結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2011年12月03日(土曜日)

「生団連」発足と「ふたりのビッグ・ショー」大久保恒夫・結城義晴競演

寒い日だった。

昨日12月2日は、
私にとってのことだが、
今年最後の「山となる日」だった。

その日を超えたことで、
高揚感と充実感、
安堵感と脱力感が、
入り混じった、
不思議な感覚が残った。

これを吉田拓郎は、
「祭りのあとの寂しさ」と歌った。

山となる日。

午前中は、必死の思いで、
来週の講演レジュメづくり。
昼食もとらずに仕上げて、
渋谷のゲートウェイ・スタジオへ。

ここで「ふたりのビッグ・ショー」の最後の音合わせ。
バンドのメンバーがそろって、
一通り練習をした。

それから夕方、私はホテル・ニューオータニへ。
「国民生活産業・消費者団体連合会」
その記念すべき設立総会と懇親会。
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朝日新聞は一面で取り上げてくれた。
「小売り・流通など『生団連』設立」。

清水信次さんが初代会長に就任して、
消費生活産業のネットワークは発足した。
清水さんは㈱ライフコーポレーション会長にして、
日本チェーンストア協会会長。

重厚長大の「経団連」、
軽薄短小の「生団連」。

私自身もうれしかったし、
これは全力を挙げて支援したい、
応援しなければと思った。
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「生団連」の報告は来週になる。

その後、タクシーで銀座並木通りの「SHARI」へ。
ここで「ふたりのビッグ・ショー」 商人舎忘年会が、
開催される。
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大久保恒夫さんと結城義晴との、
ふたりのビッグ・ショー。
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開会の辞は、松井康彦。
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー。
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総合司会はなんと住吉美紀さん。
この3月までNHKの人気アナウンサー。

総勢70名くらいの商人舎ファミリーが参集した。
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立教大学大学院結城ゼミのゼミ生・OBも参加。
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食事は寿司バー「SHARI」のシェフ特製。
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6時半開場、7時開演。
そして7時半ビッグ・ショー第1部開始。
第1部は結城義晴&二宮護のデュエット。
そのセッティングと準備。
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二宮護は大学時代の後輩で、
奇しくも誕生日が9月2日と同じだった。
ふたりのコンビで歌っていた。
その35年ぶりの「復活」。
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感慨深かった。

「祈り」「だれかが君に」とメドレー。
これはイントロダクションの曲。
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いつでも君のそばに喜びが
いつでも君のそばに幸せが
あるように

それから童謡シリーズ。
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北原白秋の「砂山」から始まって、
山崎真幹の「坂道」。

未曽司(結城義晴)の「秋」。
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あんまり 日差しが まぶしくて
あんまり せなかが やわらかくて
ジジの目 ジジの目 黄色にとけた
ジジの目 ジジの目 黄色にとけた

みんな映像に見入ってる。
映像は鹿野恵子が担当、
これがとてもよかった。
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最後は「春はまだだよ」
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春よ来い 早く来い
春よ来い 早く来い

第2部の出番を待つ余裕の大久保恒夫。、
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ところが、第1部の最後に急きょ、リクエストで、
大久保恒夫、住吉美紀が加わる。
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ビートルズの「レット・イット・ビー」。
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バックバンドの演奏がとてもよくて、
さらに住吉さんのボーカルも素晴らしくて、
本当に気持ちの良い演奏だった。

「Let it be,let it be♪」
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第2部は大久保恒夫オン・ステージ。
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あ~あ、ゆめよ よきともよ
お前今ごろ どの空に下で
俺とおんなじあの星見つめて
何思う

「わがよき友よ」
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みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば またふりだしに もどるたびに
日が沈んでゆく♪
「落陽」
どちらも吉田拓郎。

あー だから今夜だけは
君を抱いていたい

「心の旅」
チューリップ。

懐かしい名曲を、
メインボーカル大久保恒夫、
ふたりでデュエット。
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その後、再び、住吉さんが加わって、
「いとしのエリー」
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最後に「夢の中へ」
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探し物はなんですか
見つけにくいものですか

私はサイドでギターを弾き、
デュエットした。
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バックバンドは、
塩崎浩二、
二宮護。
麻生勝利。
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塩崎君はプロのジャズ・ギタリスト。
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住吉さんもジャズ・ボーカリストとして、
プロ級。
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第2部の大久保恒夫オンステージが終わって、
最後に、参集メンバーとともに、
全員で合唱。
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「上を向いて歩こう」
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涙がこぼれないように
泣きながら 歩く
ひとりぽっちの夜

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一番最後は、
童謡「ふるさと」。
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うさぎおいし かのやま
こぶなつりし かのかわ

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会場の全員が歌った。
東日本大震災のことを思って、
高らかにうたった。
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ステージが終わってから、
花束を贈ってもらった。

サプライズ!

㈱プラネット井上美智雄副社長から。
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大久保さんには、
フランチャイズアドバンテージ代表の田嶋雅美さんから。
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ヴィノス・ヤマザキの種本祐子さん、
皆見敦子さんから。
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そして曽我香織さんから。
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㈱たいらやの村上篤三郎さんもご参加くださった。
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いわきの㈱マルト安島浩さん、
㈱ケノスの小林清泰さん。
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㈱寺岡精工の三木桂さんと松井康彦。
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左から中山POP研究所中山政夫先生、
総合商研㈱常務の菊池健司さん、
RMLCメンバーの和田光誉さん。
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㈱マルダ社長の渡辺太郎さんと、
学習院大学ビジネスデザインスクール事務局から、
磯部泰子さんと林純子さん。
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第10回USA研修会参加のメンバー。
小林さんと安島さん、
㈱スペースポイント代表の中込美津子さん、
㈱ランドロームジャパン取締役の石井光晴さんと、
副社長の村越淳司さん。
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村越さんの隣は、㈱高山の常務、高山時光さん。
そして㈱金吾堂製菓の碓田剛士さん(右)と、
碓田憲司さん(左)兄弟。
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カスタマーコミュニケーションズ取締役の㈱米倉裕之を、
みんなに紹介。
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USP研究所代表の當仲寛哲さんと田島さん。
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ユニバース㈱社長の清岡祥治さん。
その後ろは日経MJデスクの白鳥和生さん。
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『店ドラ』の編集者㈱イーストプレスの中西庸さんと
営業部長の藤井敏之さん。
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「2週間天気予報」ブログを担当する常盤勝美さん、
『月刊MD』編集長の宮崎文隆さん。
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ブルーチップ㈱常務の松浦克之さんと取締役の伊藤義明さん。
手前はニッケイ印刷の原田俊美さん。
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ケノスの小林ご夫妻。
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立教大学大学院結城ゼミメンバー。
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中締めはブルーチップ㈱社長の宮本洋一さん。
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今回のプロデューサー鹿野恵子と、
商人舎エディター・スタッフ鈴木綾子。
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名人会メンバーの浅香健一先生と鈴木國朗先生。
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住吉美紀さんには心から感謝。
住吉、大久保、結城でピース。
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バックバンドの面々と鹿野恵子。
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商人舎の縁の下の力持ち3人。
右から㈱エステック社長の須永清彦さん、
商人舎チーフ・コーディネーターの鈴木敏さん、
㈱日本名刺印刷社長の鈴木堅さん。
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全員を紹介できなかったが、
多くの人が参加してくれた。
ありがたい。

すべての人々に、心から感謝。
打ち上げの二次会で乾杯。
私はこの場で昨日のブログを書いた。
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三次会はカラオケ。
歌い足りない人がいた。
しかし一番歌ったのは、大久保恒夫だった。
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35年ぶりのギターと歌、コーラス。
恥のかき通しで私の自己評価はD。
大久保恒夫さんにはAを進呈。

しかし楽しかった。
やると決めたらなんにでも真剣勝負。
それが私の主義。

高揚感と充実感。
「上を向いて歩こう」と「ふるさと」の全員斉唱で、
それが極まった。

私は心から感謝した。
ありがとう。

<結城義晴>

2011年12月02日(金曜日)

上海でのインスピレーションは台湾人の経営力と日本の文化によるものだった

昨日、上海から帰国しました。

最後の夜は摂氏11度。
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もちろん最後のディナーも中華料理。
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鮑・アワビ。

最後といっても、
2泊3日の2泊目だけれど。
だから二夜とも中華。

上海の夜景とイルミネーションは素晴らしい。
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東京や横浜、大阪も、
夜景やイルミネーションは、
良いけれど、
上海にはエネルギーがある。
自己主張が強い。

そんな上海の夜。
コーディネートしてくれたシン・チエさんも、
すばらしい。
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みんな満足し、堪能して、
昨日、ホテルを後にした。
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左は㈱万代副社長の山下和孝さん、
右は常務の不破栄さん。

いい旅でした。
私はまた、小売り流通に対して、
新しい理論のインスピレーションを得た。

アメリカにはいつもいつも行って、
インスピレーションを理論化するのに役立つ。

上海や中国、そしてヨーロッパは、
インスピレーションそのものを私に与えてくれる。

もちろん日本の小売業や流通業からも、
多くのインスピレーションを与えられる。

しかし来年は上海や北京、成都、大連に、
インスピレーションを仕入れに行く機会が増える。

そんな予感がする。

土地バブルは崩壊しかけているけれど、
この人間のエネルギーは、
人々にインスピレーションを与えてくれる。
さて昨日は上海のウォルマート、カルフールの紹介をした。
それを上回るハイパーマーケットがある。
それはRTマート。
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フランスのオーシャンと提携していて、
台湾資本。

いま、上海を先導している小売業態は、
ハイパーマーケットたる総合スーパー。

そのハーパーマーケットで一番力があるのが、
台湾企業のRTマート。

今日はそのRTマートを分析報告しようと思っていたが、
残念ながら来週に持ち越し。

上海で一番強い小売業が台湾資本。
不思議な関係ではある。

このハイパーマーケット業態に、
日本の企業は見当たらない。

上海の日本企業では、
コンビニのファミリーマートとローソン。
そしてユニクロのファーストリテイリング。

さらにイタリアンレストランのサイゼリヤ。

総合スーパーやスーパーマーケット以外の業態では、
マーケットをリードする企業がある。

しかし上海にいると、
あらためて日本料理や日本文化が、
ひどく好まれているし、
尊敬さえされていることがわかる。

寿司、刺身、ラーメン、エトセトラエトセトラ、
それを支えるジャパン・テクノロジー。

しかしマーケットをリードする業態は、
どうだろう。
こんな感じをどこかで体験したことがある。
「デジャヴ(既視感)」
(㈱商業界刊『メッセージ』より)

「儲けよう」と思えば思うほど、儲からない。
「売ろう」 とあせればあせるほど、売れない。

逆に、お客が喜ぶことだけを考える。
夢中になって 「良い品を安く」と仕事をする。
こんなとき、驚くほど売れる。
不思議なくらいに、儲かる。

あなたには、そんな経験はなかっただろうか。
そして、そんなときには、以前に、どこかで、
同じ瞬間を味わったような気がしなかっただろうか。
デジャヴのめまいを感じなかっただろうか。

一九三〇年のマイケル・カレン。
七〇年代のハリー・B・カニンガム。
八〇年代のサム・ウオルトン。
先人の足跡を追うと必ずそんな場面が登場する。

昭和三〇年代の大高善雄。
四〇年代の中内功
その後の多くの創業者たち。
名もない商人たち。

ひるがえって、現在。
会社は大きくなった。
人も多くなった。
金のかかった店やシステムをもてるようにもなった。

そのかわりに失ったものが、ある。
今あなたは、お客が喜ぶことだけを考えているのだろうか。
夢中で「良い品を安く」と仕事をしているだろうか。
「損得より善悪を」と胸を張れるだろうか。

「儲けよう」と思えば思うほど儲からないし、
「売ろう」とあせればあせるほど売れない。

デジャヴのめまいは、
先人と志を同じくするところにしか生まれないのである。

今回の上海では、
台湾企業の経営力と、
日本文化の優秀性を感じ取った。

これもインスピレーション。
どこかで得た「デジャブ」に近い感覚。
インスピレーションを得ることを、
「気づき」といたりするが、
それは違う。

インスピレーションはやがて理論化が待っている。
そうならねば単なるもうけ主義だ。
儲けるための気づきと、
理論化のためのインスピレーションは異なる。

そのことを私は今回、
短い上海旅行の既視感のような感覚の中から、
学んだ。

これは大きな収穫だった。

<結城義晴>

2011年12月01日(木曜日)

上海小売業視察[中編]外資カルフールとウォルマートのハイパーマーケットの出来栄え

今日から12月。

大変な年の大変な師走。

今年最後の商人舎標語。
「みたび、
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ」

3月11日の東日本大震災。
そのあとの4月の標語は、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

さらに5月の標語は、
「まだまだ、ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

そしてこの12月。
「みたび、ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

水前寺清子ではないが、
「3歩進んで2歩下がる」

瓦礫撤去問題や原発問題などだけ見ても、
まだまだ、まだまだ、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

年末商戦に入る今日から、
そして大晦日の31日まで、
忘れてはならない。
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

その意味で、今年の12月商戦は、
例年とは大きく異なる。

なんというか、
一つひとつの仕事を丁寧にやりたい。

かといって、大震災にかこつけて、
やるべきことをネグってはいけない。

そんな卑怯なことは許されない。
被災して、復旧・復興に奮闘している人たちに失礼だ。

朝日新聞の『天声人語』は3月22日版で訴えた。
「救国の散財」

「節電で薄暗い店、歯抜けの商品棚。
これも有事かと思う」
あのころを思い出す。
「工場や発電所、物流網がやられ、
停電や放射能の風評被害もある。
空気ではなく実を伴う消沈だ」
「放射能の風評被害」と、ずいぶん軽く見ていた。
「日本全土が現場、全国民が当事者であろう。
だが、皆が沈み込んではお金が回らず、
再生はおぼつかない」

「国費を被災地に集め、
懐に余裕のある向きは
『救国の散財』をしてほしい」

「将来に備えた蓄えもあろうが、
国難を皆で乗り越えてこその将来、
ここは東北のために放出しよう。
世界の終わりではない・・・・・・」

いま、この12月、ふたたび、
消費者には『救国の散財』を提案し、
小売りサービス業には、
そのための奮闘努力を奨励しよう。

それも丁寧に、
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」

Retail is Detail.
[神は細部に宿る]

それが今年の12月だ。

まず2011年12月の1カ月を概観しておこう。

第1週の金曜日12月4日から「人権週間」がスタートする。
1週間後の12月10日が「世界人権デー」。

1年の最後の月の初めの週に、
「人権の尊重」が謳われる。
今年は特に「人権週間」を大切にしたい。

第3週に入ると、12月14日水曜日は、
「赤穂浪士討ち入りの日」。

そして翌日の15日木曜日から、
今年も「年賀郵便特別扱い」開始。

いよいよ第4週。
木曜日22日は「冬至」。
昼が一番短い日。
「柚子湯」に入る。
冬至がゆもカボチャも、
提案したい。

冬至の翌日23日は天皇誕生日の祭日。
今年の天皇誕生日は金曜日。
そして24日土曜日がクリスマス・イブ、
25日日曜日がクリスマス当日。

今年のクリスマス関連はこの3連休。
だから23日・24日・25日には、
1年の総決算のつもりで、
売りまくる。

26日月曜日からは完全に和風の年末際商戦に入るが、
26・27・28までは通常日。
28日の水曜日が官公庁御用納めの日。
多くの一般会社も冬休みに入る。

しかしここでも、普通の休み。

結局、30日の晦日と、
31日の大晦日に、短期集中。
消費は高揚する。

後ろになるほど盛り上がる。
この時こそ『救国の散財』をお勧めしたい。

さて、昨日は上海小売業視察二日目。
今日はカルフールとウォルマート、
世界2強の上海の店舗を紹介しよう。

中国の小売業は、
総合スーパー=ハイパーマーケットが主役。
対抗はコンビニエンスストア。
もちろん百貨店も主役のひとつだが、
食品スーパーマーケットは脇役とならざるを得ない。

これは日本の高度成長期に似ている。

カルフールは2008年までハイパーマーケットの王者で、
売上高ナンバー1だった。
現在も、上海市民は総合スーパーと言えば、
カルフールを思い描く。
それだけ市民に浸透している。

私たちは昆山(クンザン)を訪れた。
百貨店とハイパーマーケットが両核となったショッピングモール。
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百貨店はパクソン。
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郊外の大衆的な百貨店。

モールを抜けて反対側に向かう。
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するとカルフールが登場。
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スロープで地下1階へ。
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ワンフロア7000㎡のハイパーマーケット。

カルフールの中国売上高は、
2010年に57億3200万ドル。
1ドル100円換算で5732億円。
645店で店数はハイパーマーケット企業最大。

必需品の12品目は地域で一番低価を出す。
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入り口を入ると、特売プロモーションスペース。
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カルフールは全体に黄色と赤を基調色にしている。
だからブルーを配置して、「安さ」を強調。

この店は実に管理状態がいい。

入り口側から家電売り場。
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そしてドライグロサリー。
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店舗中央を広いコンコースが走り、
両サイドに部門が順に配置されていく。

①家電
②バザー(非食品雑貨)
③テキスタイル(衣料品)
④加工食品
⑤生鮮食品・惣菜

一番奥に生鮮を配して、
顧客を全店回遊させる仕掛け。

衣料品はブランド物は扱わず、
大衆品に徹する。
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現在の上海の低所得層を狙っていることがよくわかる。

バザーと呼ぶ日用品雑貨売り場。
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そして化粧用品・コスメティックス。
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ソフトドリンクから始まるグロサリー。
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コメは、自由に欲しいだけすくい取る販売方式。
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乾物は平台でバラ陳列。
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生鮮部門のトップは左サイドの青果部門。
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ここでもばら売り中心。
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右手には鮮魚部門。
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水槽には生魚が泳いでいる。
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その奥がR型平台に陳列された惣菜。
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一番奥が精肉の対面コーナー。
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中華料理は肉を多く使う。
そのバラエティ豊かな精肉売り場が、
延々と奥壁面沿いを占める。
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漬物などもばら販売。
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この店は実によく管理されている。
ただしまだ赤字。

食品の売上高が全体の7割を占める。

店長の張さんとディスカッションした。
私の隣。
真ん中は㈱万代副社長の山下和孝さん、
常務の不破栄さん。
今回のコーディネーターのシン・チエさん。
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張さんはフランス人ばかりのカルフールの店長の中で、
中国人として頑張っている。

張さんが占う「中国の業態別の将来」。
「ハイパーマーケットとコンビニは成長する。
スーパーマーケットは淘汰される」。

張さんはアメリカ小売業にも明るい。
「スーパーマーケットで生き残るのは、
久光百貨店のフレッシュマートのようなハイクオリティの店」

私は、現在の上海は日本高度成長のときと似ていると考える。
あの時代、総合スーパー全盛だった。

しかし消費が成熟し、オーバーストアになってくると、
カテゴリーキラーとしてのスーパーマーケットが伸びてくる。
逆にハイパーマーケットは衰弱する。

張さんの意見と私の見方。
どちらが正解か。
歴史が証明することとなる。

議論に応じてくれた張さんに、
心から感謝。

さてカルフールを辞して、
ウォルマートに向かう。
五角場万達広場のウォルマート。
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ちょっと古い店だが、ウォルマートの実力がよくわかる。
現在、グロサリーリテイラーとして中国ナンバー1。
2010年度年商99億6900万ドル。
1ドル100円で1兆円の手前。

ウォルマートは322店を中国で展開中。
3フロアの変則的な店舗だが、
この店も圧倒的に食品が強い。
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入り口を入るとアイランド・プロモーション。
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手が込んだアクション・アレー。

通路は広く天井も高い。
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しかしアメリカの完成されたスーパーセンターとは、
全く違う店づくり、売場づくり。

ウォルマートは現地化を重視する。
だからハイパーマーケットの基本業態構成は、
アメリカと同じだが、
それが「分化した形」としてのフォーマットは、中国流。

だからアメリカと同じでなくとも、
一切、気にしない。

青果部門は平台展開中心のばら売り。
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ばら売りしておいて、
売場の真ん中にラッピング担当員を配置。
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まだまだ人件費が安いからできること。

しかし生鮮、特に青果は強い。
バナナ売り場。
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葉物の平台。
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こちらはパック野菜。
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コメはカルフールと同じ売り方。
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顧客が群がっている。

精肉部門も広い。
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鮮魚コーナーは氷を敷き詰めて、
その上に商品を並べる。
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精肉も対面方式の平台で、
奥で作業をする。
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しかし何とも不衛生な感じ。

卵売り場は島陳列。
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小玉のオーガニック卵が大量陳列されている。
ウォルマートが有機食品を扱うということは、
上海にもこれから、オーガニックブームがやってくる。
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壁面に加工肉のショップ。
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広いフロアの中央に惣菜対面売り場があって、
コンコースはそれを取り囲むようにU字型に設けられている。
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レジ前の最後のスペースに「地方特産」のコーナー。
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すべてばら売りで、自分で袋に入れて、
重量を測って、シールを張る。
それをレジに持っていく。

バルク売り場も広いし、品ぞろえが豊富。
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ぐるりと回ってレジに戻る。
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この2階の売り場が食品。
やはり7割がフードによって販売される。
総合スーパーのハイパーマーケットといっても、
強大な食品スーパーマーケット+非食品の構成。

それが上海の市民の生活を示している。

レジを出たところに焼き栗の出店がある。
もちろん外部業者だが、
ウォルマートの管理下の店。
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売り子が寝ていた。
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アメリカのウォルマートでは、
まず見られない光景。

つまりは、マネジメントが不在であることを物語っている。
ウォルマートの中国展開も、
まだまだ難関だらけだろう。

カルフールの張店長と、このウォルマートの売り子。
この落差をどう感じるか。

しかし上海のハイパーマーケットの現在のチャンピオンは、
実はカルフールでもウォルマートでもない。
明日、その主役が登場する。

<結城義晴>

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