結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年12月23日(金曜日)

「左翼vs右翼」ではなく「グローバリストvsローカリスト」

天皇誕生日の祭日。
今上天皇は今日で78歳。

明後日は、2000年の昔、
イエス・キリストが誕生した日とされる。

この三連休は、
誕生日に絡む。

おめでたい日々と、
認識しておきたい。

この三連休は、
クリスマス商戦の「ギリギリ消費」。

世間は淡々と進んでいる。
それも「ギリギリ」の前哨戦。

必ず、最後に、
爆発する。

準備は、OK?

さて、日経新聞『大機小機』が面白い。
コラムニスト手毬氏が、
「左翼はどこへ行った」を書く。

「左翼・右翼」は、
「フランス革命期の議会で、
議長の左手に急進派、右手に保守派が陣取ったことに始まる」

左側に陣取った左翼が急進派、革新派。
フランス語でgauche(ゴーシュ)。

「先ごろ来日した欧州のさる国の閣僚の話」を紹介。
「欧州では左翼、右翼という政治区分は時代遅れで、
『ローカリスト』と『グローバリスト』という分け方が
現実に近い」

「地元主義者」と「地球主義者」とコラムニストは訳す。

「前者は反EU(欧州連合)、
反ユーロ、反グローバル化、反移民を唱え、
後者はその逆になる」

なるほど、納得。

「日本でも、環太平洋経済連携協定(TPP)への賛否の分布は、
右、左では割り切れない。
グローバリスト対ローカリストの方が納得する」

「ローカリストは、
郷土や母国の伝統や歴史にこだわる」

小売流通企業もサービス企業も、
グローバリストとローカリストに分けられよう。
私はいつも、そのことを考えている。

しかし、何でも、
二律背反でものを考えるべきではない。

「右翼vs左翼」で、
はっきりと分けられる時代ではないと同時に、
グローバリストvsローカリストには、
「グローカリスト」という造語がある。

商売人はやはり「グローカリスト」でなければと思う。

もうひとつ日経新聞に、
カルロス・ゴーン日産社長登場。57歳
日産がフランスの仏ルノー傘下に入ったのが1999年、
その時、COO(最高執行責任者)に就任。
2001年からCEO(社長兼最高経営責任者)。
現在は親会社ルノーの会長兼CEOでもある。

まず、東日本大震災を語る。
「震災の爪痕は大きかったが、
回復も早かった」

「今回の復興を見て、
なぜ日本が世界3位の経済大国なのか、
私個人も納得できた気がする」

「人々は規律を守り、
コミュニティー(共同体)のために
献身的に努力する。
お世辞ではなく、
日本のパワーを世界に示したと思う」

この日本のパワーは、
私たち自身、もっと、つよく、
自覚したほうがいい。

ヨーロッパ危機についてもコメント。
「欧州が最大のリスク要因であることは間違いないが、
他の地域は意外に明るいのではないか。
欧州が世界に悪影響を与えるというよりも、
そこだけがマイナスで他から取り残されるというイメージだ」

「日本や米国は一定のカーブで回復し、
新興国市場も伸びる」

2012年を、ゴーン流に一言で表現。
『モデレート・グロース』の年になる」
モデレートを日経は「そこそこの」と訳したが、
「穏やかな、緩やかな」といった意味。
グロースは「成長」。

ゲームに勝つには。
「現場力や品質管理などに強みがある日本企業に必要なのは
人材や考え方のダイバーシティ(多様性)だ」

「新市場を現地のパートナーと協力しながら開拓する」

ここで、「相手から学び、こちらも教える」
これは学校の先生や大学・大学院の教授の心構えに通じる。

「成功体験に固執するのは良くない」
セブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文さんの持論。

「組織のなかに多様性を定着させることが、
日本企業や日本社会の課題ではないか」
このあたりファーストリテイリング柳井正さんと同意見。

なんだかカルロス・ゴーン、
日本人になってきた気がする。

しかし「2012年はモデレート・グロース」
その通りだと思う。

さて、昨日は午前中に、
㈱商人舎顧問税理士の山崎香織さんが、
事務所にやってきてくれた。
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来年1月末の期末に向け、
第4期の決算概況の確認。

今年もおかげさまで、
健全経営には太鼓判をいただきました。

午後は、港区の機械振興会館へ。
社団法人流通問題研究協会主催のBBP会に参加。
Business Plan Presentの略。
今年で3回目の会。

新しい人脈づくり、ビジネスのきっかけをつくろうと、
現協会会長の玉生弘昌さんが考えた。

第一部は、講演会。
今年は樋口久子さんによる「私のゴルフ人生」。
(社)日本女子プロゴルフ協会相談役・前協会長。

残念ながら私は仕事に追われ、聞けなかった。
楽しみにしていたので、残念。

「超一流の人の話はさすがにいい」との声、しきり。

第二部は、懇親会。
私はこの懇親会から参加。
懇親会場は、5階の倶楽部ロビー。
大きな窓ガラスから、港区の冬景色が見える。
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はじめに主催の玉生弘昌会長のあいさつ。
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参加者を代表し乾杯のあいさつは、
一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会会長の小川修司さん。
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このBPP会は、その名の通り、プレゼント交換会が目玉イベント。
全員が、おもちゃのパターゴルフでプレゼント獲得を競い合った。

私も、上着を脱いで、挑戦。
残念ながら、スライスラインを読みすぎて、
外してしまったが。
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この日最大のプレゼント品は、
10万円相当のザッキのリトグラフ。
全員じゃんけんで、見事勝ち抜き、絵をゲットしたのは、
㈱シアンス・アール社長の平岡秀一さん。
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これは大いに盛り上がった。

懇親会には、流通問題研究協会の会員企業メンバーや、
玉生さんが懇意にしている気の置けない人々が集まった。

全日本食品㈱社長の齋藤充弘さんと、
㈱サンライズ社長の福寺誠一さん(左)。
20111223091929.jpg

日本製粉㈱執行役員営業企画部長の内田宗司さんとは、
この間、よくご一緒する。
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日経MJデスクの白鳥和生さんは今回、初参加。
白鳥さんのジャーナリストとしての志や見識を、
私は大いに買っている。
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そのうえ日経新聞のなかでは珍しく、
小売流通業・サービス業に愛着を持っていてくれる。
だから、情報交換をすると話は盛り上がる。

そして最後に、
協会相談役・前会長の三浦功先生、
玉生会長と3人で写真。
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中締めは協会副会長の斎藤充弘さん。
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とてもいい会だった、
玉生さんの人柄そのものの、
温かくてフランクなパーティだった。

事務局を務めてくれた㈱プラネットの社員の皆さんにも感謝。

それにしても、あのリトグラフはすばらしかった。
私は近くによって、まじまじと見てきた。
パターも外したが、じゃんけんも弱い。
勝負ごとには、2011年、
まったくついていなかった。

玉生さんのようにホールインワンもなかったし。

モデレート・グロースの2012年も、
ホールインワンはなさそうだ。

みなさんも、良い連休を。

<結城義晴>

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