結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年04月07日(水曜日)

牛丼値下げ合戦と「業態からフォーマットへの細分化展開」とユニークな経営戦略

2010年桜シリーズ第7弾。

まあるい桜の木。
これもいいですね。

今日から、牛丼値下げ合戦。  
吉野家が並盛380円を、270円に下げれば、
松屋は、320円を250円に。
ゼンショーのすき家は、
一部店舗で280円を250円に値下げする。

私は、こんな時、必ず、試してみる。
この商品、この値段で、
客としてベネフィットは高まったか?

皆さんも、どうぞ。

顧客のベネフィットがそのままで、
顧客のコストが下がるのならばいいのだが、
コストは下がっても、
ベネフィットも下がっていたら、
顧客価値は、変わらない。

何らかの変化がある時、
何らかの動きがある時、
尺度をもっていなければ、
妥当な判断はできない。 

昨日、決算発表した吉野家ホールディングスが仕掛けた。
その決算は、89億円の連結最終損失。

ただし、その前にすき家が昨年12月に、
並盛280円で先行。
それへの対抗策。

吉野家が270円ですき家をくぐったから、
すき家、松屋は250円とした。

なりふり構わぬ値下げか。
計算のもとの周到戦略か。

それも食べてみなければ話にならない。

さて、次々に決算発表と政策公開。

外食産業では、サイゼリヤが過去最高の最終純益。
低価格イタリアンレストラン・チェーン。

スーパーマーケットでは、
ヤオコーが18期連続過去最高営業利益をはじいた。

ショッピングセンターの開発運営のイオンモールは、
9期連続で過去最高純利益。

いずれも、頑固なトップマネジメントが、
ユニークな経営戦略を採り続けて、
この不況の中で好成績をあげた。

「ユニークな経営戦略」こそ、
いま、重要なポイントだ。

「ユニークな営業戦略」は、
すぐにユニークではなくなる。  

真似しやすいからだ。

ユニークな経営戦略は、
真似をしようとしても、
時間がかかる。

ファミリーレストランは、
業態として確立し、
多くの企業が参入した。

しかし、サイゼリヤは、
その業態をさらに分化させて、
価格戦略を優先させ、
同時に商品調達システムも、
時間をかけて、築いてきた。

だから他に類例は見られない。

ヤオコーは、企業理念と商売のコンセプトを明確にし、
そのうえで独特のライフスタイルアソートメントを構築し、
教育システム、マーチャンダイジングシステム、
ロジスティックシステムなど、
トータルシステムを確立してきた。

イオンモールは、これはもう、
ショッピングセンターのディベロッパーとして、
日本唯一、日本最大。
オンリーワン&ナンバーワン。

だからイオンの総合スーパー・ジャスコは惨憺たる成績だが、
イオンモールは売上高前期比6%プラスの1389億円、
純利益218億円の2%プラス。

さて日経新聞の「消費面」は面白いし役に立つ。
ビジネスの視点からの取材・編集だからだ。

「消費の現場」のコラムでは、
エコス新治SC店に「tonya(問屋)モール」の記事。

トップの「知りたい価格」コーナーでは、
イトーヨーカ堂とダイソー、キャンドゥの100円ショップの価格比較。

さらにコロワイドやサッポロライオンの居酒屋で、
「昼の宴会」需要を掘り起こした事例報告。

こんなことが、編集されている。

一方、朝日新聞は「生活面」をつくっている。
こちらは、生活者の視点から取材・編集。

前にもこのブログで指摘したが、
日経は「経済面」のほかに、
「企業総合面」「企業1面」「企業2面」
さらに「新興・中小企業面」に分化されている。

朝日新聞は「経済面」のみ。

業態のファミリーレストランと、
それを細分化したフォーマットのサイゼリヤ。  

業態のスーパーマーケットと、
それを分化させ特徴を構築したヤオコー。  

顧客には、どちらがわかりやすくて、役に立つか。

さて、昨日は、新神戸からポートアイランドへ。
神戸ポートピアホテルで、
全国調理食品工業協同組合の近畿ブロック会総会・研修会。

同組合は1955年(昭和30年)日本佃煮工業協同組合として発足し、
1971年(昭和46年)全国調理食品工業協同組合と改称。

6月29日を「佃煮の日」として、
共同キャンペーンを展開している。

私の役目は研修会の特別講演講師。
テーマは「食品流通業の変化とイノベーション」  

小売業も製造業も、
細分化されたマーケットごとに、
寡占から「複占」に至る。

その中で商品は、
コモディティとノンコモディティに分化される。

コモディティ重点型の企業と、
ノンコモディティ重点型の企業に分かれてくる。

私の持論を丁寧に展開した。

さらにプライベートブランドの趨勢と、
「商品を開発し、利益を上げるための考え方」。  

最後はイノベーション。

1時間半の予定が、質問への回答を含めて、
1時間50分ほどになった。

ご清聴を感謝したい。

調理食品工業協同組合といっても、
佃煮と煮豆の製造卸の組合からスタートしている。

「蛻変」が必要な企業もあれば、
ノンコモディティ重点で本物の手づくり商品を提供し続けることが良い企業もある。

もちろんベーシック商品のマーケットシェアを高めて、
高収益を上げていくことが良い企業もある。

「ユニークな経営戦略」こそ、
この組合メンバーにも求められている。

講演会の後は、ホテル29階の中華レストランで懇親会。

近畿ブロック会会長の㈱小倉屋柳本社長の柳本一郎さんと写真。

お世話になりました。

フジッコ㈱社長の福井正一さんや㈱廣川社長の廣川雅英さん、
㈱野村佃煮代表取締役の野村憲司さん、前島食品㈱社長の川井功一さん。

関西の佃煮や煮豆、惣菜メーカーのトップの皆さんとの交流。
勉強になったし、楽しかった。

ポートピアホテル29階からの神戸の夜景も、
美しかった。

<結城義晴>  

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心より感謝申し上げます。 (㈱商人舎スタッフ一同)

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