結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年07月28日(金曜日)

蓮舫・稲田同時辞任とセブン-イレブンの「エクスプレスストア」

「ガラスの天井」か?

民進党では、蓮舫代表が退陣。
自民党では、稲田朋美防衛大臣辞任。

女性トップが同時に退場。

男社会での女性の活躍。
残念ながら、政治の世界では、
「まだまだ」時期尚早?

一億総活躍など、
とても望めない。

ただしまだ、残ってはいる。
小池百合子東京都知事。

高橋はるみ北海道知事も、
吉村美栄子山形県知事も。

高市早苗総務大臣も、
丸川珠代国務大臣も。

しかしまだ圧倒的に少ない。

誤解を恐れずに書いてしまえば、
女性の党代表や女性大臣に対して、
私を含めて多くの人々が、
容姿や印象などの「好き嫌い」で、
判断してしまうところがないか。

東洋経済オンラインで、
政治ジャーナリスト泉宏さんが書く。

「49歳の蓮舫氏と58歳の稲田氏」

「男性政治家に伍して
毅然として振る舞う”男前”の蓮舫氏と、
タカ派的言動とは裏腹の
『頼りなげな風情で男心をくすぐる』稲田氏では
キャラクターの違いが際立つ」

ただし、共通するものがある。
「政財界の長老的男性に、
巧妙に取り入る”爺殺し”」という評価。

泉さん独自の見方かもしれないが、
男の視点からの二人の女性政治家像だ。

「今回の辞任劇でそろって、
『ゼロから出直し』を迫られる」

そこで「ガラスの天井」を破った人。
マーガレット・サッチャーさん、
その言葉、名言。

「リーダーは
好かれなくてもよい。

しかし、
尊敬されなくてはならない」

重い言葉だ。
蓮舫、稲田、尊敬されたか。

「女性運動を声高にやる人は嫌いです。
男女の別に関係なく、
人間は能力で決まる」

言い切るサッチャー。
これも重い言葉だ。
二人に政治能力はあったのか。

「政治において、
言ってほしいことがあれば、
男に頼みなさい。
やってほしいことがあれば、
女に頼みなさい」

ん~。
実務能力は、
女性政治家の武器なのだ。

それは女性トップマネジメントにも、
大いに通じる。

「高々と鳴くのは
雄鶏かもしれません。
しかし、卵を産むのは
雌鶏です」

2013年に没したサッチャー。
やはり、すごかった。

だから、蓮舫、稲田を含めて、
日本人政治家はまだまだです。

朝日新聞「折々のことば」
第826回。

「潰れない選手、
伸びる選手には、
共通点がある……
それは、孤独な時間を
きちんと過ごせることだ」
(森繁和著『参謀』から)

中日ドラゴンズ現監督。
私は駒澤大学エースの時代から、
目をつけている。

「野球は自分で考え抜いてやるものだ」

「人生でも潰れないためには、
他人とつるんだり、
慰めあったりするのではなく、
自分にしかと向きあう『孤独』
という場を内にもつことが大切」

窮地に立ってから、
孤独になるのでは遅い。
いつもいつも孤独な場を、
自分の内に持つこと。

蓮舫も稲田朋美も、
孤独になるのが遅すぎたか。

今日は朝から横浜の中山へ。
(株)アイダスグループ。
鈴木國朗先生と討論。IMG_2245.JPG7

オフィスに「食品商業」がずらり。IMG_3555.JPG7

懐かしい。IMG_3558.JPG7

私がつくった雑誌の中から、
名著を選んでみた。
IMG_3559.JPG7

もう30年も前になるが、
私が編集長になったばかりの1989年、
鈴木さんに連載を書いてもらった。
20回を数える長編となった。
「売りのヒューマンウェア講座」
その話をした。IMG_2247.JPG7

最後にセブン-イレブンの大型店。
朝からNHKはじめ各局が、
蓮舫・稲田よりも長回しで報道。

今日オープンの、
セブン-イレブン町田小山町店。
店舗面積が約272㎡。
レギュラー店舗よりも3割強広い。

扱い品目数3300。
品揃えは標準より1割強多い。
冷凍食品や日用品を増やした。
つまりこれまで、
どんどんカットしてきたジャンルを、
今度は逆に拡大した。

ゴンドラの高さは1.35m。
従来よりも1割ほど低い。
通路も2割弱広く取った。

店内を見通しやすく、
歩きやすくなった。

つまり限りなく、
スーパーマーケットに
近づいた。

立地に余裕のある郊外店で、
新規出店や既存店改装の際に、
この町田小山町店をモデルとする。

店舗入り口は店の正面。
店に入ると正面奥に、レジカウンター。
そこから店員がアイコンタクトして、
あいさつで出迎える。

私は日本のコンビニの最大の弱点は、
このレジのかたちにあると指摘してきた。

顧客が店に入ると、
通常、レジは横を向いている。

アメリカのクィック・トリップは、
楕円形のレジが、
入り口の顧客の方を向いていて、
笑顔を投げかけてくれる。

今回のセブン-イレブンも、
それに近くなった。

もしかしたら、
アメリカに学んだかもしれない。

これは新しいフォーマットである。

そして業態からフォーマットになると、
業態間競争が起こってくる。

これは私の「フォーマット論」の根幹にある観察だ。
それがセブン-イレブン町田小山町店に表現された。

いずれにしても限りなく、
スーパーマーケットに、

近づいた。

このフォーマットは欧米では、
「エクスプレスストア」と、
呼称されている。

そしてこの分野は、
実は日本でこそ、激しい競争にさらされている。

新しい収益構造、
新しい投資構造、
新しいマーケティング。

それがセブン-イレブンに求められる。

〈結城義晴〉

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