結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年12月20日(火曜日)

糸井重里「曲がったキュウリもキュウリ」の考察と大久保恒夫「700~800円の価格帯で品質を高める」戦略

金正日総書記死去
このニュースでいっぱい。
朝鮮民主主義人民共和国の動向に対して、
読売新聞『編集手帳』は、
「総身を神経にして不測の“魔”に備えつつ」

日経新聞『春秋』は、
「行く末に目を凝らさねばなるまい」

朝日新聞『天声人語』は、
「気の抜けない時がしばらく続く」

そして拉致被害者たちは。

さて、『ほぼ日』の巻頭言「今日のダーリン」。
糸井重里さんが毎日、書いている。

12月17日には、
「曲がったキュウリ」に対する考察。

「ぐねぐねと曲がったキュウリは、
消費者にとって『商品』として認められないという」

「曲がってようが、まっすぐだろうが、キュウリである。
しかし、『キュウリという商品』ではない、のだ」

そこで糸井さんは、
「『商品』ということば」に問題の焦点を当てる。

「『もの』として『サービス』としては成り立つけれど、
商品としては成り立たないというものが、
どんどん増えてきたような気がする」

「もともとは、『商品』として成立するかどうかではなく、
『商品」として競争力があるかどうかだったのだと思う」

「うちのキュウリは、曲がってないんですよ」
その「優位性」が強調されて、エスカレートし、
「やがて、『曲がってない』ことの優位を語るのではなく、
『曲がったキュウリ』を
競争に参加できなくさせてしまった

その結果、
「キュウリという『商品』の必要条件」が、
「『曲がってない』ことになってしまった」

さすがに糸井さん、鋭い。
そして糸井的視点。
「『商品』としては失格かもしれないが、
それは『キュウリ』でない、わけではない」

「曲がり方に芸があるとか、曲がってるほうがうまいとか、
そういう発見があれば、それは『商品』として復活する」

糸井さんは結論づける。
「キュウリは、
商品であろうとしなくても
キュウリだ」

かつてコープさっぽろが、
曲がったキュウリで、
格安の、おいしい漬物をつくって、売った。
大ヒットした。

曲がったキュウリも、
「価値のある商品」になることができる。

もちろん、商品にならなくとも、
キュウリはキュウリだ。

そのキュウリの本質を、
大切にしたい。

東日本大震災を経験した今年、
私もそんなことを強く感じる。

私たちのまわりに、
「曲がったキュウリ」は、
たくさんある。

昨日の日経MJ「フードビジネス」欄に、
大久保恒夫さん登場。
ご存知、セブン&アイ・フードシステムズ社長。

今回は、現業・本業でのコメント。
「反転攻勢 2012年の視点」

はじめに外食の需要を「底堅い」と表現。
「大きな流れでは家庭での料理の機会は減っていく」

昨日の夜、私は立教で、
サービス・マーケティングの講義だったが、
偶然にもテーマは、
「フード・サービスのサービス」

「1997年以降、
日本の外食産業は、
縮み続けている」
という話をしていた。

「『きずな』『ふれあい』といったキーワードでは、
特にファミリーレストランに需要がある」

「おいしい食事へのニーズは依然としてある」

「さまざまな価格を試し、
1000円を超えると売れないが、
700~800円なら売れるとわかった

昨日の講義で指摘されたのは、
従来の外食業態別の価格帯。

ファミリーレストランの中心価格帯は1000円、
カジュアルレストランは1500円~4000円、
ディナーレストランは5000円以上、
そしてファストフードレストランは500円

大久保さんは、ファミリーレストランは、
「1000円を超えると売れない」と指摘している。

価格帯が下がっていることは、
確か。

小売業や他の業態でも、
それは確かだ。

大切なのは、その次。
その価格帯で品質を高めたら
PRをしなくても既存店売上高が前年を超え、
客単価も上がった

これ、ほんとうに大事な話。
「これが『きずな消費』の相場かもしれない」

大久保さん、マネジメント面にも触れる。
「予測と管理を、
週単位から1日単位に切り替え、
個店の人時生産性を高める」

小売り・外食の経営の根本は、
人時生産性にある

これは、どんな業種・業態でも、
普遍の原則だ。

ただしレストラン・ビジネスは、
スーパーマーケットよりも、
コンビニに近いと私は思う。

さて昨日は、大久保さんの先輩でもあるが、
鈴木哲男さんが商人舎オフィスを訪れてくださった。
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ご存知、「52週マーチャンダイジング」で、
超有名となった経営コンサルタントだが、
イトーヨーカ堂のご出身。

超多忙な鈴木さんは、㈱REA代表取締役。
コーネル大学RMPジャパンの講師もお願いして、
この面でも大久保さんと同じ。

私は35年前に、鈴木さんが、
同社の「花のRE(リテール・エンジニアリング)部」で活躍中に、
初めてお会いした。

だから鈴木さんは、
「店舗活性化」や「ストア・コンパリゾン」のプロでもある。

私は㈱商業界に入社したばかりで、
当時の『花の販売革新』編集部に属していた。

その後、「横浜会」という若手勉強会がスタートし、
私も、鈴木さんとご一緒した。

現在、コンビニ経営コンサルタント第一人者の小森勝先生や、
『ストアーズ・レポート』現編集局長の風間晃さんも、
横浜会のメンバーだった。

鈴木さんとは、そんな昔話から、
商人舎のすぐ近くにオープンしたサミット岡野店の話題まで、
あっという間に時間が過ぎた。

ここで重大なお知らせ。
鈴木哲男さんと一緒に来年、
新企画マネジメント研修会
スタートさせる。

年2回開催予定。

もうご了解を得ているのだが、
レイバー・スケジューリングの第一人者高野保男さんも、
参画。

そして記念講演は、
マル秘「超大物ゲスト」講師

もう決定事項だが、
その全容は2012年スタートとともに、
発表予定。

鈴木哲男、
高野保男、
結城義晴。

まだまだ有力講師陣参加予定。

たっぷり、2泊3日。

いかがだろう。

乞う、ご期待。

<結城義晴>

東北関東大震災へのメッセージ

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

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