結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年12月26日(月曜日)

岩手県平田仮設団地の「知恵」と『ジャパン・アズ・ナンバーワン』のエズラ・ヴォーゲル三つの指摘

Everybody! Good Monday!
[vol52]

とうとう最後の週。
2011年の第52週で、
Good Mondayも[vol52]。

12月第5週。

今年1年、ほんとうにありがとう。
365日という時間に対しても、
心から感謝したい。

もちろん、このブログの愛読者の皆さんにも、
仕事でお付き合いくださった皆さんにも、
心からお礼申し上げたい。

最後の1週間。
充実した日々を過ごしたい。

クリスマスリボンのかかるレストラン

<朝日俳壇より、芦屋市・高杉靖子>

三連休のクリスマス商戦、
いかがだっただろう。

ギリギリ消費を体験したのだろうか。

後ろは振り向かず、気分を切り替えて、
一転、和風の正月へ。

吊革の一人一人の師走かな
<同、栃木県壬生町・あらゐひとし>

「一人一人の師走」をとらえて、
消費に変える。

それが商業・サービス業。
マス・マーケティングから、
ワン・ツー・ワン・マーケティングに、
確実にスライドしてきている。

それをオクシモロンで、
両立させる。

それが「マス・カスタマイゼーション」。
この師走、年末際の商戦でも、同じこと。
いや、より、強調されねばならないこと。

今週は、明後日の28日火曜日、
官公庁で仕事納め。
29日から冬期休業。
ここでも29日・30日・31日の三連続で、
「ギリギリ消費」の際商戦。

特に30日、31日のボリューム・ゾーンがくる。
これを「際の際商戦」と呼ぼう。
それが近年の特徴。

ギリギリ消費と際の際商戦。
濃密な商売の時間、
楽しみたいし、励みたい。

この一瞬の積み重ねこそ
君という商人の全生涯

<故倉本長治>

大晦日の12月31日には、
ボクシングの世界タイトルマッチが3試合組まれている。
WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
井岡一翔vsヨードグン・トーチャルンチャイ(タイ)
WBA世界スーパーフェザー級王座統一戦
内山高志vsホルヘ・ソリス(メキシコ)
WBA世界フェザー級タイトルマッチ
セレスティノ・カバジェロ(パナマ)vs細野悟

大晦日に大変だ、という感想も抱くが、
大晦日だからこそ目立つ。
そんな業界がボクシング界。

しかし大晦日に真剣勝負でなぐり合う男たち。
なんとなく似合うし、応援したくなる。
頑張れ!

その大晦日恒例のNHK紅白歌合戦。
トリは石川さゆり『津軽海峡・冬景色』
オオトリはSMAPで『SMAP AID 紅白SP』
SMAPの歌、なんのこっちゃ?

そんなふうにして、今年は終わってゆく。

一瞬一瞬を大切にしたい。
吊革の一瞬でさえも。

朝日歌壇から一首。
山茶花の咲き急ぎたる師走来て
仮の宿にも雪虫が舞う

<南相馬市・飯崎ひろみ>

朝日新聞の社説。
「仮設と復興―日本の将来のヒントに」

岩手県釜石市の平田(へいた)第6仮設住宅
街はずれの高台の公園にある278戸の仮設団地だが、
専門家が入れ替わり視察に訪れる。

この12月23日に
スーパーマーケットがオープン。
「スーパーみずかみ」
仮設の商店街も充実してきた。

そして、小さな「仮設の街」が出来上がる。

「団地の中心はサポートセンターと呼ばれる施設。
大手介護事業者が運営を任され、
お年寄りへのデイサービス提供のほか、
買い物の手伝いや、戸別の見回りを引き受ける。
看護師や介護福祉士ら職員の多くが、
地元の被災者でもある」

「体が弱った人が住む一画は、
玄関が向かい合わせに配され、
高低差のない木製デッキで結ばれる」

「陽気のいい日は、
あいさつや立ち話がゆきかう。

仮設住民が働き、
ふれあえるカフェをつくる計画もある」

こういったところでも、
商業やスーパーマーケットは、
街の核になる。

「市場があり、
人が交わる路地があり、

雇用を生み出す試みがある」

「元のコミュニティーは散り散りになったが、
仮設の自治会が先月、発足した」
新しい人間のネットワークが生まれている。

「釜石の仮設が、そのモデルになる」
街のデザインづくりに参画した東京大学准教授の小泉秀樹さん。

「急激な高齢化、安全網からこぼれる困窮者、
地域社会が弱る中でのコミュニティー維持」

いわき市に逃げてくる人逃ぐる人
危ふき距離の仮設住宅

<朝日歌壇よりふたたび、いわき市・馬目空>

「被災地が直面する課題は、
実はぎゅっと凝縮した形で、
日本社会の未来を先取りしている」

社説は語る。
「厳冬を迎えた仮設住宅で、
復興につなぐ知恵を絞る」

この類の知恵こそ、
私たちの誇りである。

日経新聞の『震災復興シンポ特集』
ハーバード大学名誉教授のエズラ・ヴォーゲルさん。
ご存知、1979年出版の『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者。

「日本人は東日本大震災発生直後の困難を
助け合いながらうまく乗り越えた。
他国の災害対応と比較すると、
日本人のすごさがよくわかる。
日本にはしっかりとした社会構造があり、
地方の指導者は底力を見せた」

ヴォーゲルさんに平田仮設団地を見せたい。

「日本は現在、低成長の時代だが、
社会全体はそれほど悪くない。
格差も大きくないし、安全だ。
震災での対応を見て、
日本社会の強さはまだあると感じた」

ヴォーゲルさんの日本への三つの提案。
「第1に外国からもっと学ぶべきだ」

「高度成長から低成長に移るなかで、
日本人は海外について勉強しなくなった。
留学生はどんどん減り、
経営者も海外のことをよく勉強していない」

小売流通業でも、海外の本質の学習は必須だと感じる。

「第2に、安定した政治構造を
つくる必要がある」

やはりヴォーゲルさんも、
日本の政治構造と政治制度に問題ありと指摘する。

「安定していない政治制度では、
若い人は十分に活躍することができない」

「第3に、企業は成功を収めるために、
大胆にリスクを取る必要がある」

「間違う可能性はあるが、
リスクを取らないと成長しない」

第1と第3の指摘に対しては、
私たちにも、対応可能だと思う。

問題の第2に関して、
いまのところ「選挙に行こう」と叫びつつ、
監視し、指摘するしかない。

それでも、来年は、
私たちの「知恵」が満開になることを祈念したい。

では、みなさん。
Good Monday!

<結城義晴>

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