結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2020年11月02日(月曜日)

「大阪都構想」敗北といなげや本杉吉員社長の「感染防止と低価格」

Everybody! Good Monday!
[2020vol㊹]

2020年第45週。
いよいよ11月第1週。

冬らしき冬との予報
ふと安堵
(朝日俳壇より 枚方市・中峰陽太)

大阪市の住民投票は、
大阪都構想派が惜敗。
つまり大阪維新の会と公明党が負けた。
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前回は2015年に橋下徹市長のもとで、
同じような住民投票を行ったが、
同じように負けた。

大阪市は政令指定都市として存続する。
松井一郎市長は任期いっぱいで、
政治家を辞すると表明した。
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大阪市の有権者数は220万5730人。

開票結果は反対69万2996票、
賛成67万5829票。
テレビの開票速報では、
ずっと賛成が上回っていたが、
最後に逆転して、
反対が賛成を約1万7000票上回った。

投票率は62.35%だった。
5年前の前回は66.83%だったから、
4.48ポイント下回った。

それでも大阪市の国政選挙は、
47%台がほとんどだから、
投票率は高かった。

2008年1月27日の大阪府知事選挙で、
橋下徹知事が誕生した。
183万2857票の獲得だった。

2010年4月には、
地域政党大阪維新の会が結党され、
橋下知事が代表に就任。

そして2011年11月、
大阪都構想の政策実現を目指して、
大阪府知事を辞職。
同年12月19日、
大阪市長選挙に立候補し、当選した。

この時から大阪都構想が始まった。

2015年5月17日、
その賛否を問う住民投票が行われ、
結果は否決。

10年にわたる都構想論争は、
これで実質的に終了した。

一方、アメリカでは、
第59期大統領の直接選挙が、
現地時間で2日後に迫った。
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期日前投票は昨日の11月1日までに、
9160万人となった。

4年前の大統領選投票総数の3分の2を超え、
約67%に達している。
COVID-19感染拡大を防ぐため、
郵便投票や期日前投票が奨励され、
「空前の勢い」である。

期日前投票率が上がると、
民主党ジョー・バイデン候補が有利だ。
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ドナルド・トランプ大統領は、
郵便投票に「不正」があると断じて、
予防線を張っている。
無題
民主主義の根幹を成す選挙の手続きに、
「不正」が生まれるスキがあるとしたら、
それは現役大統領の責任でもあるし、
もうアメリカのデモクラシーは、
終わっている。

しかしそれでも、
「トランプ当選!」を予想する、
評論家やジャーナリストがいる。

さて、どうなるか。

イギリスではとうとう、
ボリス・ジョンソン首相が、
イングランドのロックダウンを決断した。
11月5日から12月2日までの4週間。
The Prime Minister Boris Johnson Portrait
ウェールズ、スコットランド、
そして北アイルランドには、
それぞれに自治政府があって、
独自にコロナ対策を講じている。

日本も冬を控えて、
COVID-19感染拡大を、
防止しなければならない。

コロナ禍の色とも見えて
曼殊沙華

(朝日俳壇より 益田市・井下みね子)

さて日経新聞「ニュース一言」
㈱いなげやの本杉吉員(よしかず)さん登場。
今年4月1日付けで代表取締役社長に就任。
引き続き営業本部長を兼務している。
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1964年3月20日生まれの56歳。
1986年4月入社のプロパー。
2012年10月に営業企画本部長に就任し、
2016年6月、取締役販売本部長に昇格。
人事本部長、商品本部長を経験し、
昨2019年10月に営業本部長。
そしてコロナ禍の今年4月1日、
代表取締役社長に就任。

コロナ禍時代の社長だ。

「消費者の在宅時間が延びており、
生鮮食品など料理の材料の売上げが好調だ。
今後は景気や所得への不安から、
消費者がより価格に敏感になることが
想定される」

価格コンシャスが高まる。
正確な市場の見方だ。

これまでの日替わり特売から、
期間を複数日設ける特売方法に変えた。
「戻した」と言ったほうがいい。

店頭の「3密」防止のため。

本杉さん。
「家庭生活を支える
インフラとしての役割を果たし続ける」

COVID-19感染防止と、
低価格志向。

いなげやにはもう一つ、
柱が欲しいと思う。
pic_top02
多分、そんな内容も話したに違いない。
その発言はカットされたかもしれない。

商人舎流通SuperNews。
いなげやnews|
第1Q営業収益693億円11.2%増/利益大幅確保

8月7日の報道。

第1四半期の営業収益11.2%増、
営業利益は30億6700万円で、
前年同期の5億3600万円の営業損失から回復。
コロナ特需で4月・5月・6月は増収増益。

営業利益率4.4%、経常利益率4.5%。

それが第2四半期にどうつながるか。

いなげやは1900年(明治33年)創業。
創業の猿渡家が三代の社長を務めて、
2001年、21世紀に入ってから専門経営者時代。
第四代の遠藤正敏社長、
第五代の成瀬直人社長と引き継いで、
今年はいなげや創業120周年。
第六代が本杉さん。

まさに正念場。

いい成績を上げたいだろう。
しかし「慌てず、急げ!」

もうちょっとだけ、
スピードを上げよう。

いなげやに限らない。
スーパーマーケットのコロナ特需は、
フェードアウトし始めた。

これから2カ月が正念場だ。

では、みなさん、今週も、
「慌てず、急げ!」

Good Monday!

〈結城義晴〉


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