OIC研修最終日の「ポジショニング」とWegmansの「サカナヤ」

日経新聞一面トップ。
「ノジマ、日立の家電買収」
オー!!
野島廣司㈱ノジマ 代表執行役社長。

商業界ゼミナールでもしっかり勉強してくれた。
ヤマダホールディングス、ビックカメラに次いで、
家電チェーン第3位。
26年3月期の連結売上高は9300億円を見込む。
「今回の買収で家電開発から量販店まで、
白物家電の垂直統合型のビジネスモデルを、
手に入れることになる」
他の家電チェーンとは違って、
店頭はノジマの社員が直接販売する。
確固としたポジショニングと垂直統合。
ノジマの経営にぶれはない。
さてOICグループの二ューヨーク研修。
1月の第1団から始まって、
4月の第5団まで。
1団あたり40人ほどだから、
約200人がOICグループ企業から派遣されて参加。
その第5団の研修も最終日。
いつものように会議室での朝の講義。
はじめに副団長による理念の唱和。 
OICグループの理念。
2025年3月26日に新経営理念を定めた。
「おいしい は、人が生きる力」
ロピアの理念。
そのなかのロピアの「モットー」
「同じ商品ならより安く
同じ価格ならより良いものを」
有志はベンジャミンで朝ステーキを体験した。
そこで私の講義は1時間。
しかし全員が集中してくれて、
濃密な講義となった。
商品のコモディティ化現象を語り、
ウォルマートのEDLPが、
コモディティ化を逆利用した話をした。
1991年にP&Gの方からウォルマートに、
「バリュープライシング」を提案した。
これがネットネットプライシングだった。
丸裸の原価である。
ウォルマートのEDLPとロールバックは、
この丸裸の原価によって実現する。

それから私の持論。
フォーマット戦略とポジショニング。
肉の宝屋藤沢店からユータカラヤへ、
そしてロピアへ。
これほど短期間に業種から業態へ、
そしてポジショニングをもったフォーマットへ、
「帨変」を遂げた企業は見当たらない。
ロピアとOICグループの人たちに、
このコンセプトを理解してもらう。
それが私の役目の一つである。
講義が終わると今日は、
マンハッタンの店舗視察。
ウェグマンズ・アスタープレイス店。
マンハッタン1号店。

1階と地下1階の2層の店舗。
ワナメーカーズ百貨店の建物だった。
売場センターの作業場。
四方から顧客に見られるつくりだ。
スタッフは視線を気にすることなく、
黙々と作業をしている。

この店の独自の取り組みが、
「SAKANAYA」。
日本の魚文化をニューヨーカーに、
啓もう・普及する。
このミッションを掲げて、
日本の豊洲市場から空輸した生魚を、
日本流にカットをして食べ方を提案する。
SAKANAYA担当のダニエルさん。
前任のエイドリアンさんの跡を継いだ。

事務局は毎回さまざまな魚を購入する。
そして夜のコミュニケーションルームで、
団員に試食してもらう。
魚種の中からハマチを選んで、
日本のカッティング技術を披露。

水道で洗い流すことができない状況のなか、
滑らないように慎重に剥ぐ。

10分ほどのパフォーマンス。
日本語と英語でのおかしな二人のトーク。
ウェグマンズとロピアの絆が深まった。
SAKANAYAでは、
日本の商品化技術を学んでいる。
だから魚のアラも販売する。
スープのだしにする顧客には人気商品だ。
名残惜しいウェグマンズを後に、
9.11メモリアルパークへ。
ツインタワー跡につくられた、
鎮魂のプール。
静かに水が注がれていた。

2001年9月11日に同時多発テロが発生した。
あれから25年が経過する。
忘れてはならないし、
ニューヨークに来たら訪れて、
改めて平和を考えたい場所だ。
「食べる、買う、学ぶ」がこの店のコンセプト。
創業者のオスカー・ファリネッティは、
市場であり食堂であり学校である、と主張する。
内食と外食の融合を象徴する店だ。
売場に併設されたレストランが随所にある。
ここで販売されるパニーニは値段も手ごろで、
しかもおいしい。

わたしたち講師と事務局はレストランで、
ピザとパスタのランチ。
団員たちもそれぞれに、
イタリアンメニューを楽しんだ。
この研修の最後は、
アッパーウエストサイド。
ブロード沿いにある店舗を徒歩で視察。
始点となるのは
ゼイバース。
ニューヨークデリはオリジナルの味。
この味を求めて顧客はこの店にやってくる。
ただし顧客の高齢化は進んでいる。
ゼイバースを有名にしているのが珈琲。

私はニューヨークに来るたびに購入する。
今回はオリジナルブレンドとコロンビア、
ジャマイカブルーマウンテンの3種類を買った。
ややアッパーグレードの店で、
鮮魚とデリが売り物。
その隣に、
フェアウェイマーケット。
その本店。
かつてマンハッタンのキングと称された。
八百屋上がりのスーパーマーケット。
もちろんミートやシーフードも扱う。
ただし簡便即食化が進み、
2ブロック先にトレーダー・ジョーが登場して、
売場スペースは縮小された。
氷を敷き詰めて貝を販売。
ニューヨークは近郊に港を有する。
エビや貝は定番商品。

本店の人気は変わらない。
さらに南下すると、
トレーダー・ジョー。
1・2階にドラッグストアのデュアンリード、
地下1・2階がトレジョ。

地下につくら他売場は低い天井ながら、
通路幅の広さで快適な買物環境を生み出す。
トレーダー・ジョーには老若男女が来店する。
客層の広さが最大の強みだ。
午後3時前の訪問だ、
すでにレジ前には行列ができている。
これから閉店までどんどん客が押し掛ける。
トレジョの出店によって、
一番近くにあった店が閉店した。
ウェストサイドスーパーマーケット。
この店には特徴がなかった。
強味がなかった。
だから消えてしまった。
ここで研修は終わった。
ホテルに戻って解散。
アマゾンに買収する前の段階で、
ホールフーズが絶好調のころの新店。
2層で1階には即食コーナーと青果部門。
2階には鮮魚と精肉の対面コーナーが並ぶ。
新店の自店では鮮魚部門の隣に、
寿司を立ちで食べさせるカウンターがあった。
それはもう閉鎖されていた。
このホールフーズは団員が活発に利用した。
ありがとう。
夜はへんなホテル。
そのロビーの恐竜。

和食レストラン五助。
サッポロビールと和食を楽しんだ。
明日は帰国。
車中講義が残っているだけ。
肩の荷が下りた。
皆に感謝したい。
(つづきます)
〈結城義晴〉



























































