アサヒの「サイバーシステム障害」とライフ中間決算の「増収増益」

アサヒグループホールディングス。
9月29日にサイバー攻撃を受けた。
そしてシステム障害が発生。
国内の酒類、飲料、食品の受注と出荷業務を停止。
まだ復旧されていない。
ランサムウエアによる攻撃だった。
身代金要求型ウイルス。
「Qilin」というグループが、
犯行声明を出したようだ。
ロイターの報道。
なんとも歯がゆいニュースだ。
サイバーセキュリティ対策を講じるしかない。
メジャーリーグベースボール。
ディシジョンシリーズは、
ドジャースvsフィリーズ。
ロサンゼルスが4対3で、
フィラデルフィアを破って2連勝。
こちらはすっきりした。
ブレイク・スネル投手が、
6回9奪三振で無失点。
これに尽きる。
ただしドジャース野球を見せてくれた。
かつて9連覇したころの巨人軍が、
牧野茂ヘッドコーチを派遣して、
ドジャースから学んだ緻密なベースボールだ。
それが本家で、今も貫かれている。
ちょっと感動した。
とくに4対1でリードした9回の守備。
3連打で2失点。
1点差に迫られた無死二塁。
フィリーズの7番ブライソン・ストットが、
三塁手前に送りバント。
三塁手ブランドン・マンシーは、
ダッシュしてボールをとり、
三塁ベースカバーに入った、
遊撃手ムーキー・ベッツに送球。
タッチプレーでアウトにした。
大リーグではほとんど見られないプレーだ。
日本では高校野球の練習で必須のメニュー。
もちろん大学野球も社会人野球も、
プロ野球も徹底的に練習する。
もとはといえばドジャース戦法。
それを見ることが出来て、
私は嬉しかった。
デーブ・ロバーツ監督のミスだった。
9回初めから朗希にしておけば、
何と言うこともなく勝ち切ることができた。
大谷翔平は4点目を入れる打点を稼いだ。
結局、この1点が最後にモノを言った。
大谷と佐々木は大事なところで活躍した。
ロサンゼルスに帰ってからの闘いが楽しみだ。
さて今日は記者会見。
㈱ライフコーポレーション2026年2月期中間決算。
山本恭広編集長が取材に行った。
場所は品川シーサイドTSタワー。
ライフは2024年2月に東京本社を移転した。
台東区の秋葉原からこの品川へ。
会見場はタワー16階の会議室。
説明者は岩崎高治社長と岡田晴信常務執行役員。
Webと会場のリアル。
会場には約30名のメディアが集まった。
会見前に岩崎社長の撮影会。
それだけでこの混み方。
商人舎流通SuperNews。
ライフnews|
第2Q営業収益4401億円4.3%増・経常利益139億円9.1%増
上期の営業収益は4401億1400万円、
前年同期比4.3%増。
営業利益133億0300万円、8.8%増、
経常利益138億5800万円、9.1%増、
純利益93億2700万円、4.6%増。
岡田晴信常務執行役員がていねいに説明した。
賃上げや新店出店に伴って販管費は増加したが、
それ以上に粗利益が増えた。
増収増益。
続いて岩崎社長が総括する。
カイゼン活動、生産性向上の取り組みが、
販管費抑制に寄与した。
3つの取り組みを上げた。
①プロセスセンター従業員の直雇用化で2022年比年間8億円減
②施設管理体制の自社化で2024年度比5億5000万円減
③販促費の適正化で2024年度上期比1億円減
新店出店は4店舖。
うち3店舗がビオラル。
スーパーマーケットの出店が少ない気がする。
現在の店舗数は316店。
首都圏146店舗、近畿圏170店舗。
日本のスーパーマーケット産業でトップ企業。
ライフ店舗の有機農産部の売上げは、
5年間で10倍増。
9月8日からアマゾンでの販売を開始すると、
44都道府県から注文がきた。
「ブランド力が上がった」と振り返る。
さらにセンター出荷型ネットスーパーに取り組み始めた。
この面ではイトーヨーカ堂の新横浜センターを承継する。
実によくできた施設らしいが、
稼働は2027年秋。
イトーヨーカ堂ももったいないことをしたと思う。
逆にライフはいい買物だった。
なんだか、ライフと岩崎さんには、
運がついている。
運も実力のうち。
川野澄人社長の㈱ヤオコーが、
㈱ブルーゾーンホールディングスを発足させて、
M&Aにも積極的な姿勢を見せる。
ライフはいまのところ、
そんな気配は見せない。
ライフのブランディングをさらに強化する方針だ。
それもまたよし。
安定感のある経営に死角はない。
〈結城義晴〉