5月になりました。
いいキセツです。
ボクのなまえは、ジジ。
ヨコハマのユウキ家のいちいんです。

サクラのキセツがおわって、
ツツジの花がマンカイですが、
どうじにいまは、
シンリョクのキセツでもあります。

あたらしいみどり。
新緑。
リッキョー大学のキャンパスは、
みどりのアーチのようです。

ユウキヨシハルのおとうさん。
きのうは、その新緑のキャンパスで、
F&Bマーケティングの講義とユウキゼミ。

ジュージツしていました。
「滔々たる荒川のほとり、
万緑の河畔あくまで緑。
その緑の中に一点紅を点ずる者あり。
その名をお袖といふ」
<『人生劇場』二番の前台詞>
そんなかんじです。

イケブクロのリッキョー。
いつも、ごみひとつない。
ディズニーランドをこえるクレンリネス。
おとうさん、いつも、
かんしんしています。
そこに、みどりが、はえる。

あたらしいみどりが、
すこしずつ、ふかくなっていきます。
そうすると、
「新緑」が「深緑」となる。
この新緑と深緑のあいだのピークを、
「万緑」というのでしょうか。

ニンゲンのことばは、
おもしろい。
とくに日本語は、おもしろい。
ところでおとうさんがつくった今月のヒョーゴは、
「むずかしいからおもしろい」
このヒョーゴには、
ボクにも、とても、
ジッカンできるものがあります。

なにごとも、
「むずかしいほどおもしろい」
いかに生きるか。
それが、いちばん、むずかしい。
だから生きることは、
おもしろい。
こちらは、タマ川のほとりのみどり。

この木も、
生きています。

「新緑」も「万緑」も「深緑」も、
木が、じぶんが、生きていることを、
つよく主張していて、
それをボクたちに、
みせつけているのです。

どうです?
生きているとおもいませんか?

あたらしいみどりが、
感動的なのは、
みどりがうつくしいからだけではありません。
それが生きていることを、
みずから主張しているからなのです。
どんな木も、ボクたちに、
かたりかけてきます。
「生きることはむずかしい。
むずかしいからおもしろい」
<『ジジの気分』(未刊)より>





















