕まつり(宮城県仙台市)
青森ねぶた祭(青森県青森市)
秋田竿燈まつり(秋田県秋田市)

仙台七夕祭りは、この中で最大で、
3日間で約175万人を集める。

今年は、東日本大震災を受けて、
中止が検討された。

しかしこんな時だからこそ、
「自ら、盛り上がれ!」である。
仙台商業者の思いが結集された。

仙台市内中心商店街に例年と変わらず、
数千の七夕飾りが並んだ。
この飾りにも、折り鶴が多かった。

仙台七夕は、
よくできた商売の仕組みと仕掛け。
ひとことで言い表せば、
「夏物の総売り切りセール」。

仙台のそれは、1927年にスタートし、
全国のモデルとなった。 

この「仙台の七夕」、
神輿や山車を繰り出す祭りとは違う。

あらかじめ飾り付けをしておく。
当日に人的負担をかけない。
商店街の通行規制もしない。
だから小売店は商売に専念できる。

さらに8月の旧暦の七夕である。
すべての小売店は、
今年の夏物の最後の売り切りに徹する。

旧盆直前の七夕は、
したがって商業イベントなのである。

それが今日から始まった。
「自ら、盛り上がれ!」

最後に昨日の朝日新聞「ひと」欄。
藤村望洋(ふじむらぼうよう)さんが登場。

2002年だったろうか、私は、
早稲田商店会エコステーション事業部長の藤村さんに、お会いした。
『早稲田発 ゴミが商店街を元気にした!』(商業界刊)の著者だった。

早稲田大学の近隣にある早稲田商店会は、
どこが中心なのか、
よくわからないほどの商店街。

空き缶やペットボトルの回収機が置かれたエコステーションが、
その中核となっていた。
商店街のコンセプトの真ん中に「リサイクル運動」があった。

藤村さんはこの運動を推進していた。

現在は、早稲田エコステーション研究所代表。
そして「ぼうさい朝市ネットワーク」の主宰者。

このネットワークは、全国18地域の商店街が参加する。
全国の商店街を結んでいざという災害時に、
お互いに迅速かつ有効な支援をするためのネットワーク。

南三陸町の商店街がこのメンバーだった。

そこで今年4月、藤村さんは、
「宮城県南三陸町の避難所」を訪ねた。

「店も家も失い、打ちひしがれた商店主ら」
「残ったのは借金だけ」
「自己破産しかない」

「それを聞いて、日が暮れて真っ暗な体育館で叫んだ」
「あなたたちが頑張る以外、
町は復興しない」

「闇市をやろう」
発想豊かな人だ。

「ネットワークに参加する全国の商店街が、
特産品を南三陸町に持ち寄り、
テントで売る『復興市』」

4月末に始まり、
7月末に4回目を迎えた。
現在は約60店の出店者のうち半分が地元。

来場者も1日、1万人を超える。

藤村望洋さんが叫んだ言葉。
「あなたたちが頑張る以外、町は復興しない」

これは全国の商業・サービス業に携わる者に向けられている。
「自ら、盛り上がれ!」

自分が変わらねば、
何も変わらない。

藤村さん自身が好奇心と意欲を持って、
次々に新しい事業やネットワークづくりに向けて行動する。
だから、人々はついてくる。

吉本隆明の言葉。
「公の問題に押しつぶされず、
それぞれが関わる身近なものを、
一番大切に生きること」

震災に対する向き合い方。
ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ、
明らかになってきた。

藤村望洋、吉本隆明。
みなそれを私たちに示してくれる。

良い週末を。

私は、千葉県館山で、
立教大学院結城ゼミ合宿。

私も、「自ら、盛り上がる!」

<結城義晴>

2011年08月05日(金曜日)

サンキュー・ドラッグ平野健二社長との「店長ドラ×これドラ」対談

昨日のブログの訂正とお詫び。

朝日新聞一面トップ記事から拾って、
菅直人首相が「経産省事務次官ら3首脳更迭」と書いた。

しかしこれは事実とは違っていた。

今日の日経新聞が「一部報道」と言いながら、
朝日の間違いを指摘。

海江田万里経済産業相の緊急記者会見のコメント。
「首相が決めたわけじゃない。私が決めたんだ」
「言うまでもないが、人事権者は私だ」。

「あまりにひどい。腹に据えかねる」
みたびか、よたびか、いくたびか、
声を震わせた。

菅首相は「経産官僚のトップ更迭で指導力を印象づけようとしている」

海江田は「ひきょうだ、こそくだ」と吐き捨てる。

首相と経産相の溝は、
毎日のように深まって、
政権の末期症状。

日経の似顔絵入りの揶揄の仕方が面白い。

情けないことだが、これが、
我が総理大臣と経済産業大臣の関係。

日経新聞コラム『大機小機』
コラムニスト一直氏が、
公表された経済財政白書に関して反論しつつ、
「需要・供給・成長」を書く。

今年の白書の焦点は、
「大震災後の日本経済の成長条件」。

しかし「分析対象が供給力に偏りすぎで、
問題の本質をとらえそこねている」。

明確な、その問題意識とは。
「労働力の減少は経済成長の制約要因の一つではあるが、
労働力1人当たりの生産性こそが重要であり、
生産性の持続的上昇を可能にする環境をつくり出すことが
経済政策に期待される基本的な役割である」

しかし白書の分析そのものに問題がある。
「経済の中長期的な成長力は供給力に制約される」
この伝統的な成長論の考え方で一貫している点。

しかし伝統的成長論では、
白書は言い訳を分析しているに過ぎない。

一直氏は、ケインズの「一般理論」から、
「アニマルスピリット」を持ち出す。

その「アニマルスピリット」の定義。
「将来にしか結果が出ず、
その結果も確率計算ができない不確かなことでも
積極的になそうとする人間本来の衝動」

企業の現状が、
この「アニマルスピリットの欠如」にあると指摘。

結論は、
「経済成長は供給力が決めるというより、
規制削減やイノベーションが
需要の持続的拡大を生みだし、
それが供給力をリードしてゆくと考えるべき」

私も賛成。

知識商人も「アニマルスピリット」を、
持つ必要がある。

もう一つ。
日経「文化欄」の「8・15からの眼差し 震災5カ月」
戦後思想の巨人・吉本隆明も86歳。
その吉本にインタビュー。

敗戦直後は、
「人々も町中の印象も、どこか明るくて単純だった」
しかし今回の震災後は、
「何か暗くて、
このまま沈没して無くなってしまうんではないか、という気がした。
元気もないし、もう、やりようがないよ、という人が
黙々と歩いている感じ」

復興への道は、
「労働力、技術力をうまく組織化することが鍵を握る」
なにかドラッカーのようだ。

「規模の拡大だけを追求せず、
小さな形で緻密に組織化された産業の復興をめざすべきだ」

ここがいい。
「疲れずに能率よく働くシステムを
どうつくっていくか」

「組織内で生かす知恵が問われている」
さらに「原発廃絶論」に対して。
「原発をやめる、という選択は考えられない」

原子力の問題の「原理」を吉本はこう語る。
「人間の皮膚や硬い物質を透過する放射線を
産業利用するまでに科学が発達を遂げてしまった」

そこで、吉本流原発論。
「燃料としては桁違いにコストが安いが、
そのかわり、使い方を間違えると大変な危険を伴う。
しかし、発達してしまった科学を、
後戻りさせるという選択はあり得ない」

「それは、人類をやめろ、というのと同じです」
そこまで言うか?

「だから危険な場所まで科学を発達させたことを
人類の知恵が生み出した
原罪と考えて、
科学者と現場スタッフの知恵を集め、
お金をかけて完璧な防御装置をつくる以外に方法はない」

吉本隆明がこう言い切ったことは覚えておいてよい。

そしてそれぞれの生き方。
「全体状況が暗くても、
それと自分を分けて考えること」。

「僕も自分なりに満足できるものを書くとか、
飼い猫に好かれるといった小さな満足感で、
押し寄せる絶望感をやり過ごしている」
この辺りは私と同じ。

「公の問題に押しつぶされず、
それぞれが関わる身近なものを、
一番大切に生きることだろう」

みなさんは、いかが?

さて今日は、横浜の商人舎オフィスで対談。
お相手は、平野健二さん。
サンキュードラッグ代表取締役社長。
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平野さんは1959年生まれ。
ドラッグストア業界きっての理論家として知られる。

本部は福岡県北九州市門司区にある。
店舗は2011年3月末現在で、
ドラッグストア36店舗(うち調剤併設25店舗)、調剤薬局24店舗。
つまり調剤重視の会社ということ。
売上高は183億6457万円。

平野さんは今年5月単行本を上梓した。
『これからのドラッグストア・薬局ではたらく君たちに伝えたいこと』
(㈱ニュー・フォーマット研究所刊)

通称、「これドラ」。

この本がすこぶる良い。
現役経営者の手になる本としては、
ドラッグストア業界では随一。
小売業界に広げてみても、
そうあるものではない。

私の『店ドラ』が発刊されたのも5月。

そこで「『店ドラ』×『これドラ』」対談が企画された。

メディアは『月刊マーチャンダイジング』。
今日は宮崎文隆編集長も同行して、
対談はスタート。
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互いに相手の本の感想を述べ合ってから、
本題に入る。

私は平野さんのドラッグストア業界に対するものの見方が、
まず、気にいった。
というか同感した。

平野さんはコモディティとパーソナルケアとに分ける。
スーパーマーケット業界では、ヤオコー会長の川野幸夫さんが、
コモディティとライフスタイルに分ける。
私は「コモディティとノンコモディティ」に分類している。
20110805142331.jpg
さらに平野さんは、ローカルチェーンの強みを主張する。
私もチェーンストアの基礎単位は、
ローカルチェーンであると確信している。
そのうえで日本では江戸時代の「藩」単位に、
生活文化が出来上がり、今も残っていて、
だから藩単位のローカルチェーンが強いと考えている。

さらに平野さんは「狭小商圏主義者」である。
そのとりわけ狭い商圏内で、
「明確な来店目的を持った少数顧客」をつかむことで、
ドラッグストアの最強のフォーマットができると考える。

私の掲げる客数主義は、
同一顧客の来店頻度が高まる方向で実現される。

そのうえで平野さんは顧客データ付ID-POSシステムの使い手である。
私が非常勤取締役を務めるカスタマー・コミュニケーションズ㈱は、
まさにこの面でのマーケティング会社である。

平野さんはID-POSデータをもとに、
「潜在需要発掘研究会」を毎月、開催している。
ここにはメーカーが56社集まって、
熱心に仮説を立て、それを検証し、
店頭起点のマーケティング活動を展開している。
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そんな話が連綿と続き、
あっという間に90分。

宮崎編集長が突如、
「では最後にご自分の本の執筆目的を述べて、
終わりにしてください」

互いにロマンとビジョンを語って、
対談は終了。

私は、心から爽快な気分になった。

この対談の詳細は、
『月刊マーチャンダイジング』10月号に掲載される。

商人舎ホームページでも、
結城義晴の対談シリーズで掲載予定。
乞う、ご期待。

対談が終わって、
互いに著書にサインをして交換。
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そして並んで、写真。
20110805142424.JPG

平野さんも私も、福岡生まれの同郷人。
固い握手。
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平野さんと宮崎さんに、感謝。

今日は午後、東京・池尻の東邦大学付属病院で、
恒例の検査と診察。
左右ともに眼圧14で、良好。

専属の北幸喜先生が言う。
「いい状態です」

「ところで結城さんは、本を書くのですか?
新聞に広告が載っていました」

私はここで、
ドラッカーのナレッジ・ワーカーとテクノロジストの話を展開した。
この病院で手術をしてもらった2008年3月、
私はドラッカーの『ポスト資本主義社会』を読みつつ、
病院で働く医師・看護師などの仕事が、
21世紀の商人やビジネスマンにつながるものだと実感した。

そんなことを北医師に話しながら、
平野さんとの対談を思い出していた。

「全体状況が暗くても、
それと自分を分けて考えること」。

「公の問題に押しつぶされず、
それぞれが関わる身近なものを、
一番大切に生きること」

吉本隆明の言葉も、頭に浮かんでいた。

<結城義晴>

2011年08月04日(木曜日)

10月の「商人舎第10回米国研修会」の林廣美先生との打ち合わせ、乞う!ご期待

十年はひと昔 暑い夏
故郷はふた昔 蝉の声

<作詞・作曲 井上陽水>

陽水のひどく大げさな歌いまわしは、
この歌詞とはアンバランス。

都会では自殺する若者が増えている
傘がない 傘がない

これと同じ調子で、
夏祭りを歌う。

この人格破綻的な歌唱が、
井上陽水の持ち味。
同じように絞り出す歌い方だが、
吉田拓郎の「陽」に対して、
井上陽水は「陰」。

それぞれ好き好きでよいが、
「夏」に関しては、
拓郎に分があると思う。

浴衣の君は薄の簪
熱燗徳利の首摘まんで

こちらは岡本おさみの作詞だが、
やはり拓郎がいい。

さて今日は、午前中に、
横浜の商人舎オフィスを、
林廣美先生がご訪問くださった。
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商人舎第10回記念USA視察研修会が、
10月に開催される。
その打ち合わせ。

私は「重箱スタイル」と呼んでいるが、
経営戦略コースと商品戦略コースを、
連続して、一部重複させて、展開する。

経営戦略コースはスペシャル編(SP編)、
商品戦略コースはマーチャンダイジング編(MD編)と、
称する。

SPコースは結城義晴・浅野秀二に、
大久保恒夫、メリッサ・フレミングの特別ゲスト講師を招へい。
これ以上ないというくらいの豪華版。

MDコースは林廣美先生を中核に、
結城義晴・浅野秀二が脇に回る。
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もちろん商人舎の「鳥の目・魚の目・虫の目」は、
従来以上に充実させて、
アメリカ流通業を見切り、
米国小売業を語り切り、
日本小売りサービス業の行く末を見直したい。

林先生のマーチャンダイジング編は、
ワシントンDC・ニューヨーク・ロサンゼルスと回る。
最後のロサンゼルスでは、
米国スーパーマーケットの生鮮やデリの、
収益構造や値入構造を明らかにし、
オーガニック農園も訪れる。

そのプランを打ち合わせ、
より良いスケジュールとレクチャーのための情報交換をした。

林先生は74歳。
私よりも15歳年上にして、
荒井伸也先生と同学年。

これまでの林廣美の集大成となる米国セミナー。
林先生ご自身、力こぶが入っている。

奮って、ご参加願いたい。

特に、かつてから現在まで、
林先生に指導を受けた企業・店舗の皆さんには、
ぜひともご参加いただきたい。

打ち合わせが終わると、
商人舎オフィスの前の野田岩で、
天然ウナギ。
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林先生のウナギ料理に関する解説を聞きながら、
夏の鰻重を堪能。

元気をつけて、
この夏を乗り切って、
秋の米国視察研修会を、
全身全霊をあげて成功させる所存。
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結城義晴にも、
乞う! ご期待。

さてさて今日は、朝日新聞一面トップに、
デカデカと見出し。
「経産省事務次官ら3首脳更迭へ」

菅直人首相がまたまた、やりました。
経済産業省の松永和夫事務次官、
寺坂信昭同省原子力安全・保安院長、
細野哲弘同省資源エネルギー庁長官を更迭。

「忍」の一字を心に刻んだ海江田万里と最終調整。
海江田経済産業相も、その後、
やっと速やかに辞任の方向。

菅直人から離れられる。

これで保安院は経産省から分離され、
環境省内に新設される「原子力安全庁」に、
規制部門機能を移管する。

ただしこれも、菅首相の想定であり、
3首脳更迭以外は、どう転ぶかはわからない。

日経新聞も一面トップで、
デカデカと取り上げた。
「日立・三菱重工、折半出資で新会社」

日立製作所と三菱重工業は、
2013年春に折半出資で新会社を設立。
こういったスクープは今や、
日経の専売特許。
他のメディアは全く手が及ばない。

両社は、4分野を中心に事業を統合する方針。
①社会インフラ
②環境
③エネルギー
④IT(情報技術)

近く統合準備委員会が設立され、協議に入るが、
経営統合が実現すれば、12兆円の企業となる。
2011年3月期連結実績は、
日立が売上高9兆3158億円、純利益2388億円。
三菱重工は2兆9037億円、純利益301億円。

発電機器、鉄道車両などハードウェアから、
ITシステムなどソフトウェアまで網羅し、
なおかつ「環境対応型の総合インフラ企業」が誕生する。

さらに「日本の産業構造」に、
「巨大再編」をもたらす可能性がある。
このフレーズ、日経は大好き。

統合新会社のライバルは、
まず米国ゼネラル・エレクトリック(GE)、
さらにドイツ・シーメンス、フランス・アルストムなどEU企業、
そして急成長の中国の製造メーカーなど。

つまりは世界的競争力を獲得し、
ポジショニングを勝ち取るための統合ということ。
朝日新聞の「菅パフォーマンス」よりも、
日経新聞らしい一面トップ記事ではある。

日本生産性本部の「レジャー白書2011」。
2010年の余暇関連市場は2009年比2.1%減。
67兆9750億円。
8年連続で前年実績割れ。

余暇の過ごし方の種目別トップ。
それは「ドライブ」。
参加人口は6290万人。
初期投資の車代を除けば、
個人にとって何とも安上りのレジャー。
2年連続で首位。

これは何を物語るか。
国民の節約志向は強い。
だからパチンコをはじめ娯楽部門が大幅減。

しかし節約しても楽しみたいはず。
ここをどうキャッチするか。

最後に日経新聞の「8・15からの眼差し」。
詩人で弁護士の中村稔さんが語る。

「終戦の時は、我々は根こそぎ裸になり、
何の資産もなくなった。
ただ、皆が同じような境遇にあり、
貧乏を辛抱するのは当たり前と思っていた。
国民全体が危機感を共有していた」

しかし今は違う。

「成長より成熟が必要な時です」
これは頭に叩き込んでおきたい。

レジャーもサービスも物販もしかり。

「日本製品は信頼性が高い、
そして、日本人の言うことは信用ができる、
と他国から評価されることが何より大切だろう」

ここでいう日本製品とは、
日本のサービスも含まれる。
私は日本人のサービスこそ、
最大の売り物だと思う。

中村さんは、国民一人ひとりに向けて言う。
「見習うべきモデルはもうない。
『われわれはどこから来て、どこへ行くのか』と、
来し方行く末を思い、
それぞれが生き方を見つめ直すしかない」

商人舎第10回USA研修会も、
『われわれはどこから来て、どこへ行くのか』を、
謙虚に、見つめ直す機会としたい。

<結城義晴>

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