結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2010年11月02日(火曜日)

中山政男・結城義晴対談「POP広告の現状にモノ申す」と當仲夫妻結婚祝いの晩餐

ブラジルに初の女性大統領誕生。
政府与党の労働党ジルマ・ルセフ女史、
前官房長官の62歳。

軍政時代には、
左翼ゲリラの闘士だった現中道左派の人。
「惨めさを根絶し、
すべての人に
平等な機会を与えたい」

今、絶頂期の人の言葉には、
理想主義が満ち溢れている。

一方、アメリカ合衆国では、今日11月2日、
連邦議会の上下院中間選挙が投開票される。

最終盤の世論調査では、
下院で与野党が逆転する可能性が極めて大きい。

前回の大統領選でバラク・オバマ支持だった無党派層でも、
「オバマ離れ」が進んでいる。

無党派層とは、商売にたとえると、
流動顧客。

あれだけ熱い支持を寄せたオバマ大統領からも、
流動顧客たちはすぐに離れていく。

さらに固定客層のはずだった民主党員に対しても、
オバマ大統領は語っている。
「我々にとっての大きな課題は、
民主党員と共和党員との間にある『熱意のギャップ』を
いかに縮めるかだ」

固定客層は、
完全に離れていくわけではないが、
「熱意」を失う。

店と客にたとえると、
常連顧客は「熱意」を喪失し、
結果として、来店頻度が下がる。

そこでどうするかよりも、
いかにここまでもってこないか。

政治も商売も、
マイナス・トレンドに陥ると、
ひどく難しくなる。

プラスのトレンドをつかんだら、
「理想」を掲げていればいい。
すなわち、易しい。

私の著書『メッセージ』から「一番の人気」

あなたの店が繁盛しているとする。
売上高の半分は実力なのだろう。
しかし、あとの半分は、人気によるものだ。
人気とは、一番の者に与えられる特権である。

あなたの店が不振だとしよう。
不振の半分は、店の実力による。
しかしあとの半分は、人気がないからだ。
二番手、三番手、四番手だからである。

では一番の人気は、
なぜ獲得できたのか。
そして一番の人気は、
どんなときに逆転するものなのか。

何も競争がない時代。
すばやく時流をとらえた者が、まず人気を博する。
人気は実力に決定的な影響を与え、実力はどんどん向上する。
追いかける者がいくら努力しても、この実力差は詰まらない。

どんなに消費が冷え込んだときにも
どんなに営業不振のときにも
一番人気の店は密かに客の支持を伸ばしている。
二番手以下は急激に落ち込む。

ただし、追う者の強みというものもある。
紙一重の差までは、努力しだいで到達することができる。
しかし、この紙一重の差が大きい。
だから、そこから先は運にめぐまれるしかないのかもしれない。

たいていの場合、幸運とは、
神から与えられるものでも自分で勝ちとるものでもない。
相手に恵んでもらうものである。
人気も、敵の過失によって、ころがり込んでくるものなのだ。

<第4章・戦略と政策より>

さて、昨日は、午後から横浜の商人舎オフィス。
午前中は、痛風の痛みに耐えつつ、自宅療養。

午後2時、中山政男先生来社。
㈱POP研究所代表取締役社長。
日本のPOP広告コンサルタント第一人者。
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この商人舎ホームページで、人気連載中。
「中山政男が叱る! 間違いだらけのPOP」

中山先生は40年以上、日本の小売業界に対して、
POP広告の技術を開発し、革新し、指導し続けてこられた。
現在も現役として、大活躍。

昨日行われたのは、その中山政男と結城義晴の対談。
「POP広告の現状にモノ申す」

その中山先生の第一声。
「あまりにひどいレベルのPOPが氾濫している」

1990年代の私の『食品商業』編集長時代の企画。
「特集・POPが危ない!チラシがやばい!」
その時の状況から、さらにさらに危険水域に達している。
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それでも、年商2000億円以上クラスの企業には、
会社としてのPOP マニュアルや仕組みがある。
だから、比較的、整然としているし、
コスト過多にもなっていない。

しかし1000億円企業、500億円企業を始めとして、
300億円・200億円企業、
それ以下の年商の企業群には、
なぜか、そういった仕組みがないことが多い。
あるいは、昔あったが、
現在は喪失してしまっている。

そこで、 現在のような、
「商品を売っているのか、POPを売っているのか、
わからないような売場が頻出する」

中山先生の言葉は、あくまで辛口。
辛口といっても、この道40年で、
日本のPOP文化を自らつくってきた中山先生だけに、
愛情のこもった辛口である。

私もまったくの同感。

流行の「コトPOP」。
それ自体の趣旨は悪くはないが、
内容と表現が稚拙なコトPOP、
時には完全な「不正表示」のコトPOPまでが、
売場に氾濫している。

これは古い常識も新しい常識も、
非常識すら超えたレベル。

しかも、POPマシーンが一般的に活用されてきたために、
印刷のためのトナー経費が膨大にかかっている。
それが無管理状態で野放しになっている。

私は、思う。
「売上高至上主義に陥っている。
それが最大の原因」

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2時間以上の対談は、
いつ終わるともなく続きそうな気配すら漂わせた。
しかし、中山先生、次に岐阜羽島への出張を控えていて、
後ろ髪ひかれつつ退場。
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詳細は、「中山政男が叱る! 間違いだらけのPOP」にて、
近日公開予定。

その後、夜、8時過ぎに横浜中華街。
當仲寛哲さん・鹿野恵子さんのカップルとお祝いの晩餐。
二人はこのたび、目出度くも、愛宕山神社にて結婚した。

當仲さんは、㈱USP研究所代表取締役所長。
USPはユニバーサル・シェル・プログラミングの略。
LINUX[リナックス]を使った情報システム開発の第一人者。
小売業・流通業の情報システム分野におけるイノベーターとして、
私が最も信頼し、期待する逸材。

鹿野恵子さんは、㈱商業界に入社し、
『商業界』『食品商業』編集部に所属した才媛。
入社面接のとき、私がファーストインプレッションで、
採用しようと思った人財。

當仲さんはコーネル大学RMPジャパンの講師を務めてくれていて、
恵子さんはそのアシスタントとして、講義に参画している。

以前から、そのおしどりぶりに、目を細めて見ていた私だが、
結婚の運びとなって、実の親のようにうれしい。

そのうえ、ニューヨークやロンドン、パリよりもおいしい横浜の中華料理。
久しぶりに満喫して、痛風のこともすっかり忘却の彼方へ。dscn4351-1.jpg
幸せなってほしい。

幸せになるために、
努力してほしい。

そう、思った。

その心は、今月の商人舎標語。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」

<結城義晴>

 

2010年11月01日(月曜日)

11月の商人舎標語「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」と11月の販促企画

Everybody! Good Monday!
[vol44]

2010年の第44週です。
そして今週は、11月の始まり。

2010年も、あと2カ月。
充実した日々を過ごしたいものです。

円は1ドル80円ギリギリまで高まった。
80円を切るのも、時間の問題か。

いずれにしても予断を許さない2カ月。
年末まで、緊張感は高まるばかり。

ところで、土曜日の朝、
急に左足が痛み出した。

それでも足を引きずりつつ、
立教大学新座キャンパスの太刀川記念交流会館に向かった。
ビジネスデザイン研究科「結城ゼミ」の今年度第4回目の合宿。

ゼミ生はそれぞれに研究を深め、
それぞれに論文執筆を進めた。
成果は大いに上がった。

夜は交流会。
これも楽しかった。

それでも私の足の状態は悪くなるばかり。
そこで、日曜日の朝食後、
私だけ早めに帰宅することにした。

ゼミ生諸君には、申しわけなかったが、
日曜日、ほんとうに久しぶりに完全休養にあてて、
今、月曜日朝、足の状態はずいぶん回復した。

原因が、判明。

痛風。

「かわいい孫が歩いてくる振動すらも痛い」といわれるあの病気。

私は美食家というわけでは、断じてない。
しかし、根っからのビール党で、
そのうえ、ワインも大好きだし、
清酒や焼酎やウィスキーもブランデーもたしなむ。

最近は、カルバドスにも凝っている。

それに、酒を飲むと、食が進む。
魚料理、肉料理、野菜・果物、乳製品。
日本料理はもとより、中華、イタリアン、フランス料理も、
まずいまずいといわれるイギリスやアメリカのメニューも、
美味しくいただくことができる。

一番好きなのは、手料理だが。

そんなことで、口から入るものを制限することができない。
せいぜい「良く噛んで食べる」ことくらい。

そこで、食べた物を消化するために、
運動に勤しむ。

ただしその運動が不足すると、
とたんに体に警告ランプがつく。

それが「痛風」。

10月はほんとうに忙しかった。
米欧出張は2週間を超え、
コーネル大学RMPジャパンの第3期立ち上げ、
そして講演。

さらに29日には、
「神奈川・東京・埼玉・千葉16店駆け巡り」をやった。
イトーヨーカ堂とイオン・ジャスコ。
サミット、ヤオコー、オーケーと、
マルエツ、三和、オオゼキ、成城石井。

それぞれに典型的な2店舗ずつと激しい競合の実態を、
「鳥の目」「魚の目」で見ることができた。
知的好奇心は満たされ、
ますます高まった。

しかし、忙しいから、
体の危険信号が出るわけではない。

忙しい結果、
食事が不規則になり、
食べる量が増え、
運動不足に陥る。
それがイエローカードとなる。

つくづくと思った。
10月の商人舎標語を、
「良く噛んで食べる」にしておいてよかったと。
忙しいけれど、その中で、
できるだけ、良く噛んで食べた。

日曜日の昼ごろから、
完全休養。

そしてもう復活。
ちょっと足を引きずるかもしれないが。

私の体に痛風が初めて出たのは、
6年前、㈱商業界代表取締役社長の2年目。
私は、会社の大改革を意図していた。
連日連夜、仕事、仕事。
そのプレッシャーの中で、
痛風が出た。

松葉づえをついて、
会社に通った。

それ以来、薬事治療を続けていたが、
今回は、ちょっと油断した。
アメリカでもヨーロッパでも、
夜遅く、朝早かった。
持参した痛風の薬も、
3分の2ほど飲み残して帰国した。

その反動が出た。

今年末にかけて、
養生しながらのハードワークが続く。

ゆめゆめ油断すべからず。

さて11月。

まず、常盤勝美の2週間天気予報から。
商人舎ホームページの巻頭に登場した新ブログ。
天気は商売の基本。

11月の祝祭日は、
今週水曜日の11月3日文化の日と、
第4週の火曜日11月23日の勤労感謝の日。

今年はどちらも三連休とはならない。
それが、今年の特徴。
昨年、勤労感謝の日が月曜日で、三連休だった。
一昨年は、文化の日が月曜日で三連休、
そのうえ勤労感謝の日は日曜日で月曜が振り替え休日となり三連休、
三連休が2回もあった。

今年は、それがない。
ちなみに来年も同様。

二つの祝日の間にも、
いくつかの節目がある。
列挙しよう。

11月3日(水曜日)文化の日。
1946年の日本国憲法公布の日で、、
憲法記念日の5月3日はその半年後の施行の日。

11月7日(日曜日)立冬。
秋分の日と冬至の真ん中の日で、「冬の気配」が立つ日。
今年は日曜日でもあることから、
この日から顧客の気分を先取りして、
「冬」を訴えるのが良いと思う。

11月15日(月曜日)、七五三。
男児は3歳と5歳、女児は3歳と7歳のこの日、
「成長を祝う行事」で、主に神社に詣でる。
実際には13日の土曜日、14日の日曜日に、
七五三のお祝いが行われることのほうが多い。

11月18日(木曜日)ボジョレーヌーボー解禁日。

フランス・ブルゴーニュ地方ボジョレーで産出される試飲新酒ヌヴォーが、
11月の第3木曜日未明の午前0時に一般解禁される。
この「初物」価値が珍重され、
「ボジョレーヌーボー」ブームとなったが、
現在の日本ではセブン-イレブンでまでエンド陳列販売され、
この時期の定番となっている。

そして11月23日火曜日の勤労感謝の日。
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」趣旨の祭日。
飛鳥時代に始まった新嘗祭(にいなめさい)の日が起源。
「勤労を感謝する日」に勤労する小売業・サービス業。
私はこの日は、「商業にとって特別の日」だと考えている。

そして、恒例の商人舎標語は、
毎年、11月だけ、固定されている。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」

そして勤労感謝の日が終わると、
年末クリスマス商戦、
お歳暮・大掃除・年賀状・お節プロモーションのスタート。

11月は、冬を感じさせられつつ、
週の節目と催事・行事の節目が続く。
商売はやりやすい1カ月だ。

アメリカやヨーロッパでは、
最終週木曜日の「感謝祭・サンクスギビングデー」の一発勝負。

日本のように、細かな催事が次々に、
移り変わっていくのとは違う。

しかし日本ではそれがいい。
日本人はそれを好む。

日本の商売もそれがいい。

最後に私の11月公式スケジュール。

今週金曜日の5日、
Inform Japan2010での講演
「小売流通業・実践躬行のマネジメント」。
それのパネルディスカッションのモデレーター。

第2週火曜日・水曜日は、
「首都圏店舗視察勉強会」でコーディネート。
第3週火曜日の11月16日には、
商人舎主催「儲かる惣菜マーチャンダイジング」
惣菜コンサルタント第一人者・林廣美先生と結城義晴の、
「二人のビッグセミナー」
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その翌日の17日・18日は、
コーネル大学RMPジャパン「実行の第3期」11月講義。
私は、2講座で講義します。
「商業産業化の理念と思想」
「F&Bマーケティング」

立教大学大学院の講義と結城ゼミは、
6日、 13日、27日の三回。
20日は秋季入試の日で休講です。
6日の講義は、「クレド」発表の続きです。
発表者のみなさん、よろしく。

それからこのブログの予告。
まだまだパリ・ロンドン・ニューヨーク・テキサスの報告は、
終わっていません。続きます。
順次、レポートします。
大いに、ご期待ください。

痛風が出るほどに、
求められて仕事している。
今日から始まった11月にも。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」

今月もよろしく。
Everybody! Good Monday!

<結城義晴>

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

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