結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年06月23日(火曜日)

サンチョ・パンサの「雄蜂」と車内販売の「非定番非必需品」

太平洋戦争沖縄戦から、
今日で70年。

草引いて煩悩消ゆることのなく
〈日経俳壇 いわき市・中田昇〉
「草引く」は雑草を刈り取ること。

大新聞揃って巻頭コラムで、
このテーマを取り上げた。

中で毎日新聞『余録』がいい。
外間守善(ほかま・しゅぜん)さん。
3年前に亡くなった沖縄学の第一人者。
その琉歌。

「国守らと思て 
散り果てしあはれ 
鎮魂の願い 
肝に染めら」
「国まぶらとおもいて 

ちりはてしあはれ 
しずたまのにがい 
ちむにすめら」

森の気のしんとしづまり水芭蕉
〈日経俳壇 八戸・星野佑美〉

日経オンラインの経営者ブログ。
IIJ会長の鈴木幸一さん。
日本のインターネットサービスの草分け。
タイトルは、
「コロッケパンとドン・キホーテと」

ディスカウンターのドンキで、
コロッケパンを買って食べたのかと思ったら、
違った。

しかし溜池の小さなパン屋で、
好物のコロッケパンを購入。
それを食べて、満足気。

折しも国会議事堂の前には、
「戦争法ハンターイ」を、
マイクで叫ぶデモ隊の声。

その声を聞きながら、
しばし、思う。

「安全保障関連法案については、
憲法違反だといういつもの根拠に始まり、
世論調査などでも反対の数が多い」

鈴木さんの意見。
「憲法の精神とは別に、
莫大な費用のかかる軍事力の傘を、
だれかが、自国のための国家戦略としてであれ、
提供し続けたがゆえに、
日本の平和があったといってもいい」

もちろん沖縄の人々の献身や犠牲もあった。

「戦争と平和というのは裏表の関係にあり、
『戦争ハンターイ』とだけ叫ぶ声には、
虚しい響きだけが残る」

それからドン・キホーテ。

「わしの考えは、この島から
きたねえものを残らず掃き出してちまおう、
浮浪者、怠け者、やくざ者といったやつらを
掃きだしちまおうちゅうものでがす」

キホーテの従者サンチョ・パンサの言葉。

「なぜかっていや。
わしの友達のお前さんたちに、
この社会でぶらぶらして何もしねえ、
怠け者の連中は、
蜜蜂の巣の中の雄蜂とおんなじだちゅうことを、
知ってもらいてえからでがす。
なにしろ雄蜂ってやつらは、
働き蜂のこしらえる蜜をただ食うだけでな」
(「ドン・キホーテ後編49章」)

鈴木さんはブログで、
サンチョ・パンサの素朴な言葉に、
「真実の響き」を認める。

今日は午後から、
東京・浜松町。

貿易センタービル38階。
ベイエリア一望。
DSCN4163-5

真下に旧芝離宮恩賜庭園。DSCN4161-5

都心は高層ビル群。
DSCN0001-5

カスタマー・コミュニケーションズ㈱、
第15期定時株主総会。DSCN4159-5
粛々と進行して、
15期の事業報告、決議事項は、
全て賛成・承認された。

その後の取締役会で、
引き続き、米倉裕之さんが、
代表取締役社長に選任された。
常勤取締役の石井賢治さんとの、
二人三脚は変わらない。

私も引き続き、非常勤取締役。

この会社には、
FSPとCRMの最先端企業として、
日本の流通消費産業を牽引する責任がある。

第16期は飛躍の年、
そして実行の年。

大いに期待したい。

さて、日経新聞「トレンドリサーチ」。
タイトルは、
「車内販売、あえて非必需品」

「新幹線や特急列車に欠かせない車内販売」。
少しずつ変容している。

かつては「軽食や飲料が中心」。
いまは、「ハンカチや化粧水など」。
あえて「必要でないもの」を売る。
なかには数千円の商品も登場。

どう考えるか。

山陽新幹線さくら551号。
折り畳むとフグの形になる、
「ふくハンカチ」
1300円也。
山口県萩市の大漁旗メーカーが、
車内販売のために製造。

この日から「ハシル日本市ワゴン」が始まった。
JR西日本フードサービスネットなどが手がける。

重要なポイント。
「3カ月ごとに様々な地域の商品を販売」。
もっと高頻度で良い。

スタートして8月下旬までは山口県。

例えば柳井市の伝統織物
「柳井縞 名刺入れ」7000円也。

山陽新幹線の車内販売用のワゴンは、
全部で約200台。
その中にワゴン自体を、
カラフルな大漁旗でラッピングしたもの、
20台限定。

「フロートナツミカネード」
350円也。
乗客の目の前で、
山口県名産の夏ミカンのシロップに氷を入れ、
炭酸水で割って提供する。
ライブ販売とフレッシュさ。

小田急ロマンスカー。
スイーツ店「パレタス」のアイスキャンディ。
500円也。
「1日100本以上は売れる」

JR西日本は、
駅ナカの販売力充実で、
社内では通常の商品が、
売れなくなったと分析。

だから、非必需品のライブ販売。

しかしこれは、
アメリカでは定石。

定番はステープル、
非定番はシーゾナル。

ステープルはどこの店でも売る。
競争も激しいし、
従ってコモディティ化しやすい。

それに変化をつけるのが、
シーゾナル。

これは渥美俊一先生の定義だが、
シーゾナルは「非定番の必需品」。

私はもう少し広げて、
非定番の必需品を基本にしつつ、
非定番の非必需品も、
組み入れていいと考える。

もちろん「期間限定売り切れ御免」。
JR西日本の3カ月と同じ考え方。

ステープルとシーゾナル。

消費社会のいたるところで、
新しい現象が起こっている。

それをサンチョ・パンサのごとく、
「真実の響き」と捉えて、
見定めていきたい。

〈結城義晴〉

[追伸]
昨日のブログでも告知したけれど、
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若干名、公募中。

小売りサービス業にロマンを感じ、
商人舎の活動に賛同してくれる人、
老若男女を問わず。

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知識商人の資質を備え、明朗な人、
結城義晴と一緒に仕事してみたい人、
かつ編集経験があればなお、ありがたい。

ご希望の方は、
ゼネラルマネジャー亀谷しづえまで、
ご連絡いただきたい。
●連絡先
TEL: 045-350-6651
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