結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2018年01月03日(水曜日)

「万葉集」の「雑」は「第一のもの」とGeneral Merchandise

三が日は年賀状でご挨拶。
2018年賀
昨年は5月から、
商人舎流通SuperNewsを始めた。
今年は1月9日から再スタート。

ご愛読ください。

それでも商人舎magazineの、
Weekly商人舎は、
元旦から掲載しています。
月曜日が2週間販促企画
火曜日が2週間天気予報。

販促企画も天気予報も、
休みなしです。

月刊商人舎と商人舎magazine、
流通SuperNewsに、
さらに今年は、
単行本事業を開始します。
いいものを少しずつ。

月刊商人舎も特集1本主義で、
単行本のようなものですが、
やはり雑誌らしさが前面に出ています。

単行本は筆者の考え方が、
じっくりと勉強できる。

ご期待ください。

さて、元旦の朝日新聞「折々のことば」

『万葉集』は、
何と「雑」の分類から
出発する。
(中西進の随想「美しきカオス」より)
images

素晴らしい。

鷲田清一さん編著。
「年の初めといえばお雑煮。
ここにも『雑』が使われている」

なるほど。

古代中国の辞書を引用。
「雑」は「五采(ごさい)相い合うなり」。
意味は、「五色の彩りが一つになる」。

あるいは「雑」は「最なり」。
意味は「第一のもの」。

中西進。
「雑技も華々しい技芸のこと。
歌集の『雑』も、
華やかな開始を示すと思われ、
『その他』ではない」。

「ごっちゃ(多様)こそ『万物の礎』?」

私には、目から鱗だった。

「雑」は英語で、
「General」にぴったり。

その「雑」が万葉集では、
最初に来るし、第一のもの。
様々な彩りが一つになるもの。
その他ではない。

流通用語でいう、
ゼネラルマーチャンダイズストアが、
まさにそれだ。

アメリカの商業統計。
ゼネラルマーチャンダイズストアは、
一番最後の分類だが、
第一のもの。

ここにメイシーズが入るし、
DSCN9061.JPG7
シアーズ、JCペニーが含まれ、
ウォルマート、コストコが位置する。
DSCN7967

それぞれに、デパートメントストア、
ディスカウントデパートメントストア、
ウェアハウス&スーパーストアである。

「雑」こそ第一のものだった。
しかし現在、日本の流通業は、
その「雑」から撤退するものばかり。

「雑」の中で、
くっきりとPositioningを築けば、
向かうところ敵なしなのだが。

それがドン・キホーテだ。

「雑」の分類から始まる。
万葉集は凄い。

さて、「ほぼ日」の巻頭エッセイ。
今日のダーリン。

「あえて元旦に言ってみたい。
これからの仕事、つまり市場、
そして働き方のことです」

「機械ができることは、
どんどん機械にまかせたらいい。
人間は、機械にできない
創造的なことをやるべきだ」
という考えには無理がある。

機械とは、
「ロボット、コンピューター、AI」

「そんなに見え見えの
クリエイティブなことなんてない」

糸井重里さんは思う。
「機械にできることのなかから、
人間がやりたいこと、
人間が好きなことを、
返却してもらって、
それをたのしくやっていく」

これが、「これからの仕事、市場、
働き方をつくっていくのです」

「機械にやってもらっているまま
いいという場合は、そのまま、
機械にお願いしましょう」

「でも、『それ、わたしがやりたい』
ということは、機械にやらせておくのは、
もったいない」

「上手下手、効率、
そんな判断はする必要はないんです」

「人がやりたいこと、
人にしてほしいことは、
人がしたほうが
価値が高いということですよね」

まさに至言。

コンピュータやAIに、
人間が取って代わられると考えると、
危機感ばかりになる。

しかし、人間がやりたいこと、
人間にしてほしいこと、
人間がやったほうが価値が高いこと。
それは人間がやる。

これこそ人間産業だ。

もしかしたら「雑」は、
人間がやることなのかもしれない。

人間こそ、「雑」なのかもしれない。

〈結城義晴〉

2018年01月02日(火曜日)

2018初売りと「奉仕と創造」の「始末してきばる」

三が日は年賀状。
2018年賀
昨日、11回目の毎日更新宣言をして、
今年も結城義晴のブログ、
1年間、頑張ります。

ご愛読をお願いします。

何度か書いたけれど、
2007年の8月12日から毎日書き続けて、
2010年5月7日に1000日目。

その2年前の2008年4月17日、
商人舎発足の会が開催された。

「LIFE SHIFT」は、
人生100年時代説を唱えるが、
ものを考えて、それを書くのが、
私にとって85歳まで。

それをあと5年延ばすために、
何とか努力したいと思います。

しかし85歳までの30年でも、
ざっと考えて1万日。

1日1日を、積み重ねたい。

長いようにも感じられますが、
今は、できると確信しています。

日々の精進がなければ、
できませんが。

病気してはならないし、
ボケてもいけない。

それは祈るような気持ちですが、
できるかできないかも私の運命。

最悪を覚悟して、
最善を尽くす。

応援してください。

さて2018年の元日初売り。
今日の新聞は休刊ですが、
インターネットではニュースを配信。

そういう時代となりました。

日経新聞電子版。

西武池袋本店。
午前7時前から初売り待ち顧客の列。
30分繰り上げて午前9時半に開店。
午前10時時点の入店客数は2万人。
前年並み。

約15万個用意した福袋は、
飛ぶように売れた。

同店の元日の顧客数予測は約40万人。
前年比5%増。

イオン。
全国の総合スーパー約440店で、
1日から初売りを開催。

イオン板橋店の開店は午前8時。
運だめしの「千本引き」のくじを実施。
600人の顧客が列を作った。

ヨドバシカメラマルチメディアAkiba。
大晦日の夜から顧客が集まり始めて、
夜通し開店を待った。
元日午前8時から、
「夢のお年玉箱」の福袋を販売開始。

夢を買う福袋。
夢を売る福袋。

それはそれで、とてもいい。

ただし、福袋だけのための、
元日初売りならば、
やはり考え直す時期に来ている。

すべての店にあてはまるが、
それぞれの政策を明確にして、
生産性との関係で決断すべきだ。

自社のポジショニングに、
貢献するか否か。

それが重要な視点である。

さて、昨年末に書棚を整理していたら、
こんな冊子が出てきた。
DSCN8368.JPG6
「奉仕と創造」
夏原平次郎著。
(株)平和堂創業者。

パラっとめくったら、
このページ。

「始末」するということ。

「近江商人は、
『始末してきばる』を、
商いの第一の信条にしていました」

平和堂は近江商人の系譜にある。

「少ない利益でも
多くの財産を残したのは、
無駄な支出を極力抑えて、
商いの永続性を求め、
合理的な資本を積み上げてきたからです」

近江商人・中井源左衛門が残した、
「金持商人一枚起請文」

「始末第一に、
商売を励むよりほかに
仔細候わず」

「仔細候わず」は「方法はない」の意味。

「始末という言葉は、
無駄な支出を抑えるという意味ですが、
一方で、物事の始めと終わりのけじめを、
しっかりするということでもあります。
始めと終わりをいかに
うまく処理するかによって、
利益は上がります」

始末してきばる。

初売りも、
始末してきばる。

元旦休業の店も、
二日まで休む店も、
三が日休業の店も、
始末してきばる。

始末の仕方でこれまた、
ポジショニングが決まる。

自分らしさ、自社らしさが、
他と際立つこと。
つまりアウトスタンディングであること。
横並びではないこと。

それがポストモダンの商業である。
コンテスト型競争時代の商業である。

〈結城義晴〉

2018年01月01日(月曜日)

11度目の毎日更新宣言と「人の強みを発揮させよ」

Everybody! Good Monday!
[2018vlo1]

2018年元旦。
2018年賀
平成30年1月1日。

今年もよろしくお願いします。

年賀状の写真は、昨年9月6日。
ハワイ・ホノルルのセーフウェイ前。
商人舎USA研修会ビギナーズコース。DSCN9880.JPG7
32名参加の女性陣がはじけた。
それが今年も、来年も、再来年も、
日本を象徴する一番のこと。

その時にはこんな写真も。DSCN9830.JPG7
日立の木の前で。

しかし平成の元号も来年まで。
そう思うと、逆に大事にしたくなる。

始まったのは1989年1月。
そして来年の2019年、
平成31年で終わる。

企業の寿命30年説。
平成も31年で終わるのは、
いい潮時だろう。

私も1989年1月1日付で、
初めて編集長に就任した。
会社からの任命だった。

(株)商業界の月刊「食品商業」編集長。
知る人ぞ知る業界随一の雑誌。

その後、編集担当取締役、
専務取締役、代表取締役社長。

それから自ら(株)商人舎を創設して、
代表取締役社長。

商人舎を設立して10年。

最初の編集長からほぼ30年、
私にとっても一区切り。

今年2月20日火曜日。
商業界ゼミナールの基調講演。

テーマは、
「商業界精神の未来」
サブタイトルは、
AI流通革命と「損得より善悪」

そのMessage。

倉本長治師の商業界精神は永遠です。
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える」。
そして「損得より先に善悪を考えよう」。
しかし世界中の消費社会に、
アルビン・トフラーの予言通り
「第三の波」が押し寄せ、
情報革命が起こっています。

日本の商業の世界にも、
人工知能(AI)やロボット、
IoTやビッグデータ活用などの
「流通Information Technology革命」が
迫っています。

したがって、
商業界精神とAI流通革命の融合は、
21世紀の経営に
不可欠の大命題となります。
「変わるものは変えられる勇気を、
変わらぬものは受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知をお与えください」。

ふたたびみたび、
倉本長治師の教えを噛み締めつつ、
商業界精神の未来図と
AI流通革命の透視図を
ご覧に入れましょう。
〈結城義晴〉

ご参加ください。

さて、本年度の商人舎標語。
[Message of January]でもある。
20180110_cover_02人の強みを発揮させよ。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それが小売流通サービス業だ。

平成の年号が変わろうと、
東京オリンピックが開かれようと、
それが人間産業であることは、
永遠に変わるものではない。

AIが仕事を変えようと、
IoTが広がろうと、
ビッグデータが活用されようと、
ロボットが現場に導入されようと。

人間の、
人間による、
人間のための産業。
それは変わらない。

しかし、好況が続けば続くほど、
失業率が低下すればするほど、
その人間産業に人間が集まらない。
ハイテク産業やIT産業に取られてしまう。

だから主婦を戦力化する。
高齢者の雇用を延長する。
外国人研修生を雇い入れる。
派遣労働者を確保する。

もちろんそれには深い意義がある。
ダイバーシティ経営へのシフトは、
21世紀人間産業の必然の軌道であるし、
未来を切り開く可能性を意味している。

そしてこのとき、
一人ひとりの人の強みが発揮される、
風土と文化と仕組みが、
用意されねばならない。

人間の、
人間による、
人間のための産業の、
人間一人ひとりの強み。

Human Industry SHIFTこそ、
好況のときに人間が集まる、
真の人間産業の、
望ましい未来図である。
〈結城義晴〉

小売流通業、
サービス業。
製造業の営業部門。
ほとんどすべての産業は、
人間産業だ。

人間の、
人間による、
人間のための、
人間産業。

私はその経営、組織、技術、理論、
そして商売の神髄を極めたい。

その一つは、間違いなく、
「人の強みを発揮させること」である。

では、みなさん、
今週も、Good Monday!

そして今年も1年間の、
「毎日更新を宣言します」

〈結城義晴〉

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