結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年07月04日(火曜日)

安倍一強の「驕れる者久しからず」とイオンリテール米国研修出発

風が変わった。

「驕れる者久しからず
ただ春の夜の夢の如し」
平家物語の冒頭。

「安倍一強」の日本の政治情勢のことだ。

日経新聞巻頭コラム「春秋」
日経の論調も変わってきた。

藤井聡太四段の30連勝ならずと、
東京都議選の自民党歴史的惨敗とを、
比較しつつ、違いを明らかにした。

超天才藤井聡太は、
「負けました」
しかし安倍首相からは、
「負けました」の宣言もないままだった。

〈コワモテ一方の政権運営。
「加計学園」問題で見せた不遜なふるまい。
二階幹事長は新聞をやり玉に挙げて
「私らを落とすなら落としてみろ」と毒づいた〉

秋葉原の街頭演説のシーン。
私には安倍晋三の感情的な態度が、
ひどく印象に残った。

〈投票日前日には、
街頭で「帰れ」コールを浴びた首相が
「こんな人たちに負けるわけにいかない」
といきり立つ。少なからぬ有権者が、
もう愛想を尽かしたのである〉

一国の元首が、自分の国民に対して、
「こんな人たち」と言ってはいけない。

〈新たな夢をひらく藤井四段の負けと違い、
おごりと慢心が招いたこの大敗は
誰が見ても内容が悪い〉

そして将棋の大棋士・升田幸三の言葉。
木村義雄名人、大山康晴名人と、
死闘を尽くした名棋士。
「難局はこれ良師なり。
負けることはありがたい」

春秋の結論。
〈かように謙虚につつましく、
こんどの負けを糧にできるのかどうか〉

さらに経済コラム「大機小機」
「安倍カレンダー」の誤算

コラムニストはペン尻さん。
手厳しい。

都議選前に安倍首相は、
「政権運営のカレンダー」を組み立てた。
しかしそれが、首相自身の足かせとなる。

〈今年5月3日〉
「20年に新憲法を施行」と首相が表明。

その後のカレンダー。
〈2017年〉8月、内閣改造。
秋ごろ、国会に自民党の憲法改正案を提出。
〈18年〉6月? 国会で改憲発議。
9月、自民党総裁選で3選を決める。
年末、改憲を問う国民投票と、
衆院解散・総選挙のダブル実施。

〈最大のポイントは、衆院解散を
来年終盤に設定した点だ〉

〈改憲に必要な衆院3分の2を失う前に、
悲願を達成しようというわけだ〉

〈ここに落とし穴がある〉とペン尻さん。

〈18年末は衆院議員の任期満了で
解散の先送りはできない。
つまり解散権を封印したのと同じだ〉

〈解散しない首相に本来の強さはない〉

つまり〈安倍1強を前提にした戦略にこそ、
おごりと誤算が潜んでいた〉

安倍カレンダーはもう一つ前提をもつ。
それは「解散まで円安基調が続く」
この見通しだ。

〈円安による株高は、アベノミクス批判を抑え、
内閣支持率を下支えする最後のとりで〉

〈都議選ショックだけなら
底力を出しそうな安倍政権も、
来年末までに円相場が変調をきたせば、
おそらく打つ手なし、だ〉

日経コラムにこんなコメント。
朝日や毎日ならばわかるが。

風は変わった。

そして驕れる者久しからず。

さて私は今日、午前7時半には、
成田国際空港第2ターミナル。

今日7月4日から7月10日まで、
イオンリテール㈱のアメリカ視察研修。
ダラスとニューヨークを訪問する。

イオンリテールで7度目。
その前にワーカーズユニオンで2度。
だから都合、9回目になる。

空港の会議室で結団式。
DSCN8305-1

総勢40名。朝から、みんな、元気だ。
DSCN8284-1

結団式は、吉田元さんが進行役。
人事部マネジャー。
吉田さんは昨年の秋に渡米。
今回は見送り役。
DSCN8287-1

その後、メンバー1人ひとりの自己紹介。
DSCN8288-1
4人の新店開設委員長と、
ほぼ全商品部勢ぞろい。
今回は力が入っている。

団長は西松正人さん。
代表取締役副社長。
DSCN8291-1
西松さんも4年ぶりの米国訪問。

4年前のホールフーズと
Amazonに買収された後の同社、
その変化を楽しみにしている。
DSCN8293-1

添乗員の土生和広さんが、
渡米の手続きをガイダンス。
いつも帯同してくれる良きパートナーだ。
DSCN8294-1

そして結城義晴の出発前の講義。
DSCN8302-1

11時間のフライトで、
ダラスに着くとすぐに視察。

そこでダラスの競争環境と、
ウォルマート、クローガー、
HEB、ホールフーズなど、
視察先のポイントを説明。
DSCN8301-1
今日の独立記念日から、
9月4日のレイバーデーまで、
アメリカで展開されるのが、
「バック・トゥ・スクール」商戦。
その切り替えのすごさ、意味付けなど、
レクチャー。

ダラスはアメリカの縮図。
イオンが学ぶべきところは実に多い。
見て、聞いて、ともに学ぼう。
DSCN8306-1

吉田さんに見送られて、
ゲートイン。
DSCN9460-1

ラウンジで原稿書きをして、
10時に73番ゲートへ。
今回はアメリカン航空です。DSCN8310.JPG-7

フライト直前に全員写真。
力が入っている。DSCN8311.JPG-7
では、行ってきます。

「驕れる者久しからず」

平家はもちろん、
安倍政権もトランプ政権も。
ウォルマートもホールフーズも、
もちろんアマゾンも。

そしてイオンもセブン&アイも。

「かように謙虚につつましく」
学んできます。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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