結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年07月20日(木曜日)

[特別セミナー・小売業の情報技術革新]大久保・當仲・結城の講演録

[2017特別セミナー]
小売業の情報技術革新
大久保恒夫・當仲寛哲・結城義晴、
世界潮流からマネジメント活用までを語りつくす。

13時~18時。
東京・エッサム神田ホール。DSCN9321.JPG7

終了しました。

ご参加を感謝します。

自分で言うのも気恥ずかしいのですが、
日本流通業の情報技術問題に関して、
極めて高いレベルの議論があった。
そう思います。

三者三様。

それぞれの視点から、
それぞれの分析があって、
それぞれに提案がなされました。

第1部は結城義晴。

まずは月刊商人舎6月号特集。
流通IT革命の透視図DSCN9322.JPG7
参加できなかったみなさんは、
この特集を読み返してください。

大久保さんも、當仲さんも、私も、
基本的な講演の内容は、
この雑誌の三人揃い踏み通りでした。

それでも活字で読むのと、
話を聞くのとでは、
ずいぶんと印象が違って、
私も大久保さん、當仲さんの講演から、
多くの示唆を得ましたし、
実にいい勉強をしました。

私の講演のイントロダクションは、
月刊商人舎3月号特集の、
「商品情報Platform」DSCN9350.JPG7

ウォルマートのIT革新の歴史を辿って、
その基本的なポリシーを確認します。

それからAmazonの考え方。
Amazon Goとホールフーズの買収、
それがどんな意味を持つのか。
クローガーがすでに、
AIの実用化を進めていることの実証。
さらにGS1による、否応なき、
グローバルスタンダードの進捗。

最後は「ザ・セカンド・マシン・エイジ」と、
人工知能時代の経営の変化。

つまり世界潮流を描き、
IT社会、AI社会の進捗の前提を語った。DSCN9356.JPG7

エピローグはドラッカー。
「情報技術が進むほど、
コミュニケーションは重要になる」
DSCN9363.JPG7

第2部は大久保恒夫さん。
DSCN9365.JPG7
今年3月まで、
セブン&アイ・フードシステムズ社長。
その前は、成城石井社長、
ドラッグイレブン社長で、
ともにV字改革を果たした。

そのキャリアと経験、
大局的な時代観に基づく鋭い分析から、
「AI流通改革」の核心問題を、
丁寧に説いてくれた。DSCN9367.JPG7

AI技術は間違いなく、
小売りサービス業を変革させる。

そのメリットを率直に享受すべきだ。

ネットビジネスに対しては早急に、
何らかの手立てを打つ必要がある。
それなくしては10年後は見通せない。
DSCN9376.JPG7

しかし食品スーパーマーケットは、
IT革新さえすれば、今一番、
優位なポジションにある。DSCN9381.JPG7
いまや、コンサルタントとして、
八面六臂の活躍。

いい講演だった。

その後、30分のコーヒーブレイク。DSCN9384.JPG7

第3部は當仲寛哲さん。DSCN9392.
講演タイトルは、
「最新小売業ITコスト削減とIT投資先」

當仲さんは、USP研究所所長。
ユニケージを駆使して、
小売流通業のイノベーションを実践する。
私に言わせれば天才コンサルタント。

1992年に故中内功さんから、
直々にスカウトされて、
東京大学大学院修士課程を中退。
ダイエーに入社。
情報工学を専攻していた。

ダイエーに入ると、
中内業革プロジェクトチームに属して、
金無し権限無し素人だけのゲリラ戦を展開。

大型汎用機をダウンサイズし、
コストダウンとスピードアップを図って、
衣料品の業務改革を成し遂げた。

その後、2004年に、
独立してUSP研究所を設立。

92年当時、中内さんは、
経団連副会長で隆々としていた。

その後、1995年に阪神淡路大震災。
2001年にダイエー会長を退任、
そして2004年にはほぼ完全に、
ダイエーから身を引いていた。

當仲さんも、
中内さんとダイエーから離れ、
自分のビジョンを描いて、
自分の道を歩き始めた。

私はこの間、ずっと當仲さんに、
商業界の雑誌執筆者として、
健筆を振るってもらった。

杉山ゼミにも参加してもらって、
ともに勉強した。

その後、2010年、當仲さんは、
Google Tech Talksで講演、
2011年、Agile Japan2011基調講演、
2013年、マサチューセッツ工科大学講演、
大活躍で世界に飛び出していった。

現在は、NPO法人の副理事でもある。
ビジネスシステムイニシアティブ協会。
DSCN9394.

當仲さんの講演はまず、
デジタルトランスフォーメーション時代、
そのモード1とモード2の整理。

そして強烈な主張はこれ。
モード2システムは、
「情報の組み合わせ」からなる。
モード1システムのデータがなければ、
使い物にならない。

実に意外に見えるかもしれないが、
當仲さんは前提として、
「単品管理」がなければいけないと説く。

「小売業にとってデータは宝物。
今日のデータを見れば、
明日の商売が見える。
大切なのはデータであり、
プログラムではない。
プログラムは書き直すことができる。
データは消えたら復旧できない。
あなたの会社の情報システムは、
どこまで遡ってデータを蓄積できるか?」

そして蓄積したすべてのデータを、
整理する。

①いつ
②どこで
③だれが
④なにを
⑤いくらで
⑥どうした
この組み合わせで、
業務はすべて表現できる。

そのためのシステムは、
こうでなければいけない。
やすい、
はやい、
やわらかい。
DSCN9395.JPG7
天才・當仲寛哲、
面目躍如たる講演だった。

最後は横田哲さんの事例報告。
有限会社あきゅらいずマネージャー。
DSCN9404.JPG7

通信販売ビジネスで、
情報システムの内製化を果たした。DSCN9409.JPG7
2012年、経済産業省おもてなし企業選。
2013年、第27回全日本DM大賞金賞グランプリ受賞。

システムの内製化のメリットや、
コストダウンの実際を、
具体的な経営数値を明らかにして、
誠実な話しぶりで報告してくれた。 DSCN9406.JPG7

淡々と進んだが、
実にいいセミナーだった。

参加者のみなさんには、
感謝申し上げたい。DSCN9418.JPG-7
熱が冷めないうちに、
年末くらいに第2回を、
開催したいなあ、と思っている。

最後は、今月の商人舎標語。
月刊商人舎7月号Message。

強みを捨てよ、
強みをつくれ。

マネジメントとは、
人の強みを活かすことだ。
ドラッカーは何度も繰り返す。
しかし、その、人の強みが、
変わってしまうことがある。
新たな強みが生まれることがある。
そして、かつての強みが、
役立たなくなることがある。
強みが弱みに変わることがある。
そんなときこそ、正念場だ。
人間や組織の底力が試される。
存在の本質が露わになる。
時代が変わる。
環境が変わる。
競争が変わる。
だから強みが変わる。
強みが弱みともなる。
捨てねばならないときもくる。
明日のために必要な昨日のことは残せ。
未来のために無用な過去は捨てよ。
これもドラッカーの言葉だ。
だから、考えよう。
あなたの強みは、明日のために必要か。
あなたの強みは、未来のために有用か。

〈結城義晴〉

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