結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年08月07日(金曜日)

グーテンベルクと柳井正の「10年間が1年間で来たって感じ」

早くも立秋。

今日は昼まで寝ていた。
12時間も眠り続けた。

このところ原稿執筆で、
疲労困憊。

それでも、
眠り続けることができるのは、
体力があるからだ。

なんて言われるから、
それを信じて眠り続ける。

目覚めたらいい気分。

そして今日は東京・大手町へ。
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COVID-19は、
今日も新規感染者は462人だが、
人通りは多い。

大手町プレイスウエストタワー。
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その地下1階。
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ここに大手町プレイス内科がある。
大手町プレイス内科
田嶼尚子院長が私の主治医。

キャリアがすごい。
東京慈恵会医科大学卒業・医学博士、
ピッツバーグ大学大学院修士課程修了、
東京慈恵会医科大学 第3内科講座担当教授、
同大学 糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授、
同大学理事・医学科長・教学委員長、
同大学名誉教授。

コロナ禍で4月以来の訪院。
尿検査と血液検査。
それから田嶼先生の診察。
薬を処方してもらう。

完璧に信頼しているので、
言われたことは必ず守る。

しかししばらくすると、
忙しさに紛れて、それを忘れる。

だからまた検査と診察を受ける。

私はラッキーなことに、
名医に遭遇する。

眼は東邦大学富田剛史教授。
緑内障の権威。
そして糖尿病は田嶼尚子教授。

ありがたい。

日経新聞巻頭コラム「春秋」
グーテンベルクの活版印刷技術。

「教会による知識や情報の独占を崩し、
ヨーロッパを近代へ導いた」

ヨハネス・グーテンベルクは、
ドイツ人の金属加工業者だった。
1398年頃の生まれで1468年に没した。

ジョン・ケリー著『黒死病』
米国人の科学・医学ジャーナリスト。
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「技術革新の背景には、
ペストの流行があった」

黒死病のペストによって、
グーテンベルクが生まれる前から、
死ぬまでの100年間。
欧州は30~40%の人口を失った。
そして労働力は大打撃となった。
もちろン労働者の賃金は高騰した。

「人口減少が”発明の母”となった」

それまでは印刷技術がなかった。
だから本をは、
数人がかりで筆写して作られた。
日本の経文なども同じだ。

しかしペストで多くの人が死んで、
筆写など非生産的なやり方は続けられない。

そこで少人数で、
本を製作しなければならなくなった。
今で言う省力化のニーズだ。

このニーズに応えたのが、
活字を使う印刷方法だった。

このときの人口減少から生まれた発明は多い。
鉱山開発では新式の水力ポンプが生まれた。
少人数で深くまで掘れるようになった。

船は大型化が進んだ。
少ない乗組員で輸送効率が上がった。

「逆境をバネに新たな工夫が出てくる」
「発明の母は、無数に転がっている」

私はこれを、
「コロナは時間を早める」と表現する。
駄目なものはどんどん駄目になる。
良いものはどんどん改革される。

朝日新聞「新型コロナ 揺れる経済」に、
柳井正さんが登場。
ファーストリテイリング会長兼社長。
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「10年間が1年間で来たって感じ」

その通り。

「時代に合わせて
変化していかなければならなかったものが、
なかなか変化できなかった結果だと思う」

「我々は、商品の企画から生産、物流、
お客さまへの販売まで手掛けている」

これがマーチャンダイジングの本来の意味だ。

「工場からお客さままでの間にある利幅は
どんどん減っていたが、
コロナ禍で一気にクシャッときた」

流通の多段階性によって、
生産から販売までの間に、
多くの無駄やだぶりがあった。
それを柳井さんは一気に解消して、
大きな利幅をつくった。

しかしこのところ、
その利幅がどんどん減っていた。

コロナ禍でその利幅は、
一気に「クシャッ」とくる感じで、
激減した。

さらにアパレルの領域の変化。
「一気にカジュアル化の流れになった。
ある意味、我々は運がよかった」

ユニクロはカジュアルファッションだ。
つまり普段着の世界を開発した。

「生活様式が変わり、
ドレスやスーツは
ほとんどの人の生活に関係しなくなった」

「紳士服売場は、極論すると、
ほとんどなくなるかもしれない。
オンワードホールディングスは、
ZOZOと連携するようだが、
そういうふうに変わっていく」

同感。

紳士服チェーンはどうするか。
プレタポルテはどう変わるか。
総合スーパーの衣料売場はどうするか。

「衣・食・住と言うように、
服はもともと生存に必要なものなのに、
あこがれのような特別な商品になっていった」

「当社は生活に必要で
生活を豊かにする服を
つくって売っていく」

これは変わらない。

総合スーパーが続けるとしたら、
この分野だろうが、
私は違った方向も指摘している。

ユニクロも、
「セオリー」ブランドを展開している。

eコマースは。
「着心地や全体のシルエットなどは
着てみないと分からない。
だから店頭で確かめたいって
思うんじゃないですか。
それにECの便利さを加えていく」

最後に決意表明。
「ZARAを展開するインディテックスとか、
H&Mを抜いて、
世界一になる」

ファーストリテイリングは、
19年8月期売上高2兆2905億円。
インディテックスは2020年1月期で、
282億8600万ユーロ、
(約3兆3943億円)。

H&Mの19年11月期は、
2327億5500万スウェーデンクローナで、
約2兆5604億円。

H&Mには、もう一歩で追いつく。

よくないと思っていること。
「コロナと経済活動が
対立しているかのようになっていることだ」

「両方ともやらないと生活は破綻するし、
ステイホームだけじゃ、
人間、生きていけない」

コロナ禍を、
発明の母だとすると、

コロナ対策と経済活動は、
両方やらねば絶対に、
発明の母とはならない。

〈結城義晴〉


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