結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2008年05月24日(土曜日)

盛岡のジョイスで店長さんに講義「店が変われば地域コミュニティという社会が変わる」

5月23日、岩手県盛岡のジョイスへ。

盛岡駅に、小苅米淳一社長、青木洋一専務、小苅米秀樹常務の
三人の重鎮にお迎えいただいて、恐縮至極。

ジョイスの店長、本部スタッフ向けの講演会。

私は、店長を集めていただいてお話しするのは、
大好きだ。

なぜならすぐにお店にそれが反映されて、
確実に、お店が活気づくからだ。

語り部としての結城義晴が、
お役立ちしていることを実感できるからだ。

その根底にあること。
それが、「元気を出そう」である。

この日は、「元気を出そう」はレジュメにも入れなかったし、
講演でも使わなかった。

だから改めて、ジョイスの店長さんたち、
そして日本中のお店の店長さんたちに捧げよう。

 

元気を出そう

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気をふりまこうよ。
それがあなたの役目です。

冷夏・残暑で売れなかった。
それはお客さんの元気がなかったからか。
暖冬でまたまた売れなかった。
お客さんたちが買うことに疲れたからか。

いいえ、そうではありません。
お客さんには欲しいものが見出せなかった。
買いたい気分が生まれなかった。
商品やサービスにがっかりした。

あなたの元気は商品に乗り移る。
あなたの元気は店を活気づかせる。
あなたの元気はお客さんを励ます。
仲間を、取引先を勇気づける。

   元気とは心の躍動です。
   元気とは強いコミュニケーションです。

天気は人間の力ではどうにもならない。
景気も組織の力で動かせない。
しかし元気だけはあなたの力で生み出せる。
そう、元気は自分で何とかなる。

だから、元気を出そうよ。
それが今、あなたの仕事です。
元気をふりまこうよ。
それがあなたの役目です。

 

講演で強調したのは、
「自ら、変われ」ということ。
イノベーションせよ、ということ。

去年と同じ店であってはならない。
先月と同じ店であってはならない。
昨日とおなじ店であってはならない。

そのためには、
自分が変わらなければならない。

自分が変わらなければ、店を変えることはできない。
自分が変わらなければ、会社を変えることはできない。
社会を変えることはできない。

社会といっても、大きな社会もあれば、
地域コミュニティという小さな社会もある。

小売業の店舗は、不思議なことに、
この小さなコミュニティという社会に、
すっぽりとはまって、機能している。

だから自分が変わることは、
自分の店を変え、
やがて地域コミュニティという社会を、
変えることにつながるのだ。

店長の皆さんには、
そのことの重みを知ってもらいたい。

わかってもらえただろうか。

講演が終わってから、小苅米社長と固い握手。
小苅米さんは、いつも私の健康を気遣ってくださる。
アドバイスしてくださる。
小苅米さんと

私が「最近、ジョギングを始めまたら、
太ももが痛くなりました」と言ったら、
「ストレッチングのほうがいいですよ」と答えてくださった。

私は小苅米さんの言葉には、
素直に従うようにしている。
心より、感謝。

その後、青木専務、小苅米常務にご案内いただいて、
ジョイス創業の店を訪問。
大1号店
店は不思議だ。
何度もリニューアルすることで、
店は長生きする。
長生きして、周辺のお客様から大事にされている店。
そんな印象を受けた。
こんな店が5店もあれば、
ローカルチェーンは、十分にやっていける。
10店あれば、安泰である。

その店舗入り口の売り場。
いわば、店の顔。
今日売りたいことが、
ここにすべて表現されていなければならない。
入口

青果部門は、毎日必要な商品が品切れしてはならない。
鮮度十分に並んでいなければならない。
青果

主通路沿いにホヤが売られていた。
ほや

鮮魚売り場はこの店の特徴を示す。
いわば、4番バッター。
他にないものが必要だ。
鮮魚

魚屋さんの寿司売り場。
大好評の売り場だそうだ。
寿司

精肉売り場も、魚部門とレベルを合わせている。
精肉

主通路沿いの平ケースで、酒を売っている。
平台で酒

ジョイスの店長さんたちに講義して、
店を見て、いい気分。

商人と商店は、私の生きがい。

よりよい店になってほしいと願いつつ、盛岡を後にする。

そして今日、土曜日は午後から立教の講義。
2時限180分。頑張ろう。

<結城義晴>

2008年05月23日(金曜日)

1バレル135ドル、また原油高騰のとき商業界静岡同友会で「ニッチ」講演

1バーレル135ドルを記録した。
アメリカ発のこの相場に世界中が、
どよめく。

しかしこれは、
テキサスのほんの一部の相場をもとに決められる。
だから小さな投機資金によって、
操作されやすい。

需要と供給のケインズ理論にのっとっていない。

しかしこの相場によって、また農産物の値段が上がり、
製品原価が引き上げられる。

そしてどこかで誰かが、儲けている。

私は、この儲けに絶対に加担したくはないし、
こういったグローバル化の前に立ちはだかりたいと思っている。

21世紀に入ってから、
世界中のGDPは年平均3.5%ずつ上がった。
実質経済という。
この間の物流経済は、7%伸びている。
そして金融経済は、
何と同期間平均で14%も伸びている。

しかし、必ずこれにはストップがかかる。

欧米人の言葉でいえば、
「神の手」が作用する。
私たちは、実質経済の観点で、
顧客のことを考え続け、
日々、努力を怠らないことだ。

神も仏も、味方してくれるに違いない。

さて、昨日、静岡県浜松市へ。
商業界静岡県同友会の総会の後の講演。

場所は、浜松駅前のアクトシティ。
45階建てのタワーがある。
タワー

講演テーマは、
「お客様のために いちばん大切なこと」
私の本のタイトルを、そのままテーマにさせていただいた。
講義
1時間45分。
あっという間に、時間は過ぎた。
ご清聴、感謝。

商業界の同友会から呼ばれて講演することも、
相次いでいる。

地域商業、中小企業の皆さんのニーズがよくわかる。

私は、「Niche」を強調した。
「ニッチ・マーケット」などと使うときには、
隙間の市場のように意味付けされるが、
この言葉には、「最適の地位、ポジショニング」といった内容がある。
辞書を引いてほしい。

だから、地方中小商業は、
「ニッチ」になるべきなのだ。

アクトシティから見た景色。
景色1

懇親会では静岡東部同友会会長の萩原義満さんが挨拶。
㈱ハギニシキ社長。
写真が暗くて恐縮。
挨拶
再び、アクトシティ45階からの景観。
景色2
静岡西部同友会会長の木村晃治さんにも、感謝したい。

元気なニッチこそ、
「幸せ基準」の高い生き方なのだ。

<結城義晴>

2008年05月22日(木曜日)

ヤオコー大塚明さんとNSグループ第24期経営方針発表会はホテルオークラつながり

昨5月21日は、昼前からずっと、
東京・虎ノ門のホテルオークラ。

夕方、4時には、オークラ本館で、
ヤオコー常務・大塚明さんと熱談大塚さんと
大塚さんは、日本の流通業界でも、
その見識の高さ、人脈の広さ、
研究熱心さ、キャリア、
すべてに一流。
私が、一目も二目も置く人物。

ちょうど、この日の日本経済新聞・会社人事欄に
大塚さんの名前が載った。
会っている間にも、そのことで、
何度も大塚さんの携帯電話が鳴った。

このたび、㈱ヤオコーの顧問にご就任。
40歳から20年間も、ヤオコーの取締役を務められ、
同社の、まさに躍進を支えた。

19期連続増収増益は、
大塚さんが取締役に就任した2年目から、
始まった。

これ、大塚さん自身は絶対に口に出さない。
私が勝手に、ずっと認識していること。

大塚さんは、本当に謙虚な人だ。
ヤオコーという会社や、
川野幸夫会長、川野清己社長も、
実に謙虚だけれど。

私と大塚さんとの付き合いは、
ますます濃くなるし、頻度は高くなる。

業界の話、人物評、食料問題、行政のこと、
コーネル・リテール・マネジメント・アカデミーのこと。
話題は多岐に及んだ。

本当にご苦労様でした
まだヤオコーの顧問という職責は残っているけれど、
私はそう思った。

「一心を見れば、佛なり」一心
大塚さんの、一心さが、私の心に残った。

さて、大塚さんにお会いする前、
菓子卸NS研究会第24期経営方針発表会に、
来賓として参加。

こちらはホテルオークラ別館。

NSには、北(North)から南(South)からという意味が込められ、
New Needs Support Systemの頭文字をとってつけられた。
菓子卸売業の協業組織であるが「メーカー卸」を標榜している。
現在、会員年商約1300億円。

今期のスローガンは『英知結集・厳状変革』。
下里勝彦会長の基本方針挨拶から始まって、
5つの部会長の経営方針説明、
そして来賓の挨拶。
森永製菓㈱・矢田雅之社長、カルビー㈱中田康雄社長、
そして私、㈱商人舎社長・結城義晴。

私のスピーチは、
①潮目が変わったこと、
②原油高騰は、農産物価格の上昇と連動していること、
③アメリカでは原油価格が現在も、
 1バーレル129ドルの最高値をつけていること
③だから製品値上げは止まらないこと。
④しかし2010年まで頑張ろうということ。
⑤そこまでいけば、次の地平が見えてくるということ。
そして3つの提案。
①川上インフレ・川下コモディティデフレに対応せよ。
 そのためにコモディティとノンコモディティを区別せよ。
②グローカルに対応せよ。
 NSはその中で、ローカルを重視せよ。
③心は燃やせ、頭は冷やせ。

第2部は、懇親会。
亀田製菓㈱田中通泰社長の来賓挨拶、
ロッテ商事㈱山内正典取締役の乾杯の音頭。

アトラクションは、NSグループ・ニューリーダーによる檄。
NS1
拳を振り上げて、スローガンを唱和。
NS2
これ、若い組織NSの意志を、一番よく表明していた。

最後に江崎グリコ㈱門奈俊夫取締役の万歳三唱で、
会は無事終了。

一般に卸売業は、極めて厳しい状況の中にあるとされる。
しかし、産業構造的な問題点を切り抜ければ、
そこには新しい社会的機能が生まれると、私は思っている。

「自ら、変われ!」

イノベーションのニーズは、卸売業にこそ切迫している。
逆説的な言い方だが、だからこそ、
卸売業にイノベーションが起こりやすいのである。

イノベーションに向かって、
「一心を見れば、佛なり」

<結城義晴>

2008年05月21日(水曜日)

アメリカFMIとSM巡り⑪リミテッドアソートメント「テスコ・フレッシュ&イージー」はどうなんだ?

日本フランチャイズチェーン協会の発表。
コンビニの既存店売上高が、
2ヵ月連続で前年割れ。

客単価が下がり、客数が増加。
現在の、消費傾向が正直に表れた数字。

何も手を打たずにいると、
客単価が下がり、客数も下がる。
だから客数を上げる方向で、努力を重ねる。

川上のインフレは、凄いもの。
アメリカでは、また原油が上がり、
最高値の1バレル129ドルをつけた。

石油が上がると、農業生産物が上がる。
アメリカでは、1トンの農産物に関して、
生産現場(約280kg)と輸送・加工・包装(約400kg)と
小売り・飲食・家庭の調理保存(約350kg)に使用する
石油とエネルギーを原油換算すると973kgとなります。
農産物の生産から消費までの全ての過程で
使用されている石油資源量が
農産物の生産量に匹敵するのです。
原油価格は農産物、特に穀物価格に連動する動きをする。
その理由は、投機マネーばかりではなく、
現代の食糧生産と流通システムそのものが、
石油に頼りきっているということなのです。
これ、商人舎エコストア研究会座長・田村洋三さんの情報。

すなわち石油が値上がりすると、
農業生産物が値上がりする

そしてすべての生産品が値上がりする。
これがグローバル化の中で、
日本にも多大な影響を与える。

その反動で、川下は一部の商品のディスカウントが、
激しく行われる。
コンビニのローソンまで、
100円のプライベート・ブランドを開発しました。
これはすべてコモディティ・グッズです。

すなわち川上がインフレとなり、
川下もインフレとなるのが、
いわば自然な流れなのですが、
川下ではコモディティに関しては、
デフレ基調を何とか維持しようという
そんな動きが出るのです。

これ、歴史の常識です。

大恐慌のような、あるいはそれに近い事件が起こると、
インフレになります。
そんな時に、まったく新しい業態が登場します。

現在のサブプライムローンをきっかけとした不況は、
それに近いものでしょう。

そんな時に、
「リミテッド・アソートメント」業態が、
登場しました。

テスコが始めた「フレッシュ&イージー」です。
看板
ロサンゼルスのフレッシュ&イージー。
まったくの新店で、思い通りの店づくりとなった。
私は、この店、なかなかよいと感じた。
FEファサード

もちろん、フレッシュ&イージーはもう65店という
チェーンストアです。
だからこの店は良くて、この店は悪いといった評価は、
相応しくないのかもしれません。
しかし、同社は、最初から意図的に、
様々なロケーションに出店しました。
私たちは、その典型となる店をすべて見ました。

ダウンタウンのコンビニ立地。
サバブのネイバーフッドショッピングセンター立地、
つまり通常のスーパーマーケットと競合する立地。
ウォルマートのネイバーフッドマーケットと真っ向ぶつかる立地。
やや商圏が広いトレーダージョーと競合する立地。
そしてこのようなやや大商圏型の立地。

リミテッド・アソートメントですから、
その品揃えが顧客から支持されると、
圧倒的に利益が出せる。
それがこのロサンゼルス・ビバリーヒルズの立地です。

「大きな町には小さな店を、
小さな町には大きな店を」

ルネ・ユーリックの原則が当てはまりそう。

レジも広い。
緑色のユニフォームの店員がきびきびと動く。
レジ

店舗奥の主通路は写真のように広々として、
快適。
店づくりも快適さが出ている。
奥
ドラッグストアの撤退した後に入って投資コストを下げるのは、
この店に必要な快適感を損なうように感じられました。

ケーキの売場は冷蔵多段ケース。
このケーキ、おいしい。
ケーキ

殺風景になりがちの売場が、
ご覧のような感じに仕上がっている。
壁面
リミテッド・アソートメントだからこそ、
快適さが必要なのです。
現代では。

リーチインケースのプライベートブランドのジュース売場。
オーガニック・ジュースがおいしい。
ジュース

リーチインケースでも、絞り込まれたプライベートブランドが、
品揃えの中心。
リーチイン

価格比較をする。
競合店の価格を出して、3社比較。
セーフウェイ系のボンズ、
クローガー系のラルフと比較して、
わが社がいちばん安い、と訴えるPOP。
価格比較

店頭には、コカコーラ。
コカコーラ
私の持論。
ストアロイヤルティが、プライベートブランドのロイヤルティの、
上位に位置づけられる。
だから、まだ、この店では、
ダントツのナショナルブランドの安売りをストアロイヤルティ確保に、
活かさざるを得ないのです。

 

リミテッドアソートメントのフレッシュ&イージーの影響で、
全米第2位のスーパーマーケット「セーフウェイ」は、
「ザ・マーケット」という店名の小型店をオープンさせました。
5月15日、ロサンゼルス。450坪型。

今のところ賛否両論。
ただしこの店は、限定品揃えではありません。
小型店開発の猛威が吹き荒れそうな雲行きです。

アメリカも、日本も。

<結城義晴>

2008年05月20日(火曜日)

ペガサスクラブ渥美俊一先生が「限定品揃え型店舗」を評価する理由

台風4号が日本列島に接近。
関東地方は、現在、大雨のピーク。

しかし西日本は、もう、台風一過。

日本列島の特徴です。

ない年のように、台風には番号が付けれますが、
台風4号は、この10年間に、
9回日本列島に接近したそうです。

因縁の台風です。

日本人は「4」という数字を、
特別に忌み嫌いますが、
「4」の方は日本のことが、
好きなのかもしれません。

昨5月19日は、夕方、
東京・青山のペガサスビルを訪問しました。

日本リテイリングセンター渥美俊一先生を訪問。

4月17日、「商人舎発足の会」のご報告とお礼。

歯がお悪いことを除いては、すこぶるお元気で、
私も、ひと安心。

ペガサスクラブは、
渥美先生が主催されるチェーンストア研究団体ですが、
「中堅育成セミナー」
「商品力強化原則セミナー」
「春季アメリカ視察セミナー」
どれも大盛況で、先生はご機嫌でした。

その渥美俊一先生が、
我が商人舎の特別研修会に、
特別にご出講くださるのが、
ビッグストアづくりの急所です。

人の問題、資金の問題、
店の問題、商品の問題。
志の問題、ビジョンの問題。これらを総合的に語る「伝説のセミナー」です。

これらを総合的に語るです。

  私も、渥美先生に負けないよう競演させてもらいます。
定員100人です、早めのお申し込みを。

さて、その渥美先生の現在のアメリカチェーンストアの見方。
第一は、現在、人気が集まっているのは、
SKU数を思い切り絞り込んだチェーンであること。
トレーダージョーと
トレーダージョー
テスコ・フレッシュ&イージー
の名前が挙がりました。
ファサード

商圏人口は、前者が5万人で、後者が2万5000人。
売り場面積1坪当たりのSKU数は、
トレーダージョーが10で、テスコは13。

どちらもプライベート・ブランド主力で、
低価格を前面に出している。
第二の傾向は、この低価格の価格帯が重要であること。

SKUとは、Stock Keeping Unitの略。
ストック・キーピング・ユニット。
最小の商品分類単位。
日本語で「単品」といいます。
セブン-イレブンの「単品管理」は、
すなわち最小分類単位で商品管理することを意味します。

アイテムは日本語では、「品目」といいます。
SKUの次に大きな単位。

そのSKUを絞り込むことで、
実は品揃えの幅は狭くなります。
しかし、限定品揃えは、絞り込んだ商品が、
顧客の支持を得られさえすれば、
作業量は飛躍的に減少し、
物流コストやストックコストも下がり、
単品量販になるため仕入コストも低減します。

「リミテッド・アソートメント」といいます。
「限定品揃え型」と日本語で表現します。

アメリカも不況です。
消費マインドが低い。

そんなときには、「リミテッド・アソートメント」に、
人気が集まります。

日本でも、小型店づくりが、話題に上りました。

それは、土地や建物への投資コストが低い、
という経営上のメリットだけではなく、
限定品揃えのトータルメリットが、
今、評価されているのだと考えられます。

様々な種類の店舗が、
飽和に近く出店している環境では、
逆に「リミテッド・アソートメント」の店は、
シンプルな分かりやすさをもって、
輝きだすものなのです。

<結城義晴>

2008年05月19日(月曜日)

5月第4週「日が暮れるまでに解決せよ」サンダウンルールでいこう!

Everybody! Good Monday!

2008年5月第4週。
先週に続いて、いい季節です。
この1週間、 元気を出していきましょう。

元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気をふりまこうよ。
それがあなたの役目です。

ウォルマートのサンダウンルール。
“Sun Down Rule”
日が暮れるまでに、
今日起こった問題は、
解決しよう。

欧米のことわざにあります。
Make hale while the sun shines.
「太陽が輝いている間に、干草をつくれ」
まったく同じ意味。

Strike while the iron is hot.
鉄は熱いうちに打て。
日本語のことわざと同じ。
ちょっとニュアンスは違うけれど、
「時機を逃すな」
そんな意味。

日も長くなってきました。
5月第4週は、「サンダウン・ルール」でいきましょう。
気持ちよく、お客様のために仕事して、
気持ちよく、自分のために生活する。

いいもんです。

さて、私の近著『お客様のために いちばん大切なこと』。
おかげさまで好評です。
1社で都合1500部のお買い上げを、
申し出てくださったところもあります。
ありがたいことです。

商人舎をつくって最初の単行本。
若い社員はもとより、
ベテランの方々、
幹部・トップマネジメントの方々、
そしてパートタイマーさんやアルバイトさんまで、
幅広く読んでいただきたいと考えて書きました。

私たちは、今、21世紀を生きています。
私は、21世紀のすべての商人に、
読んでいただきたいと思っています。

「客層は広く」

それが商業・小売業の第一の鉄則ですが、
『お客様のために』は広い客層を思い描いています。

それは、ロイヤルカスタマーとは違うのではないか。
そういった誤解があるかもしれません。

しかし、オープンマインドで、
自分の信念で、
一人ひとりロイヤルカスタマーを増やしていく。
客層は広く捉えて。

結果的に見ると、自分の信念を貫くわけですから、
どうしても自分らしさが出てしまい、
ターゲット・マーケティングとなる。

自分らしさに徹することが、
ターゲット・マーケティングそのものとなる。
こんな幸せはない。

ターゲット・マーケティングを考えるとき、
自分の「心の広さ」がそこに表れてきます。

だから「自分を磨く」必要もあるのです。

サンダウン・ルールで、
気持ちよく、お客様のために仕事して、
気持ちよく、自分のために生活する。

その積み重ね、繰り返しが何よりも、
「自分を磨く」ことにつながっているのです。

Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

 

2008年05月18日(日曜日)

ジジの「あれ」 [日曜版]

Good Sunday!
ジジ横むき
ひしぶりのおやすみです。
ユウキヨシハルさんの。

週のまんなかに、
かえってきました。
アメリカから。

週末は、大学に、
おしえにいきました。

リッキョウ大学。
立教

そのまえの日は、
ガクシュウイン大学。
学習院

門の門。

ボクは、まってました。
ねながら。
寝る1

ぐっすりと、
ねながら。
寝る2

今日は、いい天気。
おとなりのムラノさんのおうちの木の枝も、
アオアオとしてきました。
お隣

おとうさん、あさはやくから、
ドウグをだして、
道具
よういしています。

きのうの夜は、3時すぎまで、
パソコン、パチパチ。
「たまには新聞みたいに、朝晩更新宣言だ」
なんて言ってました。
日曜日なのに。

ボクは、足もとでねてました。

なのにまた、けさは、
でかけるみたいです。

ねえ、ねえ。
おとうさん。
でかけるまえに、
あれ、ください。
あれ
あれですよ。
あさの、あれ。

<『ジジの気分』(未刊)より>

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結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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