イオン電子マネー「WAONカード」
ローソンを加えてセブン包囲網!
Daily商人にこのニュースと、
見方、考え方をちょっと書いておいた。
セブン-イレブン包囲網を、
イオンが仕掛けている。
日本の単体小売業最大企業は、
セブン-イレブン・ジャパン。
そういった企業には必然的に、
包囲網が形成される。
アメリカのウォルマートが、
全小売業の敵として、
包囲されているのと同じ。
最大企業は、ヒールとなる。
プロレスの悪役。
しかしコンビニの最大企業を囲い込みしつつ、
カードのシェアを高めていく作戦は、
なかなかに頭脳的だ。
さて、アメリカ勉強会。
サンアントニオからバス旅行。
1時間半でオースティン。
サンアントニオがHEBの本拠ならば、
オースティンには、
ホールフーズのヘッドオフィスがある。
その本部の下の旗艦店。
見事な青果部門。
野菜・果物は健康に直結している。
だから健康を売り物にするホールフーズにとって、
生命線を握る売場だ。
そしてこの旗艦店の特徴は、
イートインコーナーの多用。
シーフード売場のイートイン、
肉売場のイートイン、
ワイン・ビール売り場のバー、
そしてレジ裏のイートインスペース。
小売店舗と外食機能を、
融合させようという意図がある。
そこで売場の中に、
スマートなテーブルと椅子席を設けた。
チェックスタンドの横には、
中二階にイートインがある。
旗艦店には最新トレンドを盛り込む。
ホールフーズの意欲が現れた店だ。
そしてオースティン郊外の旗艦店。
本社下の旗艦店の唯一の欠点は、
天井が低いこと。
上に本部が乗っているからだ。
そこで郊外の新店では、
目いっぱい天井を高くして、
景観を重視した。
サービスデリ、セルフデリのコーナー。
そして店内ツアーは、トラビス君。
マーケティング・チームリーダー。
まず、ホールフーズのコンセプトから。
そして店内を巡って、
部門ごとに丁寧に説明してくれる。
通訳のYukaさんも、
実に丁寧に訳してくれる。
トラビス君、乗りに乗って、
舞台俳優のように熱演。
商品を手に取って、
詳しく解説。
1時間ほど店内ツアーをして、
店外で質疑応答。
それも果てしなく続き、
1時間半ものあいだ、
ホールフーズの神髄を語ってくれた。
それだけ伝えたいメッセージがあるということ。
そしてそれがまたホールフーズの神髄でもある。
ホールフーズの次はHEB。
そのアップスケールタイプ、
セントラルマーケット。
ワンウェイコントロールの店だが、
入口にアイス・ウォール、氷の壁。
ペッパーのイラストは、
辛さの度合いを表示している。
そして鮮魚と精肉が向かい合った、
この店の核売り場。
ワインとビールも、
世界中から集められた。
上から下がった写真がいい。
チーズ、乳製品、ベーカリーの次は、
惣菜デリ売場。
スープバーは人気が高い。
デリを買い、スープやドリンクを買って、
このイートインスペースで食事する。
もう、モノを買うだけでなく、
食べるコトを提供するのが、
スーパーマーケットの社会的機能である。
最後にHEBのグリーンストア。
技術の粋を集めた環境対策店舗。
前面ガラスで採光システムを採用。
そして多段冷蔵ケースを全面廃止、
リーチインケースのオンパレード。
圧巻。言葉も出ないほど。
省エネ環境対応以外は、
HEB最強のフード&ドラッグ。
この店も素晴らしかった。
「素晴らしい」の連発で恐縮してしまう。
オースティンの視察研修は、
ホールフーズとHEBで決まり。
すぐに夕方がやってきて、
ヒルトンホテルに投宿。
その目の前のイタリアレストラン。
前田仁DryDaily会事務局長の仕切り。
乾杯。
そしておいしくて、
ほっとするイタリアン。
最後は、ケイ低温フーズ社長の山名昇さんが、
締めの挨拶。
オースティンは音楽の街。
食事のあとで、
ライブ・ミュージックを聴きに出かけた。
聴き終わって、ハイテンション。
ボケ写真だが。
サンアントニオ、オースティンで、
ずっと通訳や案内をしてくれたYukaさん。
ここでお別れ。
また、よろしくお願いします。
翌朝、6時出発で、
オースティン空港からフライト。
北アメリカ大陸は、雲に覆われている。
時々、羊の大群のような雲。
3時間38分でニューヨーク、
ジョン・F・ケネディ空港。
ランディングしたら、雨だった。
(つづきます)
〈結城義晴〉