結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2012年01月24日(火曜日)

楽天市場取扱高1兆円・ネット消費市場10兆円⇒リアル&ネット融合

昨夜、立教大学で講義しているころから、
雨はみぞれに変わり、雪になった。
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雪の池袋キャンパス。
一段と美しかった。
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聴講に来ていた常盤勝美さんと写真。
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その雪。
深夜に降り積もるかと思ったら、
都心はそうでもない。

「ちょっと残念」。
などと子供のようなことをいったら、
仕事している人たちには迷惑か。

今朝はからりと晴れて、
雪景色がまぶしい。
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さて、朝日新聞『天声人語』、日経『春秋』、
そろってウィンストン・チャーチルを取り上げた。
またまた「カブった」。

第2次世界大戦前後のイギリスの首相。
ヒトラーと闘い、勝利を収め、
戦後の復興処理を的確に成し遂げた名宰相。
今日が47回目の命日。

『春秋』は、チャーチルをこう、評する。
「『国民の意思は固くて、無慈悲なもの』と理解しつつも、
民主主義を上回る政治形態はないと信じていた」

『天声人語』は、1940年5月10日のチャーチルの言葉を紹介する。
国家存亡の非常時に首相に就任した時の感慨。
「過ぎ去った人生のすべては、
ただこの時、この試練のための
準備にすぎなかったという気がした」

朝日と日経がカブった原因は、
チャーチルの命日というだけではない。
野田佳彦首相が何度も、
この名首相の言葉を引用したから。

そしてコラムの結末はどちらも野田首相への皮肉。

しかしノーベル文学賞を受賞したチャーチル。
「過ぎ去った人生のすべては、
ただこの試練のための
準備にすぎなかった」

この言い回し、いいですね。

この時、チャーチル65歳。

私にもまだまだ、
「これまでは準備だった」と言える時が、
来るかもしれない。

日経新聞1面トップ。
「『楽天』取扱高1兆円」の記事。

インターネットモール「楽天市場」。
ここに出店している店舗の総売上合計額(取扱高)が、
昨年、1兆1000億円前後。
これは前年比16%増。

会員数は7360万人。
これは年間9%の伸び。

その理由の一つが、客層の拡大。
年齢は中心層の30~40代から、
50~60代へと広がった。

2011年12月期の楽天の連結営業利益は、
710億円前後。
前年比11%増で、4期連続最高益。

すごい勢い。
1兆円達成まで、設立から14年。
ダイエーの1兆円は昭和53年だったか。

現在の1兆円と言えば、
三越伊勢丹ホールディングスは2012年3月期に、
百貨店事業で1兆953億円。

昭和47年(1972年)、三越の売上高をダイエーが抜いた。
そして2012年、百貨店三越伊勢丹の売上高に、
楽天が並びかけ、追い抜く。

ダイエーの直近の2011年2月期の売上高は、
9118億円。

「時代は変わった」を感じさせる事実。

この楽天をはじめとするネット消費膨張は、
スマートフォンの普及にも支えられている。

楽天市場では、
「モバイル端末経由の取扱高が全体の2割」。

物流サービスも飛躍的に向上している。
アマゾンジャパンは、
昨年4カ所の物流拠点を開設した。

米国アマゾンの子会社ザッポスは、
全米で即日配達を売り物にしている。
それと同じサービスを日本でも展開する。
この配送スピードに、
既存小売業もかなわない。

野村総合研究所の試算。、
ネット消費の国内市場は2011年度は10兆450億円。
2016年度には、
これが約16兆1000億円と予測。

2011年度から比較すると6割の成長。

そしてこれは、小売業最大の
食品スーパーマーケットの市場規模に迫るものとなる。

日経新聞はご丁寧にも、
「きょうのことば」でも、
「ネット消費」を取り上げた。

その定義は、
「インターネット経由で買い物や旅行の予約、
音楽やゲームなどのコンテンツを購入すること」

私は「ネットとリアルの融合」を唱えているが、
それはしばらくネットが躍進することを意味している。
その間に、さまざまなバリエーションが生まれてくるに違いない。

一つだけ確かなことがある。
すべては顧客が便利な方向に進むということ。

ピーター・ドラッカー。
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〈企業の目的と使命を定義する場合、
出発点は一つしかない。
顧客である。
顧客によって事業は定義される。
顧客を満足させることこそ、
企業の使命であり目的である〉

最後に、報告。
昨日・今日、東京・フォーシンズホテル椿山荘で、
日本リテイリングセンターの2012年政策セミナー開催中。
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ペガサスセミナー2562回目にあたる。

一昨年7月に渥美俊一先生が逝去されたにもかかわらず、
全国から480名ほどが参加。

桜井多恵子さん、梅村美由起さん、
渥美六朗さん、そして木下潮音さんが講師。
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私は昨日は広島、
今日は都内での事業報告会で、
今回は30年ぶりくらいに、
ペガサス政策セミナーを欠席。

渥美先生はいないし、
ああ、さびしい。

<結城義晴>

2012年01月23日(月曜日)

FORTUNE『働きたい企業』発表!ウェグマンズ4位、レオナード消えた

Everybody! Good Monday!
[vol4]

2012年第4週。

今年の、そして今月の商人舎標語。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」

毎日、毎日、
この繰り返し、積み重ね。

それでいい。
それがいい。

先週金曜日が、
暦の上で「大寒」。
1年で一番寒い日。
しかし本当の寒さは、
これから2月の中ごろまでか。
もちろん地域によって異なるが。

第63回さっぽろ雪まつりは、
2月6日(月)から始まって、
12日(日)に終わる。
1年で一番寒い時の催し。

人気ブログ「常盤勝美の2週間天気予報」でも、
今週は「ものすごい寒さ」
来週は「寒さのピーク」と、

表現されている。

実際は、2月初旬が一番寒くて、
しかし「2月3日は節分・4日は立春」と、
人々の意識は「春」にスライドされる。

毎年、この時期は、
そんなアンバランスな感覚がある。
それが「春」のもつパワーなのだと思う。
それが「春を待つ」喜びとなる。

そして今週のプロモーションは、
暦の「春」に向かってまっしぐら。

つまり「節分」と「恵方巻き」の準備。

しかし実態は、一番寒い暮らし。

このアンバランスな感覚、
大切にしたい。

「差異が価値を生む」
違いそのものが大きいとき、
その違いの捉え方が難しいとき、
私たちの前に商機が広がる。

私、そういう時って、大好き。

私は今、広島空港。
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こちらは春の陽気。
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空は青く、雲は白く、
木々の葉が輝いている。

今日は朝7時50分のANAで羽田を発って、
広島国際会議場。
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マックスバリュ西日本㈱の新年度方針発表会。
その冒頭の30周年記念講演。

講演が終わって、
幹部の皆さんと写真。
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左から岩本隆雄代表取締役社長、
真ん中はイオン㈱相談役の原田昭彦さん。
マックスバリュ西日本の社長、会長を歴任されたあと、
イオンの要職を務められ、いま、相談役。
商人舎発起人のおひとりでもある。

その隣は久保田智久常務、
右は下澤茂樹取締役中国事業担当。

さて、コダックの倒産に対して、
朝日新聞『天声人語』が、
遅ればせながらコメント。

ホンダ創業者・本田宗一郎の言葉を使った。
会社経営を「槍(やり)」にたとえる。
「突くよりも引くスピードが大切だ」。

さすが本田宗一郎。
数多の失敗経験がこういった言葉を物語らせる。

「方向転換の決断の大切さとともに、
ひとつの成功にいつまでも酔うなという教訓」

そしてNHK大河ドラマを受けたのかどうか、
「おごれる者は久しからず」
平家物語を持ってきて、
「おごらずとても久しからず」と、
畳み込む。

もうひとつ、読売新聞に怖いニュース。
「マグニチュード7級の首都直下地震が
今後4年以内に約70%の確率で発生する」

東京大学地震研究所の研究チームの試算。

政府地震調査研究推進本部は、
もうちょっとのんびりした評価。
「首都直下を含む南関東の地震の発生確率、
30年以内に70%程度」
東日本大震災をきっかけにして、
首都圏では地震活動が活発化している。

昨年12月までにマグニチュード3~6の地震、
1日平均、なんと1.48回も発生している。
これは震災前の約5倍。
気象庁の観測。

東大研究所の平田直(なおし)教授らが、
この地震活動に着目し、
なおかつ地震学の経験則を活用して、
「今後起こりうるM7の発生確率」を試算した。

その経験則とは、
「マグニチュードが1上がるごとに、
地震の発生頻度が10分の1になる」というもの。

にわかには信じたくない予測だが、
それでも覚悟はしておかねばならない。

「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」

緊張感に満ちた日々だ。
だからこそ、今年と今月の標語、

「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」

さてさて、少しは明るいニュースを。
恒例の『フォーチュン』誌の調査が発表された。
『もっとも働きたい企業100』
“100 best companies to work for”

私は毎年、この年の初めのランキングを、
心待ちにしている。

そしてアメリカの視察研修会でも、
必ずテキストの冒頭で取り上げ、
エンプロイー・サティスファクション(従業員満足)の重要性を、
このランキングをもとに強調する。

工を重視し、商を軽んじる風潮は、
日本だけではなく、
ヨーロッパやアメリカにも、
少なからず存在する。

それをひっ繰り返すパワーが、
このランキング表の中にある。

フォーチュンは毎年、
400社を超える企業に働く10万人以上の人々にアンケート調査し、
回答を整理し、指標化して、企業別のランキングをつくる。
それが『もっとも働きたい企業100』。

その2012年の結果は、以下。
1    Google
2    Boston Consulting Group
3    SAS Institute
4    Wegmans Food Markets
5    Edward Jones
6    NetApp
7    Camden Property Trust
8    Recreational Equipment (REI)
9    CHG Healthcare Services
10    Quicken Loans

11    Zappos.com
22    The Container Store
32    Whole Foods Market
34    Nugget Market
55    Men’s Wearhouse
61    Nordstrom
62    Build-A-Bear Workshop
66    QuikTrip
73    Starbucks
78    Publix Super Markets

第1位はグーグル。
検索サイトの会社。

第2位にボストン・コンサルティング。
その名の通り、マッキンゼーやアクセンチュアと並ぶコンサルティング会社。

第3位は、情報分析会社のSAS。

そして第4位に、
スーパーマーケットのウェグマンズ

まさにこの統計の常連。

ウェグマンズは2007年には、
このランキングのトップの座に輝き、
2008年第2位、それ以降、第3位。
そして今年、第4位。

第8位にリクレーショナル・エクイップメント(REI)。
アウトドアーグッズ専門店。

第11以下は、小売り・フードサービス業を取り上げた。
11位に大注目のザッポス・ドット・コム。
靴のインターネット・ショップ。

第22位は、コンテナストア。
収納用品を様々なユニークなコンセプトでアソートした店。

そして32位にホールフーズマーケット。
ご存知、世界第1のオーガニック・スーパーマーケット。

第34位は、ナゲット・マーケット。
たった9店舗のインディペンデント・スーパーマーケット企業。

55位にメンズ・ウェアハウス。
ファッション・チェーン。

61位は、「伝説のサービス」の百貨店ノードストローム。

62位は、ビルド・ア・ベア・ワークショップ。
キャラクター・グッズの店。

66位、クイック・トリップ。
ホスピタリティあふれるコンビニ。

73位は、スターバックス・コーヒー。
ご存知、禁煙のコーヒー・ショップ。

そして第78位にパブリックス・スーパーマーケット。
店舗数1000店を超え、
全米第3位のスーパーマーケット・チェーン。
第1位クローガー、第2位セーフウェイに次ぐ3番手が、
リージョナルチェーン。

その1000店を超えるチェーンストアが、
『働きたい企業ランキング78位』に入る。

このランキングから、
「スチュー・レオナード」が消えた。
寂しい。

スーパーマーケットのディズニーランド。
しかし昨年からこのブログでも指摘しているように、
やや子供だまし的な雰囲気の漂うレオナードを、
大人の融合(フュージョン)を実現させたイータリーが凌駕しつつある。
時代が変わろうとしている。
それがここにも表れたのか。

それでも、アメリカの小売業・サービス業、
まだまだ学ばなければならないところがある。

働きたい企業の地域一番に。

この領域を目指して。

みなさん、今週も。
Good Monday!

<結城義晴>

2012年01月22日(日曜日)

ネコと猫、ジジと爺[日曜版2012vol4]

おうちのなかに、
もういっぴきのネコ。
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ボクもネコ。
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むこうは銀色のネコ。
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いつも、どこでも、
かわらないかお。

ボクは、あっちむいたり。
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ちょっと、なやんだり。
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かんがえたり。
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ネコと猫。
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なかよく、
しましょう。
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キミのなまえは、
なに?
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ボクはジジ。
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ちゃんと。
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なまえが・・・。
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・・・ある。

おとうさんは、
ユウキヨシハル。

きのうのばん、
おとうさんは、
ふるくからのおともだちと、
あった。

芋蔵というお店。
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みんな、ことし、
60歳。
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「ひこばえの会」
7人の爺。

ボクはジジ。
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ジジと爺たち。

こちらも・・・。
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なかよく、
おねがいします。

<『ジジの気分』(未刊)より>

2012年01月21日(土曜日)

「シニア消費100兆円超」とチェーン協パネルディスカッション

今週は疲れた。

充実した日々であることは間違いないが、
それでも肉体的、精神的に疲労感が残る。

日経新聞夕刊に、
「シニア消費100兆円
昨年個人支出の44%」の記事。

見出しだけですべてを表している。
第一生命経済研究所・熊野英生首席エコノミストの推計。

シニア世代とは「60歳以上」。
2011年の60歳以上の消費支出額は、
約101兆2000億円。
前年比でプラス2.4%。
これは消費全体の44%。

総務省の家計調査によると、
高齢者世帯(世帯主が65歳以上)の1カ月の消費支出は、
直近ピークの2007年からマイナス5%。
しかしシニア人口は増加した。

団塊の世代がシニアになったから。
1947年生まれから始まる団塊の世代。
最初の47年組が65歳を迎える。

シニア世代はいつも得をしてきた。
もともと教育費や住居費の負担が少ない。
だから所得をストレートに消費支出に回す、その割合が高い。

今年、60歳を迎え、
シニア世代に入る大量退職者たちによって、
シニア市場はさらに拡大する。

今日の夕方から、
私は中学高校時代の友人7人で、
恒例の新年会を開いた。
「ひこばえの会」
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高校時代に文学同人誌をやっていた。
横浜の聖光学院。
あの小田和正が3期生の、
ちょっとした名門。
その8期生の仲間。

全員が、今年、もしくは来年の初めに、
60歳となる。
還暦でシニアに入る。

だからその消費の中身や、
ターゲッティング、マーケティング、
私には良くわかる。

さて、日経新聞『人こと』に、
日本チェーンストア協会清水信次会長登場。
「関東大震災の時は増税せずに、
現在の金額で40兆円を国が投じて、
5年で東京を復興させた」。

「いかに苦境を脱してきたのか、
歴史に学ぶべきだ」。
これが清水さんの持論。

オットー・ビスマルクの言葉。
「賢者は歴史に学び、
愚者は経験にしか学ばない」

昨日20日は、その清水さんと一緒だった。
日本チェーンストア協会賀詞交歓会が行われた。
会場は赤坂のホテルニューオータニ。
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東京も横浜も、この日初雪を観測し、
午後には氷雨に変わった。
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懇親会に先立ち、15時から
協会員向けの「新春パネルディスカッション」が行われ、
私はパネラー兼コーディネーターを務めた。

14時にはホテルに着き、控え室で資料の最終チェック。
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会場は本館1階の鳳凰の間。
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前列には協会理事の経営トップの面々が座り、
その後ろには、たくさんの聴講者。
850名を超える参加となった。
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テーマは
「アメリカ・ヨーロッパ・アジア・日本の流通業の
現状と今後の予測」

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テーマと人選は清水会長のご指名。

パネリストは『人こと』に登場した清水さんご自身。
㈱ライフコーポレーション会長・CEO。
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もうお一人は、小濱裕正㈱カスミ会長。
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はじめにコーディネーター役の私から
FORTUNE誌「グローバル500」をベースに
海外小売業ランキングを整理し、
5つのトレンドを問題提起。

これに対し、小濱さんがアメリカ小売業の動向と、
スーパーマーケットの注目される経営戦略を、
見事に整理。
1.小型化
2.ネットショッピング
3.サスティナブル
4.PB開発進化
5.ローカル(地産地消)
6.ESLP(正札販売)

この見解は、私と同じ。

小濱さんは指摘する。
「アメリカの小売業に学ぶものはないという人もいるが、
アメリカのイノベーション力、革新する魂には、
日本はかなわない」

その国内マーケットについては
1.コンビニエンスストアの革新性
2.価格の2極化
3.GMS出店のスローダウン

三点を挙げて見解を述べてくれた。

一方、清水さんは、
中内功ダイエー創業者の志と偉業や、
自らの経験と経営を振り返りつつ
「私は商品のことがわからないが、
時代の変化の匂いは感じてきた。

わからないということを知っているから、
できる人を選んで、任せた」
自らの経営哲学を語ってくれた。

清水さんの発言を受けて、
私はサム・ウォルトンの戦中・戦後の試練の話をした。
試練は商人を成長させる。

清水さんや小濱さんを見ていると、
それが本当によくわかる。

小濱さんが最後に私に質問。
「大規模化やM&Aは進むか。
そして中国など海外への進出はいかに」

私は答えた。
「欧米と同じとは言わないが、
日本でも寡占化が進み、大規模化が進む。
ただしそれは同一資本によるものだけではない。
ボランタリーチェーン、協業化などでも、寡占化は進む。
中国など海外への進出は、
国際競争力のある業態によって、
成し遂げられる。
それはコンビニであり、ユニクロである」

それに対して小濱さんは、
さらに自ら、回答を用意していた。
「小売企業の大規模化は、
バイイングパワーの獲得によって、
製造業から主導権を取り戻すといったことが目的ではない。
マーチャンダイジングをすることが目的なのだ」

まさに卓見。

最後に、小濱さんのお奨め本。
故上野光平先生著『流通産業の思想と戦略』(リブロポート刊)
上野先生先生の遺作集で、私も編集のお手伝いをした。
商業界の雑誌に掲載され、
この本に転載された論文はすべて、
私が選んだ。

小濱さんはこの本に、
「現在起こっている問題はすべて指摘されている」と発言。
「上野さんは流通業界唯一の思想家だった」と、
しみじみと語った。

私は突然のことで、驚いたが、
ほんとうに嬉しかった。

上野先生は商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生の盟友。
30年前、私は、
その研究会の門前の小僧をやっていた。

そんなことを最後に思い浮かべるパネルディスカッション。
90分はあっという間に終了。
ご清聴に感謝したい。

そして会場を変えて新年賀詞交歓会。
入り口金屏風の前では会長、副会長がお出迎え。
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会場はごらんのとおり、超満員。
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開会のあいさつは清水信次協会長。
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「やっと生活者、消費者のための生団連が昨年11月に誕生した。
2年間頑張る。協力をお願いしたい」
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その後来賓の政治家たちの祝辞が続き、
乾杯は三菱食品㈱社長の井上彪さん。
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与野党の政治家が駆けつけて、乾杯!
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そのあと名刺交換で会場はごった返し。

その間隙をすり抜けながら、私も懇親。
㈱平和堂の夏原平和社長。
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日本スーパーマーケット協会長、㈱ヤオコー会長の川野幸夫さん。
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大創産業㈱社長の矢野博丈さん。
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㈱ライフコーポレーション社長の岩崎高治さんと、
三菱食品㈱専務の中嶋隆夫さん(右)。
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第一屋製パン㈱の面々と社長の細貝理栄さん。
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㈱伊藤園の本庄大介社長(隣)、
江島祥仁副社長(左)、本庄周介副社長。
右端は、商人舎エグゼクティブ・プロデューサーの松井康彦。
アドパイン代表。
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最後に清水さんと。
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清水さん85歳、大活躍の一日だった。
お疲れ様でした。
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「シニア世代100兆円」の話題にふれたが、
その上の世代が、
まだまだ頑張っている。

清水さん80代、小濱さん70代、
今年60代を迎える私など、
まだまだ門前の小僧。

しかしそう思うだけで、
エネルギーが湧きあがってくる。

「今週は疲れた」などと口に出してはいられない。

みなさんも、良い週末を、
「元気をだそうよ、
それがあなたの仕事です」

<結城義晴>

 

2012年01月20日(金曜日)

コダック破産と「イノベーターのジレンマ」そして結城義晴フェイスブック

このところ、不思議なことが続く。
金曜日に会おうとした人と、
会えない。

先週は13日の金曜日で、
伊藤軒専務の中井としお君に、
会えなかった。
コーネル大学ジャパン奇跡の二期生。

今日も、二人ほど。
そして横浜でも朝から雪。

こうなると心配になる。

来週の金曜日27日は、
「惣菜のわかる八百屋塾」で講演の予定。
タイトルは、
「2012商人讃歌! 雨ニモマケズ、風ニモマケズ」
心して、かからねばならない。

さて、コダックが
連邦破産法11条適用申請。

読売新聞の『編集手帳』、
日経新聞の『春秋』が取り上げた。

新聞記者はカメラを携えて取材する。
だから誰もが若いころ、
コダックにはお世話になっている。
一面コラムニストたちも記者だから、
コダックには特別の感慨を抱いているようだ。

私も編集記者時代、ずっと、
一眼レフのカメラとコダックのフィルムを持って、
歩き回っていた。

カメラはキャノンだった。
フィルムはコダックのASA400。
海外出張の時など、
30本から50本ほどのフィルムを、
重い重いカメラケースに入れて持って行った。
それが今はニコンのデジタルカメラ。
フィルムは1本もいらない。
カメラ自体もコンパクトになった。
この時代の変化に、
イーストマン・コダックは、
対応できなかった。

『編集手帳』は書く。
「創業者ジョージ・イーストマンは、
Kの字が好きだったらしい」

「『Kで始まり、Kで終わる名前を…』と、
あらゆる文字の組み合わせを考えた末に
生まれたのが『コダック』(Kodak)」

ブランドに対するこだわりが強かった。
これはすごくいい。

しかし、「かつて業界に君臨した王様(KING)も、
時流に乗り遅れればノックアウト(KO)の憂き目を見る。
二つの『K』が隣り合う、怖い時代である」

読売『編集手帳』はうまい。

ブランディングも、
ひとつのマーケティング・テクノロジーだが、
それだけでは、
企業のゴーイング・コンサーンはないということ

日経の『春秋』。
「写真フィルムの『コダクローム』が姿を消したのは2年前だ。
カメラ愛好家にとって、あの黄色い箱には特別の思いがある。
くっきり美しい色。プロが好んで使うという信頼感。
値段は他よりかなり高かった」
こちらの書き手もコダックへのノスタルジーを強く有する。
「破産法の適用申請に至ったのは、
デジタル化に乗り遅れたからだ」

私が㈱商業界の社長をしていたころ、
神田の㈱カメラのきむらに通っていた。
会長の木村迪夫さんが、
商業界のエルダーで、
㈱商業界会館社長だったからだ。

㈱商業界会館は、㈱商業界の親会社。
つまりは大株主のところに、
いろいろと報告にうかがっていたわけだ。

ちょうど日韓ワールドカップのころ。
木村さんは横浜の決勝戦を見に行った。
その頃、92歳。

そして木村さんは、
肝っ玉が飛び出るほど、
驚いた。

フィールド・サイドにカメラマンがずらっと並んで、
決定的な瞬間を撮影しようと待ち構えている。

カメラ屋だから、そこに目が行く。

かつてはカメラマンのうしろに、
数人のアシスタントが控えていて、
カメラマンが連写して素早くフィルムを抜き取ると、
それを手渡しで収めて、
すぐさま現像に回すために走り去るという光景があった。

日韓ワールドカップでは、
この光景が全くなかった。

木村さんの会社は主にフィルムを小売りして、
売上げと利益をつくっていた。

その売上げと利益の源泉が、
なくなることを直感した。

その直後、富士フィルムは、
傘下の4つの問屋を解散した。

フィルムに決別をつけることにしたのだ。

カメラのきむらはその後、
カメラのキタムラの傘下に入った。

木村さんは、引退して悠々自適。

しかし私は、
92歳の経営者の観察眼と決断力に、
舌を巻いていた。
『春秋』は続ける。
「37年前に
世界初のデジカメを開発したのが
同社だったのは、
歴史の皮肉というべきか

「技術にこだわった名門企業がいつの間にか、
自ら築いたブランドにあぐらをかくようになり、
時代に取り残されてしまった」

「名門企業」の内側にいると、
それがわからない。

名門ですらそれなのだから、
「亜流の名門企業」が、
内向きになったら、
目も当てられない。

日経は総合欄で「激変期、米名門の明暗」と題して、
GMとコダックを比較した。

コダックに対して、ゼネラル・モーターズ(GM)は、
2011年の自動車世界販売で首位に返り咲いた。
2009年に経営破綻していた。
コダックのアントニオ・ペレス最高経営責任者(CEO)。
「デジタルイメージングと素材において、
筋肉質かつ世界クラスの企業を目指す」

「同社の破綻は、
特定の製品や事業モデルで成功しすぎたゆえに、
次の波をつかみ損ねる
『イノベーター(先駆者)のジレンマ』の典型」
クレイトン・クリステンセン。

「90年代後半から急速に普及し始めたデジカメを
世界で初めて開発したのもコダック。
だが、高収益のフィルム事業に固執し、
商品化ではソニーやカシオ計算機など日本勢の先行を許した」

「デジタル化の波にいち早く対応した富士フイルムは、
デジカメに加え、事務機や高機能材料、
医療などの幅広い事業を擁する精密化学メーカーへの転身に成功した」

「液晶パネルの主要部材である偏光板向けの保護フィルムでは、
世界シェア8割を押さえる」

「コダックも80年代に米製薬大手を買収するなど多角化を進めたが、
その後、『フィルム事業への集中』にかじを切り、
多角化部門を次々に売却。
成長の芽を自ら摘み取っていった」

考えさせられる教訓だ。
西暦2000年段階のコダックの売上高は
約140億ドル(約1兆700億円)。
富士フイルムは約1兆4400億円で、
両者はほぼ同水準だった。
しかし10年後、「富士フイルムの約4分の1まで減少」。

小売業や外食産業など有店舗ビジネスでは、
ビジネスモデルとしての「業態」や「フォーマット」がある。
いかに現在、そのフォーマットが高収益でも、
それに頼り切っていると、
時代の変化に対応できない場合、
コダックの二の舞になる。

「イン―ベータ―のジレンマ」。

現在のフォーマットが完璧であればあるほど、
そのイノベーションが画期的であればあるほど、
このジレンマに陥るリスクを抱えている。

ということで、
私もフェイスブックを始めた。
まだ試験段階。

ブログやホームページの上に、
フェイスブックのソーシャルネットワーキングテクノロジーを載せる。

決して早いというわけではないが、
商人舎が5年目に入る2月1日、
グランドオープン予定。

お知らせとお誘いをします。
2月1日です。

今はソフトオープンの期間。
毎日、自分の時間が減っています。
しかし、これは言える。

「なにごとも、
ひとつの手段に頼ろうとする誘惑は、
これを退けねばならない

<結城義晴>

[お詫とお断り]
今日のブログで、
サッポロドラッグストアーの店舗紹介をすると予告しましたが、
諸般の事情でそれができませんでした。
申し訳ありません。

2012年01月19日(木曜日)

「農場を持たない農業」と「はとの会」講演&セルコ新年会二元中継

日経新聞最終面 の『私の履歴書』。
元旦から元イギリス首相のトニー・ブレアが書いているが、
今朝のタイトルは「9・11」。
同時多発テロのときのこと。

ブレアは、2001年9月11日午後1時45分、
テロ直後、すぐに思う。
「これは世界を変える出来事だ」。

そして、「政府見解」を官邸から放送。

「これは米国とテロの戦いではない。
自由で民主的な世界とテロの戦いだ。
英国は、この悲劇のときに
米国の友人たちと肩を並べて立ち上がり、
我々も彼らと同じように、
この悪が世界から放逐されるまで
休んではならないのだ」

ブレアは、述懐する。
「肩を並べてという言葉を慎重に選んだ」。

なぜか。
「言葉ではなく、行動で測られるようになることを
意識していた」から。

さらに9月20日に、ニューヨークで発言。
「私たちは今、皆さんのそばにいます。
皆さんが失ったものは私たちが失ったものです。
皆さんの戦いは私たちの戦いです」

このブレアの発言を読んでいて、
東日本大震災のことを強く思った。

さてその日経新聞の一面トップ記事。
「小売りが低コスト農業」

セブン&アイ・ホールディングスと、
イオン、ローソンの取り組み。

まず、セブン&アイは1月下旬、
北海道中央部の東川町に、
子会社「セブンファーム北海道(仮称)」を設立予定。
出資はセブン&アイ同社が85%、
地元農家などが15%。

小売業、外食企業が運営する農場として、
国内最大規模。

生産量はブロッコリーやカボチャなど年間約1000トン。
夏場には「ほぼ毎日販売」可能となり、
「価格は市場経由に比べ1割ほど安くなる見込み」

私は一昨日から札幌にいたから、
雪景色を眺めながらも、
小売業の農業経営を思った。

一方、ローソンは「ローソンファーム」で、
「クラウドコンピューティングを使って、
農作業の即時管理を始める」。

クラウドとは「ネット経由でシステムを利用する」システム。
「農作業に当たる人がタブレット端末を持ち歩き、
農薬の使用量や収穫計画を入力する」。

システム開発はNEC。

イオンは富士通のクラウドシステムを導入して、
これまた子会社が運営する全国の農場で、
「気温、降水量や土の状態を把握」したり、
将来的には「需給予測」を目論む。

これは、野菜の「安定調達」、
そして「食の安心・安全」のため。

記事では、「『チェーンストア流』の農業」という表現をして、
「収益力を上げていく」とする。

日経新聞は『きょうのことば』でも、
「農業の大規模化」を取り上げて、
一面記事のフォローをしている。

「農業大規模化」の意味は、
「農地や経営体を集約して規模を大きくし、
農業の生産性を向上させること」

現在、日本の農家1戸当たりの平均農地面積は2ヘクタール。
アメリカは約200ヘクタール、フランスは50ヘクタール超。
小売業の店舗規模と同じで、小さいほど生産性は低い。
日本はアメリカの100分の1。

そこで、「政府は今後5年をめど」に、
「平地では20~30ヘクタール、
中山間地域では10~20ヘクタール規模に
集積させる計画」を打ち出す。

これにチェーンストアが乗った形。
「生産段階から品質を管理」できる。
さらに「農協や市場を通さないから、
「流通経費を省ける」。

かつて盛んに使われた言葉がある。
「工場を持たないメーカー」

実際に製造業であって、
自社工場を所有しないメーカーもある。
「ファブレスfabless」という。
「fab」は「fabrication facility」のこと。
それを「less」すること。
そのままの意味。

ファブレスのことを考えるならば、
本来、小売業は「農場を持たない農業」をこそ、
目指すべきだろうし、
セブン&アイやイオン、ローソンが、
所有と厳密な採算性を考慮に入れていないはずがないので、
これはポジティブなアクションと見てよいだろう。

しかし「工場を持たないメーカー」、
「農場を持たない生産者」の考え方は、
いまでも重要だと、私は思う。

さて昨日は、札幌で午前中、店回り。
サッポロドラッグストアーの2店舗を訪れた。
どちらもすばらしい店で、ちょっと驚いた。
このブログでの紹介は明日の予定。

午後は、講演。
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サッポロドラッグストアー「はとの会」新春セミナーでの講演。
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600人の予定が、それを大幅に超えて、
私自身、本当に盛り上がった。
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テーマは、
「2012年リテール産業におけるメガトレンド」
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熱心なご清聴、感謝したい。
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日本の小売業とドラッグストアの現状認識をしたうえで、
日本と欧米の、それぞれのトレンドを5つ説明した。
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トレンドといっても、
瞬間湯沸かしのようなものではない。
「操作的マーケティング」の提案ではなく、
「構造的マーケティング」の視点。

だからこの問題解決に当たっては、
腰を据えてかからねばならない。

ご理解いただけただろうか。

講演会が終わって、
ほんとうに意外な人に会った。
ユースキン製薬代表取締役社長の野渡和義さん。
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44年ぶりくらいの再会。
互いに、ずいぶん頭が薄くなった。
私が中学3年生、野渡さんが高校3年生の時に、
お別れして以来の再会。

私は中学高校と、横浜の一貫教育の私立学校に通った。
その器械体操部の3年先輩が野渡さんだった。

中学1年で入部して、
高校生と一緒に練習した。

野渡さんは私の一番のあこがれの先輩だった。
卒業したまま、互いに連絡もせず、
44年ぶりに、講演のあとでお会いした。

わざわざ川崎から駆けつけてくださったとのこと。
もちろんサッポロドラッグストアーの重要なお取引先。

この40年以上のことが、
走馬灯のように甦った。

講演が終わって、4人で写真。
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サッポロドラッグストアー社長の富山睦浩さん、
副社長の富山光恵さん(右)、
そして取締役営業本部長の富山浩樹さん(左)。

オーナーシップ経営の強みを十二分に生かして、
良い会社をつくってほしい。
後継者の浩樹さんとかたい握手。
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浩樹さんは4年前に、
私のアメリカ視察研修会に参加してくれて、
それ以来のお付き合い。

気分の良い講演会だった。

さて同じく昨日は、
横浜で会合が開かれていた。
2012年新春全国セルコグループトップ会。
所は恒例の新横浜国際ホテル。
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懇親会に先立って行われた特別講演会では、
手嶋龍一さんが「今後の日本外交」をテーマに講演。

手嶋さんは、NHKの報道畑を歩み、
現在は外交ジャーナリスト、作家として活躍する。
NHKワシントン支局長時代に9.11同時多発テロが起こり、
連日のように米国からリポートし続けた。
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2011年の世界動向を丁寧に追いながら、
2012年の共通課題をレクチャー。
さらに日本外交の稚拙さを鋭く指摘。

フクシマ原発事故のトップの対応をあげながら、
「『フクシマにブラックスワンが舞い降りた』と海外メディアが報じたが、
ブラックスワンとはあり得ないことが現実となること。
しかし、リーダーは『想像すらできない事態を想定し備えておけ』と、
核の語り部であるアルバート・ウォルステッター博士は言う。
リーダーにこそ、インテリジェンスが必要」
インテリジェンスとは、知能・知性や重要な事項に属する知識・情報。
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そして賀詞交歓懇親会。
はじめに協同組合セルコチェーン佐伯行彦理事長がごあいさつ。
㈱さえきホールディングス社長。
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「セルコグループは今年、前に打って出たい。
ナショナルブランド製品の単品に絞り込んだ共同仕入れ・共同販売、
女性の教育強化と女性パワー活用、
セルコライブネットにおける食品コンテンツの充実と
店頭デジタルサイネージによる情報発信を、積極的に進めていく」
私案の計画も発表し、会場を沸かせた。

そしてセルコチェーン役員が壇上に上がって、
一人ひとりの紹介。
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続いて、来賓祝辞。
はじめに経済産業省中小企業庁から岡本勇二商業課長補佐。
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「日本は99.7%が中小企業。
中小企業が頑張ってもらえる補助を行っていく」

農林水産省食料産業局からは、池渕雅和食品小売サービス課長。
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「鹿野農水大臣から現場主義で行け、と指示を受けている。
農林水産業の発展で日本の復興を果たしたい」

チェーンストア協会会長の清水信次さん
このブログに連日、ご登場。
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「日本は建国以来の豊かさを享受している。
こんな時代に優れたリーダーは出ない。
消費税アップは時期が悪い。
国民によく相談しろといいたい」

㈱商工組合中央金庫の中川祐一東京支店長。
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「良いことなのかそうでないのか、
復興貸付けが1兆2000億円を超えた」

企業再生に活用されるなら、良いことです。

そしてセルコ恒例の卸売業トップからの祝辞。
三菱食品㈱井上彪社長。
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「『足るを知り分かち合う』という、
日本人のDNA・倫理観をひろげていきたい」

国分㈱國分勘兵衛社長。
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「セルコの枠組みの中で、
力を結集すればできないことはないと信じる」

㈱日本アクセス田中茂治社長。
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「してもらう、する、してあげるという3つの幸せがあるが、
してあげる幸せを求めていきたいと小学3年生の少女が書いている。
流通も儲けさせてあげる幸せを追求しよう」

伊藤忠食品㈱濱口泰三社長。
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「マーケットはいくらでもある。
bigよりgoodな企業に。包み紙より中身が大事」

三井食品㈱長原光男社長。
「現場が強ければ問題は解決する。
創造的イノベーションに取り組んでいきたい」
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そして乾杯は協会理事相談役の平富郎さん。
㈱エコス会長。
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「セルコは学校。セルコで学び共に成長しよう」

懇親に次ぐ懇親のあとの、
中締めは井原實副理事長。
㈱与野フードセンター社長。
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「会社の価値は社長で決まると平さんに教わった。
社長はもっと勉強をしよう」

3本締め、決まった(そうだ)。

今日のブログは札幌・横浜の二元中継。

44年ぶりに野渡先輩に合うことができて、
感激ひとしお。

その面でも富山さんに感謝。

<結城義晴>

2012年01月18日(水曜日)

今からバレンタインデー価格対策と日本VC協会新春賀詞交歓会

昨日の午後、羽田を発って、
札幌に来ている。
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羽田は快晴。
新千歳は雪明け。

札幌に着くと、
北海道新聞夕刊に記事。
「公取、ラルズに立ち入り」

記事はこうある。
「北海道内に店舗を展開する『ラルズ』が、
取引業者に従業員の無償派遣を強要し、
商品の陳列などをさせていた疑いが強まり、
公正取引委員会は17日、
独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで
札幌市中央区のラルズ本社を立ち入り検査した」

読売新聞はアークスのコメントを載せている。
「ラルズに関して独禁法違反の疑いで
立ち入り検査を受けているのは確か。
詳しい事実関係を承知していないが、
全社を挙げて公取委の調査に協力していく」

公正取引委員会の摘発は、
一種の「見せしめ」。

会社の規模が大きくなると、
業界で半ば常識的に行われている慣習が、
代表責任のかたちで取り締まられる。

そのリスクを負うことになる。

もちろん優越的地位の乱用は、
独占禁止法違反。

「全社を挙げて公取の調査に協力」は、
適切なコメントだ。

さて、2月14日バレンタインデーまではや約1カ月。
あらゆる業態にとって、バレンタインデーは、
商機であり、プロモーションのテーマ資源だ。

日経新聞が消費欄で取り上げた。
「バレンタイン、感謝の気持ち
チョコっと多く?」

今週末から、百貨店のチョコレート商戦がスタート。
金曜日が大寒だから、それを過ぎた土曜くらいから。

記事の想定する今年のトレンドは、
「家族や身近にいる友人・知人にチョコを贈る人」の増加、
それから「職場の同僚などに渡す義理チョコ」の回復。

だから「幅広い価格帯」がポイント。

伊勢丹新宿本店の予測。
「今年は消費者1人あたりの購入個数が増え、
客単価が上がる」

そこで、価格帯を広げ、
800~1万円以上。

一方、三越日本橋本店の想定。
「割安な義理チョコと
高額な本命チョコとの二極化が進む」

売場を二カ所に分割。
地下1階の食品売り場では500~1000円の43ブランド、
7階の催事場では2500円前後を中心に約90の高級ブランド。

面白いところでは、
東武百貨店船橋店では、
バレンタインデー向け1時間コースのツアーを開催。
顧客は館内の菓子店を回り、全10品のチョコを試食することができる。
19日と23日の2回、行われる。

百貨店が先導するバレンタインデー商戦。
価格帯の広がり、二極化、節約志向。
スタートは大寒明けの今週末。

スーパーマーケット、コンビニはもちろん、
ドラッグストアもホームセンターも、
あらゆる業態でバレンタインデー・プロモーションが、
華々しく展開される。

さて昨日あたりから新春賀詞交歓会が盛況。
まず日本ボランタリーチェーン協会。
会場はホテルインターコンチネンタル東京ベイ。
会員、賛助会員が多数参集した。

はじめに、小川修司会長が新年のあいさつ。
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第一部は新春記念講演会。
講師は(財)日本エネルギー経済研究所理事長の豊田正和さん。
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テーマは、
「大震災後のエネルギー政策の課題」。

福島第一原発の安定化、電力不足のへの対応、
石油・ガスの需給対策といった短期的課題から、
エネルギー基本計画の見直しへの考慮点、
電直事業の体制についての論点、
エネルギー政策と温暖化問題への対応などの中長期的課題までを、
50ページに及ぶ資料をもとに整理し、講義した。
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フクシマ原発事故に端を発したエネルギー問題への関心は高い。
ほぼ満席に近い参加者となった。
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講演会閉会の辞は、
協会名誉会長の田中彰さん。
全日食チェーン商業協同組合連合会会長。
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田中名誉会長のまとめの話は、
参加者全員の心に響いた。
「阪神・淡路大震災も中越地震も大変だったが、
東日本大震災は地震と津波の災害。
岩手、宮城の被災地はいまだ苦しんでいる。
東京は、政府も行政も政治家も、放射線の話ばかり。
まだまだ現地は復旧していない。それを忘れてはならない」
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「国は4月1日から食品の放射線ベクレルの新基準を設ける。
たとえば国産大豆は500ベクレルから100ベクレルに下げられる。
そうすると今、流通しているほとんどの大豆は商品価値を失う。
だから現在、そういった商品がどんどん納入されている。
しかし、4月になればその大豆は破棄するしかない。
その時、どうするか」

「農水省の会議で聞いたところ『東電が保障する』という。
では、いつかと質せば『しかるべき時に』と答える。
経済は日々の問題。
『しかるべき時に』とは、なんという回答か」

「商業者として聞くことと、
国民として聞くことは違う。
原発の安全神話は崩れている。
経済産業省、政治家の言うことを国民は信用していない。
まして、エネルギーのコストと安全性を秤にかけた議論はない。
安全性はコストよりも大事。
たとえ、一時期にコストが上がろうと、
日本の技術力でコスト問題を解決することは可能だ。
だから、国民の安全を守るための、
本当の意味での原子力政策が必要」

ご本人曰く、「思った通りのことしか言わない男」。
田中彰さんの言葉に会場は拍手喝さいだった。

そして、会場を移して第二部の懇親会。
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小川修司会長が、あらためてあいさつ。
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来賓のあいさつは、経済産業大臣政務官の北神圭朗さん。
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自民党衆議院議員の甘利明さん。
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そして農水省食料産業局食品小売サービス課長の池渕雅和さん。
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乾杯の音頭は清水信次さん。
日本チェーンストア協会会長にして、
㈱ライフコーポレーション会長。
そして「生団連」こと、国民生活産業・消費者団体連合会会長。
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清水さんの話はいつも、戦後の話から始まるが、
数字、首相の名前と、その変遷などなど、
その記憶力には本当に舌を巻く。

これもご本人曰く「念仏のようなもの」らしいが。

「戦後、政官民一体となって日本を復興させた。
日本は昭和43年に世界第二位の経済大国となり、
いまや世界一の長寿国となった。
なのに、政府が悪い、政治家が悪い、行政が悪いと、
マスコミが国民の不満をあおるが、果たしてそうか。
世界を旅してきたが、日本ほどいい国はない」

「いまこそ、政治家が与野党を超えて国家百年の計を立て、
世界一優秀な官僚を使って、日本を立ち直らせるときだ」
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どこにいても、いくつになっても清水節は健在。
そしてお元気。いつまでも頑張ってほしい。

懇親の後は、
副会長の安井隆豊さんの一本締め。
安井家具㈱社長。
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窓から東京・台場の1月の夜景が見えた。

その頃、私は札幌。
㈱サッポロドラッグストアー社長の富山睦浩さん(右から2人目)、
取締役営業本部長の富山浩樹さん(左)と、
「ハーモニー」へ。
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ビリー・キングの歌を堪能した。
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この店、東京にもない臨場感。
それは生演奏を背景に、
声のハーモニーを聴かせるから。

演奏と歌唱が、
本当に自分たちで楽しみつつ、
顧客を楽しませている。

私ももちろん、心から楽しんだ。
楽しませる楽しみを知る者として。

バレンタインデー対策も、
価格だけではなく、
これこそ「夢を与える」「楽しませる」ものだと思うが、
いかが。

<結城義晴>

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