結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
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2017年07月23日(日曜日)

日曜版【猫の目博物誌 その45】桃

猫の目で見る博物誌――。
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猫の目は季節の変化が大好き。

夏のくだもの、スイカとモモ。
これは猫も大好き。
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そのモモ(桃)。
バラ科モモ属の落葉小高木。
果実はジューシーでスウィート。

学名は Amygdalus persica L.。
英語でpeach、フランス語でpêche
ドイツ語でpfirsich、イタリア語でpesca

春には3月下旬から4月上旬頃、
薄桃色の花を咲かせる。
五弁または多重弁で、
多くの雄しべを持つ。

夏には7月から8月に、
球形で縦に割れた果実を実らせる。
水分が多くて甘い。
糖分、カリウムなどを多く含んでいる。

未成熟な果実や種子には、
青酸配糖体のアミグダリンを含む。

原産地は中国西北部、
黄河上流の高山地帯。

なるほど、「桃源郷」か。

紀元前4世紀頃に中国から、
シルクロードを通って、
ペルシャに伝わり、
それがヨーロッパにもたらされた。

だから英語のpeachなどは、
すべて語源は「ペルシャ」。
学名の種小名persicaは、
「ペルシャの」という意味。
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日本では縄文時代から自生していたが、
弥生時代後期に中国大陸から、
栽培種が伝来した。

平安時代から鎌倉時代には、
祭祀用途にも用いられた。

江戸時代に全国に広まって、
明治時代に水蜜桃が輸入された。
現在、日本で栽培されている実桃品種は、
この水蜜桃系を品種改良したものばかり。

果実の収穫前に「袋掛け」が行われる。
害虫や鳥の食害に合うため、
それを防ぐ必要がある。

食用の桃の主な品種。

白桃(はくとう)。
「本白桃」ともいわれる、
日本の桃の元祖。
明治時代から岡山県で生産。
果皮と果肉はオフホワイト、
甘味が多いが、その甘味の中に、
わずかに渋みもあって、上品な味わい。
サイズは250~300gくらい。
8月上旬から出荷。
果皮がピンク色の無袋栽培もある。
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白鳳(はくおう)。
「白桃×橘早生」として、
神奈川県から1933年(昭和8年)に登場。
果肉は白い。
やわらかな口当たり。
酸味は少ないが、多汁。
収穫時期は7月中旬~8月上旬。
出荷量は日本一。

あかつき。
白桃と白鳳の交配品種。
1979年(昭和54年)に商標登録。
糖度は高くて、歯ごたえがある。
収穫時期は7月下旬。
作付面積は日本で一番広いが、
出荷量は白鳳に次いで二番目。

ゆうぞら。
白桃とあかつきを交配した品種。
1983年(昭和58年)に登録。
果肉は緻密で糖度が高く、
日持ちにも優れている。
晩生種で8月下旬頃から出荷される。

川中島白桃。
長野市の川中島で偶然誕生した品種。
1977年(昭和52年)に命名。
重量は約250~350gと大きめ。
果肉はやや硬く、歯ごたえがあるが、
糖度は高い。
日持ちもよい。
8月上旬頃から収穫。
作付面積は日本で三番目。

日川白鳳。
1973年(昭和48年)に、
山梨県日川で発見され、
1981年(昭和56年)に登録。
7月上旬から収穫される早生種。
糖度は11~12度で、果汁が多い。
果肉はほどよいかたさ。
大きさは250g前後。
作付面積は日本で4位。

清水白桃。
1932年(昭和7年)に、
岡山県の桃園で偶然の発見。
岡山県や和歌山県で生産されている。
果皮も果肉も白っぽい。
果肉は柔らかく、多汁、甘味も強い。
果重は250~300gくらい。
7月下旬~8月上旬に収穫。

さらに黄桃(おうとう)系。
果肉が黄色い桃で、
缶詰に加工されることが多い。
生食用では「黄金桃(おうごんとう)」、
あるいは「ゴールデンピーチ」。

2016年の都道府県別収穫量、
ベスト10。
山梨県、福島県、長野県など、
降水量の少ない地域の盆地で栽培される。

1位 山梨県3万9900トン(前年比103%)
2位 福島県2万9300トン(110%)
3位 長野県1万6100トン(101%)
4位 和歌山県9870トン(105%)
5位 山形県9180トン(112%)
6位 岡山県5460トン(84%)
7位 新潟県2680トン(108%)
8位 香川県1050トン(95%)
9位 岐阜県728トン(103%)
10位 愛媛県314トン(102%)

山梨県が圧倒的に多くて、
二番目が福島県、そして長野県。

2016年の伸び率は、
山形県が前年比112%で一番高く、
岡山県がマイナス16%。

その岡山から贈られてきた桃。
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白桃や匂ふばかりの嬰(やや)の頬
〈久保恵子「狩」より〉

そしてもう一句。

白桃を食べ三つほど若返る
〈中村房枝「六花」より〉

梅雨のサクランボ。
梅雨が明けると桃。
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夏真っ盛りです。
桃はジューシーでスウィート。
三つほど若返ることができるらしい。
どうぞ、どうぞ、召し上がれ?!

(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)

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