結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年02月07日(土曜日)

農水省総合食料局流通課とミーティング

早稲田大学大学院の野口悠紀雄教授が言った。
「新しい数値が発表されるごとに深刻になる」  
まさにその通り。

2008年度の上場製造業決算が、最終赤字に。  
日経新聞の調査。
日本の製造業はGDPの20%を占める。
日本の経済を支えてきた。
それが赤字になったということは、
ますます商業や流通業の重要性が増してくるということ。

さらに日本の1月の輸出額が、なんと46.1%もの減少。
アメリカの1月の失業率は7.6%に悪化した。

そんな昨日、午前11時から、東京・神田の日本セルフ・サービス協会。
農林水産省総合食料局流通課の面々とミーティング。
写真右が課長の吉井巧さん。
左が同じく流通課卸売市場室長の池田一樹さん。

そして同課長補佐(流通企画班)の小林清史さん、
同商業調整官の山田啓二さん。
流通企画班の浦澤和宏さん。

こちらは、日本セルフ・サービス協会事務局長の島原康浩さんと私。

論点は、「将来の食品流通の基本的な方向について」  
総合食料局から私の見解を聞きたいという要請があり、実現した。

食の安全・安心、少子高齢化、環境意識の高まり、
そして食品流通の効率化・多様化。
そういった問題への対応は、いかにあるべきか。

さらにアメリカの食品流通やオーガニック食品の状況に、
学ぶべきところはあるのか。

農林水産省は、そして総合食料局流通課の役目は、
ほんとうに重いし、期待も大きい。

私は、率直に、情報を提供し、意見を述べた。

「5年後、10年後を見つめて、
ビジョンを明らかにし、
グランドデザインをつくるための、
議論を進めること」  

私のスタンスは、ずっと変わらない。

ミーティングは、あっという間に1時間40分ほど経過。

日本の食品流通機構は、明治以降、世界に類を見ない仕組みをつくってきた。
しかしそれにも、各所で制度疲労が起きている。
だからといって、破壊する必要はない。
日本特有のものとして、活かしつつ改革する必要がある。

そのためのビジョンとグランドデザイン。
重要な問題である。

さて、昼食もそこそこに、東京会館へ。
第49回寺岡メーカー賞表彰式記念講演へ。  

私、このところ、毎年講演している。

テーマは「蛻変のすすめ――未曾有の危機への対策」  

パラダイムの大転換の時代。
すべての事業活動が、サービス業かしてこなければならない。
そのためには、「自らの殻を破る」必要がある。

人間も企業も、節目節目に、
蛻変しなければならない。

そのために、イノベーションが求められる。

ドラッカー先生の7つのイノベーション。

アメリカの話も出てくる。
ウォルマートやコストコ。
コストコの話のときには、
寺岡精工社長の寺岡和治さんも、発言。
「コストコはわが社の顧客。
レジスターでの客待ち改善システムを提案している」

高野公幸専務は腕を組んで、うんうんと頷いていた。

2時間をちょっと超える講演。

私自身が、この1年「蛻変」した。
だから今日の講演は、今まで以上に、自信と確信に満ちていたはず。

気持ちよく話させていただいた。
ご清聴を、感謝したい。

窓の外には、皇居のお濠と東京の冬空。

記念講演が終了したら、記念写真。

寺岡社長とコストコへの改善提案の続き。

さらに懇親会の席では、
エコロジー問題の議論。
寺岡さんは、北ヨーロッパやドイツの「デポジット制」を採用すべきだという持論。

私も大賛成。
今度、エコストア研究会でレクチャーしてもらいたいとお願いした。

㈱寺岡北海道社長の佐藤佳邦さんと記念写真。

こちらは㈱九州テラオカ社長の川越純一さん(中央)と、
寺岡精工営業企画室室長の三木桂さん(左)。

川越さんはずっと営業企画室で私の担当をしてくれていた。
その意味で三木さんの先輩。

お二人には、特にお世話になっている。

コストコにも寺岡グループにも、
そして日本の食品流通にも、
蛻変とイノベーションが求められている。  

そのことだけは確かだ。

<結城義晴>  

2009年02月06日(金曜日)

成城石井・大久保恒夫社長の「店長ほど面白い仕事はない」

オリエンタルランドの3月期決算が、
過去最高。  

オリエンタルランドとは、東京ディズニーリゾートの運営会社。

東京ディズニーランドは、
ディズニーリゾートとしてアップスケールして、
さらに今年25周年を迎えた。

25周年のための営業強化をしていることもあるが、
この不況マインドの強い風の中で、
多くの顧客から支持を得ている。

日本マクドナルドも米国マクドナルドも、絶好調。

任天堂も過去最高益。

ここまでは日経新聞の一面記事にも載っているが、
パチンコホールのダイナムも過去最高益。
こちらは1円パチンコ営業の新業態を確立した。

商人舎今月の標語「最良のベーシック」の中身が、
サービス業で鮮明になっている。

ベーシックといっても、
従来の「必需のモノ」だけではない。
コモディティとイコールではない。
このあたりに、現在の経済不況と消費不振の突破口がある。

さて、昨日は、横浜市西区北幸2丁目。
そう、商人舎オフィスのある番地。
同じ町内の㈱成城石井本部を訪問。

大久保恒夫社長と対談。  

第7回目になる「CDオーディオセミナー」の収録。
タイトルは、私の言葉を使って「知識商人対談」となっているが、
今回はまさしく「知識商人対談」となった。 (さらに…)

2009年02月05日(木曜日)

エコストアセミナー、歴史的第一歩を記す

第一回「エコストア・セミナー」は、
歴史的成果を上げて、終了した。  

1
昨2009年2月4日水曜日。
ところは、東京・お台場「タイム24」ホール2。
2
商人舎主催、「エコストア研究会」(田村洋三座長)企画協力。
(財)有機質資源再生センター、(社)日本セルフ・サービス協会後援。

タイトルは、
「エコストア元年、09年に店はこう変わる!」  
改正省エネ法4月1日施行直前・緊急セミナー。  
3
緊急にもかかわらず、関係者含めて、80名にも及ぶ参加人員となった。

心より、感謝申し上げたい。
今日は、そのフォトレポート。

このセミナーは、「エコストア研究会」の研究の成果を公開することが、
一つの目的だった。
エコストア研究会は、田村洋三氏が座長となって、
1年余りの間、毎月のように会合を開いて研究をしてきた。

その成果が、一つの方向を見出した。

まず、第一講座は結城義晴。
「なぜ今、エコストアなのか」  
地球温暖化どころではない高温化。
それに対して小売商業は、どんな姿勢で取り組むべきか。
私の、考え方は、この精神の共有にある。
「目の前のゴミをひとつ拾えば、地球上からひとつ、ゴミがなくなる」

第二講座は、田村座長。
「改正省エネ法対策のための具体的アクション・プラン」  
田村
再生された省エネ法の解説と対策が、丁寧に語られた。

第三講座は、イオンリテール㈱ディベロッパー企画本部部長の北瀬忠さん。
「イオン越谷レイクタウンと未来型エコストア伊丹西SC開発の取り組み」  
ion
実に詳細な取り組みの実態が報告された。 (さらに…)

2009年02月04日(水曜日)

コンビニ・総合商社の複占とコーネル講義のPB論議

イオンとファミリーマートが、業務提携する。  
今日、4日、立春の日に発表される。

日本経済新聞一面の報道。

最近は、商業・流通業のスクープ記事は、
日経の独壇場。

「本日、発表される」という言い回しは、
事前に日経にだけは、情報が回っているということ。

それは別にして、イオンとファミリーマートの提携は、
電子マネー「ワオン」をファミリーマートが導入する目的。

イオンの株式の5%を三菱商事が持ち、
ファミリーマートの株式の31%ほどを伊藤忠が保有する。

その三菱商事は、コンビニのローソンの32%の第一株主。
もちろんイオンには、ミニストップというコンビニ業態がある。

だから二つのことが、浮き上がってくる。
一つは、ローソン、ファミリーマート、ミニストップの連携。
これで1万8000店弱の店数となる。

セブン-イレブンは1万2000店。
来期は、1000店の出店を発表している。

「寡占から複占へ」。  
私の持論。

「寡占」とは、一つのマーケットのほとんどを、
数社が、占有すること。 

「複占」は、二者が、占有すること。 

コンビニは、そんな方向へ進んできた。

ただし、鹿児島・出水の宮本商店のようなコンビニもある。
「ほとんど」を占有するが、「すべて」ではない。

コンビニ市場が7兆円とすると、
6兆円は、まずは3社・3グループが、
やがて2社・2グループが占有して、
規模の闘いをする。
コモディティを中心として。

1兆円は、宮本商店のような、
ユニークで、徹底した地域密着の多数の店が、担う。
ノンコモディティによって。
こちらを「ニッチ(Niche)」という。  

イオン・ファミリーマート提携のもう一つのことは、
三菱商事と伊藤忠の総合商社の関係。
その総合商社の3月期の決算予想。
第3位の住友商事以外、大幅減益の下方修正。

1位の三菱商事は10.8%の減益。
2位の三井物産は24.4%の減益。
4位の伊藤忠は17.2%の減益。
5位の丸紅が1.9%の減益。

3位の住友商事だけが1.7%の増益。

朝日新聞は日本産業の「駆け込み寺」と、総合商社を表現したが、
その「駆け込み寺を失う」という言い方。

金融業界の「三井住友」や「みずほ」が誕生したことを考えると、
最後の領域・総合商社に、複占への動きがあるのかどうか。

さて、コーネル大学RMPジャパン、
2月の2日目講義。  

早いもので、2月で第5回目。
コーネル大学ジャパンは10カ月、講義がある。
だからもう折り返し点。

今回は、2日続けて商品問題。

昨日は、「マーチャンダイジングの基本」と、
農産、水産の商品分野の講義。

やはり分野ごとの第一人者の講義には、
心底納得させられる。 (さらに…)

2009年02月03日(火曜日)

コーネル大学RMPジャパン講義でマーチャンダイジングを学ぶ

今日は節分。  

「節分」の「節」は季節の「節」、「分」は「分ける」。
すなわち、季節を分ける日。

何の?

冬と春の。

だから、明日は「立春」。

立春の前日を「節分」と通称するが、
春と夏、夏と秋、秋と冬を分ける日も、
「節分」と呼ぶ。

しかし、誰にとっても、春がいちばん待ち遠しい。
だから春をむかえる「節分」が、
「節分」の代名詞のようになった。

暦の上では、明日から「春」。
私は、声高に、「春が来たよ」と、
言ったらいいと思う。

「春」には「希望」がこめられているからだ。

主要百貨店1月の売上高は軒並み10%前後の落ち込み。  
今日のこのホームページ巻頭テロップ「流通ニュース」
前年同月比、大丸は8.4%減、松坂屋が12.2%減。
高島屋は10.1%減。
三越は11.3%減、伊勢丹は9.1%減。

考えてみると、年末に、
あおりにあおって売上げをつくり、
年始にバーゲンセールを展開しても、
現在の消費者は動かない。

一方、出版業界も不振を極める。  
出版科学研究所が2008年の出版物の推定販売金額を発表。
全体で。前年比3.2%減、
雑誌は同4.5%減と過去最大の落ち込み。
書籍は同1.6%減。 
雑誌の前年割れは11年連続。雑誌休刊点数は186点。

アメリカの新聞も、相次いで赤字転落。

活字マスコミの凋落はひどい。

社会は大変革している。
マスコミのほうが、実はそのことを、
実感として感じていない節がある。

「節」の「分け目」の日に、そう思う。

さて、昨日から、
コーネル大学RMPジャパンの第5回講義。  
今回は、マーチャンダイジング編。

ところは、東京、法政大学。 (さらに…)

2009年02月02日(月曜日)

2月の商人舎標語は「最良のベーシック」

Everybody! Good Monday!

2月2日、㈱商人舎第2期スタートのときです。

お陰様で、第1期の決算は、
売上げ・利益ともに、
ほぼ当初の計画通り。

2年目は、会社の基盤を築く年です。
よろしくお願いします。

しかし、「無茶はせず、無理をする」

さて、2月の商人舎標語。
「最良のベーシック」

不況は、これから本番。
消費も、ベーシック・アイテムが焦点となる。

だから、今月から、
「最良のベーシック」を
徹底的に追求したい。

「ベーシック商品しか買われない」
これは渥美俊一先生の言葉。
私も、まったく同感。

これがずっと続くわけではない。
けれど今は、ベーシック・アイテム。

毎日のように、「ベーシック」「ベーシック」

どの店も、このことは分かっている。
だから「ベーシック」はトレンドとなる。

その中で、目指すは「最良のベーシック」。

ユニクロはベーシック・アイテムで他を凌駕している。
「最良のベーシック」で。

どんなカテゴリーにも、
どんな品種にも、
どんな品目にも、
ベーシックがある。

みんなが、ベーシックを売るようになる。
POSデータを見るとよい。
ABC分析をするとよい。

売れ筋は、ベーシック・アイテムに限られている。

ならば他との比較の中で、
「最良のベーシック」だけが売れる。
「ベーシック商品」というカテゴリーの中で、
イノベーションがなければならない。

その上で「最良のベーシック」が、
絶対に品切れしないこと。

これはアメリカでも日本でも変わらない。

ここで、2月の大まかなスケジュール。

第1週は、明日、3日の火曜日が節分。
食品では、恵方巻、太巻き寿司。それにイワシ、大豆メニュー。
4日は、寒さ一番だが、暦の上では「立春」。 (さらに…)

2009年02月01日(日曜日)

ジジのお礼[日曜版]

こんにちは。
jiji1

2月1日です。
jiji2
ちょうど、一年前。

ユウキヨシハルのおとうさん、
会社をつくりました。
jiji3
「カブシキガイシャ ショーニンシャ」。

今日は、一周年。
でも、日曜日だから、
ボクの日。

おとうさんのかわりに、
お礼、もうしあげます。

「ほんとうに、ありがとうございました」

シクラメンも、
きれいに咲いています。

未来に、キボーがわいてきます。
jiji9

おとうさんのシゴト場から、
すきとおった空が見える。
madokara

ボクは、いつも、
足もとのカーペットで、
ねむりながら、
まっています。
jiji5

ツクエの右のカベには、
フェルメール。
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この部屋で、
一年が、
すぎていきました。
jiji6
もちろん、オフィスもありますが、
ボクは、ザンネンながら、
いったことがありません。

ツクエの上には、
マドがあります。。
mado
いつもおとうさん、
ここにむかって、
パソコンをうってる。

ボクは、
パソコンの音、
すきです。
jiji7
おとうさんがシゴトしてる、
その空気も、
すきです。

ツクエの下には、
ザッシやホンやシリョーが、
つみあがっている。
tukiuenosita
ときどき、
かたづけますが、
どんどんふえている。
これでも、きれいなほうでしょうか。

ボクは、ジャマしません。
jiji8
ボクは、いつも、
ジブンのことを、
かんがえています。

入口のカベには、
ジャケットがかかってる。
jaket

まあ、なんとか一年。
おとうさんも、がんばりました。
jiji10
「ムチャはせず、ムリをする」なんていって、
ムリしてます。

でも、よろしくおねがいします。

ボクとイッショに、
イッショケンメイに、
オーエンしてあげてください。

「ありがとうございました」

<『ジジの気分』(未刊)より>  

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