結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年06月18日(木曜日)

Hard Day’s Nightsと星野佳路「社員第一・顧客第二」

横浜の梅雨。

晴れ間が見えたり、
突然、スコールのような雨が降ったり。

例年とは異なる。
DSCN4093-5

しかし私はこのところ、
Hard Day’s Nights。

It’s been a hard day’s night
And I’ve been working like a dog
It’s been a hard day’s night
And I should be sleeping like a logDSCN4096-5
曲のタイトルは「A Hard Day’s Night」

もちろん、Beatles。DSCN4094-5

「A Hard Day’s Night」
変な言い回し。

リンゴ・スターが、
忙しい一日の終わりにつぶやいた。
「It’s been a hard day」
言い終わろうとして外を見たら、
もう暗くなっていた。
そこで「…’s night」と付け加えた。

それを聞いていたジョン・レノンと、
ポール・マッカートニー。

「おもしろい!」

そこで曲のモチーフにした。

チームでしか出来ない仕事。
それが初期のビートルズだった。

私はこのエピソード、
大好きだ。

そしてこの歌詞も。
dog〈犬〉のように働いた。
log〈丸太〉のように眠ろう。

さて、アメリカ食品医薬品局が、
2018年6月から、
トランス・ファットを原則禁止にする。

アメリカ視察研修では、
もう10年も言い続けてきたが、
やがて日本でもその方向に進む。

現在、アメリカでは含有量の表示義務が有り、
日本ではその使用規制も表示義務などもない。

日本の目処は2020年。

メーカーもリテールも、
そのつもりで改革を進めるべきだろう。

国が禁止するから取り組むのではなく、
この面では進んで、
マーケット・リーダーになって欲しい。

国民や消費者は、
それを評価するだろうし、
私がまっさきに、
それに拍手を贈ろう。

自動車業界が、
排ガス規制に取り組んだように、
食品業界は、
トランス・ファット規制に取り組みたい。

さてデイリー商人舎は、
無印良品が現地小売企業と
合弁会社設立しインド進出
MUJIはUNIQLOよりも、
グローバルブランドだ。

さてさて日経オンライン、
星野リゾート星野佳路の経営者ブログ。
今日を限りに休載するらしい。

惜しい。

今日のタイトルは、
「地方企業が優秀な人材を呼び込む方法」

小売業もサービス業も、
好況になり、人材採用が活発化し、
売り手市場になると、
人材不足に陥る。

星野リゾートととても、
同じ環境にあった。

「地方企業にとって成長の足かせは
様々なものがあります」

「最後に立ちはだかるのが『人材の壁』」

「創業の地である軽井沢の温泉旅館で
働いてもらっていたのですが、
当時の温泉旅館の上客といえば宴会客。
酔っ払ったお客さんに絡まれたり、
失礼な扱いをされたりしたことに嫌気がさし、
1年もたたないうちに次々に
辞めてしまったのです」

考え抜いた末、発想を切り替えた。
「うちの社員に失礼なことをするお客さんには
来てもらわなくていい」

宴会客を断り、その代わりに、
「親子で楽しめる温泉旅館」を打ち出した。

セグメンテーション、ターゲティング、
ポジショニングの考え方。
そしてロイヤルカスタマー化の思想。

「すると接客する社員の顔が
見る見る明るくなり、
社員の満足度があがっていく」

「観光産業の場合、
社員が生き生きと働ける職場となって
社員の満足度があがると、
顧客満足度にも反映します」

ドキドキ・ワクワク・ニコニコ。

「この好循環が星野リゾートの
成長原動力となってきました」

これはアメリカのウェグマンズや、
ホールフーズ、トレーダー・ジョーと同じ。

ドロシー・レーンCEOのノーマン・メーン。
「経営者が従業員を大切にすることによって、
その心はお客さまに還元されます」

ウォルマートの故サム・ウォルトンも言った。
「Take Care of Customers and Associates.」

星野さんはさらに提案する。
「地方企業は思い切って、
『社員第一』を掲げてみるのが
ひとつの手かもしれません」

これは「社員第一・顧客第二」を、
示唆している。

だから「ひとつの手」と表現する。
しかし地方中小企業には、
「唯一絶対」の考え方だと思う。

「実際に地方企業で働いてもらうと、
暮らしと仕事の両方に満足してくれる社員は
実に多いのです」

「これは自信を持って言えます」

「特に学生時代に
地方に暮らした経験があると愛着が湧き、
Iターン就職につながるケースが多いようです」

理想は「Conscious Retailing」
月刊『商人舎』今年の1月号。

ホールフーズ創業者のジョン・マッケイは、
3つの定義を上げる。
第一が、ステークホルダーの利益に奉仕する志。
第二が、高い意識を持ったコンシャス・リーダー。
第三が、働く喜びと達成感のある組織文化。

しかし地方中小企業、中堅企業は、
星野佳路の提案のように、
「社員第一・顧客第二」

口で言うだけではダメだ。
実践躬行。

犬のように働き、
丸太のように休みつつ、
そんなことを考えた。

〈結城義晴〉

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