ジジです。

おとうさん、
いません。
朝はやく、
でかけました。

「ひさしぶり」とか、
いってました。

ヒガンバナ。

もうすぐ、
秋分の日です。

群れ咲くも数輪もよき彼岸花
〈『酸漿』より 増田久子〉

みあげると・・・・・。

空も雲も、秋の風情。

その秋の空気を、
いっぱいすって。

おとうさんは、
ここです。

名物の13番ホール。

バンカーが13、ある。
体をうごかして、
リラックス。

そして、帰り道。

日が暮れる。

そらにはいわし雲。

いわし雲一万尺の空の丈
〈『六花』より 貝森光大 〉

そして、陽がしずむ。

おとうさん、
かえってきて、すぐに、
ねてしまいました。

つかれたのでしょう。
つかれて、ねる。
つかれて、ねる。
もちろん、ボクも、
ねました。

朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
〈『ジジの気分』(未刊)より〉





















