結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年09月26日(木曜日)

オリックス宮内義彦「遅々として進む」と上田惇生「堂々と成果を上げよ」

日経新聞最終面の『私の履歴書』。
今月はオリックス会長の宮内義彦さん。
オリックス㈱は国内最大の総合リース企業。
売上高は1兆円を超える。

意外にも総合商社のサラリーマンから、
企業内起業して、
長らくトップマネジメントの座にある。

こういった人が、
最初からのオーナーよりも、
長続きし、しぶとい。

小売業界でいえば、
アークス社長の横山清さんが、
同じようなキャリアの人だ。

さてその宮内さん、
1994年、経済同友会副代表幹事になって、
規制緩和に取り組む。

はじめは民間経済活動の規制緩和。

1999年、小渕政権の時、
総合規制改革会議議長に任じられ、
直後に小泉純一郎首相が登場。

この時には、社会的規制がテーマ。

そして「規制の岩盤」にぶち当たる。

「社会的規制は経済的規制とちがい、
人びとのくらしを守るために存在する。
だから経済原理を優先させて
ゆるめるのはまかりならん」

猛烈な反対運動。

記者会見で発言。
「遅々として進んでいる」

宮内さんの反骨精神の真骨頂。
私はこういった言い回しが好きだ。

「遅々として進まず」
これが慣用句。

それを引っ繰り返して、
「遅々として進んでいる」

既得権益者たちの必死の反抗に、
慣用句を逆用して、
意外さを出す効果を発揮させている。

私は「マス・カスタマイゼ―ション」
「特定多数」と表現した。

もちろん慣用的な言い回しは、
「不特定多数」。

そこを「特定」の「多数」と表現することで、
意外性を出す。

しかしこれが21世紀のビジネスにおいて、
中核となるコンセプトだと思う。

さて湯河原での三日目。
第4回商人舎ミドルマネジメント研修会。

会場は、ニューウェルシティ湯河原。
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静岡県にあるが、
神奈川県との境目が、
ホテル入り口真ん前の橋の上。
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温泉街に川は流れる。
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駿河の國と相模の國の境目。

三日目の今日も、
朝一番で理解度テスト。
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昨日の怒涛の講義を復習し、
最終チェックに余念がない。

そしてスタート。
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濃密な時間。
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今回は、筆記式の設問を多くした。
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自分で考察して、
自分の言葉で表現する。
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その光景を後ろからしずかに見ている。
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時間がやってきて、
答案用紙を回収。
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空気が和む。

そして私の第1回理解度テスト講評。
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中国の「科挙」制度の功罪について話した。
功も大いにあったという話。

今回は前回より、
全体として少し点数は上がった。

最終日の第1講座、第2講座は、
高野保男講師。
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テーマは「作業システムの概要」。
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レイバースケジューリング・システムの第一人者。
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現場での直接指導で、
全国を飛び回っている超売れっ子コンサルタント。

各地の各社で高い実績が上がっている。

パワーポイントやビデオを駆使して、
わかりやすい講義を展開。
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高野さんとも次を約して、
固い握手。
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高野さんの講義中に、
上田惇生先生ご到着。
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上田先生は俳句が好きだとか。
俳句を作るように、
「ドラッカーを訳してきた」

私は上田惇生のドラッカー本の魅力を、
この瞬間に理解した。

最終日第3講座は、
その上田先生の特別記念講演。
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ご存知、ドラッカーの分身。
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着座して、右手にマイクをもって、
とつとつと語りながらも、
一気呵成に90分。
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今でも、1日に多い日で10時間、
少ない日でも2時間、
ドラッカーの原文を読んでいる。

そして必ず新しい発見がある。

その上田先生の今、
いちばん語りたいことを、
存分に語っていただいた。
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最後の五つの助言。

第1に、堂々と経営して、
堂々と成果をあげてください。

第2に、仕事を楽しんで下さい。

第3に、そのために、強みを伸ばしなさい。
自分が燃えるものを見つけなさい。


第4に、いつまでも挑戦を続けなさい。

第5に、尊敬する人と仕事をしなさい。

時間をはるかにオーバーしたが、
ここから質疑応答。
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「教育担当として、
若い人たちを生き生きわくわくさせるために
必要なことは?」
グッド・クェッション。

上田先生は、虚空を見ながら考え、
一つひとつに丁寧に答えてくださる。
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「成果が上がらない時に、
生き生きと仕事してもらうには
どうしたらいいのでしょうか」
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そして、「共産主義と資本主義の次に、
マネジメントが重要な時代が来ると見抜いたドラッカー。
その点を丁寧に教えてください」
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みんな、自分の質問のように
真剣に答えを待つ。
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上田先生が丁寧に、
言葉を選んで答える。
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本当にありがたいことだ。

その全員の気持ちを込めて、
スタンディング・オベーション。
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盛大な拍手に応えて、
上田先生からの最後の言葉。

「組織に働く者は、
組織の使命が
社会において重要であり、
他のあらゆるものの基盤であるとの
信念をもたなければならない。
この信念がなければ、
いかなる組織といえども、
自信と誇りを失い、
成果をあげる能力を失う」

ありがとうございました。

付き添ってくれた川勝利一さんと、
三人で写真。
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川勝さんは、
商人舎エグゼクティブコーディネーター。

上田先生がこの世で、
最も信頼を寄せる人物だ。

上田先生と川勝さんを見送って、
最後の総括講義。
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テキストの未説明部分を、
全部おさらいして、
そして総括。
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「自ら、変われ!」
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私は上田先生の言葉を噛みしめていた。

堂々と成果を上げよう。
仕事を楽しもう。
自分の強みを伸ばし、
燃えるものを見つけよう。
いつまでも挑戦しよう。
尊敬する人と仕事をしよう。

帰途、相模湾の向こうの水平線に、
光が見えた。
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今年のミドルマネジメント研修会、
大きな成果を、堂々とあげて、
終了した。

すべての人々に感謝したい。

〈結城義晴〉


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